ポストスクリプト

型のない 人は弱い
私はいつでも不揃い
クーラーのない 部屋でひとり
筆を取り夏を描く

誰も彼もが表層
だけを見て恥じるけど
誰も彼もがそうだろ
積もり積もって生きてる

際限のない あなたは綺麗
私はいつでも不届き
クーラーのない 部屋でひとり
あなたの幸せを祈る

雨垂れが肌に触れ
はじめて感じる胸
の痛みだけは捨てないでくれ
自分のため

身を削って書くものが
いいとは限らないけれど
私が私でなくなるよりマシ

はじめて会った日のこと
あの世に行こうが忘れないから
あなたはあなたのために
私は私の旅路に

別れの日が来るまでは
言わないでおこうと思ったんだ
あなたが本当に好きだったこと
いなくなると寂しい、ってこと

身を削って書くものが
いいとは限らないけれど
私が私でなくなるよりマシ

誰も彼もが表層
だけを見て恥じるけど
誰も彼もがそうだろ
積もり積もって生きてる
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