LIVE REPORT

TOTALFAT、BIGMAMA、UVERworld ライブレポート

TOTALFAT、BIGMAMA、UVERworld

『PUNISHER'S NIGHT 2015』

2015年01月17日@Zepp Nagoya

撮影:浮多月/取材:東山チカ

2015.01.22

TOTALFATが6年前から続けてきたイベント『PUNISHER'S NIGHT』。昨年初めて名古屋で開催され、会場を大きくしての2回目の名古屋だが、見事、ソールドアウト! 開演時間が迫りザワつく会場に、アナウンスが流れる...注意事項なのだが、面白おかしく伝えるその演出に、場内が笑いに包まれる。大切なことをしっかり伝えながらも会場の雰囲気をより良くする場内アナウンス...ハイレベル!(笑) アナウンスが終わると、ステージ上のスクリーンには“17:58:02”とデジタル時計が映し出され、正に1秒ごとに期待と興奮が高まってくる。そして“17:59:50”になると、2,000人のカウントダウン!

戦闘準備万端のZepp Nagoyaに最初に登場したのは、UVERworld。“『PUNISHER'S NIGHT 2015』初日! 1stバッターUVERworldよろしく!”とパワー全開にライヴスタート! エネルギッシュな演奏と広いステージを動き回りながらのTAKUYA∞(Vo)のハイトーンヴォイス、照明、映像、2,000人のジャンプで揺れる床、掲げられるオーディエンスの手、全てが相まって視覚、聴覚、皮膚感覚、あらゆる角度から刺激され、感情が一気に高まる。MCでは呼んでくれたTOTALFATへの感謝を告げ、“幼稚園から30年一緒にいる俺たちだから出せる音で、有り得ない一体感、最高の一体感を!”と会場を盛り上げる。「Wizard CLUB」でオーディエンスは曲に合わせて大きく手を広げ、頭上で大きな手拍子をする。「誰が言った」の赤裸々な言葉の数々が胸に突き刺さる。6人が全力で発する音が、思いが、体全体にぶつかってきて、どんどん高みへと連れていかれた。

2番手で登場したのは、BIGMAMA。「荒狂曲"シンセカイ"」の荘厳なイントロでの幕開け! オーディエンスは頭上で手拍子をし、《新世界へ》のフレーズをともに歌う。躍動感あふれるパフォーマンスでも魅せる東出真緒の奏でるヴァイオリンの音が美しく響き渡る。激しくも美しく、時に繊細に、時に大胆に紡がれる曲にうっとりと聴き入りつつも体がアツくなっていく。鍵盤の音色が流れ“夢の世界へご案内します!”と始まった「Sweet Dreams」。ファルセットが、しなやかに響くヴァイオリンが、柔らかなサウンドにまさに夢心地。“ベートーベンの喜びの歌です!”と始まった「No.9」ではオーディエンスは手を挙げてジャンプ! 誰もが聴き覚えのあるクラシックの名曲の数々をアレンジし、独自の音楽に昇華するBIGMAMAの曲は、初めて聴く人もいるであろう会場全体をハッピーな空気で満たし、誰しもを笑顔にさせる。名古屋で初めてやる曲、2月25日に発売されるニューアルバム『The Vanishing Bride』に収録される曲も1曲披露。“14粒の宝石”の1粒である新曲はキラキラとした輝きを感じさせる瑞々しい曲。ラストの曲の前には“最後のお願い”として、“何でもいいからタオル掲げて!”という金井政人(Vo&Gu)の言葉にオーディエンスは一斉にタオルを掲げ、Zeppのフロアーにタオルが満開! 壮観な景色となっていた。

そして! トリで登場したのはもちろんTOTALFAT。会場はSEからすでに大きな手拍子が鳴り響き、ステージに立つやオーディエンスを煽るShun(Vo&Ba)に歓声が沸く。交互に歌うShunとJose(Vo&Gu)のいずれも魅力的な声、そこにコーラスも加わり、4人の声が重なり、演奏と絡み合い届く曲が気持ち良すぎ! オーディエンスも力一杯に歌い、拳を突き上げ、飛び跳ねる。ダイバーも多発! 厚みのある演奏、突き抜ける歌のパワー...ともにライヴを作り上げるオーディエンスの思いが化学反応を起こす。これぞライヴの醍醐味! アカペラでワンフレーズ歌い、“分かってんな、お前ら!”と始まった「夏のトカゲ」でタオルを回し、歌い、踊るオーディエンス。一段と冷え込みの厳しかったこの日の名古屋だが、場内は真夏の熱気だ。“特別な日なんでとっておきの曲、やっていいですか?”と、L'Arc~en~Cielのカバーも披露! TOTALFATカラーに塗り替えられたその曲は、新鮮な魅力を放っていた。「PARTY PARTY」では曲に合わせてフロアー大合唱! 思い思いに踊りながら歌うオーディエンスの表情がとてもいい! Shunの真摯な思いが痛い程伝わるMCがあり、“正直に言いますが、Bunta(Ba)が自信なくして泣いて電話してきた時に書いた曲です”と始まった応援歌「Just Say Your Word」に体を揺らしつつも真剣に聴き入ってしまう。新譜への期待を高められる話もあっての最後の曲に最高潮に盛り上がる会場。アンコールでは多くの肩車も見られ、両手を大きく広げ、感情を共有するその空間のなんともピースフルなこと! 力を与えられる歌や言葉の数々に、たくさんのパワーと感動を貰いました。

そんな『PUNISHER'S NIGHT 2015』のファイナルは2月1日の東京・Zepp Tokyo! TOTALFAT、04 Limited Sazabys、ROTTENGRAFFTYの3組が名を連ねる同公演を見逃すな!

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