作詞について、自問自答スタイルで語ってみようと思います。
THE BACK HORN
作詞について、自問自答スタイルで語ってみようと思います。
2025年1月29日に“THE BACK HORN”がニューアルバム『親愛なるあなたへ』をリリースしました。オリジナルアルバムとしては、実に2年9ヶ月ぶりとなる今作には、「光と影」というテーマを掲げた“コンセプト・シリーズ”4作のシングル曲を含めた、全11曲が収録されております。 さて、今日のうたではそんな“THE BACK HORN”の菅波栄純による歌詞エッセイをお届け。 今回は作詞についてのお話を、自問自答スタイルで綴っていただきました…! 歌詞の軌跡や、歌詞に対するこだわり、作詞法などなど。ぜひ今作と併せて、お楽しみください。 さて今日は作詞について、自問自答スタイルで語ってみようと思います。 Q:作詞は好きですか? A:好きです。歌詞を考えるのが習慣になっているので、暇な時は頭の中で言葉遊びのようにずっと考えています。良い歌詞ができると良いメロディができた時より嬉しい気がします。 Q:歌詞が完成するのはどういうタイミングですか? A:感覚でわかります。「あ、できた」と絶対感じます。 最後の一行まで埋まってもその感じが訪れるまでは終われません。自分で必ず答えを見つけなきゃいけないところが、作詞のちょっと怖いところです。 Q:作詞と作曲はどっちが先ですか? A:自分の場合、作詞は作曲と同時にすることが多いです。メロディや歌のニュアンス含めて、作詞するほうがボーカリストが歌った時の完成系が見えやすいので。10年前ぐらいまではメロディ先行でした。 Q:作詞をやり始めたのはいつ? A:小学生5、6年生の頃です。ノートと鉛筆があればいつでもやれるところが気に入ってました。慣れれば頭の中でできるので、更に楽しいと思いました。最初に作ったのは「ハンバーグの歌」です。 Q:最初にテーマがあるのか? なにをきっかけに書くのか? A:タイアップなどでお題がある時は、お題を掘り下げてキーワードとかテーマを見つけて、それを歌詞として面白い形に変形します。 鼻歌がきっかけになることもあるし、感情が強く動いた時に衝動的に書くこともあります。 テーマが100%先にあるわけではなく、書き進んでくるうちに「何を歌いたかったか」がわかってくることも多いです。 Q:作詞で難しいところはどこですか? A:誰にでも作り始めることができるからこそ、他者が認識できるほどの濃い「自分の味」を出すのがめっちゃ難しいです。 Q:誰でも作詞はできると思いますか? A:誰でもできるし、いろんなひとが書いた歌詞を読んでみたいです。 Q:自分のことを書くのとフィクションを書くのはどっちが面白いですか? A:自分に起きたことをフィクションに混ぜて作るのが一番面白いです。 Q:ニューアルバム『親愛なるあなたへ』の歌詞の出来はどうですか? A:ニューアルバム『親愛なるあなたへ』、めちゃくちゃ良いアルバムが出来たと自負してますので是非チェックしてください! <THE BACK HORN・菅波栄純> ◆ニューアルバム『親愛なるあなたへ』 2025年1月29日発売