まずは全てを吐き出すこと
作品として届きやすい形とは、整っている事が必須でなく、でこぼこで或ることがそのメロディやサウンドにあっていれば、そのままにします。
あと、これは好みにもよると思うのですが、私自身は「説明し過ぎない歌詞」が好きです。 言葉と言葉の間に「感情の余白」があり、聴いた人にそれぞれの想像をしてもらえるようなものが好きです。
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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
幼い頃から、悩み事を誰かに相談したり、自分のことを誰かに話すのが苦手でした。家族や親友にもうまく説明できない、もやもやしたものを抱えたまま10代を過ごしていたのですが、19歳の頃、アコースティックギターに出会って、アコギを弾きながら自分の感情を吐き出したらとても気持ちが良かったんです。「あぁ、これだ。私にとって必要だ。一生できそう!」と強く感じたのを今でも鮮明に覚えています。
初めて書いた曲は1stAlbumにも収録されている「Nothing」という曲です。
デビューのきっかけはデモテープです。オーディションで受かって、それがまわりまわって今の事務所のスタッフと出会いました。 -
Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
曲を作る直前に本を読むと、意図せずとも影響されちゃう可能性があるので読みません。ただ、普段から映画は大好きなので色んな映画を観つつ、感情のストレッチをしている感じです。歌詞に行き詰まった時の友達は、辞書です。韻を合わせたい時などに使います。
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Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
私はどちらかと言うとメロディやサウンドを作るほうが楽しくて好きなのですが、そっちを先に全部やっちゃうと、後で最後に残った歌詞を書く作業が地獄です 笑。なので、なるべく同時に進められるよう、いいなと思うメロディやコードが思いついてもすぐにギターを持たず、このメロディはどんなテーマを呼んでいるかな、どんな言葉が合うかな、と2,3個でもデモの時点でキーワードを上げておくようにしています。
音にハマりのよい言葉だけで一曲作ると、パズルのような曲になって、見事に覚えられないので私はやらないです。部分的には使いますが。
曲頭から作ることが多いです。 -
Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
大学ノートを持って、カフェで。ひたすら歩く。普段は行かないような人混みに自分を置いて、「個」を感じる。江ノ島の海岸で。などなど、その時に思い立ったことは全てやります!あ、アイスコーヒーをいつも飲んでるかも!
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Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
「My Sweet Darlin'」は、最初、デタラメ英語で曲を書いて、そこから似てる言葉やメロディにはまりの良いセンテンスをはめていきました。なので、「ダリダリー」の所も、最初は意味なく「じゃりじゃりー」ぐらいに唄っていたのですが、そこを「Darlin'」にしよう!と思いついてから、じゃぁ恋愛ソングにしよう!となりました。
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Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
かっこつけてない歌詞です。書いた人が自分に正直に書いたんだろうなぁと感じると、その曲のことが好きになります。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
「チキンライス」(浜田雅功さん)
「浅草キッド」(ビートたけしさん)
「ばかやろ。」(竹原ピストルさん)
上記3曲とも、とても個人的なことを唄っているようで、でも、聴く人それぞれの心に見事にリンクする、素晴らしい歌詞だと思います!私もいつかこんな曲が書いてみたい! -
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?歌詞を書く時に空を見上げることが多いので、「空」や「風」は出てきがちです 笑。 使わないように意識している言葉は、自分の心の中に無い言葉です。
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Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
私がデビューした頃と今では、随分と音楽業界をとりまく環境も変わったので参考になるかわかりませんが、やはりいつの時も、音楽が「好きだ」という気持ちと、「これを表現したい」というモチベーションは忘れずにいることが必要だと思います。後、一人では限界があるので、沢山の方とセッションをするのも良いですね。
そして、パソコン上で実際に人と会わなくてもレコーディングや配信ライブなどできるようになりましたが、それはやはり普段の信頼関係あってこそという事も忘れないでいたいです。便利なものも増えましたが、めんどくさい事を繰り返すことで、個性に繋がることも多いと、私は感じます。 -
Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
まずはどんなことでも良いので、一歩を踏み出して書いてみてください。辛いことや醜い感情も、作品にしてしまえば、少し消化されたり美しく見えたりすると思います。
19歳でギターと出会い曲作りを始める。
2000年5月にインディーレーベル「青空レコード」より「Howling」でデビュー。
同年7月にマキシ・シングル「B'coz I Love You」でメジャーデビューを果たし、1stアルバム『daiya-monde』はアルバムチャート初登場1位を獲得。
現在までに10枚のフルアルバム、1枚のミニアルバム、21枚(インディーズを除く)のシングルをリリース。
2016年3月2日にはデビュー15周年記念アルバム『TIME CLIP』を、 12月2日にはLIVE Blu-ray『矢井田 瞳 LIVE TOUR "15" COMPLETE EDITION』をリリース。
2018年1月より、約5年ぶりとなるホールツアー【矢井田 瞳 LIVE CONCERT TOUR 〜COCOON AWAKE 2018〜】を全国5会場で成功させた。
2019年 矢井田瞳としての活動に加え「yaiko」としての活動を開始。8月14日には3年半ぶりのミニアルバム『Beginning』をリリース。アコースティックギターボーカルデュオ「高高-takataka-」とのユニット、「yaiko x takataka」としてイベントやフェスにも数多く出演。
2020年にはデビュー20周年を迎え、2月12日にミニアルバム『Keep Going』 をリリース。2月から”20th Anniversary” 矢井田瞳Live Tour『Keep Going』を開催。5月29日、産経新聞社とのプロジェクト『「#コロナの先で」希望のSTORY〜歌のチカラ〜』で、一般の方からのメッセージをもとに書き上げた楽曲「あなたのSTORY」を発表。6月6日には大阪への感謝の気持ちを歌った関西地区限定シングル「ネオンの朝」をリリース。8月15日には自身初主催となる無観客生配信ライブ”矢井田 瞳20th Anniversary『ヤイコの日』を開催。10月14日(水)には4年ぶり11枚目となるオリジナルアルバム『Sharing』をリリース。10月31日にはアルバムリリースを記念して「矢井田 瞳 20th Anniversary Release Live『Sharing』を有観客・生配信の”ハイブリッド型”で開催する。
11thアルバム『Sharing』
2020年10月14日発売
『Sharing』トレーラー
※BONUS TRACKに「あなたのSTORY(Yaiko Band ver.)」を収録
限定盤【CD+DVD】
ZLCP-0399 ¥3,454(税抜)
通常盤【CD】
ZLCP-0400 ¥2,272(税抜)
【ダウンロード版】全8曲収録
1. いつまでも続くブルー (Yaiko Band ver.)
2019年9月度エンディングテーマ
希望のSTORY〜歌のチカラ〜ソング
4. Gradation 5. かまってちゃん。 6. ネオンの朝 〜関西限定シングル〜
7. はだしのダイアリー
-BONUS TRACK-
9. あなたのSTORY (Yaiko Band ver.)
2020年2月に開催され20周年の幕開けとなったツアー、矢井田瞳 20th Anniversary Live Tour『Keep Going』大阪公演から「My Sweet Darlin’」「MOON」ライブ映像、2020年にリアレンジされた「B’coz I Love You」他Music Videoに加え、2001年に行った初のUKツアーロンドン公演の秘蔵ライブ映像を収録した特典DVD付
1. My Sweet Darlin' (Live at 大阪市中央公会堂, 2020.2.23)
2. MOON (Live at 大阪市中央公会堂, 2020.2.23)
3. あなたのSTORY (Music Video)
4. ネオンの朝 (Lyric Video)
5. Go my way (Music Video)
6. B'coz I love you (Music Video)
-秘蔵映像-
7. DARLING, DARLING (Live at LONDON, 2001.4.25)