LIVE REPORT

WANIMA  ライブレポート

WANIMA

『JUICE UP!! TOUR』

2016年12月19日@Zepp DiverCity Tokyo

撮影: 瀧本“JON”行秀/取材:荒金良介

2016.12.28

表現力の向上、バンドの塊感、メンバーのキャラクター性、今のWANIMAは全ベクトルに磨きをかけ、こちらの予想以上に途轍もない成長を遂げていた。彼らは“仕上がり具合”に舌を巻く怒濤のパフォーマンスを展開! 2016年8月に出た2ndシングル「JUICE UP!!」レコ発ツアー、この年ラストとなった本公演はメンバーが学生時代に聴いていた憧れのRIP SLYMEがオープニングに登場。どうやらWANIMAとの対談から対バンという流れになったらしく、満杯のフロアーを軽快なラップとトラックで温め、あの3人組にバトンを渡す。

ついにWANIMAのメンバーがステージに現れると、演奏開始前から場内は大沸騰。「ともに」が始まると、僕が座っていた2階席まで揺れる異常な盛り上がりだ。“みんな元気しとった?”とKENTA(Vo&Ba)は観客に語りかけ、ミクスチャー風味の「Japanese Pride」においても線が太くなったグルーブを解き放ち、メンバー3人の歌、コーラスも際立っていた。また、「夏の面影」の冒頭でKENTAは民謡のごとく歌を伸ばすように歌い上げ、これには大爆笑。さらにレーザー光線が飛び交う中で披露された「BIG UP」、エモーショナルな心情を炸裂させた「1106」でも観客のハートをがっちり捕らえる。本編ラストの「For you」はまるで星に願いを託すような感情移入っぷりで、多くの観客を魅了した。今年3月にさいたまスーパーアリーナにてワンマン公演を控えている彼らだが、今日のライヴを観る限り、またすごいものを観せてくれるだろう。心底楽しみだ。
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  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

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