2024年9月4日に“ケプラ”が1st Major Single「キセキ」をリリース! 彼らは今作で、ユニバーサル ミュージック内のEMI Recordsからメジャーデビュー。6月23日に恵比寿LIQUIDROOMにて開催された全国ワンマンツアー「ニュートン ワンマンツアー」最終公演内でメジャーデビューと今作のリリースが発表されました。
さて、今日のうたではそんな“ケプラ”の柳澤律希による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「キセキ」にまつわるお話です。自身がケプラでいる理由、そしてメンバーやバンドへの気持ちを書くことができた、この歌の完成までの軌跡は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。
今はなんでもお仕事に出来ちゃう時代だと思います。別に音楽しかないわけでも誰かに強制されているわけでもないのに、何故僕は今日もケプラでいるのだろうか。その答えがやっと曲として書けた気がします。思えばメンバーやケプラというものに対しての気持ちを歌ったのはこれが初めてでした。
今年の3月。メジャーデビューして1曲目となる曲の制作期間中でした。当時の僕は“明るくて、万人受けするような曲”という固定概念に縛られて、中々納得できる曲が作れませんでした。
休憩がてらテレビをぼーっと見ていたら、コマーシャルが流れた辺りで、ふと歌詞が降りてきました。
あのさ、強がりもいいけど
カッコつけもいいけど
ずっと友達でいてね
すぐさまテレビを消してギターを取って曲を作り始めました。
2時間もかかってないと思います。あっという間に完成しました。
固定概念に縛られていたこともあり、まさかメジャーデビュー曲になるとは思っていなかった僕は“次のツアーで披露できたらいいな”くらいの気持ちで、スタジオでメンバーに聴いてもらいました。
するとメンバーからは「この曲が1曲目なんじゃない?」「いい曲だね」と意外と好印象でした。思い返せば、スタジオで直接メンバーに新曲を聴いてもらうことなどほとんどなかったので、心のどこかでこの曲に自信があったのかもしれません。
気付けば、デビューに相応しい曲はこれしかないとまで思えてきて、急いでアレンジが始まりました。
ドラム、ベース、ギター、何度スタジオで合わせても納得がいきませんでした。
元々僕がこの曲にイメージしていたものは“4人での歌唱”でした。楽器を持たず、4人並んで歌う。一見馬鹿げているけど、この曲の良さを引き出すにはそれしかなかったのだと思います。正解も不正解も音楽にはないのだなと改めて思わせてくれた曲です。4人が出逢った奇跡、4人で歩んできた軌跡、そんな意味を込めて「キセキ」というタイトルをつけました。
ケプラというものがどんな存在なのか。是非、歌詞や4人の声に注目して聴いていただきたいです!