「ハナミズキ」/一青窈
「君、僕。」/Kis-My-Ft2
「君じゃない誰かなんて~Tejina~」/DEEP
「Harmony of December」/Kinki Kids
「あなたへ」/EXILE
「桜の季節」/EXILE ATSUSHI
-
Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
小学生のころからシーケンサー(録音機能)付きのシンセサイザーで作曲をしていました。無機質な電子音で奏でるメロラインには面白みがなく、自分の作るメロディーに強さを持たせたいと思い、聞きよう聞きまねで歌詞をつけ始めました。作曲家としてのデビュー曲は一青窈の「もらい泣き」ですが、曲と詞、両方で初めて採用されたのはKinki Kidsの「いつでもどこへでも」という曲だったと思います。
-
Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
歌詞だけを書くということが少なく、詞曲で制作することが多いので、作曲しながら勝手にでてきた歌詞をベースに組み立てていきます。「自分のメロディーにインスパイアされる」というと大げさですが、、。
ちなみに、限られた文字数であんなに深く表現する槙原敬之さんのような歌詞は、私には逆立ちしても書けそうにありません。尊敬しております。槙原さん掲載号の次号にこちらが掲載されるということで、いささか震えております。 -
Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
上記とかぶりますが、自分が作曲した、日本人が好きであろう【スタンダードでおいしいメロ】を歌うとき、そこにノッたらきっとみんな喜ぶであろう言葉を選んで入れたりもします。母音・子音の動きや鳴りもメロを左右するので、メロの良さを壊さないように、かつ、さらに強められるような言葉を探します。Aメロから作曲することが多いので、詞もおのずとAメロから作ることが多いと思います。
-
Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
作詞に行き詰まると、リビングのソファに座りPCをひざの上に置いて、TVのワイドショーを流したりします(効果音やBGMが少ないものがベター)。コメンテーターや街の人が口にしたインパクトのある言葉を、制作中の歌詞に放り込んでみると、急に内容が展開して世界がガラッと変わったりします。その後の着地(結び)はかなり難しいのですが(笑)。金魚の水槽にサメを入れたり、フレンチディナーにカップラーメンを登場させるようなびっくり感です。そこからドラマが生まれることもあります。
-
Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
作曲したデモにつけた仮歌詞がそのまま採用となり、その曲にたくさんのファンがいると聞いたことがあります。手抜きではありませんよ。「メロとともに生れた純粋な言葉」ということで、どうかお許し下さい。
-
Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
【解りやすい言葉と深い意味の共存】
-
Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
「Yesterday」/Beatles
ワンコードのイントロ2小節からいきなり「昨日~」。その重み。そしてそれが曲タイトル。J-POPではなかなか作れない雰囲気なのかもしれません。 -
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?結構なんでも使っちゃいますが、最近は「だって…」のように使われる「…」などは<はい、このマークが出たら後は聞き手が察してくださいね~>的な、記号による「逃げ」なんじゃないかと自問しております。そこを言葉で書いてみろと自分に鞭打っています。
-
Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
「聞く人が自分に求めているもの」「聞く人に自分が届けたいもの」を感じることかもしれません。
-
Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
いい歌詞っぽく見える難しい言葉なんかより、あなた自身の言葉がこの世で一番強いんだと言いたいです。あなたの経験に基づいたあなたの言葉をあなたらしく紡いで欲しいと思います。
作曲家・作詞家・シンガーソングライター
代表曲 一青窈「もらい泣き」「ハナミズキ」をはじめ、中村雅俊、中森明菜、香西かおり、EXILE、DEEP、Kis-My-Ft2、SMAP、関ジャニ∞、嵐、Nコン合唱曲、小学校・高校校歌まで幅広く楽曲提供中。 また、ラジオパーソナリティーとしての一面も持ち、IBS茨城放送にて毎週水曜日13時から3時間生放送を担当。全編茨城弁で放送した同局コーナー「青なじみスペシャル」が2016年日本民間放送連盟賞「優秀賞」を受賞。茨城県常陸太田市観光大使、茨城町ふるさと大使、茨城新聞大使。
1.「ハナミズキ」(オリジナル:一青窈)
2.「君じゃない誰かなんて」(オリジナル:DEEP)
3.「桜の季節」(オリジナル:EXILE ATSUSHI)
4.「旅人」(新曲)
5.「限りないもの」(NTT西日本CMタイアップ曲
読売テレビ・日本テレビ系
「にけつッ!!」エンディングテーマ)