家は出たけれど岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 俺らは奴らの おもちゃじゃないと おまえは親に さからって なんども家を 飛び出しては そのたび おふくろを泣かせてた ひどい息子だと いわれていたけど 俺は思ったぜ カッコイイ! だんだんどたまの さえてきたお前は 学校もたえられなく なってきて ある日とうとう おふくろにむかって 学校をやめると 言い出した おふくろは まるで野つぼに 落ちたような顔をして あの時言ったぜ ナヌー! いい線いってた お前だったが メッキがはげる 時がきた おふくろに好きな 男ができて 家を出てくと 言った時 こんどは お前が野つぼに 落ちたような 顔をして 言ってしまった お母はーん! 家を飛び出て 一緒になった 彼女にこのごろ ふられたそうな お前が つくろうとしていたものは あんなに きらってた家なのさ ただのつまらない 男だったと 彼女は お前をすててった いったい これから どないしはるつもりでござります! 家は出たけれど 家は出たけれど 家は 出たけれど トホホホホ…… |
ゆきどまりのどっちらけ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | これは 終りなのか これは 始まりなのか おれは 死んでるのか おれは 生きてるのか やることがない とてもたいくつな どっちらけ 何度もさよならをして 何度もこんにちはをした だんだん追いつめられて とうとう行くところがない 行きどまりの 何もない どっちらけ 今は夜なのか 今は朝なのか まだ明るくはないが もう充分暗い そろそろ何かが 見えてきてもいいはず そろそろ何かが 見えてきてもいいはず |
自由への長い旅岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | いつのまにか私が 私でないような 枯葉が風に舞うように 小舟がただようように 私がもう一度 私になる為に 育ててくれた 世界に別れを告げて旅立つ 信じたいために うたがいつづける 自由への長い旅を一人 自由への長い旅を今日も この道がどこを とおるのか知らない 知っているのは たどりつくところが あることだけ そこがどこになるのか そこでなにがあるのか わからないまま一人で別れを告げて 旅立つ 信じたいために うたがいつづける 自由への長い旅を一人 自由への長い旅を今日も |
自由への長い旅和幸 | 和幸 | 岡林信康 | 岡林信康 | | いつのまにかわたしが わたしでないような 枯れ葉が風に舞うように 小舟がただようように わたしがもう一度 わたしになるために 育ててくれた世界に 別れを告げて旅立つ 信じたいために疑い続ける 自由への長い旅をひとり 自由への長い旅を今日も この道がどこを 通るのか知らない 知っているのはたどりつく ところがあることだけ そこがどこになるのか そこで何があるのか わからないままひとりで 別れを告げて旅立つ 信じたいために疑い続ける 自由への長い旅をひとり 自由への長い旅を今日も |
みのり岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | みのり ちいさな瞳で お空のお星様 お月様を 僕もおまえを胸に抱き 一緒に見上げてる 夜の空 みのりちゃんの おばあちゃんが 遠いところへ 行ったのは ちょうど去年の 今頃 ちょうど去年の 今頃だよ みのり あの星も月も 僕らをじっと見ているようだね おうちの中では かあさんと 大介くんがもう ねんねだよ みのりちゃんの おばあちゃんは 大介くんには 出会えずに 可愛い寝顔も 見えないまま たった一人で 行ったんだよ みのり 僕が出会えぬ人と 僕が見ることの できないものを いつかおまえは 見るだろう いつかおまえは 出会うだろう あの星は お月様は いろんなものを 見たろうね みのり ぼくのお母さんが 遠くへ行ってから 一年が…… |
五年ぶり岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 別れた女(ひと)と 五年ぶり ひょんなところで 逢いました あんなふうに 別れたが こんなふうに 飲んでる ン…… あんたの彼氏の 話から 俺のかみさんと 子供まで あんなふうに 別れたが こんなふうに 話して ン…… 時が洗い流すなんて そんなふうに言いたくないけど まんざら嘘でも…… おばあちゃんの子の 甘えんぼ 自分の口から いえるんだ あんたにゃ ネタは割れてるし なんだか嬉しく なってくる ン…… 少し大人に なったのね サンキューとっても 嬉しいよ あんたは子供の 儘がいい そいつが一番 いかしてる ン…… 時が洗い流すなんて そんなふうに言いたくないけど まんざら嘘でも…… |
花火岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 大介くん 生まれて初めて花火を見る 声をあげて はしゃいでる みのりちゃん きみは花火を手に持って 自分でやれると 得意顔 キラキラ燃えて 光る花火 そしてちいさな ちいさな瞳 ふたりともまだ 火をつけてない 花火のようなものだね 大介くん きみはどんな仕掛けの花火 どんな色で 燃えるだろう みのりちゃん きみはチョッピリ派手な花火 ドンドン パチパチ はじけそう キラキラ燃えて 光る花火 そしてちいさな ちいさな瞳 ぼくも花火さ 火をともされた いま燃えている花火 大介くん うまく自分の色を出して ぼくは燃えて いるだろうか みのりちゃん ぼくはどこまで燃えたのか チョッピリ怖いけど 知りたいさ キラキラ燃えて 光る花火 そしてちいさな ちいさな瞳 ふたりともまだ 火をつけてない 花火のようなものだね |
友よクミコ | クミコ | 岡林信康 | 岡林信康 | | 友よ 夜明け前の闇の中で 友よ たたかいの炎をもやせ 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向うには 友よ 輝くあしたがある |
チューリップのアップリケ笹生実久 | 笹生実久 | 岡林信康・大谷あや子 | 岡林信康 | 近藤芳樹 | うちがなんぼ早よ 起きても お父ちゃんはもう 靴トントンたたいてはる あんまりうちのこと かもてくれはらへん うちのお母ちゃん 何処に行ってしもたのん うちの服を 早よう持ってきてか 前は学校へ そっと逢いにきてくれたのに もうおじいちゃんが 死んださかいに 誰もお母ちゃん 怒らはらへんで 早よう帰って来てか スカートがほしいさかいに チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし うちのお父ちゃん 暗いうちから遅うまで 毎日靴を トントンたたいてはる あんな一生懸命 働いてはるのに なんでうちの家 いつも金がないんやろ みんな貧乏のせいや お母ちゃん ちっとも悪うない チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし |
京の覚え唄石川さゆり | 石川さゆり | 吉岡治 | 岡林信康 | 千代正行 | 春は壬生寺(みぶでら) 念仏狂言 夏は送り火 孟蘭盆会(うらぼんえ) 殼を背負ってる まいまいつんぶり 千夜待っても 来ない人 しんどかったら うちぃかめへん 夜もすがら うちの肌を染めたのに 染めたのに ああ… あの人が見えへん あの人が見えへん 丸太町通(まる) 竹屋町通(たけ) 夷川通(えびす) 二条通(に) 押小路通(おし) 御池通(おいけ) 姉小路通(あね) 三条通(さん) 六角通(ろっかく) 蛸薬師通(たこ) 錦小路通(にしき) 京の夜寒に せかれるように 秋は紅葉の 真如堂(しんにょどう) 思いばかりで 翔ぶに翔べない 冬の鴨川 百合鴎 どないなっても うちぃかめへん 露地ぬらす 愛想なしの霧しぐれ 霧しぐれ ああ… あの人が見えへん あの人が見えへん 丸太町通(まる) 竹屋町通(たけ) 夷川通(えびす) 二条通(に) 押小路通(おし) 御池通(おいけ) 姉小路通(あね) 三条通(さん) 六角通(ろっかく) 蛸薬師通(たこ) 錦小路通(にしき) あの人が見えへん あの人が見えへん |
北酒場五木ひろし | 五木ひろし | 吉岡治 | 岡林信康 | 竜崎孝路 | ドアを閉めても 何処からか 雪が酒場に しのび込む 逃げたおんなが 残していった ふるい怨歌の レコードが 北の酒場にゃ よく似合う 死んで花実が 咲くじゃなし 生きて明日が あるじゃなし おれもおまえも 似たもの同士 嘘でかためた 身の上が 北の酒場にゃ よく似合う だれがゆこうと 帰ろうと おれにゃ他人の かよい船 夢もわびしく 造花のバラが 春を待つのか ドラをきく 北の酒場にゃ おれ一人 |
私たちの望むものは松山千春 | 松山千春 | 岡林信康 | 岡林信康 | 飛澤宏元 | 私たちの望むものは生きる苦しみではなく 私たちの望むものは生きる喜びなのだ 私たちの望むものは社会のための私ではなく 私たちの望むものは私達のための社会なのだ 私たちの望むものは与えられることではなく 私たちの望むものは奪い取ることなのだ 今ある不幸せにとどまってはならない まだ見ぬ幸せに今飛び立つのだ 私たちの望むものはくりかえすことではなく 私たちの望むものはたえず変わってゆくことなのだ 私たちの望むものは貴方を殺すことではなく 私たちの望むものは貴と生きることなのだ 今ある不幸せにとどまってはならない まだ見ぬ幸せに今飛び立つのだ 私たちの望むものは生きる喜びではなく 私たちの望むものは生きる苦しみなのだ |
26番目の秋岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 山は紅く紅く色づいて すすきが風に風にゆれている 朝はとても冷い もうすぐ冬がくるね 朝はとても冷い もうすぐ冬がくるね 病院のベッドに おばあちゃんを 枯れたような からだをゆっくりおこして うれしそうに笑った ぼくを見て笑った ぼくは何も言えずにうつむいてだまった 姉には 2人目の2人目の子ども 上のさつきちゃんは もうおねえちゃんになるの 3年前には いなかったのに そしてぼくは この夏26 このごろ不思議な気分になることがある とてもゆかいなそのくせ 淋しいような ねえどうしてぼくはここにいるの ねえどうして ぼくはきみとここにいるの 山は紅く紅く色づいて すすきが風に風にゆれている 朝はとても冷い もうすぐ冬がくるね 朝はとても冷い もうすぐ冬がくるね |
誰ぞこの子に愛の手を岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 母の顔も知らないうちに 哀れこの子はサーカス小屋に 辛い玉乗り綱渡り 鬼の師匠が 鞭の雨 夜毎 褥は 涙の海よ これが泣かずに おられようか 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を とおとおある晩風呂敷一つ サーカス小屋をば飛びいだし 有閑マダムにひろわれて いつしか若いツバメの身 これでいいやら悪いやら 新聞読んでも かいてない 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を マダムの可愛い着せかえ人形 何をやっても「まあ、素敵!」 ところが 夜毎夢の中 鬼の師匠が地獄の責め苦 おかげでちやほやせぬ人あれば 鬼の師匠に見え 憎らしい 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を そんなわけでこの子のやる事は 右から左の両極端 あるときゃいじけた自閉症 舞台かわれば 甘えて好きかって 黒か白だけ グレイは見えず 被害妄想のパラノイヤ 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を |
友よ高石友也・岡林信康・フォーク・キャンバー | 高石友也・岡林信康・フォーク・キャンバー | 岡林信康・鈴木孝雄 | 岡林信康 | | 友よ 夜明け前の闇の中で 友よ 戦いの炎をもやせ 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある 友よ 君の涙 君の汗が 友よ むくわれるその日がくる 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある 友よ のぼりくる朝日の中で 友よ 喜びをわかちあおう 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある 友よ 夜明け前の闇の中で 友よ 戦いの炎をもやせ 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある |
夢の海峡石川さゆり | 石川さゆり | 岡林信康 | 岡林信康 | 平野融 | 水と空が 夕陽に溶け合う 赤い海原 舟は行くよ この身をきしませ 夜のとばりを 夢を信じて ここまで来たか 夢よ 夢よ ああ お前が連れてゆく いつか明けの輝く明星 夢の海峡 エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー 引き返すにや あまりに遠くへ 来たこの舟は 行くしかない もう振り返るな 夜の海原 夢は力の 深き源 夢よ 夢よ ああ お前が連れてゆく いつか明けの輝く明星 夢の海峡 エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー 陸に置かれ 風にさらされて 朽ちゆく舟は 夢を持たぬ 命の亡骸 打ち捨てられて 夢は命の 炎を燃やし 夢よ 夢よ ああ お前が連れてゆく いつか明けの輝く明星 夢の海峡 エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー エンヤラヤーノーヤー |
乱の舟唄キム・ヨンジャ | キム・ヨンジャ | 岡林信康 | 岡林信康 | | 漕げよ海峡に 嵐が近い 海は荒れ模様 ああ血が騒ぐ 楽をし過ぎて 鈍った腕も 波を相手に さあ目を覚ませ 漕げよ海峡に 嵐が近い 舟で頼るは 生身がひとつ 辛い時ほど 力はうなる 浜であの娘が 惚れて待つ腕で 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ…… ソーリャ アノエヤナー どうせ来るなら デッカイ嵐 奴を相手に 命の炎 見事燃やして あの娘の許へ 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ…… ソーリャ アノエヤナー |
乱の舟唄岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 海は荒れ模様 ああ血が騒ぐ 楽をし過ぎて 鈍った腕も 波を相手に さあ目を覚ませ 漕げよ海峡に 嵐が近い 舟で頼るは 生身がひとつ 辛い時ほど 力はうなる 浜であの娘が 惚れて待つ腕で 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ アノエヤナー どうせ来るなら デッカイ嵐 奴を相手に 命の炎 見事燃やして あの娘の許へ 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ アノエヤナー |
風詩岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 秋の終りに 鳴く虫の音は そばにお前が 居るのに淋し だからこうして 相寄り添うて 巡り会えたを 噛み締めましょう ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 旅の終わりが 来たその時は しかと心に 問わねばならん 惚れて愛して 愛して惚れて 深くこの世を 旅したかいな ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 銭の深さにゃ 縁ないけれど 惚れた深さを 威張りやしゃんせ 旅も半ばを とっくに過ぎて こんな大事を やっとこ知った ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 今度この世に 生まれて来たら どんな具合に お前と会える 夫婦 親子か 兄妹か もっと今より 大事にします ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 冬が来るよに 一幕降りて 夢を見るよに 一代暮れる あの世この世を 幾度も往くは もっと愛して 惚れるがためよ ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ そうさお前と 歩いた旅の 秋の終わりに 相寄り添うて 巡り会えたを 噛み締めましょう これが運命と ああ風の詩 これが運命と ああ風の詩 ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ |
浮世数え唄岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 一つ ヒマなら こちらへおいで 思いつくまま 数え唄 ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 二つ 船乗り港に 女 戻りゃ 女房が逃げていた ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 三つ 南の あの十字星 ワシのものには ならぬ女 ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 四つ 世の中 色々あるが 土手の柳は 風まかせ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 五つ 命の炎を 燃やす エンヤトットを 聞きなはれ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 六つ 向かいの 女房とふたり 向かい酒する バチ当たり ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 七つ 泣いても 死ななきゃならん 死ななきゃ 地球は人だらけ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 八つ やっぱり 男と女 ヤボにゃ 政治とゼニ宗教 ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 九つ ここらでもう ネタがない 十で とおとおアキられた ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ |
ええじゃないか!岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 遊び疲れた ウグイスが 戻りゃ やさしく抱きとめる 例えば浮かれた ウグイスが 男であると するならば 押しても倒れぬ 梅の木は 花も実もある オナゴかな Ah…オナゴはチャカポン Ah…えらいよチャカポン ほんまに頼りにしてまっせ! ええじゃないか!ええじゃないか! (男はウグイス ええじゃないか!) えらいやっちゃ!えらいやっちゃ! (オナゴは梅の木 えらいやっちゃ!) Ah…ヨヨイ!のヨイ! 世界を又に 駆ける舟も 陸に上がれば ただのゴミ 海を離れちゃ 生きられぬ まるで私と ねぇお前 海は広いな 大きいな 舟を遊ばせ 泳がせる Ah…オナゴはチャカポン Ah…えらいよチャカポン ほんまに頼りにしてまっせ! (男は舟だよ ええじゃないか!) (オナゴは海だよ えらいやっちゃ!) なんでオナゴに 勝てようか ワタしゃ白旗 上げてます そうさ可愛い ベイビーが ママの腕で 眠るよに 男は素直に なりましょう アイウォナ ビー ヨア ベイビー トゥナイト Ah…オナゴはチャカポン Ah…えらいよチャカポン ほんまに頼りにしてまっせ! (男はベイビー ええじゃないか!) (オナゴはママだよ えらいやっちゃ!) ええじゃないか!…ヨイ!ヨイ!ヨイ!ヨイ! えらいやっちゃ!…ヨイ!ヨイ!ヨイ!ヨイ! |
陽炎情話岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 惚れたお前を 折れる程 抱きしめる この腕も いつか枯れては 朽ちてゆく 咲く花が 散るように ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな やがて消えゆく 陽炎を 確かだと 思うてか 見える物など 当てならん しがみつき 掴んでも ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな 花を咲かせて 又散らす 見えぬ手よ 真なら 連れてゆきゃんせ どこまでも この命 預けたや ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな 燃えて切なや 限りある この命 愛おしや 叶うものなら咲き乱れ 散る日まで抱き合うて ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな この しょんがいな ああ しょんがいな この しょんがいな |
酒持って来い岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 酒は飲んでも 飲まれちゃならぬ 分っております そりゃごもっとも いっそキッパリ 酒止めましょか でも そうなると コリャ 又 さみし 酒持って来い(まだ、飲むのかえ?) 酒持って来い(もう、これだけだよ‥!) 酒持って来てガタガタ言わず(トコ、ヨイヤサノサ!) 酒よお前は性悪女 酔わされ溺れてわしゃメロメロよ お前が居れば 嫁などいらぬ もっと酔わせてその気にさせて 酒持って来い(もう、やめなはれ!) 酒持って来い(もう、あきまへん) 酒持って来て くれても 良かろ!(トコ、ヨイヤサノサ!) 極楽気分に 酔わせておいて 手のヒラ返して 地獄へ落とす 毒か薬か 悪魔か神か ほんに 難儀な ああ奴だわ 酒持って来い(もう、ありまへん!) 酒持って来い(酒屋も休み!) 酒持って来て お願いだから(トコ、ヨイヤサノサ!) 深みに溺れず 浅瀬に逃げず ほど良い加減が コリャむつかしい 中の庸とは 仏の道よ そりゃワシらには ああ聞こえまへん 酒持って来い(しつこい人ね) 酒持って来い(じゃかましいワイ) 酒持って来て ごめんねカアちゃん(トコ、ヨイヤサノサ!) |
戻り橋思ひ川岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 作り笑いと 巧みな化粧で やさしい女に 化けたって お前のウソなど お見通しだと 冷たく当たった わしじゃった ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ 化粧を剥いだ その顔眺め 正体暴いた気でいたが 素顔の下のまだその奥に 真の姿は宿るとか ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ 北向き育ちで 捩れちゃいたが ホロリと泣かせる 日もあった あれこそ真の お前だったか 何で 見抜いてやれなんだ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ したり顔して 何見ていたやら 上辺ばかりを ただ眺め お前の中の 神仏にも 会えずじまいで あったのか ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ 真を見抜くは やさしさならば どうぞ 与えて下さいな 深く契り 結ばれるには それがなくては 叶いません ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ |
何だか分かぁ~んない!?岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 豊かに 便利になりました 世の中 様変わり 分らん事が 多すぎて 私も 年なのか アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? 社長さん ゴッホの絵を買って 倉庫に しまい込み 近頃 半値で手放した 一度も 見ないまま アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? オッさん でっかい家建てた 天井に シャンデリア 冬には家族が そのスミで ホーム炬燵です アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? 田んぼの真ん中 大ホール パイプオルガンだ 自慢じゃないけど 鳴ったのは コケラ落としだけ アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? そこまで お出掛けする時も 車の お嬢さん お金を払って ジムへ行き 自転車こいでます アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? おばはん坂道 汗流し 自転車 押しながら ケイタイ電話で話してる とっても不便そう アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? 豊かに便利になりましょう ボケましょ 酔いましょう まだまだ 色々あるけれど ここらで サヨウナラ アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? |
蓮華燈岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 池の面は 花盛り 風にざわめく 賑わいも やがて枯れては 水鏡 巡る景色を映し出す ああ デデレコデン ああ デデレコデン さても静かな 水の底 たとえ面が 騒いでも 花が消えても 構やせぬ 深く根を張り 時を待つ ああ デデレコデン ああ デデレコデン 人はこの世に 咲く花か 見えぬあの世に 根を降ろし 咲いて散っては さようなら 今度咲くまで 眠ります ああ デデレコデン ああ デデレコデン 憎み合う為 咲くのかえ 水の底から 声がする どうせ咲くなら 愛の花 深く根を張り 咲かせましょ ああ デデレコデン ああ デデレコデン |
らっせーら!!岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | さてもこの場の皆様よ らっせーらっせーら! 不思議な御縁で巡り合い らっせーらっせーら! リズムに揺られてゆくうちに らっせーらっせーら! いつしか和んで参ります らっせーらっせーら! やがて ひとつの炎となって 燃えゆくのよ らっせーら! 乗りそこなったら 置いてきぼりだよ 一緒に行きましょ らっせーら! 祭という名の この人生を 踊り抜きましょ 踊り抜きましょ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! あの先斗町の富士山の らっせーらっせーら! 白雪溶ければ 皆同じ らっせーらっせーら! ワシらも 溶けましょ皆の衆 らっせーらっせーら! ひとつの命に戻るまで らっせーらっせーら! アンタとワタシと おトナリさんも 溶けて流れりゃ らっせーら! 何だかしらんが 他人じゃないよな 不思議な気分だ らっせーら 祭という名の この人生を 踊り抜きましょ 踊り抜きましょ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! ギラギラ真赤な溶鉱炉 らっせーらっせーら! グンニャリ解けてる皆の衆 らっせーらっせーら! 不思議の御縁に結ばれた らっせーらっせーら! 命のお花を咲かせましょ らっせーらっせーら! リズムはワシらを運んでくれる 深いところへ らっせーら! みんな忘れて 裸になって もっと行きましょ らっせーら! 祭という名の この人生を 踊り抜きましょ 踊り抜きましょ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! |
風の流れに美空ひばり | 美空ひばり | 岡林信康 | 岡林信康 | | つらい涙は ふかずにずっと 流し続けな 気のすむままに そうさそのうち 重たい雪も いつか溶け出し 日の光 むっくり顔出す 青い芽も 嬉しい時は 笑えばいいさ 気のすむままに 思いっきり そうさ真夏の 真赤な太陽 青い野原も 思いっきり 萌えて繁るよ その時は 山のつつじを 一緒にいつか 摘みに行こうよ 素敵だぜ 咲くも花なら 散るのも花よ そうさいいんだ いいんだそれで 泣いて笑って ゆくだけさ |
Good bye My Darling岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | Good Bye My Darling 愛しの人よ こうなる様な気が… Good Bye My Darling これもいいだろう 夢を見たのさ 素敵な夢を… 生きてゆくのは いい事だけの つくり話じゃない 星降る夜哀しみひとつ 口笛ふいて長い道のりを Good Bye My Darling いつか誰かと めぐり会うまでもう… Good Bye My Darling ふたりの事が 想い出になるそんな時までは… ふり向かないで つらくなるから 今はただ行くだけ ひとりの朝哀しみひとつ 口笛ふいて深くうずめよう 生きてゆくのはいい事だけの つくり話じゃない Good Bye My Darling 愛しの人よ ふたり夢みた虹にさよならを |
あの娘と遠くまで岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | まだぼくをおってくる ひつじ小屋のかげぼうし だけどもうこわくない あの娘に出会った今は あの娘は このままのぼくを許して やさしくだきしめて くれたんだから 出かけよう 遠くまで きっと あの娘がはこんでくれるはず あのさわがしい ラッパふきの 歌がここまできこえる 耳をふさいでいておくれ ぼくがうまく歩けるように あるべき姿で草はしげり 雨を待っている空に背伸びする 出かけよう 遠くまで きっと あの娘がはこんでくれるはず あるべき姿で草はしげり 雨を待っている空に背のびする 出かけよう 遠くまで きっと あの娘がはこんでくれるはず |
血まみれ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | ちぎれて飛んだポスターが 今夜も風に踊ってる 遠くで犬が吠えてるぜ きっとあいつは弱い犬 吠えていないとこわいから いつも誰かにかみついて ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ 本当は誰もがさみしくて やさしいママを探してる そうさかわいい甘えん坊 ママの拍手が欲しいだけ だけどかっこうつけちゃって きめたつもりのあのポーズ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ お願い追いつめないでくれ もうひと押しでガケッぷち 時には女の子のように おまえに抱かれてみたいのに そんな気持を分ってよ 早くしないと追っこちる ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ |
Doraku Lady岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady パパは成金やさしくて Lady Lady Lady Lady パパは何でもすぐOK! ごちそうだらけのテーブルで 青い顔してうなだれる 何を食べてもうまくないのよ ひどい食欲不振だわ Lady Lady Lady Lady 君はとっても フリー Lady Lady Lady Lady 君はとっても ハッピー Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ママは冷たい哺乳ビン Lady Lady Lady Lady 愛はビニールテクニック 20(ハタチ)まえにはテクニシャン 夜毎ベッドは花ざかり 今じゃ何も感じないのよ 出来ぬ生身のお付き合い Lady Lady Lady Lady 君はとっても フリー Lady Lady Lady Lady 君はとっても ハッピー Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady |
君に捧げるラブ・ソング岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 悲しみにうなだれる君を前にして そうさ何も出来ないでいるのがとてもつらい せめて君の為に歌を書きたいけど もどかしい想いはうまく歌にならない 今 書きとめたい歌 君に捧げるラブ・ソング 君の痛みの深さはわかるはずもない 何か二人遠くなる 目の前にいるというのに そうさ僕は僕 君になれはしない ひとり闘うのを ただ見つめているだけ 今 書きとめたい歌 君に捧げるラブ・ソング 二人はためされてるの君は僕の何 これで壊れてゆくなら僕は君の何だった 何も出来はしない そんなもどかしさと のがれずに歩むさ それがせめての証し 今 書き止めたい歌 君に捧げるラブ・ソング 今 書き止めたい歌 君に捧げるラブ・ソング |
ミッドナイト・トレイン岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 窓から見えている 青いお月様と かけっこしているような ウー ミッドナイト・トレイン とにかくとびのった あの町後にして あかりが遠ざかる ウー ミッドナイト・トレイン 明日は遠すぎて きのうは重すぎる 今日という日は 闇の中 なんにも見えないし ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ 朝までひとりきり ひざをかかえていた このごろずっとだぜ ウー ミッドナイト・トレイン たのむぜこの列車 夜をすべるように お月様おいこせ ウー ミッドナイト・トレイン 明日は遠すぎて きのうは重すぎる 今日という日は 闇の中 なんにも見えないし ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ |
ゆがんだサングラス岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | このサングラス ひどく ゆがんでた はずして はじめて 気がついた あんなにひどいブスに見えてた 君がこんなにいかしてた これから腕組み大通り ふたりで一緒に歩こうよ このサングラス ひどくゆがんでた このサングラス おいらに かけた 裁判官はひどい えこひいき べっぴんばかりに あまい顔 ブスは町からおいだすし 毎日美人コンテスト きのうのべっぴん きょうのブス おかげで町から美人が消えちゃった 美人がひとりもいない町 こんなみにくい町になるとは ああ のろわれたやみの町 牧師と坊主が泣きながら 闇をにくんで夜がくりゃー 真昼のような日をともす おかげで町中睡眠不足 ミッションスクールの園長先生 70すぎて なんとまだバージン 睡眠不足の人よせて 手とり 足とりコーチする おかまのためのボディービル おかげでこの度 めでたくも名誉市民の第一号 裁判官と園長先生 牧師と坊主が鉄砲にぎり 町をおわれたブスたちを むかえうっての銃撃戦 どこも かしこも 血のにおい まぶしい光が 目にしみる 誰もかれもがこのサングラス このサングラス ひどく ゆがんでた もうかけないよ 今日からは 君ともうまくやって行こう ブスもけっこう べっぴんも 昼があるから 夜がある おいらはぐっすりねむるんだ このサングラス ひどく ゆがんでた |
Gの祈り岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 胸に風が吹く夜は 熱い想い消えぬように 胸に雨が降る朝も 燃やし続けて あたたかい季節が 過ぎる時 凍てついた空に 初めて届くだろう 想いの熱さは 遠い唄 聞きながら 今は待つだけ 今は待つだけ いつか届け この想い いつか届けこの祈り 誰をうらむ事もない 夢と消えても あたたかい季節に 燃えつきた 熱すぎる命 それでも 俺の胸に たしかに届いた 遠い唄 聞きながら 今は待つだけ 今は待つだけ 遠い唄 聞きながら 今は待つだけ |
流れ者岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 飯場飯場と 渡ってく おれは一生 流れ者 流れ流れて どこまでも 明日を知れない この俺さ 工事終った その日から 俺も居ないさ この街に 飯場飯場と 渡ってく おれは一生 流れ者 流れ者でも ふれあう心 すねた俺にも 恋はある どうせ出て行く この町なのに ほれたおれが やぼなのさ たまらないほど せつなくて 泣いてこの身を くやんでも 飯場飯場と渡ってく おれは一生 流れ者 暗い飯場の かたすみで 一人のみほす 茶わん酒 せんべい布団に くるまって おれが見る夢は 何の夢 どこか似ている この町が 思い出させる 故郷の 飯場飯場と渡ってく おれは一生 流れ者 |
私たちの望むものは岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 私たちの望むものは 生きる苦しみではなく 私たちの望むものは 生きる喜びなのだ 私たちの望むものは 社会のための 私ではなく 私たちの望むものは 私たちのための 社会なのだ 私たちの望むものは 与えられることではなく 私たちの望むものは 奪いとることなのだ 私たちの望むものは あなたを殺すことではなく 私たちの望むものは あなたと生きることなのだ 今ある不幸に とどまってはならない まだ見ぬ幸せに 今跳び立つのだ 私たちの望むものは くりかえすことではなく 私たちの望むものは たえず変わってゆく ことなのだ 私たちの望むものは 決して私たちではなく 私たちの望むものは 私でありつづける ことなのだ 今ある不幸に とどまってはならない まだ見ぬ幸せに 今跳び立つのだ 私たちの望むものは 生きる喜びではなく 私たちの望むものは 生きる苦しみなのだ 私たちの望むものは あなたと 生きることではなく 私たちの望むものは あなたを殺すことなのだ 今ある不幸に とどまってはならない まだ見ぬ幸せに 今跳び立つのだ 私たちの望むものは 私たちの望むものは… |
申し訳ないが気分がいい岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | ぬけるような空が痛い 風がヒゲに遊んでゆく 申し訳ないが気分がいい 全ては此処につきるはず どうしてこんなに 当り前のことに 今まで気づかなかったのか 緑が瞳をえぐり出し 谷川と鳥たちのうた 申し訳ないが気分がいい 全ては此処につきるはず どうしてこんなに 当り前のことに 今まで 気づかなかったのか 土と緑と動くものと 水と光とそして私 今はじめて彼らを知り 今はじめて私を知る 今この時 私は私を 人と 人と名付けるのだ |
友よ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康・鈴木孝雄 | 岡林信康 | | 友よ 夜明け前の闇の中で 友よ 戦いの炎をもやせ 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある 友よ 君の涙 君の汗が 友よ むくわれるその日がくる 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある 友よ のぼりくる朝日の中で 友よ 喜びをわかちあおう 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある 友よ 夜明け前の闇の中で 友よ 戦いの炎をもやせ 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向こうには 友よ 輝くあしたがある |
チューリップのアップリケ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康・大谷あや子 | 岡林信康 | | うちがなんぼ早よ 起きても お父ちゃんはもう 靴トントンたたいてはる あんまりうちのこと かもてくれはらへん うちのお母ちゃん 何処に行ってしもたのん うちの服を 早よう持ってきてか 前は学校へ そっと逢いにきてくれたのに もうおじいちゃんが 死んださかいに 誰もお母ちゃん 怒らはらへんで 早よう帰って来てか スカートがほしいさかいに チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし うちのお父ちゃん 暗いうちから遅うまで 毎日靴を トントンたたいてはる あんな一生懸命 働いてはるのに なんでうちの家 いつも金がないんやろ みんな貧乏が みんな貧乏が悪いんや そやで お母ちゃん 家を出て行かはった おじいちゃんに お金の事で いつも大きな声で 怒られてはったもん みんな貧乏のせいや お母ちゃん ちっとも悪うない チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし |
山谷ブルース岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 今日の仕事はつらかった あとは焼酎をあおるだけ どうせどうせ山谷のドヤずまい ほかにやる事ありゃしねぇ 一人酒場で飲む酒に かえらぬ昔がなつかしい 泣いて 泣いてみたってなんになる 今じゃ山谷がふるさとよ 工事終ればそれっきり お払い箱のおれ達さ いいさ いいさ山谷の立ちん坊 世間うらんで何になる 人は山谷を悪く言う だけどおれ達いなくなりゃ ビルも ビルも道路も出来ゃしねえ 誰も分かっちゃくれねぇか だけどおれ達ゃ泣かないぜ はたらくおれ達の世の中が きっと きっと来るさそのうちに その日にゃ泣こうぜうれし泣き |
月の夜汽車美空ひばり | 美空ひばり | 岡林信康 | 岡林信康 | | いつも二人で 遊んだ小川 月の光に 照らされて 消えてゆきます 夜汽車の窓で ひとり見つめて ゆく私 ああ月の光を ひきずりながら 長い汽笛が むせび泣く いくら遠くへ 逃れてみても 消えぬ痛みと 知りながら ひとり夜汽車で 出てゆく私 どこへ行きましょ 夜の風 ああ月の光を ひきずりながら 長い汽笛が むせび泣く 空ゆく鳥も 野に咲く花も いつか姿を 消すものと 回り舞台か 夜汽車の窓よ 抱いてゆきます あなたを胸に ああ月の光を ひきずりながら 長い汽笛が むせび泣く |
祈りの朝岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 哀しみの夜よ 闇に抱かれてひとり この胸の痛みは いつまで続くか 二度と戻れない 深い闇の底まで 崩れゆくその時 ささやくあの声 あなたの内なる 確かな力を 信じてその手に 全てを託けよ したたる血潮は やがて乾き始める 裂かれた傷口も いつか閉じてゆく 哀しみは人を 冷たく打つけれども 恵みの雨のように 豊かに育てる あなたの内なる 確かな力を 信じてその手に 全てを託けよ あなたの内なる 確かな力を 信じてその手に 全てを託けよ あなたの内なる 確かな力を 信じてその手に 全てを託けよ あなたの内なる 確かな力を 信じてその手に 全てを託けよ あなたの内なる 確かな力を 信じてその手に 全てを託けよ |