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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
元々バンド活動をしていたので作詞はしていましたが、作詞家として活動していくきっかけとなったのは、堂本光一さん主演舞台『Endless Shock』の劇中歌「Why don't you dance with me?」を作詞した事です。これをきっかけに作詞のお話を頂くようになりました。
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Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
人との会話から得る事もあれば、SNSなどインターネット上から得る事もあります。自分の実体験というのはどうしても限られてしまいますが、インターネット上には色々な人の色々な体験が綴られているので、それらの物語をいくつも組み合わせて、頭の中で映像を組み立てていく感じで書き上げたりします。
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Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
頭の中にはサビの映像があったりしますが、曲の全体像をイメージしながら、基本的に曲のAメロから順に書いていきます。
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Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
歌詞は手書きした方がイメージを掴みやすいので、出来ればノートとペンは欲しいですね。あとはPCとネット環境。仕事部屋に籠もって書くのが理想ですが、最低限PCがあればどんなところでも作詞できます。
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Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
堂本光一さんの「+MILLION but -LOVE」の歌詞の中で<トパーズの輝きで>と言う一節があるのですが、この曲の歌詞を考えている時に母親が近くにいて「ダイヤモンド以外で宝石って何思い浮かべる?」と聞いたところ「トパーズ」と即答され、ぴったりだなと思い採用しました。ひょっとしたら宝石を買ってもらえると勘違いしたかも知れませんね(笑)。
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Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
誰かにとっての大切な1曲、思い出の1曲、になるのであれば、それだけで「良い曲、良い歌詞」と言えるのではないかと思います。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
沢山ありすぎて困りますね。畑亜貴さん作詞の「もってけ!セーラーふく」や、きゃりーぱみゅぱみゅさんの楽曲「つけまつける」など、自分には無い作風にふれると、「やられた!」と言うより「凄い!」と思いますね。コンペに落ちて、採用された歌詞を見た時が一番「やられた!」と思いますけど(笑)。
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Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?特に意識した事がないです。無意識によく使っている言葉はありそうですね。
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Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
自分の武器を見つけて、自分を信じる事だと思います。経験を積む事で自分自身が磨かれるので、兎に角やってみる事が大切だと思います。あとは、曲に込められた想いを大切にする事でしょうか。
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Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
とにかく書いてみる。そして自分で歌ってみる。歌ってみる事で言葉がどういう風に動いているのか、どういう風に響いているのかが分かるので。歌詞だけを書きためている人も、メロディを適当につけて歌ってみて下さい。新しい発見があるはずですし、作曲の練習にもなるので一石二鳥だと思います(笑)。
作詞家・作曲家・Vocalist
1996年、札幌より上京。東京でバンド活動を開始する。様々なバンド活動の後、2004年に人気アニメ『テニスの王子様』第6期オープニングテーマ「Shining」でソロとしてメジャーデビュー。
2005年には、以前より活動していたバンドでミニアルバム『MoNiCA』をリリース。東京と札幌にてライブ活動を行う。同年11月に解散。
その後、作詞家として活動し現在に至る。郷ひろみ、KinKi Kids、堂本光一、TOKIO、KAT-TUN、関ジャニ∞、ジャニーズJr.、リアディゾン、黒木メイサ、椎名へきる、 2PM、GOT7、X.I.P.など幅広く作詞提供している。
6th Single『Sunlight』
2019年3月27日発売
KECH-1943 ¥1,700(税抜)
M-1「I wanna be your hero」作詞
M-2「My First Love」作詞