みんなみんな愛の奇跡の塊だよ

 2024年7月31日に“玉城千春”がソロとして約13年ぶりとなるアルバム『WITH YOU』をリリースしました。今作は、千春自身のこれからの活動の指針となるような、学校での特別授業・児童養護施設の子供たちとの国際交流・地元・沖縄読谷村への恩返しなど、色々な想いをこめたアルバムとなっています。
 
 さて、今日のうたではそんな“玉城千春”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『WITH YOU』ができるまでの心の動きや自身の活動。そして、収録曲に込めた長男の旅立ちへ想いです。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。



子どもたちの笑い声、驚いた顔、感動やわくわくしたときの瞳、悔しかったり悲しかったり我慢できなくて溢れ出る涙。そんな瞬間に出会うたびに心が大きく動きます。
 
子どもたちと過ごす時間の中で、生きているからこそ私たちの命には、必ずタイムリミットがあるんだと意識するようになりました。心の赴くままに生きてみたい、と想いが揺れ動くようになり、夢を叶えてみたい気持ちが大きくなっていきました。思い立ったら動かずにはいられない私は、2019年3月、マレーシアの子どもたちと家族で交流するためにボルネオ島にある児童養護施設CFF(Caring for the Future Foundation )を訪れていました。彼らと出会い、いろんな心の揺れを我が子と一緒に感じました。
 
その後、沖縄の子どもたちと曲づくりをする機会に恵まれ、その経験を通して沖縄の子どもたちに歌を届けたいと思い始めた頃、世界中でコロナが流行り、沢山のことが制限されてしまいました。
 
私にできることはないかと考え、地元中学校の放送室から子どもたちへ、歌とメッセージを届けました。それがきっかけになって、沖縄県内の小中学校を回る特別授業が始まりました。そこでは、大の苦手な弾き語りを披露し「間違えたっていい、失敗したっていい。挑戦することを諦めないで」「どんなことがあっても自分を信じて」をコンセプトに、私がどうやって夢を叶えてきたのか、講話と歌で届けています。
 
今年、長男が大学へ進学することになり沖縄の家から巣立ちます。いよいよ長男と過ごすタイムリミットです。とりあえず区切りの時です。親がずっとそばにいることはできません。離れていても私ができることは 歌うこと。曲を作ること。届けること。そして想うこと。
 
2024年7月31日に配信リリースしたソロアルバム『WITH YOU』に収録した私の曲が、我が子や聴いてくれる方々へのお守りみたいになったら嬉しいな。ふとした時に自分への愛や誇りを感じてもらえるように。といろんな想い、願いを散りばめました。
 
そして家族にも制作などで関わってもらったことで、今までとは違う、特別で大切な宝物になりました。
 
私の出身校に咲いている桜を題材にできた曲。息子の通っていた学校で平和の特別授業をしながら一緒に作った曲。ボーナストラックには、長女が中学校卒業パーティーで歌ったオリジナル曲。次女も他の曲でコーラスで参加したり、夫にはCDジャケットのデザインをとりまとめてもらったり。長男の旅立ちに間に合うように、家族と一緒に仕上げたソロアルバム『WITH YOU』。「いつでもいつまでも応援しているよ!心は一緒だから安心してあなたの人生の夢へ向かっていってらっしゃい。これまでたくさんの楽しいをありがとう。生まれてきてくれてありがとう。あなた達はみーんな大丈夫、ぜーんぶ大丈夫、みんなみんな愛の奇跡の塊だよ」そんな気持ちが詰まっています。
 
今のところCDは、私が歌う会場限定での発売となっておりまして幻のアルバムです(笑)。Kiroroホームページや玉城千春のInstagramでライブやイベントとの出演情報をチェックしていただきながら、CDも宝探し感覚で手にいれて楽しんでくださいね。
 
心、魂を込めて作ったアルバムなので、ぜひご自分へのプレゼントや大切な方へのプレゼントにも添えてください。
 
曲を通して、沖縄から全世界、全宇宙にいる皆さまを全力で応援しています。
あなたの今へいってらっしゃい!
 
<玉城千春>


◆アルバム『WITH YOU』
2024年7月31日発売
 
<収録曲>
1. 命の樹 
2. Hope Dream Future 
3. あの人の声
4. 愛のうた
5. モリモリモリンガ
6. おかえり
7. Dear My Friend (Bonus Track)