心が動いた瞬間「涙」を頼りに歩んできた軌跡を辿ろう

 2025年1月22日に“映秀。”がオリジナルアルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』をリリースしました。2022年10月26日にリリースされた「よるおきてあさねむる」、翌年リリースした「幸せの果てに」、さらには2024年リリースされたEP『一寸先の貴方へ』に収録された楽曲などを含め、映秀。の3年の軌跡を辿るような全13曲が収録されております。
 
 さて、今日のうたではそんな“映秀。”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第2弾は、収録曲「涙のキセキ」にまつわるお話です。長い旅の途中、行き先を決めて前に進むためにも、過去を見つめ直したいあなたへ。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。



「過去を見つめ直すきっかけとなるような、手助けするような、お供となるような楽曲が作りたい」と思いこの曲を描いた。同時に、今の自分に必要な曲だったのだと思う。
 
高校を卒業し、父が亡くなり、メジャーデビューをしてからの4年間。振り返ることなく走ってきた。そんな自分に、ある転換期が訪れた。大学卒業だ。アーティストとして生きていく自分にとっては、ただの卒業ではなく「テスト・入学・卒業」というレールからの卒業でもある。
 
これから“道なき未知”を進む恐怖や葛藤、決意の想いは3rd Album『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』のM-5「黄色の信号」に綴ったが、進むと決めたとき、行き先がなければ彷徨い、コンパスや目印がなければ迷うことになると思った。だから、人生の支度をするように、心が動いた瞬間「涙」を頼りに歩んできた軌跡を辿ろうと思った。
 
「捉え方で日々が奇跡にも悪夢にもなること」
「全部乗り越えてここまできたこと」
「涙にしておいてきた感情のこと」
「ありたい姿になりたい姿」
 
過去を見つめ直すという行為は、踏み出す勇気も受け止める自信も想像する体力も諦めない気力も必要で、決して簡単とは言えない。けれど同時に、たくさんのことを教えてくれた。だから、その一歩を一緒に踏み出すような、一歩の支えとなるような、一歩が少しでも楽しいものになるような曲を作りたいと思い、この曲を描いた。
 
この曲があなたの旅を豊かなものにしますように。
 
<映秀。>



◆紹介曲「涙のキセキ
作詞:映秀。
作曲:映秀。
 
◆オリジナルアルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』
2025年1月22日発売

<収録曲>
01. まほうのことば
02. 涙のキセキ
03. 瞳に吸い込まれて
04. ほどほどにきぎゅっとして
05. 黄色の信号
06. Boys&Girls
07. 幸せの果てに
08. 星の国から
09. 全部しようぜ
10. My Friend
11. 縁
12. よるおきてあさねむる
13. youme