大利根なみだ酒

山内惠介

大利根なみだ酒

作詞:松岡弘一
作曲:水森英夫
編曲:池多孝春
発売日:2012/12/19
この曲の表示回数:27,687回

大利根なみだ酒
昔ならした 千葉道場
出世夢見た 日もあるが
小舟浮かべた 大利根川に
こぼす涙を 誰が知ろ
よしきり笑って 月が哭(な)く

母も故郷も 忘れたが
なぜか涙が 止まりゃせぬ
嫁にいったか 妹二十歳(はたち)
どうか幸せ 祈りつつ
人斬り平手が 男哭き

「テンツクテンテン、テンツクテンテン……あれは
佐原囃子(さわらばやし)か、ふふ、ひとりぼっちの夏も終わり、
もうすぐ秋祭りだなぁ。魚も釣れず、やけに酸っぱいぜぇ、
今夜の酒は……よしきりよ、そんなにおかしいか。
じゃあ一緒に笑おうか、ふっはっはっははははは」

思い出すのはお玉が池の三本勝負、相手は旗本若様腕自慢、
一本ゆずるが武士の商法か。気がつきゃ若様、
白目をむいて倒れてやがった……破門だと。
なにをぬかしやがる。強くてなにが悪い。こんな算盤道場、
追い出される前にこっちから出ていってやらぁ……
門弟三千人の中でも一、二を競い、剣豪だ、剣聖だ
ともてはやされた平手造酒(みき)が、
今じゃ酒代ほしさにやくざの用心棒か。
ふふ、よくぞ よくぞここまで落ちぶれ果てたもんだぜ。

父の形見の 刀豆煙管(なたまめぎせる)
ぷかり吹かして 飲む酒は
剣を呑むよな 味がする
膝を抱えて うたたねすれば
月のしずくが 月のしずくが 頬濡らす

時は天保十五年八月六日。
秋風さわやか稲穂を揺さぶり渡る。
ところは下総(しもうさ)、利根川沿いで、竜虎相打つ侠客(おとこ)の喧嘩。
責めてくるのは飯岡助五郎(いいおかすけごろう)、
迎え撃つのは笹川繁蔵(ささがわしげぞう)。
笹川食客(しょっかく)平手造酒(みき)、歳は三十、白皙(はくせき)美男。

「お世話になりもうした良庵(りょうあん)殿。これは
無聊(ぶりょう)の手慰(てなぐさ)みに彫った御仏(みほとけ)でござる。
薬代がわりに置いていきもうす。目障りだったら捨ててくだされ……いや、
止めてくださるな、この花咲かすには今しかないのでござる。
これは一世一代男の祭なのじゃ。さあ、そこをどいてくだされ。
どかぬならば神も仏も斬るつもりじゃ。どけ!どいてくだされ!」

なんの因果か 笹川に
草鞋脱いだら 義理からむ
一宿一飯 預けた命
咲かぬ花なら 斬り開き
大利根真っ赤に 染めようぞ

コトバのキモチ 投稿フォーム

ココでは、アナタのお気に入りの歌詞のフレーズを募集しています。
下記の投稿フォームに必要事項を記入の上、アナタの「熱い想い」を添えてドシドシ送って下さい。

推薦者:お名前(ペンネーム可)必須
性別:
  任意
年齢:
 歳 任意
投稿フレーズ:必須
曲名:必須
歌手名:必須
コメント:必須
歌ネットに一言あれば:任意

※歌詞間違いのご指摘、歌ネットへのご要望、
その他返信希望のお問い合わせなどは
コチラからどうぞ。→ 問い合わせフォーム

リアルタイムランキング更新:15:45

  1. オトノケ
  2. クリスマスソング
  3. POP IN 2
  4. Bunny Girl
  5. Bling-Bang-Bang-Born

歌ネットのアクセス数を元に作成
サムネイルはAmazonのデータを参照

注目度ランキング

  1. THE FLASH GIRL
  2. UNBREAKABLE
  3. ringo
  4. MONOCHROME
  5. 人と人と人と人

歌ネットのアクセス数を元に作成
サムネイルはAmazonのデータを参照

×