2024年12月18日にパンクバンド・Wiennersのアサミサエ(vo / key)が、ソロプロジェクト“iro(読み:イロ)”を始動しました。併せて、明るく煌びやかな多幸ソング「charm」と、感情に深く訴えかけるエモーショナルなスピリッツナンバー「幻より」を配信リリース。異なるテーマと雰囲気を持ちながらも、「自分を信じる力」の重要性を伝えるメッセージが込められた2曲となっております。
さて、今日のうたではそんな“iro”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第1弾は新曲「charm」にまつわるお話です。iroがとある種類のハローキティちゃんに出会ったことで、抱いた感情。そして改めて、キティちゃんを見つめて気づいたことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。
◆紹介曲「charm」
作詞:iro
作曲:mashoe'
スマホからの方も、パソコンからの方も、こんにちは、iroです。
この“スマホ”という単語を使うたびになんで“スマフォ”じゃなくて“スマホ”なのだろうとつい思ってしまいます。
そんなことはさておき、ついに2025年が始まりましたが皆さま良いスタートは切れましたでしょうか。
わたくしはめでたく、昨年の12月18日に1st singleをリリースし、充実感に満ち溢れながら眠りにつき、気がつけば年が明けておりました。
楽曲の感想や反応も嬉しい声が多く、大変感謝しております。
さて今回はそんな1st single収録曲、「charm」についてあれやこれやと書いていこうかなと思うのですが、、、
みなさん、ハローキティちゃんはご存知でしょうか。
そう、あの体重りんご3個分でお馴染み、猫をモチーフとしたサンリオの人気キャラクターことハローキティちゃん。
わたくしはこれまでハローキティちゃんに対して、全くといって良いほどに関心がなかったのですがね、昨年の夏に日焼けキティちゃんなるものに出会ってしまい、それからもうすっかり日焼けキティちゃんの虜になってしまいました。
というのもですよ、例年夏が来れば、『小麦肌は太陽と自分とのコミュニケーションの証』として肌を焼いているわけなのですが(※日焼け止めが面倒臭いだけです)。やはり世間では美白がよいとされている、そんなふうに見受けられる場面も多く、実体験としても、『すごく肌が焼けていると思ったけど、言っていいのかわからなくて…』なんて言われたこともあり。
自分が良しとしてしていることに対して、ネガティブな印象を抱かれてしまうのはなんだか悲しいなと思っていたところに現れたのがそう、日焼けキティちゃん。
あのチャームポイントといえよう真っ白なお肌を、かまうもんかと言わんばかりにこんがり焼き、りんご5個ぶんのもっちり体型をビキニ姿で露わにするその姿がなんともカッコよく輝いて見えて、わたくしは思いました、『救世主だ』と。
そしてキティちゃんといえば“リボン”ですね。
あのお耳についているおリボンこそキティちゃんの象徴。
誰しもがキティちゃんのイラストを書くときに間違いなく描くであろうあのおリボン。
日焼けキティちゃんとの出会いを果たしたことによって、
自然とプレーンなキティちゃんをも目で追うようになったわけですが、ふと気づいた。キティちゃんはどんな時も欠かさずにあのおリボンをつけているではないかと。
おでかけするとき、企業コラボするとき、お風呂に入ってる時、眠っている時、、、
そう、キティちゃんはどんな時でもおリボンをつけているのである。
つまりあれはキティちゃんがキティちゃんであるためのおリボンであり、そこに他者の視線や意見、感想など関係ないのだ。
わたくしはあのキティちゃんのおリボンは単なる飾りなんかではなく、『いつなんどきも、どんな場面でも、私はかわいい。』という主張でありモットーであり、メッセージなのだと。そう感じたのです。
つまるところ何が言いたいかというと、キティちゃんは例えどんな姿であろうがかわいい。それはキティちゃんがあの容姿であるということももちろんだが、それだけでなく、キティちゃんが常に目の前にあることに全力で取り組み、楽しみ、そしてそんな自分をまるごと愛しているからなのだと。わたくしはキティちゃんにそのような芯を感じ、それが彼女の魅力であり、魔力であり“charm”なのだと、そう思いました。
このご時世、容姿に関するワードや情報が、嫌でも次から次へと耳へと舞い込んでくる、がしかし私は思う。
どんな人も、2~3年で廃れてしまうようなかわいさではなく、キティちゃんのような真のかわいさを手に入れたいのだと。そしてキティちゃんのように末永く愛される存在でありたいと。
きっとキティちゃんを愛する人々の潜在意識にはそのような憧れと希望が詰まっているはずです。
さて長くなってしまいましたが、皆さまにとってのおリボンはなんでしょうか。
大変図々しいながらも、この「charm」という楽曲が少しでもみなさまの魅力を引き出す何かになればと、そう願います。
そしてわたくし自身もこの2025年、キティちゃんのように、確固たる“charm”を見つけるために自問自答し、この先起こりうるすべてのことを楽しみたいと思います。
とてつもなく素晴らしい一年にしましょう。なりますから。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
最後に一つだけ言わせてください。
キティちゃんマジかわちぃ。
<iro>
◆紹介曲「charm」
作詞:iro
作曲:mashoe'
【プロフィール】
アーティスト写真 photo by Tatsuya Kawasaki (Instagram:@kawasaki1988)
パンクバンド"Wienners"のVo.Key.アサミサエのソロプロジェクト"iro"。
天性の歌声で独自の世界観を体現する、"iro" 。
かわいらしさと女性らしさを兼ね備えた、芯のある声で、心地よいメロディーラインに乗せて紡がれる言葉は、"現代"を生きる人たちに対するメッセージを感じさせる。
"iro"の由来は、「歌うことは塗り絵のようであり言葉に色をつける感覚であることから。感情は色で例えられることも多く、色が人の真理に影響を与えることから、人の心に色をつけるように歌い、感情を動かしたいという気持ちを込めて。」
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