ko shinonome作詞の歌詞一覧リスト 24曲中 1-24曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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初恋文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | 肌の白さに期待して また唾を飲み込む。指を滑らす。 君を見てると恋とは如何に 底なき様が美しいけど。あゝ 晴れ渡っては堂々 咲き乱れてはとうとう、 僕の胸の中掻き乱され 君のことをずっと恋焦がれてたのに 気がつけばもう。 汗ばむ手足、僕の鼓動も 隠し切るのは難しいけど 触れた口元 春の気配に丸呑みされて 溶けて混ざれる。あゝ こんなことで今日も 舞い上がっている相当 あゝ季節に一人、取り残され 君のことをずっと待ち続けてたのに 振り向けばもう。 いつしか、君は芽吹いた、 冬の寒さのうちに。 いつから、散り際だった? 終わりの見え始めた 花咲く街路 離した手のもう届かない場所で、 かがやく君を見たんだ。 砕け散る。それも春 晴れ渡っては焦燥 咲き誇ってはとうとう、 僕の胸の中掻き回され 君のことをずっと恋焦がれてたのに 気がつけばもう。 | |
フィルムカメラ文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | しゃがみ込んだ春の日差し 麻薬的快感を抱く。 磨りガラスの様な波間で浮かぶ 小さな船の上で君はいう。 「泣いた後みたいだね」 そっと君の目が服を焦がすほどに、僕を照らす。 伸ばしきった君の手が空を透いて 光を切った指の間で今日が暮れる。 風の歌う音、君の鼓動。 一つ一つを切り取って、しまっておくよ。 君の目を見つめるとき、そこに映った僕が見える。 君のこと、知れば知るほどに 僕は僕を知っていくんだ。 一瞬の涙を僕は見逃してしまう。 あとどれくらい君の咲う顔を映せるだろう。 覗くファインダー。君は僕の気づかぬうちに、 渇き切ったこのパレットに絵の具をくれた。 櫂は撓るほど、進むもの。 一つ一つを切り取ってしまっておくよ。 僕らだんだんと歳をとった。 たくさん泣かせてしまってごめんね。 貰ってばかりのこの心だ。 ああ、次の人生は僕が与えるから! しわのふえた君の手が頬に触れて 冷たくなった瞼にキスを。視界が晴れる。 雨の伝う頬、君の鼓動 一つ一つを切り取って、しまっておくよ。 伸ばしきった君の手が空を透いて 光を切った指の間で僕は終わる。 これが、最後の一枚だ。君の愛だ! フィルムの切れた僕のカメラ。 | |
奇跡の再定義文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | 夕方の列車には二人だけで すやすやと眠る君、僕の肩で 魔法が使えたのならば 猛毒を飲み込んで、この瞬間で終えるよ。 夢の彩度みたいな午後 ありそうでなかった唯一の日だ。 君の背後から漏れる この夕日に焦がれ、君を想うのだ。 晴れの日はベランダでお茶会でも。 春詰みのダージリンを光に注いで。 逸れていたね。君の心臓の音に乗せて 僕は詩を書いているよ。 夢の最後みたいなもの。 思い返して、返しても滲むだけだ。 雲の合間から漏れる この夕日に打たれ、日々を呪うのだ。 ときに孤独は時の輪郭を鮮明にする。 失ったとき、痛くなるときに、 全て奇跡だったと 再び定義できるのだ。 君の考えてることが わからなくて 君を泣かすことも、 逆のホームまで君を 見送ること、もう二度とはないから。 昼の改札は、君が手を振る。 | |
緑地化計画文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | 一人河原に座って 雨を一口飲んだのは花屋の少年で、 遠くの雲めがけ、見つめ曇る眼鏡 腕の銀が光った。 君は、 取り繕った見せかけの演技、舞台には 興味がなくて そんな君は私に目もくれない。 私、悔しかったんです。 泣いたりするより流れたい、 春の路肩のように。 ああ、昨日から離れない 君のことだけど! いつか君はオレンジの アイスが好きと聞いて隣駅で買った。 こんな気持ち私、白いワンピースを着て スキップしても本当。 浮かれる私は遠目で 店の中、丁寧に花びら切る君を見て 涙が出てしまった。 溶けかけのアイス片手に帰ろうと思うんだ。 この内臓から弾けたい、 鋭い眼に撃たれて。 ああ、昨日から離れない 君のことだけど。 明日には枯れ朽ちる 君のための計画。 冷たいうちに私を 飲み干してよ! またさ、出会うまで忘れない。 書き刻めよ遺伝子。 明日から離れない。 日々の果てまでも | |
ゴールデン・ドロップ文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 君は痛みを誤魔化さず、 傷の場所を教える香りの立つポット 満ちる茶葉は踊る。 足元から僕たちは生まれ変われるのだ。 咲いた。 乾ききった心に 一人きりの夜に 春を待つ強さに。 涙、人知れず選り取り 一雫が将に 春を待つ強さに。 |
七階から目薬文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 大きい涙がコンクリに沿って こんなにもさ輝くの。 答案用紙を空白のまま 提出をするような日。 落ちていくよ。 ベランダがこの空に狙いを定めた。 唯、春の気配に背後から呑まれそうになるのだ。 生まれ変わったら、鴎になりたい。 大空を飛び回って。 ガラスの窓を壊してやりたい。 君の寝室の。 落ちていくの。 この星よ一度で良い 願いを叶えて! 炭酸ガスの世界に 頭まで逆上せそうになるのだ。 終わるのみか。 ベランダに白き鳥 ガラス戸を破った。 ようゞ羽を散らして 僕のこと吸い寄せるようにさ 落ちていく 恋は秘めやかに。 |
破壊的価値創造文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 後ろ指刺されて、 僕の身体の重心が揺れ、 心臓がキックダウン! 冷たい感情が僕の創作欲だ。 数字を追うお前には、 分からないよ到底。 おまけみたいなもんだろ? 拙い音が核爆発を起こす。 辺りに花が散る。 儚く夢砕けるエネルギーが 翼をまた与える。 天高い処昇る メタ人生の開幕。 あゝ不安定こそ 美しいと思うんだよ。 帰りたくないと泣いた子供みたいに 殊に誓えばノートに 書き殴るほど尖る この鉛筆もロックも。 拙い欲よ とくと見よこの星を。 雲、光貫く。 儚く夢砕けるエネルギーが 翼をまた与える。 拙い音が核爆発を起こす。 辺りに花が散る。 儚く夢砕けるエネルギーが 翼をまた与える。 |
マリアージュ (もっと!)文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 言葉はいらない。 君の手を掴まえ、走り出したら もう止まれないよ。 君の視界を遮る度に瞬きの速さで、 熱を纏うて宙を舞うのだ。 剥奪せよ!燃せよ。 ♪ もう形のいらない。 液体や気体のような関係だ。 何処までだって溶け合って 私の知らない君の色に 染められ、染めて この手は離さないよ。 夢や未来像さえ、切る素振り 忘れじの行く末 君の選んだこの花束を持ち帰れず枯れる。 ♪ もうフィルムが足らない。 君に向けた露光は全開だ。 この温度、もっと焼きついて! 未だ白い朝に拙い色を 散らせる花咲け! この目は逸らせないよ。 形のいらない。 液体や気体のような関係だ。 何処までだって溶け合って 私の知らない君の色に 染められ、染めて この程度じゃ終らないよ。 |
第八天使 通信基地局文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 人生なら飲み干して水分過多 この国の時間でいうと随分待った。 寒くなったし風邪とかひいてませんか? 君はもう咲わない。 何回でも音楽なら奏でてやるよ。 価値なんて測れない。時間の無駄だろ? 「君ももう大の大人なんだ。」 そんなこと、 わかってるよ 祝福が欲しいだけなんだ。 ああ お釣りが出るほどの 愛を愛をくれよ 第六感、君の波を感じられるよ。 穏やかでも、足りないならときに激しく ああ もっともっともっともっともっともっともっとしてよ! ああ腑、千切れるほどの 痛みを痛みをくれよ ああ、花は咲く。街は暮れる。 今日は今日は聴いてよ |
翳りの讃歌文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 花束を空に放つよ。 回る地球儀を歪ませるくらいの 身体、音に預けて、 穿つディストートで見つけてくれよ。 日々の翳りに嫌気が差して、 君の言葉を無視してしまう。 ポッケに隠し持ってたチョコレイトが 溶けた様な気持ち さよならは。 花束が空に落ちるよ。 沈む飛行機の燃え尽きる速さで。 幸せは欠けた小宇宙 鏡の向こう側にあるって言ってよ。 右も左もわからないほど、 君の香りを思い出す夜 火の粉は命を吹き込まれては 咲く様がまるで音楽だ。 花束を君に贈るよ。 遠い国にあっても輝ける光よ。 君の方へ降り注いでよ! 気が向いた時には電話でもかけてよ。 花束を君に放つよ。 廻る地球儀を歪ませてしまうよ。 そしたら宇宙で紅茶会 暮らしの途中でも抜け出してゆくよ。 |
シュノーケル文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 君ならきっと分かるだろう。 もう人生なんて飲み干した空き缶みたいだ。 僕らの愛も飲み干した。 ならセンドリターンで、歪ませて 掻き乱してくれ。 きっと君の歌も聞こえなくて ずっと泳ぎ続けている。 僕らいつまでだってシュノーケル 傷口に水が染みないように、 選択さえ繕っていく から心の全部を貸してよ。 君だけなんだシュノーケル ただ僕は一人で踊っている。 客一人いない舞台の上 出来の悪い芽は摘んでよ。 君から嫉妬は足るだろう。 その価値はステージ残り二部 掻きむしる頭 僕ら枠から飛び出して、 安心を自由と引き換えた。 虚しいものだと 言って 僕の声も届かないの 知って君はギターを弾くの? 僕らいつまでだってシュノーケル この期待の声に応えても 責任とかほざくんだろ? なら知らない方がよかったなあ 君さえもっとシュノーケル そう僕は一人で溺れていく。 客一人いない舞台の上 出来の悪い芽は摘んでよ。 君の視界だけエーテル もう金なら海に溶かしたわ。 終りが来るのは分かってる からこの息だけでも継いでよ。 君の心が透けてるのを 知っては、僕は溺れていく。 客ならどうでもいいから。 君のために僕は踊るから。 いつまでだってシュノーケル この痛みを悠に超える波 それなら今日で外すから もう、水槽さえ汚いんだよ。 君だけだったと書いてる。 この音楽だって終わっていく。 縋った想いで掴んだの 最後の息だって飲ませてよ。 君ならきっと分かるだろう。 僕の選択だって間違えだ。 空き缶は捨てた。 |
エア・ブラスト (もっと!)文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 僕がこの星に生まれる前から、君のことを知っていたみたいだ。 僕がこの星に生まれる前から、君の言葉や記憶を愛している。 醒めない夢を いつまでも。 君の腕を 掴める程の夢 そっとこの手で溶かしてゆく。 恋は凍れる呪いなのだ。 きっと、僕らの痛みの癒える春のため。 君の瞼までゼロミリメートル 遠いこの距離は、愛の希釈かもな。 意味が欲しいのだ。誰だってそうだろう? 君の魔法のような手でとめてくれよ。 拙い音で轟けよ。 君の歌を 掻き消す程の音 そっとこの手で閉ざしてゆく。 恋の扉は手動なのだ。 きっと、僕らの痛みの癒える季節 花は必ず散ること。 忘れていく君の声の聞こえない世界にもう意味はないよ。 すれ違う人たちや、 変わって行った街並みも 君の書いた手紙さえ 札束みたいだ。 「いいよ」 見送る駅のホーム ちゃんと最後まで目を見てよ! いっそ、二人の記憶も そっとこの手で溶かしてくれ。 恋は凍れる呪いなのだ。 きっと、僕らの痛みの癒える春のため。 昼の改札は 君が手を振る 夢の残り香はきっと消えない。 癒えない傷を袖で隠す。 君ならきっと迷わぬはずだ。 刹那の果実に替わる札束を燃やして 地図を書いた。 まだ飛べるってこと 生活をとめたら、耳を澄ませ 宇宙に向けアンテナを張ってよ。 地続きの天国、水を撒くよ ここから咲かせていく。 |
花咲く君の滑走路文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 昼の海岸を、見下ろして 君と階段を登る街 暑さだって、忘れてしまったよ。 汗のかいた路地を横目に 君のリュックを目で追いかける。 僕は大気に恋してる 魚みたいだ! 今日を砕いて、何度も噛んで 味がしなくなった。 量を増やして泣き止めるなら。 春色めいて散り散りに夏 秋の円居に振り向けば冬 君を模して火を灯した。今羽ばたいていく。 涙の欠片、靡かす身体 光の速度に追いついていく。 君の飛行機の横につけるよ。 ここから飛ばしていく。 僕はまるで季節をプログラムするエンジニア この息苦しさなんてわからないよな天使には反対のホーム、君は反対の方へ 街は暮れて、君がくれた夢がいつまでも無限 だから、今日もいつも通り 走馬灯の様にすぎる日々だろうと、 この光が消えぬようずっと守ってきた。 当たり前だ。無くさないよ、 あの日の手紙に触れ、 春の空に輝いた女神に向け。 鏡に翳り、傾く肩に 咲く花、咲かず去りゆく様も 君を模して、火を灯した。 まだ輝いている。 君に貰った言葉を纏い 痛みも五感の魔法陣は、 君のステージに昇華するよ。 ここから飛ばしていく。 昼の改札は 君が手を振る 夢の残り香はきっと消えない。 癒えない傷を袖で隠す。 君ならきっと迷わぬはずだ。 刹那の果実に替わる札束を燃やして 地図を書いた。 まだ飛べるってこと 生活をとめたら、耳を澄ませ 宇宙に向けアンテナを張ってよ。 地続きの天国、水を撒くよ ここから咲かせていく。 |
メタンハイドレート文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 目を疑う季節の変わりゆく速さに僕は置いて行かれたみたい。 隠し持っていたナイフを捨てるような厭世観で、息を殺し続けるんだ。 間違いだらけの人生だ。 この身体の乾く前に天国をつくっているんだ。 水情で泳いでいる魚のように終りたい。 もう何も失わないように。 目を疑う季節の変わりゆく速さで、僕ら平均を装って。 君の声を忘れていく。 僕の声も掠れていくから、 アレグロ・アパッショナート。 大人になっていく。 美しさ求める心が消え去ってしまうのならば、 水槽で泳いでいる魚のように終りたい。 もう何も失わないように。 間違いだらけの人生だ。 この身体の乾く前に天国をつくっているんだ。 水情で泳いている魚のように終りたい。 もう何も失わないように。 |
生活をとめて文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 生活をとめて! 生活をとめてよ! 花は咲けど咲かねど、何時枯れるか 誰一人分からないの。 生活をとめて! 生活をとめてよ! いつも、満たされない心で夢を見ているの。 回る列車の目的地を教えて。 揺られ揺られ、流れに身を任せて、 君もいつか降りてしまうの? |
天使入門文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 呼吸がどうにも止まってしまった夜を思い出して、 君に触れたいな。 開いた窓を覗いて泣いている。 私は可笑しくて、ちょっと笑いそうになった。 照れくさいな。 手を握ったり、花を添えていく。 窓は閉じられて、視界が暗くなって。 心の周りが熱く燃えている。 私は終わらないよ。 そっと目を閉じていく。 痛みの無いまま身体中が溶けていくのだ。 声は出せないが、 君の音楽が鳴っているんだよ。 鳴っていたんだよ。 私はいつからか私の人生が、 映画のように思えてきたんだ。 恋も失敗も全部が材料で、 なんともない毎日の隅に神が宿った。 涙を呑んだって、脚本は私だ。 思いつけばそのままに筆を取ってきた。 日毎増えるページ。 だけどそれも今日で終わりね。 最初で最後だ。 ノートを閉じた。 痛みの無いまま身体中が溶けていくのだ。 声は出せないが、 君の音楽が鳴っているんだよ。 鳴っていたんだよ。 光の射すまま、心だけが次の場所へ。 形はないから、君の音楽が鳴っているんだよ。 痛みの無いまま身体中が溶けていくのだ。 声は出せないが、君の音楽が鳴っているんだよ。 鳴っていたんだよ。 |
宿命論とチューリップ文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 簡単に君は嘘をついて、 淡々と騙される振りをした。 都合の良い宿命論で僕を連れ出して、 本当のことを今教えてよ。 此処に春が咲くまで眠らせて。 狂おしい程、愛していた日々のことを忘れさせて。 春が僕らを溶かしていくなら、 もういっそ僕を騙してくれよ! どうかしてる? 華麗なステップで。 感傷的な夢の中ではいつも、 君は食器を割り泣き叫んでいるんだ。 僕は君の目を見て、何も出来ないまま、 真実の美しさに見惚れる。 冷たい僕らが、もう凍えてしまわぬように。 此処に春が咲くまで眠らせて。 狂おしい程、愛していた日々のことを忘れさせて。 春が僕らを溶かしていくなら、 もういっそ僕を騙してくれよ! どうかしてる? 華麗なステップで。 いつかの映像。 踊る君の指の動きで眩む。 寂しさを埋めるために、僕らは傷つけ合って、 気づけば息をするのも儘ならない。 此処に春が咲くまで眠らせて。 狂おしい程、愛していた日々のことを忘れさせて。 春が僕らを溶かしていくなら、 もういっそ僕を騙してくれよ! どうかしてる? 華麗なステップで。 |
おいしい涙文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 君の思想を注いでいくテイカップ キスをしている。 それもわからなくなってゆく いつから? 薄まる想いだ。 流れる涙が、幸せの対価だ。 ならもっと悲しませてよ。 二人のためだよ? 確かめる行為、身体は騙し合いだ! 愛は覚容か それでも痛いのは嫌。 ああ水の中は、 宇宙みたいだ。 流れる涙が、幸せの対価だ。 喉の渇きを忘れる程に美味しいのだ。 |
夢の香りのする朝に。文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 「また会おう」とか下らない。 言葉はいつも酷く薄情だ。 君の一番の私でも、君の選択を変えられないわ。 わかってるよ。 愛だって忘れていくならもう、 誰もが泣く映画みたいな終わりなら楽だよな。 過ぎ去った秒針を、巻き戻しては泣いてしまう。 止め処ない感情の波に呑まれて、夢の中だって滲んでしまう。 悔しくて音楽を何度書いても、君に届かないの。 星空のような砂浜で、雲を指差して君は咲うんだ。 「いつか私たち星になる。」 伸ばす手の甲が、透けている気がした。 目を覚ました。 昨晩の雨は止んでいて、濡れた窓をそっと開いたら君の香りがする。 過ぎ去った秒針を、巻き戻しては泣いてしまう。 止め処ない感情の波に呑まれて、夢の中だって滲んでしまう。 悔しくて音楽を何度書いても、君に届かないの。 |
尖ったナイフとテレキャスター文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 流れてく、雲の上。 君の声なんかをさ、思い出していたんだ。 明日も明後日も、君だけを置いて それでも、回るわ。 飛行機も影すら落とさない夏の隅で、君がゆらゆら揺らいでは、 まるで、私の中で魚が泳ぐよう。 歪んだアンプで穿ってよ。 音楽に嘘はいらないから。 良識を知らない私でも温度くらい触ってしまえば、わかるわ。 痛いくらい鮮明に、夢の中で君が笑った。 私は弱いから、夢の続きを忘れようとしている。 習った言葉の分だけ記憶を塗れなくなっていく。 教科書を配布する前に、感情を黒く染めといてよ 君のとこへ登ってくよ ロケットに乗ってもとどかない。 尖ったナイフとテレキャスター 私は昨日に縋っている。 |
seifuku文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 僕の書いたこの詩に名前をつけてよ。 僕が此処に生きてたことを此処に刻もう。 落ちるまでの距離は実に長く、心地良いまま、 空が遠く、髪と花が舞う春。 僕の書いたこの詩に名前をつけてよ。 明日、あなたが生きている保証はないので、 どうか、吸った今日の息を今日のうちに吐いてよ。 さよならは、届かなきゃいけないね。 僕の書いたこの詩に名前がついたら、 それは、僕が土に還り花を咲かす時だね。 いつか、降った雨が制服を濡らしてついには、 街を抱いて目を瞑ったのは春。 |
アイスクリイムは溶けるから。文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | やっと止んだ夏の雨はまるで私のようだと、 無理に晴れた空にどうも蝉が寂しそうに泣いた。 自分のやりたいことも分かんなくなって、 気づけば、一瞬で私は冬になっていた。 もしあの日、私がわがままを言わなかったら? もしあの時、君に出会っていなかったら? 隣に君がいなくなってやっと分かった。 枯れてから水をやったって、花は咲きはしない。 感傷的になった私を止めて。最初から分かっていたんだよ。 アイスクリイムのような冷たい記憶の中の君を辿れば、季節が変わるから。 私の築いた美学に私が殺されそうなので、 路地裏の電灯さえ私のことを睨んでる。 街は私の全部を叱るように賑わい、 私だけ一人夏の中、足宛いてる。 快感を求め、それがいつのまにか終われば、 いつだって、私は白昼夢に浸るのだ。 何回夢を見れば君に会えるだろうか? 髪も爪も唾液だって全部知っているんだ。 内包的に奪って、 感情的に奪って、 感傷的になった私を止めて。最初から分かっていたんだよ。 アイスクリイムのような冷たい記憶の中の君を辿れば、季節が変わるから。 |
水槽少女文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | 古びた水槽の魚を見つめては、 小さく咲う幼気な君の唇を知ってる。 君の髪の先 君の手の形 今となっては僕の心臓の淵をつねってる。 水槽少女に触りたい。 水槽少女を咲わせたい。 水槽少女を抱きしめたいのに何もないよ。 君を見てたこの目が痛い。 君と見つめてた海が痛い。 どこを探しても君はいないのだ ねえ、ずるいよ。 あの日の信号が僕の脳裏をよぎる。 呼吸を重ねて君をなぞったが、気持ちよくもないな。 君がなにを、 なにをしたって言うんだ。 君がなにを。 水槽少女はもういない。 水槽少女が僕を汚す。 水槽少女を抱きしめたいのに何もないよ。 黄ばんだ世界の上、僕の手だけ拒んだ君が僕を忘れ、 僕だけ今でも君を探してるよ。 ねえ、待って。 |
プールサイドに花束を。文藝天国 | 文藝天国 | ko shinonome | ko shinonome | ko shinonome | ぷかぷか。水の中は、 言葉だって聞こえないよ。 まだ幼いあなたの 体温とか 手首の痛みすらも忘れられるのだ。 プールサイド、花を添えて。 煩いよ、あなたのいない世界で、 あの日に時を戻しても、 僕らの罪は、消えない。 ぷかぷか。夜の中は、 涙だって零れないよ。 魚にはなれないから、 僕らは僕らを満たすために溺れているのだ。 プールサイド、花を添えて。 煩いよ、あなたのいない世界で、 あの日に時を戻しても、 僕らの罪は、消えない。 |
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