愛国娘若い黒髪 きりりと結び 臙脂(べに)もつけずに エプロン姿 街の夜明けに 工場の笛に 行くよゆきます 愛国娘 昼と晩との ニュースを聞いて 胸にしみこむ 戦地の便り 地図をひらいて 印をつけて うちの兄さん 手柄はまだか 雪も降れ降れ わが家の窓も 戦地思えば 露営のこころ 弱い母アさん 寝かして置いて 針の仕事も 忘れちゃすまぬ お嫁どころか 休みの日には 帰る白衣の 勇士を迎え もゆる感謝の 涙をためて 駅へ行きます 愛国娘 | 服部富子 | 佐藤惣之助 | 和田十郎 | | 若い黒髪 きりりと結び 臙脂(べに)もつけずに エプロン姿 街の夜明けに 工場の笛に 行くよゆきます 愛国娘 昼と晩との ニュースを聞いて 胸にしみこむ 戦地の便り 地図をひらいて 印をつけて うちの兄さん 手柄はまだか 雪も降れ降れ わが家の窓も 戦地思えば 露営のこころ 弱い母アさん 寝かして置いて 針の仕事も 忘れちゃすまぬ お嫁どころか 休みの日には 帰る白衣の 勇士を迎え もゆる感謝の 涙をためて 駅へ行きます 愛国娘 |
秘めた恋心の青空 浮かぶ面影は 君の影よ ひとり秘めて 思いわびて 黒髪いとし 春かなし 誰も知らない 心の君よ 秘めた恋 君も知らない 心の夕空 宿る面影は やさし影よ 花を捧げ 涙ぐんで 見果てぬ夢の 身は淋し 誰も知らない 心の君よ 逢えばとて 君も知らない | 服部富子 | 佐伯孝夫 | 服部良一 | 服部良一 | 心の青空 浮かぶ面影は 君の影よ ひとり秘めて 思いわびて 黒髪いとし 春かなし 誰も知らない 心の君よ 秘めた恋 君も知らない 心の夕空 宿る面影は やさし影よ 花を捧げ 涙ぐんで 見果てぬ夢の 身は淋し 誰も知らない 心の君よ 逢えばとて 君も知らない |
満州娘私十六 満州娘 春よ三月 雪解けに 迎春花(インチュウホウ)が 咲いたなら お嫁に行きます 隣村 王さん 待ってゝ 頂戴ネ 銅鑼や太鼓に 送られながら 花の馬車に 揺られてる 恥かしいやら 嬉しいやら お嫁に行く日の 夢ばかり 王さん 待ってゝ 頂戴ネ 雪よ氷よ 冷たい風は 北のロシアで 吹けば良い 晴衣も母と 縫うて待つ 満州の春よ 飛んで来い 王さん 待ってゝ 頂戴ネ | 服部富子 | 石松秋二 | 鈴木哲夫 | | 私十六 満州娘 春よ三月 雪解けに 迎春花(インチュウホウ)が 咲いたなら お嫁に行きます 隣村 王さん 待ってゝ 頂戴ネ 銅鑼や太鼓に 送られながら 花の馬車に 揺られてる 恥かしいやら 嬉しいやら お嫁に行く日の 夢ばかり 王さん 待ってゝ 頂戴ネ 雪よ氷よ 冷たい風は 北のロシアで 吹けば良い 晴衣も母と 縫うて待つ 満州の春よ 飛んで来い 王さん 待ってゝ 頂戴ネ |
別れのオランダ船港長崎 オランダ船の せつない別れの 銅鑼が鳴る 泣かないで 送りましょうよ あの人を 悲しいけれど 明日から わたしは思い出に 生きてゆくのよ ただひとり 坂の長崎 ふたりの夢の 儚い生命の 曼珠沙華 手をふれば いつか恋しい 面影も 涙ににじむ 潮路も遥かな バテレンの 国は西やら 東やら 暮れりゃ長崎 ザボンの月に 灯りも淋しい 色硝子 逢える日の あても無いのに いつまでも 待つ身がいとし せめては やさしいマリアさま 胸の想いを 伝えてよ | 服部富子 | 坂口淳 | 服部良一 | 服部良一 | 港長崎 オランダ船の せつない別れの 銅鑼が鳴る 泣かないで 送りましょうよ あの人を 悲しいけれど 明日から わたしは思い出に 生きてゆくのよ ただひとり 坂の長崎 ふたりの夢の 儚い生命の 曼珠沙華 手をふれば いつか恋しい 面影も 涙ににじむ 潮路も遥かな バテレンの 国は西やら 東やら 暮れりゃ長崎 ザボンの月に 灯りも淋しい 色硝子 逢える日の あても無いのに いつまでも 待つ身がいとし せめては やさしいマリアさま 胸の想いを 伝えてよ |