61年、フランク永井が「君恋し」でレコード大賞を受賞し、石原裕次郎、三船浩らと共に、低音ブームと呼ばれ、以後、歌謡曲を牽引する存在になる。同時期に、植木等の「スーダラ節」が大ヒット。
また、62年のツイストブーム、64年の東京オリンピックや新幹線開通で高度成長が本格化する前ののどかな時代。そんな中、橋幸夫が火をつけ、舟木一夫、西郷輝彦などライバルが出現して、日本独自の「青春歌謡」がジャンル的にも確立し、
御三家ブームが巻き起こる。
63年のレコード大賞曲、梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」をはじめ、作詞家「永六輔」・作曲家「中村八大」のコンビがヒット曲を量産。坂本九の「上を向いて歩こう(スキヤキ)」の全米No1ヒットも彼らの作品。65年、昭和の歌姫、美空ひばりが「柔」でレコード大賞を受賞し、名実共に歌謡界のトップに君臨する。