2024年6月12日に“Cody・Lee(李)”がメジャー2ndアルバム『最後の初恋』をリリースしました。今作には、「さよuなら」(ドラマ『秀吉、スタートアップ企業で働く』主題歌)、「涙を隠して(Boys Don’t Cry)」(ドラマ『恋愛のすゝめ』EDテーマ)、「イエロー(映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』主題歌)」など、この1年間で彼らが様々な映像作品とコラボレートしてきた楽曲群が並んでおります。
さて、今日のうたではそんな“Cody・Lee(李)”の高橋響による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『最後の初恋』にも通ずるお話です。かつて、正しい生活を心掛けていた(正しい生活に縛られていた)自身が、そこから解放されるきっかけになったのは…。そして、Cody・Lee(李)の音楽が持つ力とは…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。
今日はとっても天気がいいよね
おまけに鳥も泣きじゃくりだし
そんな日には午後から そうね熱海にでも
ユニコーン「開店休業」の歌詞の一節である。
人間には、生活を営む上でのルールが存在している。例えば「夜、眠れなくなるから昼寝をしない」「太るから夜中にカップ麺を食べない」「皆、忙しそうだから有給を取らない」など…。自分自身、こういったルールの上に成り立つ正しい生活を心掛けていた時期があった。しかし、ユニコーン「開店休業」を聴いて「午後から熱海?! そんな事して良いの?!」と衝撃を受け、それから正しい生活に縛られずに生きる事を決めた。
夜に眠らなくても良いし(次の日の仕事は辛いかもしれないけど、居眠りしちゃえ)、太っても良い(太っても君は可愛い)、誰の事も気にせず有給を取っても良い(上司に何か言われたら僕が頭を引っ叩く)と思う。
本当に上記の事を実行するかはさておき…そんな心構えで生活していくのはすごく大事。僕はこの考えを持って以降、呼吸が楽になった。
ただしいせいかつは君自身が決める事。Cody・Lee(李)には前に進むための背中を押す力はないけれど、目的地と逆方向の電車に乗り込むための背中を押す力はあると思う。
渋谷から熱海まで、電車で約2時間かかるらしい。夕方には着けるかな。
<Cody・Lee(李) 高橋響>
◆メジャー2ndアルバム『最後の初恋』
2024年6月12日発売
<収録曲>
1. NOT WAR, MORE SEIKATSU
2. 涙を隠して(Boys Don't Cry)
3. DANCE扁桃体
4. イエロー
5. 真夏のジャイガンティック
6. ストロベリーエンジェル ~Don't Say Goodbye~
7. さよuなら
8. 烏托邦
9. ほんの気持ちですが!
10. 下高井戸に春が降る feat. GOMESS
11. 1096
12. 生活