想像しながら
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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
デビュー曲の「TAKE BACK」を作詞したのがきっかけです。この楽曲は、当時のプロデューサーさんにAメロ・Bメロが情景描写できる言葉を描いた方がいいよというようなアドバイスを貰って、書きました。初めて書いたので、何回も書き直して完成したのを覚えています。初めは歌詞を書くというより日記を書くみたいな感じになっていましたね。
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Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
映画やミュージカル、ライブとかからインスピレーションを受けることが多いです。また様々な方と関わらせて頂く機会も多いので、出会う方々の思想から受ける影響もあります。
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Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
基本的には曲のメロディーやトラックを聴いていると、その楽曲の世界観や歌詞が浮かんでくるのですが、メロディーを聴いてこんな世界観の作品にしたい、コンセプトを決めてこのメロディーにこの言葉をのせていこう、と決めていきます。
メロディーの中でポンと1つのワードだけ思い浮かぶこともあり、この言葉を軸に書いていこうと思うこともあるので、Aメロからではなくサビからできたりする曲もあり、パズルのように言葉をはめて書いていくこともあります。
自身の経験を元に書くこともあれば、世界観に合わせて、その物語の主人公を作って、その人になりきって書くこともあります。 -
Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
自宅のソファーやベッドで書くことが多いのですが、スケジュールが詰まっている時は、新幹線や飛行機の移動時間を使って集中して書くことも多いです。
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Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
有名な話かもしれませんが、「愛のうた」は女友達と温泉に行って書きました。
「walk」はavexの松浦会長が当時「いつか自分のライブができるようになった時に最後に歌えるような未来の自分に当てて書いていたらいいと思う」という提案を頂き書きました。
自分の中にしかない思想や考え方で書くこともあるので、1つのアルバムで歌詞が似ているな、とか、書き終えた後に、あれ何かこの曲と被っているな、と思うことがあります(笑)。
「RUN」という曲は、大事すぎてたくさん考えて、完成までに約2年かかりました。「walk」から20年経ち「RUN」になりました。 -
Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
メロディーにしっかり乗って、耳に残る言葉というのがあって、このメロディーにはこの歌詞しかないというのがあって、ストレートに書いた方が心に残ったりすると私は思うので、サビは難しい言葉を持っていかずに耳に残るようなフレーズを入れることを心掛けています。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
「0時前のツンデレラ」です。
妹のmisonoが作詞した楽曲なのですが、私にはこういう“2番目でいい”という歌詞の世界観は後にも先にも書けないと思ったので、やられた!と思いました。
<嘘でいいから 騙されてあげるから>という歌詞があるのですが、特にここが私には表現できない世界観だなと思います。 -
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?使わないように意識している言葉はないですが、悲しいまま終わるという楽曲はなるべくないようにしています。基本的には悲しい楽曲も最後には希望が持てるような楽曲を作るようにしています。
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Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
100人いれば100通りの価値観があるので、中には否定されてしまうこともあると思いますが、自分の伝えたいとこを伝え、形にするというのがアーティストやクリエイターの特権でもあると思うので、周りに流されず自分の信念を貫き通す事が大切だと思います。
その中で時代やニーズに合わせて変化させていくことで、アーティスト色が出て来ると思います。歌って欲しいアーティストさんを想像して作品作りをすることで、より一層想いも作品に乗ると思います。 -
Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
デビュー当時、私の歌詞の世界観を否定されてしまう事があり、自信を持てなくなってしまう時期もあったでのすが、いろいろな歌詞を書いていく中で、振り返ってみたら、歌詞の言葉に救われた、背中を押して貰えたと言って下さる方も多く、自分の信念を貫けばいつか自信がつく日も来ると思うので、書く事を断念しそうになった時や折れそうになった時は、自分を信じて進んで頂けたらと思います。
あとは行き詰まったら、一旦休憩して、また書きたくなったら書くというメリハリを持って楽しく作品作りしましょう!
2000年11月「TAKE BACK」にて全米デビュー。
日本では同曲で2000年12月にデビュー。
2005年、06年にそれぞれ発売したベストアルバムはいずれも200万枚を突破、
2007年12月には東京ドームでの単独公演を開催し、大成功を収めた。
数々のヒット曲を生み、海外アーティストとのコラボレーションも積極的に行う中、ファッションアイコンとしても幅広い活動を行っている。
そして、2020年にデビュー20周年を迎えた。
[MY NAME IS...]
ミニアルバム
『angeL ∔ monsteR
[MY NAME IS...]』
2020年12月2日発売
【2CD+DVD】
RZCD-77196~7/B
¥6,000 (税抜)
『angeL [MY NAME IS...]』
RZCD-77198 ¥2,500 (税抜)
『monsteR [MY NAME IS...]』
RZCD-77199 ¥2,500 (税抜)
『angeL ∔ monsteR
[MY NAME IS...]』
【ファンクラブ限定盤】
RZC1-77200~1/B~C
¥10,000 (税抜)
(angeL [MY NAME IS...])
01. Alarm
02. I'm Lovin'
03. for...
04. RUN
05. puff
06. Lucky Star
(monsteR [MY NAME IS...])
01. Killer monsteR
02. WORK IT!
03. FliCky
04. No One
05. Sing the truth
06. XXKK