私たちはなぜ恋をすることを怖がるのか?

 2025年8月6日に“Hana Hope”がニューシングル「サファイア」をCDリリースしました。タイトル曲は、7月クールTVアニメ『瑠璃の宝石』EDテーマ。かねてから本人も発信してきた海外の音楽シーンでも注目を浴びているフォルク・ポップへのアプローチとなっております。
 
 さて、今日のうたではそんな“Hana Hope”による歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け。第2弾は今作の収録曲「afraid to love」にまつわるお話です。また傷つくことを恐れ、誰かを愛したり、信じたりすることから遠ざかってしまっているあなたへ…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。



私たちはなぜ恋をすることを怖がるのか?

誰かを愛すること、誰かを信じること、それは自分の一番vulnerableな部分を差し出すこと。だからこそ、そんな大事な心が裏切られるともう二度と同じ痛みを繰り返したくはないと思ってしまうのは自然なことです。
 
私もそうだった。
自分の平和を守ることに必死になって、自分の幸せを置き去りにした。
心の安全だけを優先して、愛という豊かさから遠ざかっていた。
 
The memories haunt my battered heart. 
裸の心で、ありのままの自分で、相手に触れた。
けれどその純粋さが裏切られた時、自分の価値すら見失った気がした。
 
ブルーライトが照らす瞳に映された
少し切なくて苦しい君との日々
溢れてく
 
I gave you my whole heart 
こころ裸で
君に差し出したよ
 
それでも、人はどこかで「愛されたい」と密かに願っている。
静かな場所で、誰も気づかないように。
傷を隠しながら、それでも「もう一度愛したい」という思いを握っている。
 
足跡を消して風に
溶けて
誰にも見つからない場所で密かに
願ってた
A power to love again
 
恋に落ちるということは、他人を信じることだけではなく自分自身を信じ直すことでもある。「私は愛されても良い」。そう自分を許すには時間がかかるかもしれない。でも愛はいつだって待ってくれる。またゆっくり立ち上がるのを。
 
鳴り止まない雑踏の中で
これだけは確かに響いた
I'm ready to give it a chance 
Again
 
私は思う、傷ついたからこその咲く花がある。
壊れた夢の跡地に、光も影も全て受け入れながら咲く花は、誰よりも強く、美しい。
 
崩れた夢の跡地に咲いた
光も影もすべて抱いた花
Oh it grows 
Further than you know
 
もう一度心を開いてみて。ゆっくりでもいい。
その勇気こそが私たちの自由、幸せにつながっていく。
 
Don't be afraid to love
 
<Hana Hope>



◆紹介曲「afraid to love
作詞:Hana Hope
作曲:Hana Hope

◆デジタルシングル「サファイア」
2025年7月6日発売

◆CDシングル「サファイア」
2025年8月6日発売