澤田空海理作詞の歌詞一覧リスト 18曲中 1-18曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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すなおになれたら 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 素直になれたらいいな。 すなおになれたら、いいな。 へらへら笑って、へらへら死にたいぜ! 本当に本当の、最後の最期は、それがいい。 すなおになれたら、よかったな。 属性で聞く音楽だけが本物かい。 くだんな。 この前、夜中に急にでかい声が出ちゃってさ。 「もう辞めなくっちゃ」で辞められる状況が惨めでした。 手放したくないものを日がな商用に書き直す。 週五で汚い部屋で踊る。 人生のアウトロが、隣で歌い出したそうにしている。 いいよ、唄いな。キーはGだ。 絶世の舌戦は開幕もせず、 なにかにつけて謝る始末。 終演後挨拶くらいの距離感がやけにリアルだったね。 繊細なフリ、理解者のフリ、女心を持っているフリ。 俺、そういうのばっか上手くてさ。 信用させちゃうよな。 綺麗な曲ばかり書いていても先がないから。 臓物に毒を取り入れる。 それさえ一曲ともたないが。 舌先が尖りちらかしている。 こんなんじゃ嫌われちゃう。 それすらもう怖くないことが唯一怖いよ。 この前、保存もせずに曲を消してしまってさ。 もう辞めなくっちゃって。 潮時が立体になっても続ける意味を無様に探す。 これで終わりだと言うほどに 裏切れない人が増えては去っていく。 これだから愛したくなかったんだ。 好きに嫌いになっていいよ。 いつでも戻っておいで。 ららら、すなおになれたら~ ららら、すなおになれたら~! ららら、すなおになれたら~!! 君の掌の方が心地良く踊れたよ。 ららら、すなおになれたら~! ららら、すなおになれたら~!! ららら、すなおになれたら~!!! |
かみさま 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | ねえ、かみさま? のめり込めるわけでもなく、 割り切れるわけでもなく、 日記をつけている感覚。 いつか飽きるはずだった。 かみさまに出会った。 遠くへ連れていってくれる気がした。 想像より人の形をしていた。 祈りに似ても似つかない、 怒りのようなものでした。 綿飴を口に含んだ時には 決して無かったものでした。 私には過ぎた、身の丈に合わない、 贅沢の附けは払います。 だから、元に戻してください。 十年続けた野球は 今年で音楽が追い越した。 メッキが剥げていく感覚。 いつか辞めるはずだった。 生活に困った。 魂に大した値はつかなかった。 代わりにかみさまを差し出した。 光に似ても似つかない、 日陰のような人でした。 同じ目線の高さに救われた。 どんな秋波より目を奪った。 将来のことは未だに考える。 居場所はここではないだろう。 良い曲ってなんだろうか。 恋など歌うわりには 音楽にすら惚れられず、 煤けた線で絡まっている この脳と付き合ってきた。 後先も、後始末も、 覆水を啜ってまで やりたかったことがこれか。 それでも、歌詞は残ります。 一度吐いた唾は飲み込めず。 怒りに似ても似つかない、 晴れた日の木陰みたいだね。 もうあなたを見つめる視力もなくなった。 贅沢の附けは払う。払うから、 これ以上、ぼやかさないでください。 ねぇ、かみさま。 |
仮題 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 出来損ないでもいいからなんて、言わないでおくれよ。 出来損ないなりに傍に居られる方法を探したんだ。 肌感覚すら薹が立つ。 もうじき終わる。少なくとも熱は下がる。 うなされていても、見ていたい夢だったのに! 手癖が似てくる。 当たり前の幸福は目が滑ってしまう。 傷つけ方をよく知っているね。 あなた、優しいんだよ。 春と秋は、十年後ないかもね。 あぁ、なるほど。 だからとくべつ美しく作ってあるんだね。 嫌でも残るよ。 胸を張れるほど音楽は好きになれない。 仕事にするくらいがいいよ。 好きになりたいのに あなたのようにいかない。 昏々と眠る。寝汗に触れる。 ブランケットはくしゅくしゅ。 あなたの丸まり方、動物みたい。 借りてきたみたい。 もうちょっと耐えたら春がくるから、 そこまではここにいな。 色素も肌も薄くはないが、 絵文字を使うと優しくなれた気がした。 書き切ってしまえば楽になるが、 本当に会えなくなっちゃうよ。 進まない理由だけを嬉々として拾い集めている。 タイトルは空けておく。あなたに託す。 「遺書」以外で頼む。 |
ひかり 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 生きているうちに話せないこと、 出来るだけ少なくしたいんだ。 君は、死んでも話したくないだろうけど 僕は、死んでも聞きたいんだ。 天国は信じていないし、 地獄まで行くほどのことは いや、うん。まだ、していない。 していないはずなんだ。 だから、会えないね。 家具を増やして、服を増やして、 いつ使うんだこれってものも買って、 人らしく、愛らしくいなくちゃな。 百円で水を買う。 涙は二十歳くらいからもう出てないけど 溜めているように振る舞わくちゃな。 俺さあ、好かれたかったわけじゃなくて あなたの役に立ちたかった。 。oO いつか預けた、まだ痩せていて薄かった掌が 未だに弱点みたいに熱くてさ。 封をする予定も暇も、今んとこないから 開けっ放しにしておくね。 ひっかかれた痕は、厚く、あつく、再生する。 こんなの、唾つけとけば治るよ。 治す気がないだけでさ。 生きているうちに許せないこと、 一つでも潰しておきたいんだ。 君は、真っ当な最期に向かっていってよ。 権利がないのは承知で勝手に願うよ。 天国は乗り換えがいるし、 一本でいける新宿で会おっか。 猫カフェじゃなくって、猫を飼っているカフェで。 ...そっか。仕方ないね。 豪華なものを食べるお金は 君の誕生日にまわしたいと思う。 君を描く筆に使いたい。 君のおかげで太りたくない。 今、たらればでお腹いっぱいでさ。 ふざけてるように聞こえるかもしれんけど 一緒に泣けたらいいなって思ってたんだよ。 味方がいると知ってほしくて。 。oO 遺書を書いていたらラブレターに成った。 違うか。最初から、 ほんの一瞬、あなたの心に触れた気がして、 文字通り、気がしただけなんだけど、 雑で申し訳ないけど、「良い人」になるよ。 叶うならば、“真っ当”に天国で会おうぜ。 え、信じるよ。だって君がいつか来るんだろう。 そうしない理由だけないよ。 過去を減らして、今を増やして、 交わらないのを正道ってことにして、 ダサすぎる。やっかみが過ぎるぜ。 百十円の水。 涙はあれ以来もうずっと出てないけど、 その時のためにとってあると信じる。 俺さあ、褒められたかったわけじゃなくて、 あなたに誇ってほしかっただけなのにね。 最初からそう言えばよかったな。 ありがとうだけは違う。 、から、じゃあ、また。 |
告白澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | ねえ、どうか聞いて。 忘れて良かったことなんて ただの一つも、文字通り無くてさ。 歌詞なんて生きていたら思い付くから 覚えていられない方が余程、怖いよ。 比べるほど、比べないほど、 あなたの輪郭は大体になっていって 年々太っていく手が掠っただけで 読み取れなくなっていた。 最初で、最後の独白です。 声だけでいいから聞きたいです。 叶わないから言えることです。 弱さを隠さないのもきっと加害です。 うん、それで合っている。開き直っている。 今更、あなたの歌で売れても意味がないのに。 砂文字が消える度に わざわざ書き直し続けていたら いつか人の形になる気がしていた。 あなたのペンはいつも口より雄弁だった。 春物を出しては仕舞う度、 あなたの描写は適当になっていって、 元通りの自分に戻っていっている。 それが許せなかった。 もう何度目かの独白です。 他人事でいいから、聞いていて。 細部まで凝ったその歌詞に、 貴女は最後まで宿らなかった。 勝手な独り言の体だが、 誰宛てかは明白だった。 ゆえに、告白と名付けた。 ぶん殴ってくれていいからさ、 続ける意味を僕にくれ。 探さなくても傍にあったもの。 それすら失わないと動かない手。 うん、それで合っている。出に使っている。 たかが音楽のために。 最後で、二度目の告白です。 |
小心旅行大神ミオ | 大神ミオ | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | どうせなら独りでゆこう。 今日は携帯は切っとこ。 あー、もう。乗り換えがわかんないや。 じゃあつけとこうかな。 いわゆる「便利な世の中」は 字面ほど自由じゃない。 どうせ忘れちゃうのなら、 上書きしちゃうのなら、 カメラは必要ないんだけど つま先は覚えていたいみたい。 財布と携帯と充電器。イヤホンは置いていく。 身軽さでスキップの距離を稼ぐ。 あぁ、いいや。感情は切っておこう。 ずっと背負うのは割に合わない。 ...今日はつけよっかな。 靴擦れじゃ困らない。 私しか、困らない。 どうせ忘れちゃうとして、 上書きしちゃうとして、 でもね、いつかは思い出すから。 所詮、人ですから。 お土産はいつもマグネット。 私と猫の分。それで十分。 見慣れた家電に安心する。カーテンは家の匂い。 離れてこそ浮かぶ、私の輪郭。 正真正銘の傷心旅行。 誰にも言わずに家を出る。 結局、知っている店に逃げる。 この小心さえ愛している。 放心状態の傷心旅行から 戻ったよと伝えたい。 それが誰かわからない、 けど、あなただといい。 ただいま。帰ったよ。 |
夜明けのバス停堀江由衣 | 堀江由衣 | 澤田空海理 | 古橋勇紀 | 古橋勇紀 | 夜明けのバス停でベンチに座る。 あぁ、取り残されたみたいだ。 足跡は砂浜に飲まれ、何も僕らを追ってこない。 先のことはわからないけど、 現在地を照らす朝日。 内緒話を大声でしよう。今を話そう。 潮風が舞った。ただ息を吸った。 なぜか涙がこぼれた。 誤魔化したくて汗を拭ったんだ。 なんだ、君もか。それならおあいこだ。 電灯が朝に気付かずに まだ灯っている光景が、 僕たちを淡く抱きしめる。 いつも通りに戻っていく。 大事なもの、守りたいもの、 目を開けたら見えないもの。 飛び立つ蝉を 背景にして速度は上がる。 君が、先だった。 僕ら駆け出した。 絡まる髪を揺らして。 花火のようだった。音の鳴らない。 生きているんだな。生きていくんだな。 煌きは傍にあった。 息切れのように笑う朝だ。 |
お寝み澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | おかえりを言おう。 出会い方を掘り起こすには それなりの月日が経った。 思えば、おぼこい背伸びだった。 自炊をしないあなたの 料理はやけに凝っていて笑いました。 性格がよく表れています。 潔癖な味付けに愛が隠れていないよ。 お寝みで一日が終わること。 どんなに素敵なことでしょう。 夜通し話すのも、寝ているのと変わらない相槌も、 いつか特別じゃなくなるのが それはそれで、楽しみです。 嘘を吐くのが下手。気遣いの豊富さ。 そういえば、上手な嘘もあった。 サプライズからのプロポーズ。 じゃあ、私からもひとつ。 週末は、あえて言葉を借りるなら 「良いデート」を組み立てましょう。 桜に逸っているあなたをもう一度見たっていいんだよ。 今度こそ浴衣を着て同じ家に帰ろう。 愛し損ねた、あなた以外の誰かに機嫌を損ねた、 そんな過去も聞いてくれた。 聞きそびれたことを丁寧に踏みながら 歩幅を微調節する私たちです。 もはや原型のないあだ名。 皺の増えていく掌、緩くなった指輪。 そして、どれもこれも守りたいのは 我侭じゃなくて、恣(ほしいまま)でして、 羨ましいのは、あなたのその素直さ。 変わらないでいてほしいのは、そのわかりやすさ。 心から笑うあなたに、私がよく似合うよ。 私が居ることを見ていてね。 おやすみ。 |
作曲澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 僕らは心を作る仕事をしている。 空の水筒を詰める。 さくら味って何味なんだ。 調べないでおこうか。 知らないからこそ、浪漫は咲くよ。 クリックひとつで音が鳴る時代だからこそ 君の、浮かれてしまうような歌声がいい。 聞く側にまわる。携帯はしまう。 声のトーンはちゃんと選ぶ。 仕草は口ほどにものを言うから。 君との会話は歌詞より歌詞で、 抑揚ひとつで事足りる。そこに音楽は鳴る。 僕らは心を作る仕事をしている。 なんならパンだって焼ける。 君は、花粉症の薬を鞄に忍ばせる。 僕は、それを見て春の訪れを知る。 可もなく不可もなくの君のピアノが無性に聴きたい。 「昔、習ってたんだ」に「どうりで」で返したい。 行き先は選ぶ。返信は早く。 二人で話す時間を作る。 誰もがその場で怒れるわけじゃないから。 パックでいいから紅茶を淹れる。 「熟れ」と「慣れ」の区別をつける。 「当たり前」をちゃんとやろう。 遠くないうちに声さえも置き換わる。 その前に知ってほしいことがあるよ。 とってかわれない歌だけ残るように、 僕らは心を作る仕事をしている。 今を唄う。 シンガロングがなくなる日は来ない。 だからこそ君の、浮かれて跳ねるような歌声がいい。 君との会話は歌詞より歌詞だ。 それに見合うような拠り所を探している。 薔薇の用意をしている。 数百円のフライパン、丈の足りないカーテン、 ピアノの上の生花、僕らだけのレイトショー、 5巻の抜けた漫画、取り込み忘れた毛布、 謎に長い信号、フライングスタート。 正解を探さない会話、曖昧なままでいいや。 っていうか、そんなもん最初から無かったんだ。 コーヒーで粘る1時間、に、ケーキ足して2時間。 目でうつ相槌は見惚れちゃうからなし! 生活じゃなくて、心に根差すもの。 それを測る物差しを未だに探している。 なんだって話してしまうから喉が渇く。 すみません、お水ふたつ。 |
已己巳己澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 結び方ひとつ、解き方ひとつ、 愛し方ひとつが同じだったなら。 同じだったから。 お喋りは得意。頼るのは苦手。 話し合いは減り、小競り合いが増えた。 はじまりは、いつも心から。 放したての手に残んの温度。 話したての話題を再度。 下ろしたての服を長く着ていくように、 僕らは沈着した。 ほんの些細な、無視したささくれが 死に至るほど痛い。 痛い。 感覚が似ていて、甘え方が不自然で、 それに同時に気づくのがあまりに自然で、 はじまりは、いつも口から。 心なんて在りもしないものを 無垢に信じる心は在るのに。 あなたに出会いさえしなければ こんな惨めな化け物にならずに済んだのに。 なんでこうなったかを 考える時間だけ文字通り、死ぬほどあってさ。 ありがとうね。愛してくれて。 どんな形でも、それだけは伝わっている。 さよならは、心から。 耳に届くものだけが本音じゃない。 耳を傾けるだけじゃ不釣り合い。 あなたとは、こころで話したい。 僕は、そうしたいよ。 結び方ひとつ、解き方ひとつ、 愛し方ひとつが同じだった。 話し済みの話題を何度も、何度も、 脳のしわに刻む。 口にしなくても思った時点で、とか そんなわけはないでしょう。 言わない聡さを、宿る優しさを あなたから学ぶ。 あなたが必要でした。 じゃあ、そう言ったら? そのための心だ。心なんだろう。 そのための口だ。口なんだろう。 |
遺書澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 良い曲ってなんだろうか。 多分、あなたが褒めてくれたものが全部そうだ。 ここらで一息つきたいが、 どうやら歩幅を広げなくちゃいけないらしい。 残り滓でいいから手放せないもの。 見放されたって持っていたいもの。 ひとりよがりの音楽があって、 守らなきゃいけない凹みがあって、 誰にも渡したくなかった。 その中で、たった一人の例外だった。 良い歌詞ってなんだろうか。 多分、あなたから奪い取ったものが全部そうだ。 信じるってなんだろうか。 そうか。僕が裏切ってしまったものがそれに当たった。 天才にはなれなかった。 でも、あなたが信じてくれたから 凡才にはなれなかったよ。 あなたが好きだと言ってくれていた歌詞は、 今ではあなたを傷つける道具になった。 独りで生きるには困らないお金を あなたの歌で稼いでいる。 誰にも触れさせたくなかった。 その中で、たった一人の特別だった。 良い歌ってなんだろうか。 多分、誰も傷つけないような歌だ。もう無理だな。 生きていくってなんだろうか。 多分、あなたがかつて嫌ったものが全部そうだ。 天才なんかじゃなかった。 でも、あなたが譲らなかったから ここまで歩いてこられたんだよ。 そこには大きな光があるんだろうか。 変わんなきゃいけないんだろうか。 いずれにせよ僕はそれを見てみたいんだ。 いつまでも此処には居られないから。 いや、居てもいいんだ。本当はさ。 泥の中で死ぬのも悪くないよ。 それでも見せたい景色がある人の数が あの頃より少し増えたんだ。 本当は君と見たかった夢だ。 「ほら、私がいなきゃ困るでしょ」と また、ふざけて言ってほしいんだ。 今度は本気で言ってほしいんだ。 「この曲、好きじゃない」と呆れてくれ。 自分を信じられなくなった。 書きたいことなどとっくに無くて、 足はとっくに止まってしまった。 最後だから言うよ。うん、ちゃんと困るよ。 良い曲ってなんだろうか。 多分、あなたが好きじゃない曲がそれになっていくんだ。 振り返っても、書き直しても、何も変われないから。 君のことを書いた歌を、君が歌っていた。 僕より少しだけ音痴で、よほど血が通っていたんだ。 リズムは撚れてしまって、裏声は細くなって、 ぐだぐだ、ぐだぐだ続いた。 ご機嫌な尻尾みたいだ。 ゆらゆら、ゆらゆらしていた。 引っかかる桜みたいだ。 ひらひら、ひらひらしていた。 夜中の信号みたいだ。 ふらふら、ふらふらしていた。 散骨のように目に焼き付いた。 煌々していた。 消えない価値を貰った。 あぁ、これは覚えておこうと思った。 この先、何年かかっても、 そんなの望まれていなくても、 返したいんだ。話があるんだ。 聞いてほしいんだ。 あぁ、違うな。もっと単純なことだった。 寂しいよ。君がいないとさ。 以上をもって、これを僕の遺書とする。 |
ケーキの残骸澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 私が愛した偏りへ、心からの愛を込めて送ります。 包丁にこびりついたクリーム。 あぁ、勿体ない。あ、私もいらない。 そう、これ。これに似ている。 あなたが梯子を外した夜。 求められていない気がした、よ。 私が愛した偏りは誰かによって直されていた。 うん、あなたは正常になっていた。つまらなくなっていた。 気取ってんなよ。 らんらんらん、とノンシャランに 生きられるほどずる賢くはなくて。 ゆったりしたまばたき。 もったり舌触りケーキ。ふふ。 サンプルみたいな砂糖菓子。 大抵美味しくないから捨てる。 ヒールはあなたが嫌うから 慎重に足す身長。ずれていく波長。 年越しの際すらお酒とジュース。酔いと素面。 旺盛と冷静のちゃんぽんは最悪。 食べられず、「 の形に残る不憫なケーキ。 延々と続くツークツワンク。 言葉は刃物。 刃を向けて渡すなと教わらなかったの? お里が知れますね。あーね。 急に冷めました。じゃあね。 ノンシュガーで事足りるなら みんな、それしか飲まなくなる。 奥歯に甘さが届くような 不健康なケーキがいま食べたい。 私が愛した偏りは、誰かによって治されていた。 えぇ。あなたは正常になっていた。 一緒に狂っていてほしかったんだよ。 私が愛した偏りへ。心からの、 |
astroBlue Journey | Blue Journey | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | ばいばいでグッバイ Day by Day アストロノート、話を聞いてほしいな。 君からしたら平凡なことだろうけど。 メッセージは手書きにしてよ。 言葉は宙に浮いてしまうから。 形に残る方が綺麗だから。 まだまだゆこう! 現在の視界は良好! 自由落下の旅を続けよう。 ひとりぼっちでヘルツを合わせた二人。 それって幸せだ。 ばいばいでグッバイ Day by Day いつか会う日まで。 それまで残るぼくらの魔法。 会いたいの反対の反対、そこが終点だ。 いまだにぼくら唄っている。 たいしたこともないのに 笑えてしまうことがある。 きっと、そんなんでいいのさ。 別れは青かった。 メッセージは言葉にしてよ。 君の声を覚えていたいから。 形のあるものは有限だから。 どこまでゆこうか なんて、言いながらさ。 ぼくら皆わかっていた。 岐路に立ってしまったこと。 ひとりぼっちと分かれ道は似ているけど また交わるから。 ばいばいでグッバイ Day by Day すべて群青だ! 駆け抜けてから思い知った幼さ。 バイバイの反対の反対、そこが終点だ。 いずれ、ぼくらにも訪れるだろうから。 孤独な旅は続いていく。 周回軌道で出会えたぼくらは逸れるだろう。 声が変わって、背が高くなって、 見えるものしか信じなくなっても、 夢を語るんだろう。 中身のない話も素敵だから。 まだまだゆこう。 ひとりでゆこう。 ばいばいでグッバイDays ばいばいでグッバイ Day by Day これでさよならだ。 ついに解けるぼくらの魔法。 会いたいの反対は会いたい、それでいいんだよ。 退屈さえも愛していた。 たいしたこともないのに ずっと笑えてしまう日々のこと! そっとしまっておくのさ。 僕らは青かった。 |
ビスポークhaju:harmonics | haju:harmonics | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 優しさってそんなに眩しいものでしたか。 拉げたと胸の中に宿したその形。 叩き割った壜の奥、愛がこびりついていた。 誰かに合わせて作る心が どんなに不純なものだったとして。 傷つけられるのも、傷つけてしまうのも、 あなたは怖くて仕方ないのね。 それならば、 愛を知る人よ。せめて誠実であれ。 傷つけ方を選べるようにならないで。 守らない用法用量で守ったのは 自分の心だったんだね。 優しいね。 愛と情を切り離す。 それは木天蓼だった。 命に命が宿ることさえ こんなに綺麗でおぞましいのね。 傷つけたくないのに、傷つけてしまうほど あなたも辛くて仕方ないのね。 それならば、 愛を知る人よ。どうか手放さないで。 あなたの価値は、あなたが信じたもの。 生まれ変わりなんて信じないでね。 わざと枯らした花がどんなに美しくてもね。 誰もあなたを殺さなかった。 故に、あなたが苦しんだなら、 憎んでいいから。 本音を晒すより、手首を隠す方が 楽だとわかっても急がないでね。 優しさは悲しさだ。 微睡むような悲しさだ。 さらばえて、 愛を知る術がこの世にないのを知る。 傷つけ方も知らず生きられないね。 守れない用法用量で守ったもの。 自分の形だったんだね。 抱き締めてあげて。 優しさってこんなに、 |
≒haju:harmonics | haju:harmonics | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 傷口に砂糖を塗ったら 余計に惨めになって、 引き金に手をかけたこと、 見せびらかしたくなった。 それだけだ。それだけだった。 命は平等だと道徳が、 人は不平等だと現実が、 信じるべき方は明白だった。 理想を語るには遅すぎた。 私の体は、心は、 ただ息をする呪いだ。 張り付けた愛想笑い。 迎合に媚を売った。 掲げた正義は、 今や人を殺す呪いなんだ。 あんまりだ。 指切りの指の軽さと、 引き金を引く指の重さが、 同じなのだとしたらあまりに惨い。 こんなにも生きているのに。 こんなにも命なのに。 私のエンドロールが流れる。 いの一番に席を立ったのは 数少ないはずの友人だった。 恨むのは悪だろうか。 私は違うんだろうか。 孤独を嘆いてしまうのに、 孤独を誇ってしまうのだ。 それ以外、持っていないから。 銃口は心に向けたまま。 誰かを想った言葉は、 静かに誰かを呪った。 撫でようと伸ばす手で、 首を絞めていたようだ。 正しい善意も、 向け方次第では刃になった。 絶望の果ての涙も、 希望の末に落ちる涙も、 温度は同じなのに、 あまりに違う。 こんなにも苦しいのに。(美しいのに) こんなにも。 動物は物だと教わった。 神様はいると教わった。 その基準を決めた私たちは 命の価値すらも見限った。(見誤った) 私たちは安らかな死を褒め称え、 自ら選んだ死を咎め、 正常なフリをしている。(異常なフリをしている) 私たちは皆、同じだ。 ただ服を着た呪いだ。 優劣を測るように天秤に乗せた心臓。 私の体は、心は、 それでも脈を打ち続けるんだ。 だからさ。 指切りの指の軽さと、 引き金を引く指の重さが、 同じなのだとしても生きていくんだよ。 こんなにも愛しいから。(等しいから) そう、これは命の話。 |
陽傘ナナヲアカリ | ナナヲアカリ | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 夢を見ていた。三時をまわっていた。 懐かしい黴の匂いがして、 君が夢に出たことを伝えたかった。 今更、笑って会えるような気がしたんだ。 空き壜をサンダルで蹴るような 割と無敵だった夏のこと。 振り返るたびに焦がれてしまう。 昔の自分に憧れてしまう。 「もう帰る時間だよ」 帰り道なんてものがそう、確かに在ったこと。 陽傘を「大げさ」と言う君は、 もう大人になったのかな。 なれたかな。 ねぇ、夏の終わり際って何で こんなに寂しいんだろうね。 繰り返すには早く、振り返るには遅い。 見えない敵をつくったって 決して生きやすくはならなかった。 飛ばせなくなる階段。それでも磨り減る靴。 馬鹿にされているようで朝が嫌いだったこと。 守られているようで夜が嫌いだったこと。 そんなものの上に、弱い弱い私がいたこと。 せめて、君には知ってほしい。 嫌われたくないから、 合わせる会話が随分上手になったよ。 伏し目がちに頷いた君が どうしても消えないままだ。 ねぇ、夏の終わり際って何で こんなに懐かしいんだろうね。 記憶を触る度、かすかに遠くなる。 サイダーが飲めなくなって、 日に焼けるのを好まなくなって、 あの頃の私ごと否定する気がした。 いつの間にか周りだけが大人になっていく。 私にはひたすら眩しい。正しくなりたい。 背丈が伸びても、変わらず届かない何かがあって、 それにひどく安心した。 夢を見ていた。三時をまわっていた。 懐かしい黴の匂いがしました。 喋り方を真似てふざける二人でした。 馬鹿だな。代わりなんていないのに。 そんなの、とっくに知っているのに。 ねぇ、夏の終わり際って何で こんなに寂しいんだろうね。 繰り返すには早く、振り返るには遅い。 見えない敵がいなくたって。 決して生きやすくならなくたって。 差し出された手だけは握り返せるように。 朝日が、いつも君みたいに眩しかったから。 夜の空気が、君みたいに心地いいから。 忘れたくないのは、君のこと。 だから、嫌ったこと。 思い出すのは夏のこと。 |
またねがあれば當山みれい | 當山みれい | 澤田空海理 | 澤田空海理 | 思えば後悔は、二つくらいしかないな 誕生日プレゼントが、渡せそうにないこと あなたに見せたかった服が、 無駄になってしまったこと さよならしなきゃいけないこと あぁ、これで三つ目か まあいっか あなたのせいで、部屋を片さなきゃならないよ あまり時間がないのに、なんてことすんだ でも冬が濃くなって、そんな話を切り出されたら 次こそは泣いてしまうから 春じゃダメですか いやいや、春の陽気に中てられたら 流石のあなたも、言いにくいだろうから 夏にしよう 涙も汗と一緒に紛れるから でも、暑いのは嫌だから秋にしようよ なんて、言ってみただけだよ あなたと過ごした36ヶ月の中に 半生分の幸せと、一生分の後悔が 穿って、育って、白斑の花が咲く 私だけだったのかな あなたと暮らした36ヶ月の日々は 一生分の幸せだ 二度とはない僥倖だ それは、変わらないから 明日には捨てるから 黙って頷いて、今は話を聞いてよ 不思議とその時がきたら、簡単に泣けないもので さいあく泣き落とそうと考えた自分が恥ずかしい 胸にある悲しみの容量なんて飛び越して 涙より先に「ふざけんな」なんて わかってる ふざけているのは、私だ だらしない寝顔 片っぽを探す靴下 絶対言わない「ありがとう」 たまにくれる花の束 そうやって、いつだって、 生きてきたはずでしょう? 歩んできたはずでしょう? また同じ話、何回聞いても飽きないよ 水道水のような日々、炭酸のない恋の歌 味のないガムでも私はいいんだよ 捨てるくらいなら飲み込んでしまえば、なんて 思えば後悔は、二つくらいしかないな 誕生日プレゼントが渡せそうにないこと あなたに見せたかった服が、 無駄になってしまったこと あぁ、それからね 友達としても会えなくなりそうなこと あなたの中の私は、意外と小さかったこと 言いたいことも、言われたいことも、 尽きないくらいにあったこと まとめれば一つだけなんだよ 未だ好きだったんだ あなたが残した3年分の思い出が 一生分の幸せが、一生分の幸せが またねがあれば、なんて足掻くよ あなたがくれたね 何回言っても足りないや 一生分の幸せだ 紛れもない幸福だ 言い慣れないけれど、またねはないけれど 最後は私の方から「ありがとう」を言うから あなたも笑ってよ 重くならないように言った 上辺だけのさよならじゃ どれも意味を成さないんだよ それじゃあね | |
ポジティブシンカー!双海亜美(下田麻美) | 双海亜美(下田麻美) | 澤田空海理 | 網本ナオノブ | 網本ナオノブ | そりゃあきっと誰だって たまにはさ、つらいよね 着飾って外に出て お日様を浴びよう にっちもさっちもどっちも行けない そんな時はじだんだを踏もう 下には道があるかもね そしたら、きみの勝ち! 悩む時間があるなら その時間分だけ寝ちゃおう 逆に夜更かしをしてみたり? 時間割は任せてよ アラームもかけてあげる 月曜の朝は日曜の夜中! 走って!ポジティブシンカー! きらっと弾ける、いつか 山より谷より雲の上でしょ!(そうでしょ!) ♭(フラット)気味のテンションに ふらっと打ち放つコメット 七転び八起きより、転び方を覚えよう その方が前に進むよ! 好き嫌い、やっぱ好き 押しちゃった恋愛ボタン 素敵って言えること それこそが無敵だ ピンチとチャンスはいっつもセット売り 表裏一体?たしかそんなの 負けたくないならまずは 先に戦わなきゃ! 悩む時間の正体 それはただの時間稼ぎ 考えるよりも動いちゃえ! 後悔は先に立たず なら後ろにいてあげる 背中を押すから あとは勢いで! 走って!ポジティブシンカー! さらっとはにかんだら 山あり谷あり、でも一人じゃない(レッツゴー!) 真っ白なキャンパスに 投げつけろ、自分パレット きらきらしてる純情は 絵具だけじゃ作れない タイトルは君だけのもの 笑ってくれたらいいな ビビットに光る瞬間 君に届くように応援するよ(いくよ!) ♭(フラット)気味のテンションは 上がって#(シャープ)になるんだ ぴかぴか光る一等星 背伸びせずに届くよ 君の心の中にある |
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