春の中で君は揺れている
遠いおとぎの国に咲いている花のように
すごく綺麗だ まるで僕の恋人みたい 馬鹿だね
そんな君をこれからも好きなこと
喉の奥で止まったまま
『春色の彼女』/リリィ、さよなら。
笑っていよう 下手くそでもいい
僕でよければ側にいて
「優しすぎてロボットみたい。」でいい
それはおあつらえ向きさ
君を最期まで大切に想える
世界で一番シアワセな機械さ
『シアワセな機械』/リリィ、さよなら。
ボーカル・ヒロキのソロプロジェクト“リリィ、さよなら。”が、3ヵ月連続で配信シングルをリリース中!すでに3月2日に第1弾『春色の彼女』、4月20日に第2弾『シアワセな機械』が配信され、ついに5月25日に第3弾『花びら』が放たれました。この3作にはすべて“君”が登場します。しかし“僕”との心の距離は異なり、『春色の彼女』では目の前にその姿が見えるのに触れることはできない遠さ、『シアワセな機械』では不器用な二人が不器用ながらも一緒にいる近さを感じました。では、『花びら』の“君”と“僕”は…?
青春の花も知らぬ間に散って
胸の痛みも無視していた僕のせい
叶わないものがまた一つ増えては
抱きしめた夢が腕の中で息を引き取る
嘘ばっかついて大人になった 誰より子供な僕
花びらのように滲んでいく景色
その向こうで笑う君の名を叫ぶ
ただ揺れて 幻 今日もまた朝が来る
『花びら』/リリィ、さよなら。
<向こうで笑う君>はもう幻。その姿も心もはるか彼方…。明日も明後日もこの先ずっと、やってくるのは<君のいない朝>なのです。3ヵ月連続配信シングルの中でもっとも“君”と“僕”の距離は遠く、ただただ悲しみと後悔が花びらのように曲中で舞い散っている印象を受けますね。また、『花びら』を聴きながら“リリィ、さよなら。”さんのツイートを読んでいたら、この曲は単なるラブソングではなく、友達や両親、すべての大切な人が“君”になり得るのだとも思いました。
大事なものなんていくつもないのに。俺の本当に大事な人たちには、大事なものが両腕に抱えきれないくらい沢山あるんだ。僕はいつもその腕の中からこぼれ落ちてしまう。俺もその大事なものの一つになれたならよかったな。
(リリィ、さよなら。5月19日ツイートより引用)
この人とはこれから先も大丈夫って思ってた人たちが社会に出てあっという間に知らない人になっていくの、きっと仕方のないこと。だから同じように次の春までに本当に大事な人たちとも、さよならじゃないけどそんな心の準備を今からしたい。人より僕少し何でも時間がかかるから。
(リリィ、さよなら。5月23日ツイートより引用)
社会に出てからどうしても生じてしまう“距離”…なんだかわかるような気がします。しかし、大事な人たちが<幻>にならないためには、大事な人たちの<幻>にならないためにはどうすればいいのでしょうか。<うらやんでばっかで気づけなかった 愛してくれた人達>をこれ以上失う前に、自分は“愛”をどんな形で返せばよいのでしょうか。私達もそのヒントを『花びら』の中から見つけていきたいですね…!是非、歌詞と併せて楽曲をチェックしてみてください!