「30」/磯貝サイモン(2013年)
「重々承知のハイジャンプ」/磯貝サイモン(2017年)
「秘密」/二宮和也(嵐)(2005年)
「CRAZY FOR YOU」/Kylee(2010年)
「ウィンターマジック」/KARA(2010年)
「LIFE」/ナオト・インティライミ(2014年)
「STAYIN' ALIVE」/JUJU(2020年)
"万人ウケ"という言葉がありますが、むしろその逆を意識したり、ちょっとだけ考えが偏っていたり、
いびつだったりするほうが、結局はより多くの人に響くケースが多いように思います。
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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
高校を卒業してから都内でライブ活動を始め、当時の事務所にスカウトされデビューしたのが23歳の時でした。歌詞を初めて書いたのは中学生の時でした。「こんな曲があったらいいな」と思って書いたのが初期衝動だったのを覚えています。
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Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
歌詞もメロディも何故かお風呂で浮かぶことが多くて。特に頭を洗ってる時が一番ひらめき率が高いです。常日頃いろいろなところからインスピレーションを受けているとは思うのですが、具体的に歌詞が思い浮かぶ時は、何も見ず、何も聞かず、何も感じていない、まさに頭を洗っている時のような、無心である時が多いように思います。
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Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
特にセオリーがないので、毎回ほぼ難産です。でも完成した作品を見るといつもどこか自分っぽく仕上がるので、きっと自分の気付いていないルールはあるんだと思うんですけど、自分でそれをよく分かってないので結局いつも難産です。曲が完成した時は「セオリー見つけたかも!」と思うのですが、次の作品を作る時には全て忘れてしまっています。最近分かってきたのは、どうやら三文字熟語は好きなようです。
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Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
歌詞とにらめっこし過ぎるとだいたい煮詰まって書けなくなるので、テレビ見ながら、ゲームしながら、うたた寝しながら考える「ながら作詞」が多いです。コツは、少し書いたらしばらく歌詞のことは忘れて別のことをします。そして完全に忘れた頃に書きかけの歌詞を見ると、まるで他人が書いた言葉のようで、客観的に見られるようになってペンが進み、またペンが止まったらいったん忘れて…の繰り返しで完成させていきます。これが難産の原因にもなっているような気がします。そろそろ作詞用のデスクでも買って気合いを入れなきゃなと思っている今日この頃です。
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Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
「CRAZY FOR YOU」の冒頭の歌詞<夜空はキミへの滑走路>は、最初は“孤独はキミへの滑走路”という歌詞でした。でも当時17歳のKyleeには“孤独”はちょっとオトナ過ぎるということで、結構気に入っていた“孤独”を、断腸の思いで<夜空>に変えたのですが、それが今ではこの曲の代表的なフレーズになったので、変えて良かったなと思います。その後自分のアルバムでもセルフカバーをして、僕の代表曲にもなって、ライブでもよく歌っています。
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Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
僕が好きなのは、冒頭でその曲のテーマが明確に見える曲です。自分の作品でも常に意識しています。もしくは冒頭で「え?何の曲?」と思わせるのも、ある意味同じで、要するに冒頭の明快なインパクトを大切にしています。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
Bruno Marsの「Lazy Song」でしょうか。ユーモアセンス抜群のノーカットワンカメのMusic Videoもさることながら、今日はなんもやりたくないっすーってネタだけで、メロディやアレンジも相まってその雰囲気がMAXに出ている、このトータル力。この感じを僕もいつか日本語で書いてみたいですね。
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Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?メロディのアップダウンが、言葉の自然なイントネーションとなるべくリンクするように書いています。そうすることで、「語っているように歌う」というニュアンスに近くなるような気がしています。どうしても本来の言葉と違うイントネーションになってしまう時は、歌詞を変えるか、メロディを変えるか。なんとしても合わせにかかります。ここだけで数日かかる時もあります。
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Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
歌詞は、特に語彙力に長けていなくても書けるもんだと思います。そもそも「言葉」というのは、固有名詞や流行語など除けば、すべて先人たちが生み出した既にこの世に存在するものなので、言葉単体にオリジナリティがあるわけではないと思うんですね。だからこそいかにシンプルな言葉で、順番や組み合わせ、言い回しなどの妙でもって、オリジナル感を出せるか、人の心に響かせられるかが、肝かと思います。でも一番強いのは、そういう理屈とか関係なく、降りてきた感情のまま書いた歌詞だったりしますけどね。
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Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
たまに「実体験しか書かない」と決め込んでいる方がいらっしゃいますが、個人的にはそういった縛りは一度取っ払ってみてもよいのではと思います。人の一生に起こりうることなんて、どんなに波乱万丈だとしても限りがありますからね…。他人の人生さえもガンガン切り取ってみるのも面白いんじゃないかと思います。そういった未経験ゾーンのことを書こうとしても、結局は自分の感性というフィルターが通るので、自分らしさがにじみ出ちゃうもんですしね。そのミックス具合が意外と新鮮で面白い作品になるかもしれません。
父親がサイモン&ガーファンクルの大ファンで名づけられた。
2006年メジャーデビュー。
アルペンCMソングとなったデビュー曲「君はゆける」は、 全国のラジオ30局以上のパワープレイを獲得。
優しさと力強さがかわるがわる顔を見せるような二面性を持つ歌声は、 特に弾き語りライブにおいて定評がある。
ギターやピアノ以外にも、レコーディングではドラムやベースも演奏し、 時々ライブでも披露される。
2014年、亀田誠治・山村隆太(flumpool)・阪井一生(flumpool)が 中心となって結成されたバンド「THE TURTLES JAPAN」に
Piano & Keyboardとして加入する。
2016年、渋谷TSUTAYA O-EASTで10周年記念ライブを開催。
ゲストには寺岡呼人、椎名慶治、K、山村隆太&阪井一生(flumpool)が登場、そしてシークレットゲストで岩沢厚治(ゆず)が
お祝いに駆けつけた。
名古屋メ~テレ公式キャラクター”ウルフィ”テーマソングを2014年より歌う。2017年、4th Album「sponge-like」をリリース。
自身の音楽活動に加え、楽曲提供やプロデュースなども行っている。特に女性アーティストに提供する女性視線での歌詞は人気が高い。
様々なバンド・アーティストのツアーサポートも務める。本人が語る夢は「死ぬまで歌い続けること」。
01. web
02. ぼくの飼い主はミュージシャン
03. 嘘
04. CRAZY FOR YOU (live)
05. ハートマーク (live)
06. その手錠を外す前に (live)
07. 重々承知のハイジャンプ (live)
08. web (Instrumental)
09. ぼくの飼い主はミュージシャン (Instrumental)
10. 嘘 (Instrumental)