旅に立ってまで

「人生 短いよ」
5時半には落ちていく冬の太陽
愛と このライト
落ちていく前に何をしよう

もう来ないバス停のなか
夕日眺めながら描いた未来は
退屈だとぼやいてまで
たったひとり旅に立ってまで
噛んでいたガムの味はなんだっけ もう嫌になるな


点々としたライトを追って
全然頼りないこと言って
何千と続く坂を越えていく


遠くに見えたライトを追って
気付けば通り過ぎていたって
終わらせなけりゃいいさ
待ってろよ
未来 未来を伝って

「人生 短いよ」
短いのならばこそ堪能したいよ
体温 この体温
失う前に何をしよう

待ちわびていた歳になり
間違い探しが上手になった
退屈だとぼやいてまで
大枚叩きながら生きている


点々としたライトを追って
全然頼りないこと言って
漫然と続くトンネルを越えていく


遠くに見えたライトを追って
気付けば通り過ぎていたって
今から標になれるだろう
未来 未来を伝って


たった一つのライトを追って
全然頼りないこと言って
悲しむ暇もないと騙って
泣いている


点々としたライトを追って
全然頼りないこと言って
何千と続く坂を越えていく


遠くに見えたライトを追って
気付けば通り過ぎていたって
終わらせなけりゃいいさ
待ってろよ
未来 未来を伝って

全部
飛んでいかないで
夕景
遠くの愛よ
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