さかいめだらけ

波の向こうに届きそう
逆巻く時間のように
ありあまる不条理
聞き返しても答えない

入道雲を眺めている僕らの
かたわらには影法師

会いたいなら呼んで
もう泣いたりしないでくれよ
いつかは辿り着くから

来年の夏が来ることも
覚えていないことも
許しておくれ
僕らは行くね
途切れないさよならを

呼び声に引かれて
互いにとけあうように 時を繰り返して 今更
さかいめだらけの夏が 少し恋しくなる

瞬いている 遠い花火が
影を作るよ
もがきながら生きていたいだけ
知らなかった 明日が来るなんて

毎日眺めてたはずの空は
いつの間にか遠く彼方
ただいまって言った
この海の向こう
いつかは辿り着くかな

互いにとけあうように 時を繰り返して 今更
さかいめだらけの君に 何が言えるのかな

まだ鳴いてる ひぐらしの音が
夜を迎える
もがきながら生きていたいだけ
君以外は 知らないよどうせ

引いていく波際
輝くものがまだ 見える気がするんだ

互いにとけあうように 時を繰り返して 今更
さかいめだらけの夏が 少し恋しくなる

瞬いている 遠い花火が
影を作るよ
もがきながら生きていたいだけ
知らなかった 明日が来るなんて
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