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  • 帝国喫茶
    3人の中で特にたくてぃーの描く曲は、等身大だなと思う。
    3人の中で特にたくてぃーの描く曲は、等身大だなと思う。

    帝国喫茶

    3人の中で特にたくてぃーの描く曲は、等身大だなと思う。

     2024年2月28日に“帝国喫茶”が3枚目のEP『ハロー・グッドバイ - EP』を配信リリース! 今作には配信シングル曲「東京駅」を含む4曲を収録。“出逢いから別れまで 生まれてから死ぬまで”というテーマを掲げ、杉浦祐輝(Gt.&Vo.)、疋田耀(Ba.)、杉崎拓斗(Dr.)の3人が作詞作曲を担当。またジャケットアートワークは過去作に引き続きアクリ(G)が制作。作品タイトルを花束を持った女性の絵で表現しております。    さて、今日のうたではそんな“帝国喫茶”の杉浦祐輝(Gt.&Vo.)による歌詞エッセイを3回に分けてお届け! 今回が最終回。第1弾は自身にとっての歌詞という存在について、第2弾はメンバー・疋田耀(Ba.)の綴る歌詞について、そしてラストはメンバー・杉崎拓斗(Dr.)の綴る歌詞についてのお話です。彼の人間性が表れているその歌詞の特徴とは…。  最終回となる今回はDr.杉崎(たくてぃー)の歌詞についてお話したいと思います。    約1か月にわたって、このコラムを書かせてもらったのですが、その間に今作『ハロー・グッドバイ -EP』を携えてのツアーが始まりました。お互いの描く曲について考えながらセットリストを組み、ライブで歌っていくうちに、より3人の描く曲と帝国喫茶の音楽というものについて改めて考え る機会になったなと思います。    3人で描いているからこそ曲の幅が広くて、ほんとうに歌い甲斐があって単純におもしろい。そして聴いてくれるみんなにとっても、この幅広さが、様々な場面に寄り添える音楽であり、多くの人に聴いてもらえるバンドであったらいいなと思う。    3人の中で特にたくてぃーの描く曲は、等身大だなと思う。これは歌詞だけでなく、メロディーにしても言えることだけど、すごくいい意味で無理がない。いつもたくてぃーの描く曲を歌う時は、自然体で余計な力が入らずに歌える。それは、たくてぃーの人柄同様というか、優しくて柔らかい雰囲気がやっぱり曲にいつも表れる。歌うことの楽しさを思い出させてもらえるし、体の力が抜けてスッと軽くなっていく感覚がある。    たくてぃーの歌詞には固有名詞がたくさん出てくる。日常のなかで目にするもの、耳にするもの、誰にとってもそれと分かるものだけど、確かに愛おしくて大切なもの。    僕は気持ちそのものを描くから、目に見えない。でもたくてぃーの歌詞にはそういう目に見えるものがたくさん登場するから、曲を聴いたときに情景が浮かびやすい。僕にとっても分かるように、きっと誰にとっても思い浮かべられる情景がたくてぃーの歌詞の中にはある。    その日常感やリアリティと反対にたくてぃーの曲には必ず主人公がいて、ストーリーがある。たくてぃーの曲を聴くと映画を1本見たような感じがある。    使われている言葉たちは誰にとっても分かる日常的なものなのに、時にはドラマチックに、時にはロマンチックに、時にはファンタジックに脚色がされているから、結果的に日常的なたくてぃーの日記としてではなく映画のようなひとつの作品として僕らの中に入ってくる。    この現実的な等身大さと、ロマンチックでファンタジックな部分のバランス感覚がとてもいい。その感覚に基づいたたくてぃーの世界というのが音楽にも歌詞にもある。    レコーディングするときにもライブで歌うときにも、たくてぃーの曲はたくてぃーの世界を表現しようと思って歌っている。僕自身の気持ちではなく、たくてぃーの世界の中で主人公が見ているもの、感じる気持ちを表せたらと思っている。    たくてぃーに限らずメンバーみんな、そもそもが楽器の巧さやできることではなく、人柄そのもので一緒にバンドをやりたいと思った。だから描くものや見ているものは違っても、やっぱり2人が描いてくることは分かるし、分かりたいと思う。そして2人が描くものは自分にとっては描けないからこそ、より大事にしたいと思える。自分で買ったものより人からもらったものの方が大事にできるように。    僕は曲を描くときにはいつも大事なことだけを描こうと思ってきた。生きていくなかで、これだけは忘れないでいたい、忘れてほしくない、大切に持っていたい、想っていたいということだけを描きたい。もっと言えばそれだけを描かなきゃいけないと思っていた。ヒッキーの描く曲にもそれは通じるところがある。    僕らは忘れがちだけど、たくてぃーが描く日常や生活の些細なことにこそ、大事なことはたくさん隠れている。朝起きてすぐ、僕やヒッキーが描くような、光や闇とか、生きることとか、みんながみんなそんなこと考えない。考えるより先にきっと生活がある。    朝起きて、歯磨きをして、ご飯を食べて、街を歩く、仕事をする、恋をする、毎日通る帰り道、日が昇って沈んでいくこと、季節が巡っていくこと。    それらを見逃さないで大切に描けること、そしてその曲で誰かの日常や誰かの季節に寄り添うことができるのはとても素敵なことだなといつも思う。    帝国喫茶にとってたくてぃーの描く曲は絶対に無くてはならないし、ヒッキーの曲も無くてはならない。お互いが居るからこそ、お互いの曲がより輝くんだと思う。3人が揃ってやっと人間を描けているんだなということをよく感じる。   <帝国喫茶・杉浦祐輝>   ◆EP『ハロー・グッドバイ - EP』 2024年2月28日発売   <収録曲> 01. さよならより遠いどこかへ 02. 東京駅 03. ハル 04. ロードショー  

    2024/03/28

  • 帝国喫茶
    ヒッキーの歌詞はとても「詩的」で、僕の歌詞は「私的」だ。
    ヒッキーの歌詞はとても「詩的」で、僕の歌詞は「私的」だ。

    帝国喫茶

    ヒッキーの歌詞はとても「詩的」で、僕の歌詞は「私的」だ。

     2024年2月28日に“帝国喫茶”が3枚目のEP『ハロー・グッドバイ - EP』を配信リリース! 今作には配信シングル曲「東京駅」を含む4曲を収録。“出逢いから別れまで 生まれてから死ぬまで”というテーマを掲げ、杉浦祐輝(Gt.&Vo.)、疋田耀(Ba.)、杉崎拓斗(Dr.)の3人が作詞作曲を担当。またジャケットアートワークは過去作に引き続きアクリ(G)が制作。作品タイトルを花束を持った女性の絵で表現しております。    さて、今日のうたではそんな“帝国喫茶”の杉浦祐輝(Gt.&Vo.)による歌詞エッセイを3回に分けてお届け! 今回は第2弾。第1弾では自身にとっての歌詞という存在について綴っていただきましたが、第2弾はメンバー・疋田耀(Ba.)の綴る歌詞についてのお話です。自身の歌詞と異なるところ、そして通じているところは…。  前回チラッと触れましたが、帝国喫茶はメンバーのうちの3人がソングライターのバンドです。今回はBa.疋田(ヒッキー)の歌詞について話していきたいと思います。    大学生になってからバンドを組みたくてメンバーを探していた。今後とても長い時間一緒にいるかもしれないメンバーなので、ずいぶん慎重になっていたのか、3回生になってやっと声をかけた。でもヒッキーとはほとんど話したことがなかった。どんな人かは知らなかった。でも、この人だ。ということは分かった。昔から人のことをよく観察するクセがあったので、そこは信じて疑わなかった。こればっかりは縁としか言いようがない。その時はヒッキーが曲を描けるということも知らなかった。バンドを始めるときに自然な流れで、それぞれが曲を描いてくることになった。    バンド名を決めた日にヒッキーは「 夜に叶えて 」のデモを持ってきてくれた。みんなでイヤホンを回しながら順番に聴いた。帰り道にヒッキーをバンドに誘った理由が分かったような気がした。    今となっては、逆にヒッキーには僕のような曲は描けないのだと思うけど、その時はヒッキーの描く曲も歌詞も、自分には絶対に描けないもので、きっと自分が描く曲よりも多くの人に届くと思った。歌いたいという願いが叶えば特に自分で曲を描くことにこだわりがなかったから、この人の曲を歌って届けることがこのバンドで自分がやるべきことなんだなと思った。    なぜなら、前回話したように僕の描く曲は、身の回りのこと、接している人に対して生まれる気持ちを曲にしている。それに対してヒッキーの描く曲は、もっと視野が広い。例えば、時間のことで言うと「今」のことを書くとき、過去と未来の間にあるものとして「今」を描く。「 さよならより遠いどこかへ 」では、出会ってから別れまでがひとつのテーマとして描かれている。ヒッキーにとっては誰かと「はじめまして」と会ったときにその人との別れの瞬間「今までありがとうさようなら」までが浮かんでいる。だから、同じ「はじめまして」でもその意味は異なる。    「光」を描くときには同時に「影」までが見えている。僕が光を描くとしたら、素直に「光」だけを描くけど、ヒッキーは同じ「光」を描くために「影」まで描く。だから、自分には見えないものが見えている人、真逆の人という感覚がずっとある。自分には見えていないものが見える、広いところまで感じるから、より広いところまで、多くの人にとって必要になるものを作っているんじゃないか。と思ったから、少し大袈裟だけど、この人の曲を届けるために、責任を持って歌わなければいけないなと、バンドを始めた時はよく考えていた。    今となっては、真逆だけど根っこにあるものは同じなんだと感じている。ヒッキーの描いてきた曲で、わからないなと思うことはほとんどない。最終的に描く「光」は同じだから。この3~4年の間に数多くの曲が生まれてきた。その中で何度も、ヒッキーの描いてきた曲に対して、ちょうど今同じようなことを考えていた、ということがあった。ときには同じ単語が同じタイミングでそれぞれの曲で使われていた、ということもあった。    「 ラブソング 」という曲の歌詞で<形ない愛を形作るため歌があった>というフレーズがある。それはまさに前回書いた、大切なものを想って生まれる気持ちを歌にするということ。見えている視野の広さは違うけど、根っこにあるものは同じで、どちらがいいということはなく、僕は僕の曲を作ればいいんだと思うように変わっていった。    僕は歌うための言葉として歌詞がある。ヒッキーも僕が歌うことを考えて作ってくれていることがほとんどだけど、それでも音楽が先にある。僕は歌うために音楽があるのに対して、ヒッキーは音楽を作るということが先にある。だからヒッキーの曲を歌うときは、その曲を表現するために歌っている。僕には見えない部分もなるべく読み取って、なるべく溢さないように歌いたいと思っている。    歌詞に関して言えば、ヒッキーの歌詞はとても「詩的」で、僕の歌詞は「私的」だ。やっぱりないものに憧れるので、ここもヒッキーの方が優れているなと当初は思っていた。    おそらくメンバーのうち3人が曲を描くバンドは、あまり多くないと思う。それでもこの形だからできること、良かったなと思うことがたくさんある。僕はバンドを組むまでサッカーをしていた。バンドはチームという点ではサッカーに近い側面がある。会社でも何でもそうだと思うけど、一人だけが強いチームは結果的に脆いなということを、バンドを組む前に感じていた。圧倒的なストライカーに頼り切ったチームでは、その人の調子に左右されるし、長く続けるのは難しいと思った。だからそれぞれがそれぞれに輝く、そんなドリームチームを作りたかった。    Gt.のアクリは3人が描いてきた曲のジャケットを描く。そうやってそれぞれがものづくりをする場所を持っていることがこのバンドの面白いところ。バンドをやるからにはそういうものにしたかった。自分の描いた曲だけを歌っていると、どんどん自分に偏ってしまっていたなと思う。それもまた素晴らしいことだと思う。でも、二人の描いてきた曲を歌うとき、自分では言葉にできなかった気持ちや、見落としていたことに気づく瞬間がある。それはひとりで描いていると味わえないことだと思う。    よく、「自分の曲では自分の気持ちを歌っているのに、メンバーの描いた曲を歌えるのはどうしてですか」と聞かれる。それはきっと表現の仕方や表面にあるものは違うけど、ずっと深いところに同じものがあるからだと思う。それがヒッキーとバンドをやりたいたいと思った理由だとも思う。だから二人の曲で分からないことはないし、歌える。自分では描けないことだと思うことはあるけど、それによって自分の中に眠っている感情が呼び起こされたり、気づけなかった自分に気づけたりする。   大事なひとを想って歌うことしかできないけど、だからこそメンバーのことも誰よりも近くで見て誰よりも理解して、ふたりの作る曲を誰よりもうまく歌える。それぞれの描いてきたことを僕が歌うことで帝国喫茶の音楽ができている。 <帝国喫茶・杉浦祐輝> ◆EP『ハロー・グッドバイ - EP』 2024年2月28日発売   <収録曲> 01. さよならより遠いどこかへ 02. 東京駅 03. ハル 04. ロードショー  

    2024/03/14

  • 帝国喫茶
    きみを想うことがぼくがぼくを生きること。
    きみを想うことがぼくがぼくを生きること。

    帝国喫茶

    きみを想うことがぼくがぼくを生きること。

     2024年2月28日に“帝国喫茶”が3枚目のEP『ハロー・グッドバイ - EP』を配信リリース! 今作には配信シングル曲「東京駅」を含む4曲を収録。“出逢いから別れまで 生まれてから死ぬまで”というテーマを掲げ、杉浦祐輝(Gt.&Vo.)、疋田耀(Ba.)、杉崎拓斗(Dr.)の3人が作詞作曲を担当。またジャケットアートワークは過去作に引き続きアクリ(G)が制作。作品タイトルを花束を持った女性の絵で表現しております。    さて、今日のうたではそんな“帝国喫茶”の杉浦祐輝(Gt.&Vo.)による歌詞エッセイを3回に分けてお届け! 今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 東京駅 」に通ずるお話です。自身にとって歌詞とはどんな存在のものなのか。そして歌詞に何を書いてきたのか…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。    普段はインタビューなどで、自分の曲や歌詞について説明することはあっても、1から自分の言葉で、文字でそれをすることは滅多にない。曲をどんな風に受け取って貰ってもいいと思っているし、自分で説明するのは野暮なことだと思っているところもある。でも、こんな機会もほとんどないからせっかくなので話してみようと思う。そんなふうに作ってるんだなと思ってもらえて、それを想像しながら聴くという選択肢が増えたら、それはそれで楽しいことかもしれないし。今回は「東京駅」の歌詞に触れながらどんな風に歌詞について考えているか、話してみる。    まずは、そもそも歌詞を書くというけれど、何を書いているのか、というところから。    僕はメロディから先に作っていて、歌詞はそこに当てはめていくように作っている。だから歌詞を「書く」という言葉はあまりしっくりこない。いつも歌詞は「描(か)いて」いる。絵のスケッチをするような感じ。ちなみに絵はすっごく下手くそ。まあそれはいい。曲も歌詞と同じように「描いて」いる感じがする。    とにかく、「書く」というより「描く」なのだ。そして、メロディが先にあるので歌詞を描くことは曲を描くことの一部だという感覚がある(当然といえば当然なんだけど)。なので歌詞、というより曲、つまり音楽で、何かを描いている。それは何かを先に話す。    僕は音楽で言葉にならない気持ちを描いている。友達と話したり、ひとりで帰り道を歩いたり、生きているうちに目にしたり聴いたり、感じたりして触れる全てのことに反応して、僕たちは毎日、1秒1秒たくさん気持ちが動く。動いて、変わって、積み重なって、だんだんと「嬉しい」とか「楽しい」とか「悲しい」とかそういう言葉では捉えられなくなっていく。捉えられない、分からないということは人間にとって苦しいことだと思う。言葉にできないそういう気持ちを形にするのが僕にとって音楽であり、歌詞を描くことで歌うこと。大事なものでもあるし、時間が経つと忘れてしまうものでもある。だから大事なことを忘れてしまわないように、何度も歌う度に思い出せるように曲を描く。    そして、それが必要な人のところに届いたらいいなと思う。 何を隠そう僕自身がそういう音楽を必要としてきたから。分からなくて、もがいたり、苦しかったり、はたまたぼーっとしている時に、僕の曲がそばにいられたらいいなと願っている。    心の奥の奥のほうにある、言葉にならない気持ちたちはどんどん膨らんでいって、抱えきれなくなっていく。もうどうしようもなくなってしまいそうなところで、僕は音楽を始めた。少しずつ気持ちを形にしてきた。    「東京駅」で形にしたかったのは、“遠く離れたものほど美しく思えることがある”ということ。    例えば、大切な人が死んでしまったらもう2度と会えない。でも会えないからこそ、会いたいとより強く思う。そばに居る時には会いたいとは考えない。そばに居ないからこそ、その人のことを想う「会いたい」という気持ちはより強くなる。一緒にいた時間が輝いて見える。    もうひとつ例え話を。いま僕は25歳になる。小学生ぐらいの頃はまだ色々なことを知らなくて、やらなければいけないことといえば学校に行くことぐらいしかなくて。意味だとか無駄だとかそういうことを考えずに夢中になって公園で遊んだりしていた。ほとんどの人がそうだと思う。そんなことはないか。小学生でも公園で遊ぶなんてダサいぜという賢くてかっこいい人もいるかも。でも僕は純粋な気持ちで、やりたかったらやる、遊びたかったら遊ぶ、眠くなったら眠るって感じだったと思う。    そんな頃にはもう2度と戻れない。色々なことを知ると同時に考えることが増えて、動けなくなることも増えていく。あんなに素直に動けていたことがとても懐かしく、その純粋さが綺麗で美しく、懐かしく思えたりする。でも、あの頃はそれが綺麗だなんて思ってないし、早く大人になりたかったし、色々なことを知りたがっていた。そうして今の自分になっている。時が経ったから、今は色んなことを知らなかったあの時間が愛おしく思える。もう戻れないからこそ、あの頃の自分が輝いて見える。    こうやって過ぎ去っていく時間や、モノや人が遠くに行ってしまうことは寂しく、悲しいことのように思える。でも、時間や存在が遠くなればなるほど、それを思う気持ちは大きくなったりするし、その輝いていた時間や存在はより輝いて見える。そして、優しく胸の中に残っている。    「東京駅」で描いたことを言葉にするとこんな感じになる。僕が音楽で描いていることはひと言では表せないこういう心の奥にある気持ちだ。    でも、実際に曲を描いている時には、こんなふうには文章にできない。今は曲として一度、形にしたからこうやって文章で説明できるけど、曲を作っている時はこのイメージは言葉にならないものとして自分の中にある。ただぼんやりとした形のない気持ちがある感じだ。モヤモヤとかじんわりと言ってもいい。そういうぼんやりとしたものを何とかメロディと歌詞にしていく。    絵を描くなら、何か風景や、人とか、目に見えるものを見ながら描くことができる。目に見えるものを目に見える絵という形で描く。 でも気持ちは目に見えない。それを音に変える。 音楽を作るということはそういうものだと思う。 目に見えないものを耳で聴く音に変えていく。    だから曲も歌詞も、頭で考えて描くことはほとんどできない。曲を作ることは僕にとってすごく感覚的な作業だ。    それに僕は音楽を作るよりも歌うことが先にある。 小さい頃から、サッカー選手か歌う人になると決めていて、サッカー選手は才能の問題で難しかったので、高校生までで辞めてしまって、自然と音楽のほうにやってきた。    曲を作るのと同じように、歌うこともまた、とても直感的なこと。 歌っていて気持ちいいとか、気持ち悪いとか、そういう直感的なことがほとんどな表現の仕方。作ったメロディーや歌詞を歌ってみればそれが良いか悪いか、自分の描きたいことに合っているか合っていないか、説明しなくても分かる。    僕は歌を歌いたいから音楽を始めた。つまり、作った曲を「歌う」という直感的なことが先にある。    だからまずは歌詞よりも歌に近い、メロディーからつくる。歌詞だけだとそれは言葉だから、それを先に描くと気を抜いたら頭を使ってしまうから。 目に見えない、心の奥の言葉になっていない気持ちだけを頼りに、何度も歌ってそれが合っているか、合っていないか、それをひたすら繰り返してメロディーをつくる。    その中でたまに、メロディーと同時に自然に、もうそこにあったみたいに歌詞が出てくることがある。それはほんのワンフレーズかもしれない。それを頼りに、そこを起点にして、ただ合っているか合っていないか、それだけを考えてパズルのピースのように言葉を当てはめていく。だんだん埋まってきて、前後の流れとか、そういうことを頭で考えることも少しはある。でも、基本的には、描きたいものに合ってるか合ってないかということだけを頼りに、歌詞を描いていく。感覚的で地道な作業。そうやって生まれるものが僕にとっての歌詞だ。頭で考えないで作っても、それが歌って気持ちよければ、あとで詞だけを見てもちゃんと意味が通ったものになっている。    今まで、先に歌詞を描いたり、描きたいことを先に文章にしてから作ることもしてみたけど、そうやって作った歌詞を歌ってみると、「なんか違う」ということになる。それはきっと、僕にとっての歌詞は歌うことが先にある「歌うための言葉」だからだと思う。    だからそういう意味で、歌詞は音楽や歌を言葉でも理解するのを助けるためだけのものだと思う。 音楽を聴いて頭で考えなくても、涙が出たり、胸が躍って体が動いたりするのは、音楽が頭で考える前に心に直接届くものだから。文章や小説や詩は頭で考えて理解して初めて感じるものだから、歌詞とは全く違う。じゃあ心に直接届くものを作る時にも、頭でなるべく考えずに心の奥から自然と出てきたり、時には心の奥から引っ張り出してきたりして作るしかないんじゃないかなと思う。    そうやって作ると同じ曲の中で二人称が「きみ」になったり、「あなた」になったりする曲もあって、これはどうなんだろうと思うこともあった。それでもやっぱり時間が経ってじっくり考えてみると、例えば恋人を呼ぶ時にふたりでいる時と、人前にいるときでは呼び名が変わったりするんだから、それも自然なことだったんだなと思い直したりする。    そんな風に出来上がった曲や歌詞を聴いて、読んで、あとから考えることはできる。いま僕がこうしてやってきたように。 僕にとってインタビューをしてもらうことなんかはちょうどそれにあたる。その中で、歌詞の意味があとから分ったりすることもよくある。あとから考える作業で、曲のことも、そしてそれを生み出した自分のこともより深く理解することになる。    「東京駅」を作ってあとから考えたことがある。    音楽を作り始めた時は、今話しているような、音楽で何を描くかということが分からなくて、自分は何を歌えばいいのかとよく考えていた。そしてなにより自分のことが分からなかった。だからそれをなんとか分かろうとして、自分のことを歌っているつもりだった。でもどれだけ自分のことを歌っても、やっぱり自分のことは分からなかった。    だから、ほんとうは誰かのために歌っているんじゃないかと思って、「恋人へ」「みんなへ」という自分ではなく、あなたに向けた曲を描いた。その中でも自分が分からないと描いていた。誰かのためにと思って描いても、自分のことを歌うんだから誰かのために歌ってるんじゃない。でもやっぱり自分がわからない。そうしているうちに自分なんてどこにもいないと思った。お陰で何を歌ってきたか気づいた。    そうやって悩んだりしながら、これまでいつだって、自分のいちばん心が動くことだけを描いて歌ってきた。その時、心の奥にある、言葉にならなくていちばん大きくなっている気持ち。    その言葉にならない気持ちは、生きているうちに触れる全てのことへの反応として生まれてくる。気持ちは、自分が何かに触れて初めて動く。何にも触れずに自分だけを見ていても気持ちは動かない。だから、自分なんて始めからなかった。      そして、僕にとっていちばん大きな反応は大切な人に対して生まれるものだった。    大事にしているからこそ、壊れたら悲しいし、そこにあるだけで嬉しい。どうでもいいものが壊れてもあまり心は動かない。    いつも歌詞にしてきたのは大切な人を自分がどう想っているかということだった。    これまで自分のことを歌っていると思ったり、大切な人に向けて歌っていると思いながら自分のことが分からないと歌ったりしてきたけど、そもそも自分なんてなかった。どこにもいなかった。      大切な人を想うからこそ生まれる自分の気持ちを、これまでずっと変わらず確かに歌ってきていた。それをするのが自分なんだ。だから、これからも大切な人を想って生んだ音楽を歌って生きていきたい。     きみを想うことが ぼくがぼくを生きること    僕にとっての歌詞は「歌うための言葉」だから、音楽と切り離せなくて、音楽のことから話していくとこんなにも長くなってしまった。はじめがこんなに長いと、第2回、3回と書いていくことを考えたとき少し恐ろしい。でも頑張る。    帝国喫茶はソングライターが3人いるので、残りの2回は疋田耀、杉崎拓斗、ふたりが描く歌詞について話してみようと思う。ふたりは自分で歌うことはほとんどないだろうから、今日の話は当てはまらない部分が多いと思う。そんなふたりの歌詞と、それを歌うことをどんな風に考えているかを残りの2回で話せたらと思います!お楽しみに。   <帝国喫茶・杉浦祐輝> ◆紹介曲「 東京駅 」 作詞:杉浦祐輝 作曲:杉浦祐輝  ◆EP『ハロー・グッドバイ - EP』 2024年2月28日発売   <収録曲> 01. さよならより遠いどこかへ 02. 東京駅 03. ハル 04. ロードショー  

    2024/02/27

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