波止場にて

思い出は
古い波止場

引き波を連れていく渡し舟
見えなくなって

いつしか
海原に行くあなたに
餞の髪飾り

わたしには見えないもの
あなたには見えるから

地平線の先に
誰かを探してる
私の行方を
あなたが照らしてる

人は連なり
いつか交わる波間まで
あなたが見てた先に
終わりはすぐ来ない
はず

忘れた物語に
餞の髪飾り
進めなきゃ戻ってくだけ
ここでまた叫ぶだけ

漕ぎ出した舟はいずれ
どこかへと届くから

にじり寄る不安を
抱き寄せて眠る
あなたの行方を
誰かが照らしてる
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