仰げば尊し仰げば 尊し 我が師の恩 教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ) 思えば いと疾(と)し この年月(としつき) 今こそ 別れめ いざさらば 互(たがい)に睦し 日ごろの恩 別るる後(のち)にも やよ 忘るな 身を立て 名をあげ やよ 励めよ 今こそ 別れめ いざさらば 朝夕 馴(なれ)にし 学びの窓 蛍の灯火 積む白雪 忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月 今こそ 別れめ いざさらば | LEGEND | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | 林有三 | 仰げば 尊し 我が師の恩 教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ) 思えば いと疾(と)し この年月(としつき) 今こそ 別れめ いざさらば 互(たがい)に睦し 日ごろの恩 別るる後(のち)にも やよ 忘るな 身を立て 名をあげ やよ 励めよ 今こそ 別れめ いざさらば 朝夕 馴(なれ)にし 学びの窓 蛍の灯火 積む白雪 忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月 今こそ 別れめ いざさらば |
赤とんぼ夕焼小焼の、赤とんぼ 負われて見たのは、いつの日か 山の畑の、桑(くわ)の実を 小篭(こかご)に摘んだは、まぼろしか 十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた 夕焼小焼の、赤とんぼ とまっているよ、竿(さお)の先 | LEGEND | 三木露風 | 山田耕筰 | 林有三 | 夕焼小焼の、赤とんぼ 負われて見たのは、いつの日か 山の畑の、桑(くわ)の実を 小篭(こかご)に摘んだは、まぼろしか 十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた 夕焼小焼の、赤とんぼ とまっているよ、竿(さお)の先 |
永遠の0(ゼロ)大空に散った多くのまぶしい男達 胸に忍ばせた写真と 仲間への笑顔だけ乗せ 愛する人のために 願いを残して 青く澄んだ空の雲へ飛んだ 大事な人がいます だから生きていたいのです ただそばにいさせて ただ抱きしめさせて 守り続けたいずっと 今僕らはこうして 受け取った未来で 想いを貫ける自由があることを 忘れないように空を見上げる 雲の切れ間から遥か 美しい故郷へ 魂だけは届けと ありったけの思いを馳せ 「幸せでした」の文字 手紙にしたため その最期叫んだ声は消えた 大事な人がいます だから生きていたいのです ただ声を聞かせて ただ笑顔を見せて 守り続けたいずっと 今流れる涙は 溢れ出した誓い 海も時も越えて 彼らが待ちわびた 笑い愛し合う今日が始まる 大事な人がいます だから生きていたい 海も時も越えて僕らは歩き出す 永遠の愛を胸に抱いて 明日へ | LEGEND | 小山田美里亜 | EDISON | Edison | 大空に散った多くのまぶしい男達 胸に忍ばせた写真と 仲間への笑顔だけ乗せ 愛する人のために 願いを残して 青く澄んだ空の雲へ飛んだ 大事な人がいます だから生きていたいのです ただそばにいさせて ただ抱きしめさせて 守り続けたいずっと 今僕らはこうして 受け取った未来で 想いを貫ける自由があることを 忘れないように空を見上げる 雲の切れ間から遥か 美しい故郷へ 魂だけは届けと ありったけの思いを馳せ 「幸せでした」の文字 手紙にしたため その最期叫んだ声は消えた 大事な人がいます だから生きていたいのです ただ声を聞かせて ただ笑顔を見せて 守り続けたいずっと 今流れる涙は 溢れ出した誓い 海も時も越えて 彼らが待ちわびた 笑い愛し合う今日が始まる 大事な人がいます だから生きていたい 海も時も越えて僕らは歩き出す 永遠の愛を胸に抱いて 明日へ |
朧月夜菜の花畠に、入日薄れ 見わたす山の端(は)、霞ふかし 春風そよふく、空を見れば 夕月かかりて、にほひ淡し 里わの火影(ほかげ)も、森の色も 田中の小路をたどる人も 蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も さながら霞める朧月夜 | LEGEND | 高野辰之 | 岡野貞一 | 林有三 | 菜の花畠に、入日薄れ 見わたす山の端(は)、霞ふかし 春風そよふく、空を見れば 夕月かかりて、にほひ淡し 里わの火影(ほかげ)も、森の色も 田中の小路をたどる人も 蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も さながら霞める朧月夜 |
かあさんの歌かあさんが 夜なべをして 手ぶくろ あんでくれた 木枯らし吹いちゃ 冷たかろうて せっせと あんだだよ ふるさとの 便りはとどく いろりの においがした かあさんは 麻糸(あさいと)つむぐ 一日つむぐ おとうは 土間(どま)でわら打ち仕事 お前も がんばれよ ふるさとの 冬はさみしい せめて ラジオ聞かせたい かあさんの あかぎれいたい 生みそを すりこむ 根雪(ねゆき)もとけりゃ もうすぐ春だで 畑が 待ってるよ 小川の せせらぎが聞える なつかしさが しみとおる | LEGEND | 窪田聡 | 窪田聡 | 林有三 | かあさんが 夜なべをして 手ぶくろ あんでくれた 木枯らし吹いちゃ 冷たかろうて せっせと あんだだよ ふるさとの 便りはとどく いろりの においがした かあさんは 麻糸(あさいと)つむぐ 一日つむぐ おとうは 土間(どま)でわら打ち仕事 お前も がんばれよ ふるさとの 冬はさみしい せめて ラジオ聞かせたい かあさんの あかぎれいたい 生みそを すりこむ 根雪(ねゆき)もとけりゃ もうすぐ春だで 畑が 待ってるよ 小川の せせらぎが聞える なつかしさが しみとおる |
からたちの花からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ からたちのとげはいたいよ 青い青い針のとげだよ からたちは畑(はた)の垣根よ いつもいつもとおる道だよ からたちも秋はみのるよ まろいまろい金のたまだよ からたちのそばで泣いたよ みんなみんなやさしかったよ からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ | LEGEND | 北原白秋 | 山田耕筰 | 林有三 | からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ からたちのとげはいたいよ 青い青い針のとげだよ からたちは畑(はた)の垣根よ いつもいつもとおる道だよ からたちも秋はみのるよ まろいまろい金のたまだよ からたちのそばで泣いたよ みんなみんなやさしかったよ からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ |
落葉松落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる 落葉松の 陽のある雨に わたしの 思い出が濡れる 落葉松の 小鳥の雨に わたしの 乾いた眼が濡れる わたしの 乾いた眼が濡れる 落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる 落葉松の 陽のある雨に わたしの 思い出が濡れる 落葉松の 小鳥の雨に わたしの 乾いた眼が濡れる わたしの 乾いた眼が濡れる 落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる | LEGEND | 野上彰 | 小林秀雄 | 林有三 | 落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる 落葉松の 陽のある雨に わたしの 思い出が濡れる 落葉松の 小鳥の雨に わたしの 乾いた眼が濡れる わたしの 乾いた眼が濡れる 落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる 落葉松の 陽のある雨に わたしの 思い出が濡れる 落葉松の 小鳥の雨に わたしの 乾いた眼が濡れる わたしの 乾いた眼が濡れる 落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる |
この道この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いてる あの丘はいつか見た丘 ああ そうだよ ほら 白い時計台だよ この道はいつか来た道 ああ そうだよ お母さまと馬車で行ったよ あの雲もいつか見た雲 ああ そうだよ 山査子(さんざし)の枝も垂(た)れてる | LEGEND | 北原白秋 | 山田耕筰 | 林有三 | この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いてる あの丘はいつか見た丘 ああ そうだよ ほら 白い時計台だよ この道はいつか来た道 ああ そうだよ お母さまと馬車で行ったよ あの雲もいつか見た雲 ああ そうだよ 山査子(さんざし)の枝も垂(た)れてる |
叱られて叱られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子は坊やを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ コンときつねが なきゃせぬか 叱られて 叱られて 口には出さねど 眼になみだ 二人のお里は あの山を 越えてあなたの 花のむら ほんに花見は いつのこと | LEGEND | 清水かつら | 弘田竜太郎 | 林有三 | 叱られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子は坊やを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ コンときつねが なきゃせぬか 叱られて 叱られて 口には出さねど 眼になみだ 二人のお里は あの山を 越えてあなたの 花のむら ほんに花見は いつのこと |
早春賦春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷融け去り 葦は角ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日も昨日も 雪の空 今日も昨日も 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か | LEGEND | 吉丸一昌 | 中田章 | 林有三 | 春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷融け去り 葦は角ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日も昨日も 雪の空 今日も昨日も 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か |
ちいさい秋みつけただれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた めかくし鬼さん 手のなる方へ すましたお耳に かすかにしみた 呼んでる口笛 もずの声 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク わずかなすきから 秋の風 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた むかしのむかしの 風見の鳥の ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた | LEGEND | サトウハチロー | 中田喜直 | 林有三 | だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた めかくし鬼さん 手のなる方へ すましたお耳に かすかにしみた 呼んでる口笛 もずの声 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク わずかなすきから 秋の風 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた むかしのむかしの 風見の鳥の ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた |
月の沙漠月の沙漠をはるばると 旅の駱駝(らくだ)がゆきました 金と銀との鞍(くら)置いて 二つならんでゆきました 金の鞍には銀の甕(かめ) 銀の鞍には金の甕 二つの甕はそれぞれに 紐(ひも)で結んでありました さきの鞍には王子様 あとの鞍にはお姫様 乗った二人は おそろいの 白い上衣(うわぎ)を着てました 広い沙漠をひとすじに 二人はどこへゆくのでしょう 朧(おぼろ)にけぶる月の夜を 対(つい)の駱駝はとぼとぼと 砂丘を越えてゆきました 黙って越えてゆきました | LEGEND | 加藤まさを | 佐々木すぐる | 林有三 | 月の沙漠をはるばると 旅の駱駝(らくだ)がゆきました 金と銀との鞍(くら)置いて 二つならんでゆきました 金の鞍には銀の甕(かめ) 銀の鞍には金の甕 二つの甕はそれぞれに 紐(ひも)で結んでありました さきの鞍には王子様 あとの鞍にはお姫様 乗った二人は おそろいの 白い上衣(うわぎ)を着てました 広い沙漠をひとすじに 二人はどこへゆくのでしょう 朧(おぼろ)にけぶる月の夜を 対(つい)の駱駝はとぼとぼと 砂丘を越えてゆきました 黙って越えてゆきました |
夏の思い出夏がくれば 思い出す はるかな尾瀬 遠い空 霧のなかに うかびくる やさしい影 野の小径 水芭蕉の花が 咲いている 夢見て咲いている水の辺(ほと)り 石楠花(しゃくなげ)色に たそがれる はるかな尾瀬 遠い空 夏がくれば 思い出す はるかな尾瀬 野の旅よ 花のなかに そよそよと ゆれゆれる 浮き島よ 水芭蕉の花が 匂っている 夢みて匂っている水の辺(ほと)り まなこつぶれば 懐かしい はるかな尾瀬 遠い空 | LEGEND | 江間章子 | 中田喜直 | 林有三 | 夏がくれば 思い出す はるかな尾瀬 遠い空 霧のなかに うかびくる やさしい影 野の小径 水芭蕉の花が 咲いている 夢見て咲いている水の辺(ほと)り 石楠花(しゃくなげ)色に たそがれる はるかな尾瀬 遠い空 夏がくれば 思い出す はるかな尾瀬 野の旅よ 花のなかに そよそよと ゆれゆれる 浮き島よ 水芭蕉の花が 匂っている 夢みて匂っている水の辺(ほと)り まなこつぶれば 懐かしい はるかな尾瀬 遠い空 |
夏は来ぬ卯(う)の花の、匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ さみだれの、そそぐ山田に 早乙女(さおとめ)が、裳裾(もすそ)ぬらして 玉苗(たまなえ)植うる、夏は来ぬ 橘(たちばな)の、薫るのきばの 窓近く、蛍飛びかい おこたり諌(いさ)むる、夏は来ぬ 楝(おうち)ちる、川べの宿の 門(かど)遠く、水鶏(くいな)声して 夕月すずしき、夏は来ぬ 五月(さつき)やみ、蛍飛びかい 水鶏(くいな)鳴き、卯の花咲きて 早苗(さなえ)植えわたす、夏は来ぬ | LEGEND | 佐々木信綱 | 小山作之助 | 林有三 | 卯(う)の花の、匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ さみだれの、そそぐ山田に 早乙女(さおとめ)が、裳裾(もすそ)ぬらして 玉苗(たまなえ)植うる、夏は来ぬ 橘(たちばな)の、薫るのきばの 窓近く、蛍飛びかい おこたり諌(いさ)むる、夏は来ぬ 楝(おうち)ちる、川べの宿の 門(かど)遠く、水鶏(くいな)声して 夕月すずしき、夏は来ぬ 五月(さつき)やみ、蛍飛びかい 水鶏(くいな)鳴き、卯の花咲きて 早苗(さなえ)植えわたす、夏は来ぬ |
花春のうららの 隅田川 のぼりくだりの 船人が 櫂(かい)のしづくも 花と散る ながめを何に たとふべき 見ずやあけぼの 露浴びて われにもの言ふ 桜木を 見ずや夕ぐれ 手をのべて われさしまねく 青柳を 錦おりなす 長堤(ちょうてい)に くるればのぼる おぼろ月 げに一刻も 千金の ながめを何に たとふべき | LEGEND | 武鳥羽衣 | 瀧廉太郎 | 林有三 | 春のうららの 隅田川 のぼりくだりの 船人が 櫂(かい)のしづくも 花と散る ながめを何に たとふべき 見ずやあけぼの 露浴びて われにもの言ふ 桜木を 見ずや夕ぐれ 手をのべて われさしまねく 青柳を 錦おりなす 長堤(ちょうてい)に くるればのぼる おぼろ月 げに一刻も 千金の ながめを何に たとふべき |
花嫁人形金襴緞子の 帯しめながら 花嫁御寮は なぜ泣くのだろ 文金島田に 髪結いながら 花嫁御寮は なぜ泣くのだろ あねさんごっこの 花嫁人形は 赤い鹿の子の 振袖着てる 泣けば鹿の子の たもとが切れる 涙で鹿の子の 赤い紅(べに)にじむ 泣くに泣かれぬ 花嫁人形は 赤い鹿の子の 千代紙衣装 | LEGEND | 蕗谷虹児 | 杉山長谷夫 | 林有三 | 金襴緞子の 帯しめながら 花嫁御寮は なぜ泣くのだろ 文金島田に 髪結いながら 花嫁御寮は なぜ泣くのだろ あねさんごっこの 花嫁人形は 赤い鹿の子の 振袖着てる 泣けば鹿の子の たもとが切れる 涙で鹿の子の 赤い紅(べに)にじむ 泣くに泣かれぬ 花嫁人形は 赤い鹿の子の 千代紙衣装 |
浜辺の歌あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍ばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ 忍ばるる 寄する波よ かえす波よ 月の色も 星の影も はやちたちまち 波を吹き 赤裳(あかも)のすそぞ ぬれひじし やみし我は すでに癒えて 浜辺のまさご まなごいまは | LEGEND | 林古溪 | 成田為三 | 林有三 | あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍ばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ 忍ばるる 寄する波よ かえす波よ 月の色も 星の影も はやちたちまち 波を吹き 赤裳(あかも)のすそぞ ぬれひじし やみし我は すでに癒えて 浜辺のまさご まなごいまは |
ひとりでもいいあなたにめぐり逢えて ほんとうによかった 生きていてよかった 生かされてきてよかった あなたにめぐり逢えたから つまづいてもいい ころんでもいい これから先 どんなことがあってもいい あなたにめぐり逢えたから ひとりでもいい ひとりでもいい こころから そういって くれる人が あれば | LEGEND | 相田みつを | 新倉一梓 | 新倉一梓 | あなたにめぐり逢えて ほんとうによかった 生きていてよかった 生かされてきてよかった あなたにめぐり逢えたから つまづいてもいい ころんでもいい これから先 どんなことがあってもいい あなたにめぐり逢えたから ひとりでもいい ひとりでもいい こころから そういって くれる人が あれば |
ひまわりの旅ひまわりが咲いた すべてをなくしたこの庭に わたしはここにいるよとひまわりが咲いた あの子の流した涙が一粒の種になって 会いに来てくれたんだねと みんなが泣いた ひまわり ひまわり ここにいるよと両手広げ ひまわり ひまわりは 今空に咲く 気がつけばもう夏 めぐる季節は輝いて 止まった時間がゆっくりと色付いてゆく 見上げるひまわりは 太陽のようにまぶしくて もう涙をふいてと言っているようです ひまわり ひまわり ここにいるよと両手広げ ひまわり ひまわりは 今空に咲く どんなに寒い日でも かならず暖かい春は来る そして夏には力強い希望の花が咲く いっぽんのひまわりが つなぐ手と手のぬくもりは いつか大きな道になってはるかに続く ひまわり ひまわり あの町でこの町で ひまわり ひまわりは 大空に咲く ひまわり ひまわり あの町でこの町で ひまわり ひまわりは 今年も空に咲く | LEGEND | 智子 | 智子 | 林有三 | ひまわりが咲いた すべてをなくしたこの庭に わたしはここにいるよとひまわりが咲いた あの子の流した涙が一粒の種になって 会いに来てくれたんだねと みんなが泣いた ひまわり ひまわり ここにいるよと両手広げ ひまわり ひまわりは 今空に咲く 気がつけばもう夏 めぐる季節は輝いて 止まった時間がゆっくりと色付いてゆく 見上げるひまわりは 太陽のようにまぶしくて もう涙をふいてと言っているようです ひまわり ひまわり ここにいるよと両手広げ ひまわり ひまわりは 今空に咲く どんなに寒い日でも かならず暖かい春は来る そして夏には力強い希望の花が咲く いっぽんのひまわりが つなぐ手と手のぬくもりは いつか大きな道になってはるかに続く ひまわり ひまわり あの町でこの町で ひまわり ひまわりは 大空に咲く ひまわり ひまわり あの町でこの町で ひまわり ひまわりは 今年も空に咲く |
冬の星座木枯らしとだえて さゆる空より 地上に降りしく くすしき光よ ものみないこえる しじまの中に きらめき揺れつつ 星座はめぐる ほのぼの明かりて 流るる銀河 オリオン舞い立ち スバルはさざめく 無窮をゆびさす 北斗の針と きらめき揺れつつ 星座はめぐる | LEGEND | W.S.Hays | W.S.Hays・訳詞:堀内敬三 | 林有三 | 木枯らしとだえて さゆる空より 地上に降りしく くすしき光よ ものみないこえる しじまの中に きらめき揺れつつ 星座はめぐる ほのぼの明かりて 流るる銀河 オリオン舞い立ち スバルはさざめく 無窮をゆびさす 北斗の針と きらめき揺れつつ 星座はめぐる |
故郷兎追いし 彼の山 小鮒釣りし 彼の川 夢は今も 巡りて 忘れ難き故郷 如何にいます 父母 恙無しや 友がき 雨に風に つけても 思ひ出づる 故郷 志を 果たして いつの日にか 帰らん 山は青き 故郷 水は清き 故郷 | LEGEND | 高野辰之 | 岡野貞一 | 林有三 | 兎追いし 彼の山 小鮒釣りし 彼の川 夢は今も 巡りて 忘れ難き故郷 如何にいます 父母 恙無しや 友がき 雨に風に つけても 思ひ出づる 故郷 志を 果たして いつの日にか 帰らん 山は青き 故郷 水は清き 故郷 |
ふるさとは今もかわらず爽(さわ)やかな 朝靄(あさもや)の中を 静かに 流れる川 透き通る 風は身体(からだ)をすりぬけ 薫る 草の青さよ 緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ 君も 僕も あなたも ここで生まれた ああ ふるさとは 今もかわらず この町で あなたに出逢えて 本当に よかった ありがとう ふるさとの青空よ 友よ 君に逢いたい 緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ 君も 僕も あなたも ここで育った ああ ふるさとは 今もかわらず みんなで声を かけあって 力合わせて 生きてきた 遠い山並み その姿 いつも静かに 見つめてる 緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ 君も 僕も あなたも ここで育った ああ ふるさとは 今もかわらず ふるさと 未来へ 続け… | LEGEND | 新沼謙治 | 新沼謙治 | Edison | 爽(さわ)やかな 朝靄(あさもや)の中を 静かに 流れる川 透き通る 風は身体(からだ)をすりぬけ 薫る 草の青さよ 緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ 君も 僕も あなたも ここで生まれた ああ ふるさとは 今もかわらず この町で あなたに出逢えて 本当に よかった ありがとう ふるさとの青空よ 友よ 君に逢いたい 緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ 君も 僕も あなたも ここで育った ああ ふるさとは 今もかわらず みんなで声を かけあって 力合わせて 生きてきた 遠い山並み その姿 いつも静かに 見つめてる 緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ 君も 僕も あなたも ここで育った ああ ふるさとは 今もかわらず ふるさと 未来へ 続け… |
椰子の実名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 故郷(ふるさと)の岸を 離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき) 旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる 枝はなを 影をやなせる われもまた 渚(なぎさ)を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ 実をとりて 胸にあつれば 新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい) 海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙 思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお) いづれの日にか 国に帰らん | LEGEND | 島崎藤村 | 大中寅二 | 林有三 | 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 故郷(ふるさと)の岸を 離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき) 旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる 枝はなを 影をやなせる われもまた 渚(なぎさ)を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ 実をとりて 胸にあつれば 新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい) 海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙 思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお) いづれの日にか 国に帰らん |
旅愁更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 恋しやふるさと なつかし父母(ちちはは) 夢路にたどるは 故郷(さと)の家路 更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥(はる)けき彼方に こころ迷う 恋しやふるさと なつかし父母(ちちはは) 思いに浮かぶは 杜(もり)のこずえ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥けき彼方に こころ迷う | LEGEND | 犬童球渓 | John P. Ordway | 林有三 | 更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 恋しやふるさと なつかし父母(ちちはは) 夢路にたどるは 故郷(さと)の家路 更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥(はる)けき彼方に こころ迷う 恋しやふるさと なつかし父母(ちちはは) 思いに浮かぶは 杜(もり)のこずえ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥けき彼方に こころ迷う |
ルピナスの花レクイエムを歌える人を誰か知りませんか あなたを想う恋心がいつまでも葬(ねむ)らない 寂しさが寄り添って 悲しみに口づけて 偶然を乗り越えて 巡り逢えたあなた ささやかにしおらしく ひそやかにさりげなく 愛していればそれでよかった 2人で育てたルピナスの花が 小さな春を連れてきたのに レクイエムを歌える人を誰か知りませんか あなたを想う恋心がいつまでも葬らない トパーズ色の雨に打たれて街は静かに泣いてた あなたが去りゆくラストシーンが今も凍りついたまま ゆるやかな坂道を降りてゆく風よりも 身を砕く木枯らしと転げ落ちていくわ あなたから愛された喜びが深すぎて 心の扉の鍵は錆ついた 2人の時計は止まったままなのに 季節は知らん顔で流れゆく レクイエムを歌える人を誰か知りませんか あなたを想う恋心がいつまでも葬らない トパーズ色の雨に打たれて街は静かに泣いてた あなたが去りゆくラストシーンが今も凍りついたまま | LEGEND | LEGEND | LEGEND | Edison | レクイエムを歌える人を誰か知りませんか あなたを想う恋心がいつまでも葬(ねむ)らない 寂しさが寄り添って 悲しみに口づけて 偶然を乗り越えて 巡り逢えたあなた ささやかにしおらしく ひそやかにさりげなく 愛していればそれでよかった 2人で育てたルピナスの花が 小さな春を連れてきたのに レクイエムを歌える人を誰か知りませんか あなたを想う恋心がいつまでも葬らない トパーズ色の雨に打たれて街は静かに泣いてた あなたが去りゆくラストシーンが今も凍りついたまま ゆるやかな坂道を降りてゆく風よりも 身を砕く木枯らしと転げ落ちていくわ あなたから愛された喜びが深すぎて 心の扉の鍵は錆ついた 2人の時計は止まったままなのに 季節は知らん顔で流れゆく レクイエムを歌える人を誰か知りませんか あなたを想う恋心がいつまでも葬らない トパーズ色の雨に打たれて街は静かに泣いてた あなたが去りゆくラストシーンが今も凍りついたまま |
私の祈り頬を撫でる風 耳元でささやいたとき 大好きな「おかえり」が聞こえた 幼い頃手を繋ぎ 歩いたこの坂道 いつもとなりで微笑んでいた あなたはもういない 風よ 舞い上がれ 私の歌を届けてほしい そしてどうか伝えておくれ あなたに会えてよかったと 空を見上げると 水面咲くあの花のように ゆっくりと浮かぶ雲が見えた ありきたりの毎日が 永遠ではないこと 時にやさしく叱ってくれた あなたはもういない 雲よ 咲き誇れ 私の歌を届けてほしい そしてどうか伝えておくれ あなたに会えてよかったと もっと話がしたかった もっと触れていたかった 私の歌が聴こえますか 私がここにいるのがわかりますか 風よ 舞い上がれ 私の歌を届けてほしい もし願いがかなうならば もう一度あなたに会いたい あなたに届け 私の祈り | LEGEND | 吉田知明 | 多田望美 | Edison | 頬を撫でる風 耳元でささやいたとき 大好きな「おかえり」が聞こえた 幼い頃手を繋ぎ 歩いたこの坂道 いつもとなりで微笑んでいた あなたはもういない 風よ 舞い上がれ 私の歌を届けてほしい そしてどうか伝えておくれ あなたに会えてよかったと 空を見上げると 水面咲くあの花のように ゆっくりと浮かぶ雲が見えた ありきたりの毎日が 永遠ではないこと 時にやさしく叱ってくれた あなたはもういない 雲よ 咲き誇れ 私の歌を届けてほしい そしてどうか伝えておくれ あなたに会えてよかったと もっと話がしたかった もっと触れていたかった 私の歌が聴こえますか 私がここにいるのがわかりますか 風よ 舞い上がれ 私の歌を届けてほしい もし願いがかなうならば もう一度あなたに会いたい あなたに届け 私の祈り |