2000年以前にも、松田聖子の「チェリーブラッサム」(1981年)やスピッツの「チェリー」(1996年)などがあったが、この頃はすべて単発のヒットに終わり、「桜ソング」のブームにはつながらなかった。
2000年以後の「桜ソング」ブームは、福山雅治「桜坂」に始まり、2003年3月の森山直太朗の「さくら」の大ヒット、そして翌年発売された河口恭吾の「桜」がブームの発端になり、それ以降、卒業式や入学・入社式など春の時期、毎年3 - 4月に各レコードメーカーから多く発売されヒットした。
「桜ソング」の厳密な定義はなく、一般的にテーマやタイトルに「桜」とある楽曲を指し、「桜ソング」と言われている。言葉自体がこういった楽曲のヒットが相次いだ中でブームとなり、2000年代は数多くの桜ソングが発売された。
また、楽曲の販売促進を企図した造語とも考えられるが、日本人なら誰でも「桜」に特別な想いがある「花」をテーマにした歌は、これからも、「桜ソング」はその時代と共に次々に生まれてくるだろう |