一番大切にしています
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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
本業はアーティストのマネージメントやライブ制作で、元々は作詞家ではなかったのですが、バイリンガルということもあり、いろんなアーティストに曲の一部の歌詞を英語にしたいというお願いをされることが頻繁になり、たくさんやっているうちに、堂本光一さんの歌詞をお願いされたのをきっかけに作詞が自分の職業の1つになりました。その最初の大きなきっかけの曲は堂本光一さんの「Why don't you dance with me?」です。
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Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
自分の実体験から思うこと、感じることを書くことが多いです。もちろん妄想することで生まれるフィクションもあります。
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Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
基本は、メインとなるサビから作ります。その曲を繰り返し聞いて浮かんでくる音から言葉を連想して行きます。主に英語の歌詞を書く割合が多いのですが、聞こえのいい英語、誰にでも意味が伝わりやすい言葉を選んでいます。
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Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
いろんな場所で書きますが、一番好きなのは移動中です。移動中の流れる景色を見ながらヘッドホンで曲を聴いてると、一人の世界で考えられるのと、他のことが何も出来ない環境で集中しやすく、言葉がスイスイ出てくることが多いです。長い移動の時が好きです。長時間の飛行機が1番、車が2番目に好きです。使うツールとしては、消したり書いたりコピペしたりしやすいパソコンで書きます。
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Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
「PRECIOUS ONE」/ KAT-TUN
KAT-TUNのデビューアルバム『Best of KAT-TUN』の収録曲です。バラードだったので、今からデビューするかっこいいメンバーにどんな歌詞を書くか、色々試行錯誤した記憶があります。いつかきっと出会える大切な人、あなたは一人じゃない、励ましになるような歌詞になれたらと思い、共作詞の白井裕紀と書きました。デビューライブの東京ドームを見に行った際に、ファンの方が一緒に歌っていたり涙しているのを見て感動しました。とても素敵なバラードで、お気に入りのひとつです。 -
Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
メロディーと言葉の融合が素晴らしいマッチングした歌詞が良い歌詞だと思います。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
B'zさんの『ultra soul』
「そして輝くウルトラソウル!」と聞くと、一気にテンション上がってジャンプしたくなる瞬間に「やられた!」って思います(笑) 言葉とメロディーが合わさって、凄いパワーを持ったフレーズだと思います。
1曲ということですが、もう1曲。 氷室京介さんの『魂を抱いてくれ』
「打ちのめされたとき隣にいるだけでいい 痛みをわけあえたら それでいいから」
この言葉は、今の辛いことの多い日々に、とても胸に沁みます。 -
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?同じアーティストに対して同じ言葉を使わないように気をつけていますが、ついつい選びがちな言葉の癖は出てしまいます。
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Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
個人的意見ですが、自分がこの音楽エンターテインメントの仕事に就いたのは、音楽が好き、ライブが好きということ。現実逃避だったり、盛り上がる楽しみだったり、とにかく音楽を楽しむことによって、学生の時にたくさん救われました。音楽をお届けする側として、作詞という「言葉」だけじゃなく、いろんな角度から音楽とエンターテインメントをたくさんの人にお届けして行けたらと思っています。
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Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
ルールは無いと思いますので、自由に伝えたい言葉を書いて楽しんで下さい。
主な業務内容はマネージメント、ライブ制作、音楽制作。
その傍ら、作詞家・翻訳家としても活動している。
日本とアメリカのハーフでバイリンガル。