萩原四朗作詞の歌詞一覧リスト 59曲中 1-59曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
---|---|---|---|---|---|
次男坊鴉舟木一夫 | 舟木一夫 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | 山路進一 | どこへ飛ぶのか 次男坊鴉 笠にみぞれの 散る中を なまじ小粋に 別れたせいか 日光街道の 日光街道の 灯がうるむ 人が目をむく さむらいやくざ 御奉行様から 賭場(とば)あらし 泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる 訳はあの娘の 訳はあの娘の 瞳にききな 恋がせつない 次男坊鴉 逢うて三年 三度笠 なんの今更 旗本ぐらし どうせ半目と どうせ半目と 出たものを |
赤いハンカチ福田こうへい | 福田こうへい | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山田年秋 | アカシアの 花の下で あの娘(こ)がそっと 瞼(まぶた)を拭(ふ)いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて 落ちた 北国の 春も逝(ゆ)く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞(かすみ)の彼方に 行かれたものを アカシアの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂(にお)う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の 心に遺(のこ)るよ 切ない影が |
錆びたナイフ金児憲史 | 金児憲史 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 竜崎孝路 | 砂山の砂を 指で掘ってたら まっかに錆びた ジャックナイフが 出て来たよ どこのどいつが 埋めたか 胸にじんとくる 小島の秋だ 薄情な女(やつ)を 思い切ろうと ここまで来たか 男泣きした マドロスが 恋のなきがら 埋めたか そんな気がする 小島の磯だ 海鳴りはしても 何も言わない まっかに錆びた ジャックナイフが いとしいよ 俺もここまで 泣きに来た 同じおもいの 旅路の果てだ |
赤いハンカチ金児憲史 | 金児憲史 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山倉たかし | アカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺(のこ)るよ 切ない影が |
次男坊鴉氷川きよし | 氷川きよし | 萩原四朗 | 倉若晴生 | 石倉重信 | どこへ飛ぶのか 次男坊鴉 笠にみぞれの 散る中を なまじ小粋に 別れたせいか 日光街道の 日光街道の 灯がうるむ 人が目をむく さむらいやくざ 御奉行さまから 賭場あらし 泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる 訳はあの娘の 訳はあの娘の 瞳にききな 恋がせつない 次男坊鴉 逢うて三年 三度笠 なんの今さら 旗本ぐらし どうせ半目と どうせ半目と 出たものを |
赤いハンカチ竹島宏 | 竹島宏 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山倉たかし | アカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺(のこ)るよ 切ない影が |
錆びたナイフ杉良太郎 | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 砂山の砂を 指で掘ってたら まっかに錆びた ジャックナイフが 出て来たよ どこのどいつが 埋めたか 胸にじんとくる 小島の秋だ 薄情な女(やつ)を 思い切ろうと ここまで来たか 男泣きした マドロスが 恋のなきがら 埋めたか そんな気がする 小島の磯だ 海鳴りはしても 何も言わない まっかに錆びた ジャックナイフが いとしいよ 俺もここまで 泣きに来た 同じおもいの 旅路の果てだ | |
夕陽の丘杉良太郎 | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 夕陽の丘の ふもと行く バスの車掌の 襟ぼくろ わかれた人に 生き写し なごりが辛い たびごころ かえらぬ人の 面影を 遠い他国で 忘れたさ いくつか越えた 北の町 目頭うるむ たびごころ 真菰(まこも)の葦は 風にゆれ 落葉くるくる 水に舞う この世の秋の あわれさを しみじみ胸に バスは行く 夕陽の丘を 見上げても 湖(うみ)の畔りを 訪ねても かいなき命 あるかぎり こころの傷は また疼く 人の子ゆえに 恋ゆえに 落ちる夕陽が 瞳(め)にいたい さよなら丘の たそがれよ また呼ぶ秋は ないものを | |
野菊の勇士小野巡 | 小野巡 | 萩原四朗 | 能代八郎 | 戦闘(いくさ)のなごりも なまなまと 硝煙鼻衝く 荒野原 砲車に踏まれて 散りもせず むらさき野菊が ただひとつ 野末は夕焼 茜雲 声なく芒の 穂が揺れる 故国も今頃 秋なるか 妹よいづくぞ 無事なるか 野菊の花咲く ふる里を 離れた二人は 親なし児 違う日はこの世じゃ 望めぬが 嘆くな召された 兄なれば むらさきその色 褪せるとも 正義のいくさは ただ進む この花兜に いざ添えて 地平の彼方へ 前線へ | |
わが汽車は涙をのせて菊池章子 | 菊池章子 | 萩原四朗 | 福島正二 | いで湯の山を いま越える 汽車の窓辺に 煙る町 あゝ あの宿の 緑の屋根に 見るさえつらく 胸うずく ふたりの夜よ 砕けた夢よ 笛の音細く 西へ行く 汽車も淋しい 客ばかり あゝ 散り褪せし 乙女の夢に 嘆きをつつみ ふり仰ぐ 真白き富士よ 優しき雲よ つれなき君を 恨めども 思い溢れる やるせなさ あゝ 山裾を 夕陽が染めて 甲斐なき恋の なきがらを 乗せては走る 日暮れの汽車よ | |
赤いハンカチ舘ひろし | 舘ひろし | 萩原四朗 | 上原賢六 | 船山基紀 | アカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺るよ 切ない影が |
伊豆の虹浅丘ルリ子・浜田光夫 | 浅丘ルリ子・浜田光夫 | 萩原四朗 | 福島正二 | 天城の裾を 旅ゆけば はるかにはるかに 虹の橋 ああ七彩の ほのかな影を やさしと見れば 消えかかる 伊豆の虹はさだめ 儚なし いで湯の谷の 小夜しぐれ ほのぼのほのぼの 湯のかおり ああ早春の 憂いはふかく 乙女の眉を いま濡らす 伊豆の雨は 思い切なし 湯ヶ島下田 黒汐の 真白き真白き 波がしら ああ思い出を こころにきざむ 夕凪哀し 磯の宿 伊豆の海は 昏れてかいなし | |
赤いハンカチ加門亮 | 加門亮 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 牧野三朗 | アカシアの 花の下で あの娘(こ)が窃(そ)っと 瞼をふいた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝(ゆ)く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシアの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の 心に遺(のこ)るよ 切ない影が |
夕陽の丘石原裕次郎&八代亜紀 | 石原裕次郎&八代亜紀 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山倉たかし・山田栄一 | 夕陽の丘の ふもと行く バスの車掌の 襟ぼくろ わかれた人に 生き写し なごりが辛い たびごころ かえらぬ人の 面影を 遠い他国で 忘れたさ いくつか越えた 北の町 目頭うるむ たびごころ 真菰(まこも)の葦は 風にゆれ 落葉くるくる 水に舞う この世の秋の あわれさを しみじみ胸に バスは行く 夕陽の丘を 見上げても 湖(うみ)の畔りを 訪ねても かいなき命 あるかぎり こころの傷は また疼く 人の子ゆえに 恋ゆえに 落ちる夕陽が 瞳(め)にいたい さよなら丘の たそがれよ また呼ぶ秋は ないものを |
吉良の仁吉三門忠司 | 三門忠司 | 萩原四朗 | 山下五朗 | 海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉どん 後ろ姿の 粋なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めて呉れるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別れを なぜ切らぬ 嫁と呼ばれて 未だ三月 ほんに儚(はか)ない 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 | |
次男坊鴉三門忠司 | 三門忠司 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | どこへ飛ぶのか 次男坊鴉 笠にみぞれの 散る中を なまじ小粋に 別れたせいか 日光街道の 日光街道の 灯がうるむ 人が目をむく さむらいやくざ お奉行さまから 賭場(とば)あらし 泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる わけはあの娘の わけはあの娘の 瞳(め)に聞きな 恋が切ない 次男坊鴉 逢うて三年 三度笠 なんの今更 旗本ぐらし どうせ半目(はんめ)と どうせ半目と 出たものを | |
こぼれ花石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 紅(あか)い 野薔薇が ただひとつ 荒野(あれの)の隅に 咲いている ものみな枯れた 山かげに 風に震えて 咲いている ちょうど 昨年(きょねん)の いま頃か 泣くなと言えば なお泣いた あの娘の帯に バラひとつ 咲いていたのを 憶いだす 寒い夕陽が 落ちたとて 荒野の薔薇よ 散るじゃない お前も俺も こぼれ花 おなじさだめの こぼれ花 紅い 野薔薇が ただひとつ 荒野の隅に 咲いている ものみな枯れた 山かげに 風に震えて 咲いている | |
黒い海峡石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 野崎真一 | 海峡の空を 星がひとつ飛んで 家を出たあの子が はるばる越えた 汐路の渦に… 紅い花が 紅い花が しずむ 海峡の秋を ひとり渡るかもめ 泪ぐむあの子の さみしい顔が 乱れた文字の… 残し文に 残し文に ダブル 海峡の月が 俺の眉にかかる 生きて呉れあの子よ 死ぬなと祈る 連絡船の… 黒い影も 黒い影も ゆれて | |
赤いハンカチ石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | アカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺るよ 切ない影が | |
夕陽の丘石原裕次郎&浅丘ルリ子 | 石原裕次郎&浅丘ルリ子 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 夕陽の丘の ふもと行く バスの車掌の 襟ぼくろ わかれた人に 生き写し なごりが辛い たびごころ かえらぬ人の 面影を 遠い他国で 忘れたさ いくつか越えた 北の町 目頭うるむ たびごころ 真菰(まこも)の葦は 風にゆれ 落葉くるくる 水に舞う この世の秋の あわれさを しみじみ胸に バスは行く 夕陽の丘を 見上げても 湖の畔りを 訪ねても かいなき命 あるかぎり こころの傷は また疼く 人の子ゆえに 恋ゆえに 落ちる夕陽が 瞳にいたい さよなら丘の たそがれよ また呼ぶ秋は ないものを | |
吉良の仁吉杉良太郎 | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 山下五朗 | 海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉(にきち)どん 後ろ姿の 粋(いき)なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めてくれるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別離を なぜきらぬ 嫁と呼ばれて まだ三月(みつき) ほんに儚(はかな)い 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 | |
天竜しぶき笠島津亜矢 | 島津亜矢 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | 池多孝春 | 思い溢れて 来はしたが 思い残して また行くさだめ 天竜、天竜、天竜よお前は何(なん)にも言わず ヨーイトホイー 辛い別れを 押し流す みどり恋しい 山々や 惚れたあの娘に なぜ背を向ける 男、男、男の泪が磧(かわら)の砂に ヨーイトホイー 落ちて滲んだ 宵月夜 誰も知らない それでよい 嫌な渡世の 仁義のかけら 天竜、天竜、天竜を下ればしぶきか雨か ヨーイトホイー 笠がぬれるよ 身もぬれる |
吉良の仁吉島津亜矢 | 島津亜矢 | 萩原四朗 | 山下五郎 | 山田年秋 | 「やくざ稼業は 因果なもンでございます まして 渡世の掟は きびしいもンでございます 男と男の杯を 守り通して恋女房に 泣いて持たせた離縁状 吉良の仁吉は 男の中の男でございます」 海道名物 数あれど 三河音頭に 打太鼓 ちょいと太田の 仁吉どん 後ろ姿の粋な事 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めてくれるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い訣れを なぜ切らぬ 嫁と呼ばれて まだ三月 ほんに儚い 夢のあと 行かせともなや 荒神山へ 行けば血の雨 涙雨 |
赤いハンカチ五木ひろし | 五木ひろし | 萩原四朗 | 上原賢六 | アカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて 落ちた アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺るよ 切ない影が | |
赤いハンカチ杉良太郎 | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 竜崎孝路 | アカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺(のこ)るよ 切ない影が |
春の舞妓菊池章子 | 菊池章子 | 萩原四朗 | 大久保徳二郎 | 十六の 胸の痛みは 加茂川の 蓬の香より 来るという 人の話に つまされました 春は羞かし 京舞妓 「丘の上の校舎よ、左様なら。 なつかしい制服を脱ぎ、クラスメートに 別れて、あたしはとうとう舞妓になった。 あけて十六。ああ、あたしの胸にも、 そして加茂の河原にも……人の世の春は、 訪れて来たんだわ。」 顔見世の のぼりはためく 雪の朝 訣れの小指 ちぎりしを 思い出しては 泣きぬれました 遠い儚ない 人の影 「あの方の事は、もう忘れましょう。 考えていると、堪らなくなって来る どうせあたしは、人のおもちゃの京人形。 恋など出来る身分じゃないわ……」 十六の 春が来るのに 匂うのに 八坂の鳩と たわむれて 夢はかいなく 棄てさりました 朱いおこぼの 京人形 | |
紫の雨石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 野崎真一 | 野崎真一 | 野火の煙が ゆらぐ丘に 小雨がそそぐ ああそそぐ むらさきにけぶる 雨に濡れて あの娘は泣き泣き 嫁にゆく ながいふたりの 辛い恋も この日でおわる ああおわる もういちど抱いて 別れたいが あの娘は群がる 人のなか 好きな同志の うすいえにし 世間が憎い ああ憎い むらさきにけぶる 雨の道を あの娘の姿は 遠ざかる |
吉良の仁吉美ち奴 | 美ち奴 | 萩原四朗 | 山下五郎 | 宮脇春夫 | 海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の仁吉どん 後ろ姿の 粋なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊 十八 恋女房 引くに引かれぬ意地の道 止めて呉れるな名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別れをなぜ切らぬ 嫁と呼ばれて 未だ三月 ほんに儚ない 夢のあと 行かせともなや荒神山へ 行けば血の雨 涙雨 |
剣と花石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 長津義司 | 暁靄を衝いて 剣を振ってたら 紅い花びらが 眉に落ちてきた 冴えた白刃が 触れたのか 宥して呉れよ 名もない花よ 腹を斬る剣が 花を散らすのか 凍りつくような 剣を持つ俺の 胸にじんとくる 侘びしさは 解っちゃ嘘だ 夜明けの月よ 暁靄に吠えて 剣を振りながら 辛い人の子の 恋を斬りたさに 俺は恥かし 哭いている 嗤って呉れよ 梢の百舌鳥よ |
アカシヤは枯れた石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 小谷充 | (セリフ)呼んでみたって 泣いたって 二度とあの日は 帰りゃしない だのに ただ何となく こころ惹かれて こんな涯まで 来て了った… 汽車の窓から 見るだけじゃ なつかしすぎる あの娘を泣かせた 山の町 別れない 死んでほしいと すがりついた肩に アカシヤの花が 散っていたよ (セリフ)俺は弱虫だったのか いや 卑怯者だった 今になって 是ほどあの娘が恋しいのに 俺はあの娘から逃げたのだ 命までかけてくれた 女のまごころを捨てて了った… 駅の広場も 山裾も あの日のままだ 牧場の夕陽もおなじだが ふたりして じっと見上げた やさし花の匂う アカシヤが寒く 枯れているよ 風に震える 枯れ枝は 見るさえつらい 果敢ないふたりの 恋のあと 北国の春が逝くのに ひとり熱いなみだ アカシヤの蔭で 窃っと拭くよ |
雪国の町石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 牧野昭一 | 川の澱みに 石を投げる 何という寂しい 水の音か 思い出は にがい あの娘は 遠い―― あー雪国の いで湯の町よ 生きて逢う日は またとないが 面影にひかれて 北の旅へ 一年も 過ぎて あの娘が 恋し あーあの夜の いで湯の宿よ 山のふもとを 汽車が通る 何という佗しい 汽笛(ふえ)の音か 思い出が つらい あの娘に 済まぬ あー雪国の いで湯の駅よ |
故郷へ帰る石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山田栄一 | 草山の 草に腹這い 谷川の 瀬音を 聞いた 故郷の夏よ 家を出た 朝の虹が いまも瞳に しみてのこる 高原の 駅にたたずみ 北国の 夕陽を あびた ながれの旅よ 落葉舞う 暗い町が 目がしらに 遠くうかぶ いま帰る 山のふるさと 谷川の 瀬音に しのぶ あの日の夢よ ひとり待つ 母はやさし 老いの瞳に なみだためて |
露子の手紙石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 曽根幸明 | 曽根幸明 | 露子 露子- 君の手紙を 繰りかえし かみしめるように なんども読んだ 無事でいたのが うれしくて 恥かしいほど 瞼が濡れた 北の 北の- 遠いいで湯の 町からと それだけを書いて ところは無いが せめても一度 逢えぬのか 雪の他国が 寂しかないか 露子 露子- 衿のほくろを 思いだす かえらない夢と あきらめらりょか なみだこぼした しみの跡 君の手紙が ふびんでならぬ |
さすらい花石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 福島正二 | うら街の 暗いネオンに 素顔を染めて 酒を注ぐ さすらい花よ- ジャズのドラムが 唸るのに なんで震えて 瞳を濡らす 浜茄の かおる故郷も また行くあては ないという 恋しい人と- 生きて逢えない みじめさを 酒場すずめが なぜ知ろう うら街の 夜半のしぐれが かぼそい衿に そそぐとも さすらい花よ- 春を待たずに 散るじゃない 俺も泣きたい ひとりたび |
黄色い月石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 野崎真一 | 塩瀬重雄 | 古い さびれた 桟橋を 渡れば つづく 街の屋根 俺のうまれた 家の跡かよこの辺り たたずむ横丁に 夕陽が翳る 無理な 旅して 来はしたが 見るのが 辛い 故郷の月 俺とあの娘が 生木裂かれて泣いたのを 見ていた昔の 黄色い月だ 古い さびれた 桟橋を もどれば 暗い 船が待つ 俺の背中を 二度と呼ぶなよ海燕 あの娘もあの日も 帰らぬものを |
銀の指輪石原裕次郎&愛まち子 | 石原裕次郎&愛まち子 | 萩原四朗 | 曽根幸明 | 曽根幸明 | 一夜泊りの なごりには なつかしすぎる あの娘を知った港町 放さない 離れないと 首を抱いて 泣いた手に 窃っと残してきた 銀の指輪よ 霧にかくれて 目がしらを 拭くほどうぶな 波止場の蝶じゃないけれど マドロスも 人の子なら いつか来ると 二年ごし 帯にはさんで寝る 銀の指輪よ 旅のつばめと 浮藻草 逢わなきゃそれで 別れも知らず済んだのを いつか来る 吃度(きっと)来ると あつい酒を 呷(あお)るのに なんで黙っている 銀の指輪よ |
山の湖石原裕次郎&浅丘ルリ子 | 石原裕次郎&浅丘ルリ子 | 萩原四朗 | 牧野昭一 | 牧野昭一 | 森の梢に 陽は落ちて 時雨を誘う 鐘の音 あゝ落葉松(からまつ)の 湖に 今年も秋は 忍びあし 影にひかれて はるばると 火を噴く山に 来はしたが あゝ思い出の 山裾は 声なくそよぐ 風ばかり 蒼い都の 宵月や 瞼にしみる 雨の駅 あゝ人の子は 恋ゆえに 他国の空の 雲を見る 山は涯ない 野は暗い 帰らぬ夢と 決めたのに あゝちらちらと 目がしらを かすめて泛ぶ 君の顔 ここも一夜か 山の宿 あす待つあては ないものを あゝ昏れなずむ 湖に 落葉の雨は またそそぐ |
青い満月石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 菅野暢 | 青い満月 教えて呉れよ 親も故郷も棄てたい時は 誰にすがればよいものか 好きな同志が一緒になれぬ 何もせぬのに嘘まで触れて なんで世間が邪魔をする 青い満月 察して呉れよ 人の世界に愛想がつきて 月に物問う せつなさを 人にかくれて泣きたい時は 月よお前の雫にぬれよう あすも今頃 出てお呉れ |
淡雪のワルツ石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 野崎真一 | 山田栄一 | 淡雪の やさしい影よ 眉をぬらして まばたきしたら すぐ消えて なごりはうすい 露ばかり 淡雪の ながれの葦よ 風にふるえて いつまですがた 残すやら 末枯れはてて 茎ばかり 淡雪の こぼれる径で 君と別れて あきらめきれず ふりむけば 日暮れを知らす 鐘ばかり |
俺は行くぜ石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 野崎真一 | 秋満義孝 | 桟橋の 靄のかげに しょんぼりと かくれて 見送りに来てる お前の気持 よく判るが 何も出来ない 泣いても呼んでも これまでの二人さ 故郷の 匂う秋を 棄ててゆく 船出は 目に映るものが なんでも辛い 見て呉れたか 俺の目がしら 浮雲かすめる ひとつぶの雫を タラップを 跳んで下りて 横抱きに お前を 抱いたままそこで 死にたい気持 血は燃えるが 人は嗤うぜ このまま俺らは あきらめて行くぜ |
祇園町から石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 塩瀬重雄 | 誰か待ってて 呉れそうな そんな気がして 出はしたが 誰も待たない 俺ひとり さくら月夜の 祇園をよぎる 石だたみ さ霧やさしい 高瀬川 都をどりの 遠囃し ひとりぽっちは 俺だけか これが京都の なごりの春の 横顔か 四条小橋の 猫やなぎ 枯れた梢にゃ 芽が吹かぬ 俺もお前と 同じこと 枯れた恋なら みやこの水に 棄てるのさ |
可哀そうな露子石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 塩瀬重雄 | 春とは名ばかりの 凍てつく小道を 駅へ急ぐ露子よ- 鉱山の町を棄てて どこへ行くのか 誰もあの子を 見送りゃしない 飯場の荒くれが 集まる酒場を なんで辞めた露子よ- 知らぬ土地で泣いて 窃っと去るのか 濡れた睫毛が さみしじゃないか 半年 働いた 灰色のこの町 じっと見てる露子よ- あすはどこの空で 春を待つのか 白いマフラが 可哀そうじゃないか |
男の秋石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 野崎真一 | 山田栄一 | 秋が匂う この湖の水底に 金色の魚が 棲んでいるとか 恋も知らず 陽の目も見ずに 寂しかないか 目の無い魚よ 花も散るし 灯もうるむ 人の世に 生まれてはみたが 独りぽっちさ 親も知らず 身寄りもなしに かいなく昏れる 旅路の秋さ いのち賭けた ほんとの恋も 片想い 俺だけが窃っと 泣いてきたのさ 人の住まぬ やさしい国へ 行きたくなった 男の秋さ |
白い浮雲石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 塩瀬重雄 | 火を噴く山を 見上げたら 涙こぼれる 二年ぶり 落葉松の林 つきる空に あの日のままの 雲ひとつ 死んでもやれず 抱きもせず あの子一人を 山裾に ふり棄ててにげた 弱い俺が 今更何を 悔みごと 火を噴く山を 見上げても 誰がふたたび 呼ぶものか ほろにがい影の 白い雲よ せめては秋の 風に散れ |
東京さすらい歌石原裕次郎&浅丘ルリ子 | 石原裕次郎&浅丘ルリ子 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山田栄一 | ビルの谷間の 人波(ひとなみ)が 寄せて渦まく 日の昏(く)れどきは さすらいの 胸に愁(うれ)いの ドラが鳴る 銀座は あー銀座は 海のない港 劇場(こや)のネオンに 飾(かざ)られた クレオパトラの かなしい笑顔 呼びかけて 言葉(ことば)かよわぬ 人の子も めがしらー あーめがしら 濡らす数寄屋橋(すきやばし) 遠いふるさと 遠い人 花の都の春待ち侘(わ)びて うすれゆく 水の夕陽に 目をやれば 皇居の あー 皇居の 杜(もり)も霞(もや)の中 |
鴨川艶歌石原裕次郎・久美悦子 | 石原裕次郎・久美悦子 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 福島正二 | 出町柳の 川辺りに 萌える蓬(よもぎ)よ なぜ匂う 呼んで呉れても この径を また踏むあすが 来るじゃなし 忘れ得もせず 死ねもせず 渡るあの日の 葵 橋 橋の擬宝珠(ぎぼし)に 思い出の 名もない白い 花が散る 胸にしみつく 京鹿の子 うすいえにしの 紅のあと どこで相見る あてはなく 鴨川ながれ 陽は翳(かげ)る 人のさだめを よそに見て 古きみやこの 春おぼろ 八瀬か鞍馬か 山寺の 鐘の音遠く 眸がうるむ 鴨の川瀬に 浮く月は 眉のかたちの なごり月 比叡、吉田の 山なみも 霞にぬれて ほのぼのと |
白い手袋石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 長津義司 | 汽車に乗る時に 俺の肩に手をのせて たったひとこと 大丈夫よ と言っただけだ それで別れた 窓にゆれた あの子の 白い手袋が やけに目にうかぶ こわい東京で どんな仕事してるのか 気にはなったが 大丈夫か と訊いただけだ それで帰した おさな顔も いとしく ぬれた眸のそこに 嘘はない筈だ いのちある限り 通うこころ変わらぬと 誓い交した 大丈夫だ と 俺は思う それでいいのだ 遠く消えた あの子の 白い手袋が 胸にまた匂う |
何とか言えよ石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 久慈ひろし | 塩瀬重雄 | 何とか言えよ ひとことさ 好きと言われりゃ そりゃ嬉しいが 逆が出たとて 文句なし 文句なし そんな そんな値打は 俺にゃない (セリフ)-あんた酔ってるの? 酔っぱらって そんな事言うの… 後でガッカリするのは もう沢山… 本当の事なんて 一度だって ありゃしなかった でも… ウウン 私ってもう駄目な女ヨ この世でひとめ ただいちど 嘘のまじらぬ 瞳が見たかった それがどうやら 果たせたと 果たせたと 馬鹿な 馬鹿な俺だよ うれしいよ (セリフ)-あんた本当なの 本当の気持なの… でも私-ウウン 信じられないワ 何とか言えよ 言えなけりゃ 押して訊くまい またこのつぎさ 俺は船乗り 海つばめ 海つばめ 人に 人に無理言う 柄でなし |
浅間の鴉田端義夫 | 田端義夫 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | 何が哀しい 浅間の鴉 雲の行方が 気がかりか 憶いだすなよ 昨夜の風に 枯れた尾花が 咲くじゃなし 道はひとすじ けむりは三すじ 影は沓掛 時次郎 男泣かせの 弓張り月に 背なの坊やと 濡れて行く 泣くな太郎坊 瞼を閉じりゃ 死んだ親ごが 会いに来る お月さまさえ ひとりでいる身 俺らふたりだ ねんねしな | |
次男坊鴉白根一男 | 白根一男 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | どこへ飛ぶのか 次男坊鴉 笠にみぞれの 散る中を なまじ小粋(こいき)に 別れたせいか 日光街道の 日光街道の 灯(ひ)がうるむ 人が目をむく さむらいやくざ お奉行さまから 賭場(とば)あらし 泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる わけはあの娘(こ)の わけはあの娘の 瞳(め)に聞きな 恋が切ない 次男坊鴉 逢(お)うて三年 三度笠 なんの今更 旗本ぐらし どうせ半目(はんめ)と どうせ半目と 出たものを | |
仁吉星勝新太郎 | 勝新太郎 | 萩原四朗 | 平川浪竜 | 長津義司 | 烏泣くなよ 日が暮れる 暮れりゃ仁吉が 弱くなる 好きな女房を 仁義に替えて 意地で三下り 義理で残りの半下り 吉良の港の おぼろ月 嫌な渡世が 目に沁みる 折って捨てたい 一本刀 残る二面を 男うるみが何故切れぬ 三月夫婦(みょうと)の 明け暮れは 思い出すなよ 春の夢 一夜明けたら 荒神山の 空を見てくれ 招く仁吉の朝星を |
役者道中勝新太郎 | 勝新太郎 | 萩原四朗 | 大久保徳二郎 | 大久保徳二郎 | 赤い幟が ひらひらと 風にはためく 旅車 乗るは二枚目 堅気役 粋な新造も 殿様役も 今日は素顔で 次の宿場へ 揺れて行く 右を指差しゃ 東海道 江戸が恋しい 道しるべ 侭になろうか 旅役者 我慢しなされ 左に曲がろ 一夜泊りの 宿のあの娘も 霧の中 見せる舞台は 絵空事 どうせあくどい 色模様 役者家業は しがないが 親のない子にゃ 不敏を掛けて みんな振り向く しゃむい他国の 七日月 |
東海道の野郎ども勝新太郎 | 勝新太郎 | 萩原四朗 | 陸奥明 | 伊藤恒久 | 野郎ども おう! 東海道の野郎ども 野暮な刀は ひっこめな 威張るお方は わしゃ嫌い 川はのんびり 流れてる 雲もやさしい 姿をしてるぜ 落着きな 娘さん おう! 謎かけ好きの娘さん あつい気持は 判るけど 俺ははたちを 出たばかり いまに名代の 貸元に なってからでも 遅くはなかろぜ 我慢しな 鼻唄で おう! 東海道を鼻唄で 飛ばすつもりで 来たものを なんだかんだと 楽ぢゃない 俺は三下 風来坊 早く消えなきゃ まごまごしてたら 日が昏れる |
かんかん虫は唄う勝新太郎 | 勝新太郎 | 萩原四朗 | 大久保徳二郎 | 大久保徳二郎 | 青い空から 雲がわく 青い海から 波がふく 空と海との まんまんなかで ハンマー振り振り オイラは唄う かんかん虫の命の唄を 白いカモメが 肩に来て 「夢はあるか?」と聞いてゆく 馬鹿にするなよ 子供じゃないよ 霧の降る夜は やさしい夢を かんかん虫も たまには見るさ 親は無くとも 春は来る いろは長屋に 花も咲く 泣けば 仲間が笑うじゃないか 出船見送り オイラは唄う かんかん虫の やさしい唄を |
次郎吉笠勝新太郎 | 勝新太郎 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | 倉若晴生 | 道は木枯らし 北山下ろし 冬が落ち目の 肩に来る 心細いぞ 甲州街道の日の暗さ 江戸を追われて 十三里 娑婆(しゃば)の灯りにゃ 未練はないが 親が恋しい 恥ずかしさ 鼠小僧が 年貢納めの潮時は 一目親父に 会えるとき 藁の上から 他人の膝で 生きて流れた 親不知 行けばご用の 風が飛ぶとは知りながら 止めて止まらぬ 破れ笠 |
天竜しぶき笠三波春夫 | 三波春夫 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | 思い溢れて 来はしたが 思い残して また行くさだめ 天竜、天竜、天竜よお前は何(なん)にも言わず ヨーイトホイー 辛い別れを 押し流す みどり恋しい 山々や 惚れたあの娘に なぜ背を向ける 男、男、男の泪が磧(かわら)の砂に ヨーイトホイー 落ちて滲んだ 宵月夜 誰も知らない それでよい 嫌な渡世の 仁義のかけら 天竜、天竜、天竜を下ればしぶきか雨か ヨーイトホイー 笠がぬれるよ 身もぬれる | |
夕陽の丘石原裕次郎・川中美幸 | 石原裕次郎・川中美幸 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山倉たかし | 夕陽の丘の ふもと行く バスの車掌の 襟ぼくろ わかれた人に 生き写し なごりが辛い たびごころ かえらぬ人の 面影を 遠い他国で 忘れたさ いくつか越えた 北の町 目頭うるむ たびごころ 真菰(まこも)の葦は 風にゆれ 落葉くるくる 水に舞う この世の秋の あわれさを しみじみ胸に バスは行く 夕陽の丘を 見上げても 湖(うみ)の畔りを 訪ねても かいなき命 あるかぎり こころの傷は また疼く 人の子ゆえに 恋ゆえに 落ちる夕陽が 瞳(め)にいたい さよなら丘の たそがれよ また呼ぶ秋は ないものを |
地獄花石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 俺たちに 明日はない あるのは ひかる瞳 地獄の瞳 放さないと あゝ燃えてる瞳 「愛しあって仕舞(しま)った者を、他人がどう見ようとそれは勝手です。 貴男は地獄を見たと仰有(おっしゃ)る。そんな地獄が怖いのですか。 誰も二人の世界には入ってこれないんですよ。 凝乎(じっと)こうしている限り、怖い世界など来るものですか。 怖いのは、貴男があたしを裏切った時だけです…」 お前だけ 愛してる 賭けるぜ 命ひとつ ここまで来たら あとがないさ あゝ帰りはないさ 「ほんとですね…あたしだけと…最後まで言って下さるのね… 呼(ああ)…嬉しい… さあ、今ここで…あたしを抱いて!」 太陽も 逝く春も 砕けて 散ってしまえ 地獄がなんだ 滅びるのが あゝこの世がなんだ | |
奈良県民の歌都道府県歌 | 都道府県歌 | 萩原四朗 | 福島正二 | 吉野のさくら 畝傍山 歴史を染めて 陽(ひ)がのぼる 大和の国に 住む歓(よろこ)びを 肩よせて誇(ほこ)る 奈良県民― おお! 頼母(たのも)し 山路を拓(ひら)き 野を起(お)こし 豊かに実る 秋を呼ぶ 大和の国は いま健(すこ)やかに 眉(まゆ)あげて進む 奈良県民― おお! 逞(たくま)し 近畿の要(かな)め 文化の府(ふ) 花咲く明日(あす)に 夢かけて 大和の国に 溢(あふ)れる幸(さち)を たからかに謳(うた)う 奈良県民― おお! 美(うるわ)し | |
全1ページ中 1ページを表示
|