2025年3月12日に“さとう。”がミニアルバム『とあるアイを綴って、』をリリース! 今作には、TVアニメ『花は咲く、修羅の如く』エンディング主題歌「朗朗」を含む全6曲が収録。ライブではすでに定番となり、ファンから音源化が待たれていた「アマレット」や「点滅する」など、さとう。の歌の持ち味でもある儚くも美しく、危うささえも感じる蒼い感情が閉じ込められたような楽曲も収録されております。
さて、今日のうたではそんな“さとう。”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け中。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「アマレット」にまつわるお話。この歌はどのように産まれたのか。サウンド面でのこだわり、そして歌詞に込めた想いは…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。
2025年3月12日にリリースの
mini album『とあるアイを綴って、』から
「アマレット」が先行配信されました!
今までの弾き語りのさとう。と
初めてのバンドサウンドが入り混じった
今回のアルバムの中でも、ギターとチェロという唯一の編成で完成された楽曲
聞いていただけましたでしょうか。
今回のコラムでは、この楽曲について
書かせていただけたらと思います。
さとう。がよく出演させていただいているライブハウスの
“題名縛りで新曲を書き下ろす”という企画で
この「アマレット」は産まれました。
恋に酔っていただけの女性に、
溺れてしまった男性の想いを綴った歌になります。
ライブでは、
ギターをあえてテンポからずらして弾いて、
不安な波の揺らぎを思い浮かべながら
歌ったりしています。
さとう。は田舎育ちなので
時折、都会の喧騒から離れて
圧倒的な自然の音に触れたくなってしまうのですが、
この曲を歌うたびに夜の海に行けたような気がして、
悲しい恋の歌ではありますが、
何度か救われていました。
ギター1本で表していたさざめきが
チェロの音と重なると
海の不安な波や、その重さがより伝わって…
とても大好きな作品の一つになりました。
<君は幸せになりなよ>
最後、この詩を歌うときは
いつも怒りに似た祈りを込めています。
人は時に、悲劇に憧れてしまう。
綺麗なままでいられるはずなのに、
物足りなくなってしまう。
そうでなくても恋に落ちたり、人を愛したりすることに不器用な私たちは、いつだって綺麗で、汚れていて、愛おしいのに。
揺れるあなたの心が
この曲に触れた時
月の光のように優しく照らせたら嬉しいです。
<さとう。>
2025年3月12日発売
配信リンク:https://lnk.to/toaruai
<収録曲>
1.点滅する
2.朗朗
3.アマレット
4.春一番
5.夕陽になった人
6.Aini