2000年、テレビ番組のコーナー主題歌から福山雅治の「桜坂」、サザンオールスターズの「TSUNAMI」など記録的なメガヒットが生まれ、90年代に引き続き、宇多田ヒカルや浜崎あゆみも依然ヒット曲を量産する。その一方で90年代の空前ともいえる活況ぶりから一転して、ヒットチャートは次第に沈静化した動きを見せはじめる。
01年にはCHEMISTRYが、「ASAYAN」から誕生し、男性R&Bシーンを築いた。この頃、KICK THE CAN CREWがブレイクし、RIP SLYMEなど、ヒップホップがJ-POPの音楽シーンの中心に躍り出る。また、モンゴル800やHY、175Rなどのインディーズミュージシャンがチャートを賑わし次々にヒット曲を連発する。
同時に、 ゆず、19、レコード大賞を受賞したコブクロなど、フォークデュオがブームになり、ストリートミュージシャンが急増する。また、「純愛ブーム」で平井堅やORANGE RANGEがロングヒットを放ち、「NANA」や「電車男」で映画とのメディアミックスでヒットが生まれる構図がこの頃から定着する。

さらに、森山直太朗、河口恭吾、ケツメイシなど、「桜」をテーマにした楽曲のヒットが続き、「桜ソング」は音楽の一つのジャンルに(?)。
修二と彰、KAT-TUNのデビューなどで男性アイドルグループの世代交代が進む中、エロかっこいい、でブレイクした倖田來未を筆頭に、YUI、アンジェラ・アキなど個性的な女性シンガーが次々とブレイクを果たす。

1992年にデビューしたMr.childrenがアーティスト・トータルセールス(CD総売上枚数)5000万枚を突破。B'zに次いで歴代2位という快挙をなしとげ「ミスチル」の人気を不動のものにする。中でも、BUMP OF CHICKEN、レミオロメン、Aqua Timezなど歌詞を重視したロックバンドが人気を集める。
 2005年9月に発売された、徳永英明が女性アーティストの曲をカバーしたアルバム「VOCALIST」シリーズのヒットが話題になった。また、「邦楽のコンピレーションは売れない」と言われてきた音楽業界の“定説”を破った。2007年4月発売の「R35 Sweet J-Ballads」の成功により、これ以降「企画モノ」アルバムが各社から数多く発売され、カバーブーム&コンピブームが巻起きた。

2007年〜2008年には、CDの販売が年々落ち込む中、秋川雅史の「千の風になって」がメガヒットを記録した。その後、黒人演歌歌手ジェロや秋元順子、鼠先輩など演歌・歌謡曲歌手が次々に登場する。
レコチョク・携帯電話の音楽配信「着うた」、「着うたフル」から青山テルマやGReeeeNが注目を浴び、「携帯ダウンロード」がヒットランキングをにぎわし、CDに変わって音楽配信がマーケットをリードすることになる‥。
そんな中、1999年デビューした「嵐」がテレビ番組を中心に大活躍。2009年には、「第42回オリコン年間ランキング2009」で、シングル、アルバム、DVD、アーティスト・トータルセールスで1位を獲得し、史上初の4冠を達成。国民的アイドルグループになる。