小貫信昭のコラム一覧
第60回 コラム画像です。 ONE OK ROCK「アンサイズニア」 今月は、この数年間で最も成長したバンドのひとつであるONE OK ROCKの歌詞を探訪してみることにした。僕は彼らのこと、詳しいわけではないけど、ライヴでの実力なら、知っていた。特にこのバンドのボーカルの凄さは…。かなり前だけど、ライヴ・ハウスで彼らを観たことがあって、今も印象深いのは、takaの声の、類い希なる強靭さだった。
第59回 コラム画像です。 ウルフルズ「ガッツだぜ!!」 今月はウルフルズの「ガッツだぜ!!」を取り上げる。J-POPのなかでも“励ましソング”のカテゴリーに入る作品だが、ZARDの「負けないで」などとはちょっと異なる内容である。あとで述べるが、まるで自らの“内なる声”に励まされるがごとき歌だからだ。でもその前に、ちょっと個人的な想い出を…。
第58回 コラム画像です。 Superfly「愛をこめて花束を」 街は歓送迎会の季節であり、路上で団体行動している人達を見掛ける機会も多い。先日の夜も地下鉄・半蔵門駅の階段の途中の居酒屋さんの前で、送別会の二次会を探す7~8人と遭遇した。「満席だって。どうしよう…」。店から出てきた一人が呟く。そのなかの一人は花束を持っていた。正確に書くなら、手提げから花が覗いていた。
第57回 コラム画像です。 スキマスイッチ「奏(かなで)」 スキマスイッチが登場した時は、まずグループ名に驚いた。よりによって“スキマ”って…。
しかもそのスイッチ、そんなとこにあったらつけたり消したりしづらそう…。でもこういう名前って、由来が知りたくなる、とも違うというか、グループ名そのものが存在感ばつぐんの“文字のオブジェ”のようでもあったわけだ。
第56回 コラム画像です。 きゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」 さて今月はきゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」を取り上げることにしよう。配信で作品を発表していた彼女の、CDとしてはこれがデビュー作となる。気づけばふと、“♪つーけまつ〜け”と口ずさんでいるタイプの曲であり、童謡のように素直な感じがする一方で、一筋縄ではいかない仕掛けがありそうでもあるなぁ……、というのが、僕の第一印象だった。
第55回 コラム画像です。 吉田拓郎「今日までそして明日から」 吉田拓郎というアーティストについては語り尽くされた感もあるが、語ってきた人達は殆どが男性であり、その論調も、彼が登場した当時(1970年前後)の世間のイデオロギーとむすびつけたものが目立つ気がする。
第54回 コラム画像です。 秦基博「ひまわりの約束」 先日、横浜アリーナで彼のライヴを観て感じたのは、人気者になっても浮かれず、己を客観視できることから生まれる包容力。さらに、彼ならでは“独特の冷静沈着さ”というか、そこからこぼれる自然なユーモアも、実に魅力的だった。それをアリーナという広い空間でも、平常心で通していた。
第53回 コラム画像です。 星野源「SUN」 秋から始まったドラマのなかでも高視聴率を続ける『逃げるは恥だが役に立つ』。あの番組で役者としてはもちろん、主題歌の「恋」を歌い、さらに“恋ダンス”も全国規模でブームを起こし、まさにまさに絶好調なのが星野源である。今回、「恋」にしようか迷ったけれど、本コラム初登場ということもあり、彼がお茶の間でも知られるキッカケとなった「SUN」を選ぶことにした。
第52回 コラム画像です。 RADWIMPS「有心論」 今回取り上げるのは、今、最も注目されているバンド、RADWIMPSの「有心論」。彼らの代表曲のひとつだ。作詞作曲はボーカルの野田洋次郎。いっけん、戦前の保守政治家にでもいそうな名前だが、てんぺんからつま先まで、革新的な作風に満ち溢れた男である。他にも多数、名作や快作があるが、今回は「有心論」に絞る。
第51回 コラム画像です。 Cocco「強く儚い者たち」 先日、『ミュージック・ステーション』にCoccoが出演していたのを観たのだが、タモリさんとのトークで判明したのが、遂に彼女が「炊飯器を買った」という事実だった。もともと“便利さ”というものを、ただ闇雲に取り入れて生活してきたヒトではなかったらしく、それまではいちいち、鉄釜でお米を炊いていたそうである。
第50回 コラム画像です。 TUBE「あー夏休み」 前回に引き続き、夏をテーマにした作品を取り上げようと思うが、やはりこの人達、TUBEに登場してもらうのが妥当だろう。ところで…。あれは90年代の前半だったと思うが、僕はボーカルの前田亘輝に、こんな質問をしたことがあった。「TUBEといえば夏だけど、その見られ方を本人達はどう思っているの?」。その時の彼の答は、こういうものだったと記憶する。
第49回 コラム画像です。 桑田佳祐「波乗りジョニー」 いよいよ夏本番ということで、今回は夏の大名曲「波乗りジョニー」を取り上げよう。
でもその前に…。夏の歌には大きく分けてふたつある。この季節を迎えるワクワクを描いたものと、終わっていく寂しさを描いたものだ。夏は待ち遠しい。でも夏は短く、しかもビッグイベントはたいていお盆近辺。

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プロフィール 小貫 信昭 (おぬきのぶあき) 1957年東京は目黒、柿ノ木坂に生まれる。音楽評論家。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。