女のしぐれ酒花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | たかたかし | 新井利昌 | 前田俊明 | 七日つづきの 長雨に 心が濡れる 身も細る 帰って来てよ ねぇ、あなた 帰って来てよ… 浮世小路の 灯の影で 酔って泣いてる 女のしぐれ酒 いつか別れが 来る人と わかっていても 好きでした 帰って来てよ ねぇ、あなた 帰って来てよ… 忘れられない 面影を 泣いて飲みほす 女のしぐれ酒 雨がどんなに 降ろうとも あなたがいれば しのげるわ 帰って来てよ ねぇ、あなた 帰って来てよ… 体ひとつで いいからさ 酔って泣いてる 女のしぐれ酒 |
~ゆき美のわらべ歌~ふるさと慕情花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 叱られて 遠い野辺の小径(こみち) 泣きながら 歩いた 弟と わたしよ… 夕やけにながい 影ふたつ 赤く染められて ふるさとが ふるさとが 浮かぶあの空 ハンカチに 包むなみだごころ 手渡して 別れた あのひとが 初恋… 十六の春の 旅だちを いまも忘れない ふるさとの ふるさとの 古いあの駅 月みれば ひびく祭りばやし ひとり住む 東京 かあさんの 呼ぶ声… おしゃれ着の服は ないけれど 一度かえりたい ふるさとの ふるさとの あまいあの膝(ひざ) |
冬恋花花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 闇をはしる 雪列車 膝(ひざ)をかかえて 北のはて あなた探しの 旅まくら たどり着いた 岬の宿よ ここで愛され はじらい知って 私おとなに なりました ああ 逢いたくて ああ 切なくて 冬でも咲ける はぐれ花 冬恋花… 窓のそとに 根室湾 きょうも霧笛が 泣いてます あなた約束 したでしょう 俺のいのち おまえにやると 痛いほどまで こころが凍(しば)れ お酒のんでも 眠れない ああ 逢いたくて ああ 切なくて さだめを恨(うら)む はぐれ花 冬恋花… もしも めぐり逢えたなら 言ってやりたい ことがある 夢に毎晩 来ないでよ さめた朝が 死ぬほど辛(つら)い 恋のなやみを 鏡に写し うすい口紅 つけてみる ああ 逢いたくて ああ 切なくて あなたがほしい はぐれ花 冬恋花… |
函館の雨はリラ色瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | うれしいときも 涙がでると おしえてくれた あのひとと いっしょにぬれた 朝の雨 おもいだします 大森町の 白い渚に しみとおる ああ 函館の 函館の 雨はリラ色 またくるからと ゆびきりしたが 鴎のように とんでった あなたは誰と どこにいる ひどい人ねと ささやきかける 波止場ネオンが 目にしみる ああ 函館の 函館の 雨のたそがれ それでもいつか かならず逢える あなたの好きな 五稜郭 わたしはここで 待ってます 荒い潮路に つかれた夜は 夢に枕も ぬれるでしょ ああ 函館の 函館の 雨はリラ色 |
海峡雨情花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 荒れてきそうな 波の瀬を こえて帰って 行くひとよ 夜の海峡 糸しぐれ 泣いたわたしが 見えるでしょうか 声もふるえて あなたを呼べば 雨のむこうで 汽笛がむせぶ あなた残した 旅歌(たびうた)の お国訛りが なつかしい 夜の海峡 糸しぐれ ゆめを信じて よいのでしょうか 闇の潮路の 航海灯よ どうぞご無事で 渡っておくれ 切るに切れない 恋情(こいなさ)け 沖をみながら 指を噛む 夜の海峡 糸しぐれ 春が来たなら 逢えるでしょうか こんな弱虫 どうすりゃいゝの 寒さまぎらす お酒がほしい |
追分みれん花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | だれが名づけた 嫁泣き磯は きょうも日暮れて わたしを泣かす あんた今ごろ どのあたり 江差こいしや 追分節に せめて乗せたい この未練 好いて 好かれて ヤンサノエー 板子(いたご)いちまい 天国 地獄 カモメさわげば また気がもめる あんた浮き寝の 浪枕 ぬれて肌身が せつないならば ゆめでわたしが 逢いにゆく 朝な夕なに 両手を合わせ 風に聞きたい ご無事のたより あんた尻屋(しりや)に いつ戻る わすれないでよ サクラの春を 金の屏風で 契り酒 |
あなたを待って三年三月森昌子 | 森昌子 | 阿久悠 | 新井利昌 | | 約束した日は もう近い 三年三月に やがてなる あなたの帰りを 待ちながら 私はきれいに なったのに おぼろの月なら 雨になる 降ったら 傘さし 迎えに行こう りんごの花びら 封筒に はさんで送った 夏のころ あなたの返事は まだ来ない 心はとどいた はずなのに 夕やけ雲なら 晴れになる 晴れたら きもので 迎えに行こう 指きり くちづけ 何もない 好きだと話した こともない あなたと何も ないけれど 信じて待っても いいという こだまが響けば 風になる 吹いたら 顔伏せ 迎えに行こう |
長崎の夜はむらさき香西かおり | 香西かおり | 古木花江 | 新井利昌 | 薗広昭 | 雨にしめった讃美歌の うたが流れる浦上川よ 忘れたいのに忘れたいのに おもいださせることばかり あゝ長崎長崎の夜はむらさき 誰かあなたを見たと言う 噂話が泣かせる波止場 おもいこがれておもいこがれて 待てばやせますひがみます あゝ長崎長崎の夜はなみだ 霧にうるんだ眼鏡橋 そっとのぞけばあなたが見える そんな気がしてそんな気がして ひとり渡れば胸いたむ あゝ長崎長崎の夜はむらさき |
津軽恋歌花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 雪に吹かれて 千切れるような 三味の泣き声 かもめは騒ぐ 北前船の ふるさとよ 帰りたいけど まだ帰れない わたしを呼んでる あのうたは 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 ごめんなさいと あなたに詫びて 書いた手紙が 山ほど残る 想いは千里 夢ばかり こゝろ凍れて ねむれぬ夜は なみだを宥(なだ)めて くちずさむ 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 龍飛崎(たっぴざき)から はぐれた雪か 白い一と片(ひら) わたしの胸に あなたの愛を 連れてくる 生きてみせます 待ってゝほしい ふたりを結んだ そのうたは 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 |
長崎の夜はむらさき島津悦子 | 島津悦子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 賛美歌(さんびか)の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂(うわさ)話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧(きり)にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
哀愁本線花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 最終列車の 青森発は なぜか別れる ひとばかり 窓ごしに 手を合わせ わたしもあなたも 泣いていた 仕方ないのね これが運命(さだめ)ね ふたりはひとりで 生きてゆく 恋をひき裂く 哀愁本線 小雨にけむる… あなたの温もり りんごがひとつ これがわたしの 旅路(みち)づれよ 眠れずに 揺れながら 線路の軋(きし)みに 身をまかす 文字をひろって 書いたメールを なみだで汚して また閉じる うしろ髪ひく 哀愁本線 あかりが滲(にじ)む… 一(ひ)と冬暮らした 海峡の町 霧笛背にして 帰ります このいのち 半分を あげるとあなたは 言ったけど 膝がさびしい 寒くせつない 面影だきしめ 東京へ 急がないでよ 哀愁本線 さよならあなた… |
翔んでけ青春森昌子 | 森昌子 | 藤田まさと | 新井利昌 | | 空は青いよ 翔んでけ 明日が呼んでる 翔んでけ 翔んでこの手で掴もうよ 愛を掴もう 青春は一度しかないんだよ 翔んでけ わたしの旅立ちは 倖せいっぱい 花も花もほころぶ 花の二十歳に カンパイ 恋の出遇いに カンパイ 燃える季節に験そうよ 愛を験そう 青春は人生のあこがれよ カンパイ ふたりの旅立ちは 希望でいっぱい 心こころさわやか 夢を追いかけ それ行け 道を信じて それ行け 今日を大事に生きようよ 愛を生きよう 青春は何時知れず消えてゆく それゆけ 夜明けの旅立ちは 陽光がいっぱい 風も風も微笑む |
夕笛の丘森昌子 | 森昌子 | 山口あかり | 新井利昌 | | 淡いりんどう 咲く道で 小指の傷を くちびるに そっとふくんで くれた人 夕笛やさしい 黄昏は どこかで恋が はじけそう よりそう影も 絵のようね 夕笛 夕笛 もいちど 聞かせて下さいな 遠い谷間の 百合の花 わたしの胸に とどけては 夢をいくつも くれた人 夕映えそまった 黄昏は 何処かで風が 唄ってる 幸せすぎて こわいけど 夕映え 夕映え もいちど 一緒に見上げます 別れ淋しい 茜雲 空いっぱいに 好きですと 飛ばしてみたい 紙風船 夕月愛しい 黄昏は どこかで恋が 燃えている やさしく髪を 抱きよせて 夕月 夕月 もいちど あなたと歩きたい |
北風の朝森昌子 | 森昌子 | 阿久悠 | 新井利昌 | | おはよう寒いねと あのひとはいって 私の肩をそっと抱いた コートのえりを立て 白い息はいて 夢中で話す二人だった 北風 寒い朝 霜柱 さくさくと踏みしめて急ぎ足 あなたが近くにいてくれたなら 私はちっとも寒くない 風邪などひくなよと あのひとはいって 私の顔をのぞきこんだ 何かが起きたなら 相談にのると まじめな顔でいってくれた 北風 寒い朝 わかれ道 何故かしら熱くなる胸のうち あなたの言葉を抱きしめてたら 私はちっとも寒くない |
今日も笑顔でこんにちは森昌子 | 森昌子 | 藤田まさと | 新井利昌 | | 春が静かに さようなら シャバ シャバ シャバラバラ 夏が元気で こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ 手と手をつないだ 輪になった 咲かせた花が 実になった 咲かせた花が 実になった シャバ シャバ シャバラバラ 明日を占う 青い空 シャバ シャバ シャバラバラ 夢を運んで こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ あの道 この道 遠い道 みんなで探す 明日の道 みんなで探す 明日の道 シャバ シャバ シャバラバラ こころひとつに 結ばれて シャバ シャバ シャバラバラ 今日も笑顔で こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ あなたとわたしと キミとボク そよ風そっと 噛みしめる そよ風そっと 噛みしめる シャバ シャバ シャバラバラ 歌と踊りが 鬼ごっこ シャバ シャバ シャバラバラ 粋な手拍子 こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ 倖せいっぱい 笛太鼓 ふるさとの味 ありがとう ふるさとの味 ありがとう シャバ シャバ シャバラバラ |
涙の影法師瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 宇山清太郎 | 新井利昌 | | すがりつく手を ふり切って 闇に消えゆく 影法師 唇かんで 見送れば 胸をつらさが えぐるのよ 泥にまみれた どん底で さんざんあなたに 泣かされて 涙も枯れて しまったら 知らん顔して 捨てるのね 女ごころを 引裂いた むごいあなたの 影法師 苦しみながら 抱きしめて 生きてゆくのよ あしたから |
春夏秋冬・酒ありて石川さゆり | 石川さゆり | 浅木しゅん | 新井利昌 | 宮崎慎二 | 春はあなたと 花見酒 夜桜の下 寝そべって あなたとまったり したいもの 日本に生まれて ああ よかったわ 夏はあなたと 星見酒 ゆるやか浴衣 膝くずし あなたにお酌の もう一杯 日本が好きです ああ 愛してる 秋はあなたと 月見酒 露天のお風呂 おちょこ浮かべ あなたに寄り添う お湯の中 日本のこころ ああ 忘れない 冬はあなたと 雪見酒 あなたの胸に 抱かれて 熱々湯豆腐 外は雪 日本に生まれて ああ よかったわ |
やねせん小唄石川さゆり | 石川さゆり | 浅木しゅん | 新井利昌 | 竜崎孝路 | 谷中銀座の 石段に 点る灯りの あたたかさ 裸の付き合い 泣き笑い 下町人情 ここにあり 根津の神社の 境内で 遠い昔に かくれんぼ あなたと噂になった日の 相合傘が 今もある エエ… 千駄木この坂 団子坂 乱歩鴎外 散歩みち 初恋実らず お互いは 違う相手と 暮らしてる 谷中千駄木 そして根津 それがやねせん 小唄です どんなに時代が変ろうと 変らぬ良さの 昔町 エエ… |
酒季の歌梶芽衣子 | 梶芽衣子 | 菅野さほ子 | 新井利昌 | 京建輔 | あなたを想って 飲む酒を 君恋酒と 申します 砂漠に雨の 降るように 心にしみる 春の酒 親父とふたりで 飲む酒を 孝行酒と 申します 長生きしなきゃ だめだよと 団扇であおぐ 夏の酒 気の合うあいつと 飲む酒を 兄弟酒と 申します 時には冷やで グイグイと 徳利を倒す 秋の酒 小芋の煮っころがし 笹がれい 肴は四季の ありあわせ 酒あればこそ 苦しみも 楽しき明日の 語り草 |
坂のある町琴風豪規 | 琴風豪規 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 坂のある町は 海の見える町 きみに逢う前の 僕の恋人さ ひとつ またひとつ 灯りが ふえていく 海を見おろして ボトルを抱けば くらい心にも 灯りが点る 坂のある町は 夢の見える町 坂のある町は 古い港町 赤いサルビアと 錆びた吊りランプ そっと またそっと 誰かが 立ちどまる 異人屋敷にも 鈴虫啼いて 夏の思い出が グラスをよぎる 坂のある町は 過去(むかし)の見える町 坂のある町は 海へつづく町 船で咲き初めた 恋は船で去る いつか またいつか 涙に 追われたら ここで逢いたいね 旅路の女(ひと)よ 海は待ってるよ 昨日のままで 坂のある町は 明日の見える町 |
夜霧のわかれ道原由子 | 原由子 | 中山大三郎 | 新井利昌 | 片山敦夫 | 夜霧の中に 消えゆく人よ うしろ姿が 泣いている 愛してくれた あの人だから 私もそっと 別れてゆくの 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を いつかはきっと わかってくれる この悲しみを あの人は その時までは ただひたすらに 乙女のままで 待ってるわたし いつかはきっと わかってくれる このまごころを あの人は みじかい恋の 思い出だけど わたしはとても しあわせだった 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を |
連理の枝瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 野村耕三 | 新井利昌 | 佐伯亮 | それが運命(さだめ)の 糸とは知らず 引いて惹(ひ)かれて 結ばれて 歩く春秋(はるあき) 夫婦(めおと)みち 照る日曇る日 雨の日さえも 連理の枝は そうよ… 連理の枝は 花を待つ 何があっても ふたりは一緒 汗も涙も 喜こびも ともに白髪(しらが)の その日まで そんな想いで あなたといれば 温もり色の そうね… 温もり色の いのち火も 明日という日は 見えないけれど 夢を紡いで 暮らしたら きっと見えるわ 虹の色 こころ二つが ひとつになって 連理の枝に そうよ… 連理の枝に 花も咲く |
道南夫婦船島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 新井利昌 | 池多孝春 | 親に貰った この血の中を 熱く流れる 命潮 元へ辿れば 父と母 いつも元気で いて欲しい 熱い祈りを 波に浮かべて 仰ぐ心の アヨイショ 駒ヶ岳 荒れる海辺に 縋って生きる 北の漁師は 波の花 群れる鴎も 仲間衆 こぼれ秋刀魚を 分けながら 地球岬を 右に眺めて 今日もあんたと アヨイショ 網を刺す 浜の女房と 呼ばれるからにゃ 雪も氷も 恐れぬが 浮気されたら わしの恥 二つ合わせて 一になる 愛の人生 海に咲かせる 夫婦船だよ アヨイショ ほまれ船 |
まちがい男女(どうし)美川憲一 | 美川憲一 | さいとう大三 | 新井利昌 | | 淋しいふたりが 淋しい夜に 出会った事が まちがいだよね 女は男に 男は女に 心のすきま 埋めるから 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い あの夜 抱かれたこの肩が やけに寒い… また 見つけて また 見つけて 誰か 誰か あなたは まちがいだなんて 思ってないよ 愛した事は 本当だもの 今夜のお酒は 笑って歌って 泣いたりしない 最後まで 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い 思い出 たくさん戻るから 送らないで… また さわがすわ またさわがすよ 夢も 恋も おんなは 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い どこかで会ったら 飲みましょう 大人どうし… また 会えるね また 会おうね きっと きっと ふたりは |
おんな川石上久美子 | 石上久美子 | 鳥井実 | 新井利昌 | | 恋はまぼろし 黒髪切れば 霧にとけてく ため息だけが 散るもはかない 生きるもつらい あなたの小指に 紅残し ひとりさまよう おんな川 愛を重ねて 苦しみながら 生きて行くのが 女の運命(さだめ) 花が一輪 咲きそびれたと 岸辺をはなれて どこへ行く 未練雨ふる おんな川 恋にからんだ 情の糸が 切れて女の 涙にかわる 夢で私を 抱きしめないで 諦めきれずに また迷う 濡れて切ない おんな川 |
愛染かつらをもう一度島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 花と嵐の 青春を 涙と共に 生きるとき 父さんあなたの 主題歌だった 古い艶歌が わかります いつかいっしょに 唄いましょうね 愛染かつらを もう一度 灯りさざめく 東京の 日暮れは夢の 吹き溜まり 父さん私は あなたの娘 負けはしないと 唇を 噛めば心に 聞こえてきます 愛染かつらの あの歌が 真実(まこと)つくした男道 破れたけれど 悔いはない 俺にはかわいい おまえがいると 酔えば口癖 お父さん どうぞ元気で 唄ってほしい 愛染かつらを いつまでも |
長崎の夜はむらさき瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
春の海瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 鍋と茶碗を 揃えただけで それを所帯と 呼ぶ頃は 何のつらかろ 逆巻く波も たのしい苦労と 受けとめて しぶきを浴びる 夫婦岩 (音戸の舟唄より) エーヤーレーまことに頼りにエー 命を漕げば 夜の明けない ヤーレー 海はない 波をかき分け 出てゆく舟を 隠れ筏が じゃまをする 目には見えない 命の瀬戸を 心の目をあけ 漕ぎ抜ける 男の夢は 春の海 海に浮いても 波には染まず 空に浮いても 鳥のまま うたう鴎の のどかさ白さ この世の理想を うつし絵の 調べにのせる 春の琴 |
潮騒の町瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 燃える不知火 お酒に浮かべ 一緒に飲めば 結ばれる ふたりでつくった 恋の神話を さがした夜がなつかしい ここは島原 西有家 あのひと恋し 潮騒の町よ いまも私は ひとりでいると 伝えて欲しい あのひとに 天草通いか 白いフェリーが 夜霧のなかへ 消えてゆく 窓に吐息で 書いてみる 十字架哀し 潮騒の町よ 古い城跡 咲くはまゆうの 香りに偲ぶ 愛の日々 滝音涼しい そうめん流し ふれあう箸の 思い出も 胸の小筐の 蓋あけて ひたひた寄せる 潮騒の町よ |
津和野ひとり森昌子 | 森昌子 | 山上路夫 | 新井利昌 | | 恋した娘は なぜだか知らず ひとりで旅に 出かけます 私も同じ 雑誌に出てた 津和野の街へ 来たところ あああ―― 城下町を 歩いていても 小さな宿屋に 泊っていても 想うはあなたの ことばかり 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます 好きならどうして 逃げたりすると あなたに言われ 泣きました 意気地がないの ゆれてる想い 今度の旅で 直します あああ―― 古い街の このたたずまい 白壁うつした せせらぎさえも あなたと二人で みたかった 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます |
海峡恋歌西尾夕紀 | 西尾夕紀 | 斉藤夕紀 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 海を渡った あのひとに 心あずけた 恋ひとつ 背伸びしたって 遠い人 知っていながら 抱かれたの 離れたくない あなたのそばを 世間知らずと 言われても 恋しくて ああ 恋しくて ああ 胸まで 痛みます 小雪ちらつく 海峡は 未練ごころを 凍らせる 熱い涙で 溶かしても 波がふたりを 引き離す 私ひとりで 生きられますか 強いおんなに なれますか 恋しくて ああ 恋しくて ああ 胸まで 痛みます あなた忘れて 生きるには 辛い旅です 別離(わかれ)です いくつ季節が 変ったら めぐり逢えるの 幸せに 燃えて焦がれて 思いを尽し 愛に泣くなら それもいい 恋しくて ああ 恋しくて ああ 胸まで 痛みます |
星は濡れている瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 真木たつみ・補作詞:水沢圭吾 | 新井利昌 | | あなた一人が好きだった たまらないほど 好きだった だけどあなたは 知らん顔 星はぬれている 指の傷さえ 夜更けには たまらないほど 痛くなる ましてこころの 傷ならば 星はぬれている 酒の毒より タバコより 眠れない夜の つらさより こんな苦しい 愛不足 星はぬれている 知ってしまえば それまでと ひとはつれなく 云うけれど 知れば知るほど 好きなのよ 星はぬれている 酒も飲みます 今日からは ひとり枕も ぬらします だれが叱って くれましょう 星はぬれている |
たいとう音頭川野夏美 | 川野夏美 | 保岡直樹 | 新井利昌 | | 桜(はな)は上野か 浅草か 春の絵筆に 心も染まる 江戸の情緒が 息づいて 豊かな歴史に 薫るまち タンタン タントキテ 台東区 みんな輪になれ 踊ろうよ 風もさわやか 五月(さつき)晴れ 躍る神輿に 命もはずむ 四季を彩る ゆめ祭り 笑顔と元気を くれるまち タンタン タントキテ 台東区 あつい人情 うれしいね 水は燦(きら)めく 鳥は舞う こころ育(はぐく)む 文化の森よ 磨く伝統 光る技 世界の瞳が 集(つど)うまち タンタン タントキテ 台東区 むすぶ絆は 宝もの ごらん艶(あで)やか お月さま スカイツリーも 仲良く踊る 響く太鼓の 意気のよさ 力を合わせて 伸びるまち タンタン タントキテ 台東区 そろう手拍子 晴れ姿 ドンと夜空に 咲かそうよ 燃える希望の しあわせ花火 虹を奏でる 隅田川 新たな時代を 創るまち タンタン タントキテ 台東区 あすへ飛翔(はばた)く たいとう音頭 |
忍ぶ雨藤正樹 | 藤正樹 | 阿久悠 | 新井利昌 | | 傘をさす手の か細さが 長い不幸を 物語る 露地の石段 夜ふけに帰る 弱い女の 弱い女の 忍ぶ雨 東京 はなれて 西へ行き なじみない町 さすらって 胸の未練を 捨てたいものと 生きる女の 生きる女の 忍ぶ雨 恋にすがって 捨てられて 恋にやつれた このからだ 誰をうらんで いるでもないが やせた女の やせた女の 忍ぶ雨 |