●小貫信昭のコラム一覧
第96回
宇多田ヒカル「真夏の通り雨」
さて今月は、そろそろ各地で梅雨入りの時期ということもあり、宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」を。この場合は“通り雨”なので、正確には梅雨明け以降のシチュエーション、ということになるのだが…。
第95回
阿部真央「どうにもなっちゃいけない貴方とどうにかなりたい夜」
阿部真央について文章を書くのはこれが初めてかもしれない。こんなキャリアと実績があるヒトなのに…。しかしご縁というものは、こちらから勝手に作ってみることも可能なのである。というわけで今月は彼女のことを。もちろん本コラムなので、彼女を「作詞家」として取り上げる。
第94回
DREAMS COME TRUE「未来予想図II」
カラオケを楽しむのもしばらく我慢して、この難局を乗り切りましょう。でも、カラオケ・ボックスに行かなくても、ふと口ずさめばココロが↑になる曲は多い。例えばこの「未来予想図II」。ジャンルとしてはラブ・ソングではあるけれど(また、女性が歌うのに適しているのは言うまでもないけど)、未来というものの戸惑いや迷い、疑いを排し、まっすぐ前をみつめるこの歌の姿勢は、こんな時期だからこそ、大切なものとして響くのだ。
第93回
King Gnu「白日」
King Gnuの「白日」のミュージック・ビデオは、バンドの有り様に着眼し、そこからハミださずフォーカスしたものだったので印象深かった(ディレクションはOSRIN)。特にいいなと思ったのは、天井の高い洋館のホールのような場所で、レコーディングしているかのようなマイクや機材の装いでもって、メンバーそれぞれが比較的離れた場所で各楽器を鳴らしていることだった。
第92回
山下達郎「ずっと一緒さ」
さて今回は、山下達郎の「ずっと一緒さ」をとりあげる。この方には以前、何度かインタビューさせて頂いたことがあるが、毎回とても丁寧に対応してくださったことを覚えてる。そうした場において、いわゆるプロモーション・トークが完璧なタイプであり、こちらが発しそうな質問に対しては、予め頭の中に最良の答を用意してくれていた。
第91回
レキシ「きらきら武士 feat. Deyonna」
二千二十年の一回目は、新年にピッタリのレキシを取り上げるでござる。なぜレキシは新年にピッタリかと申すと、年末年始の様々な行事は、伝統に則ったものが多く、ふと我々は、祖先に思いを馳せるからでござる。でも、そもそも今は、年間を通じて歴史ブームでござるなぁ。若い女性が戦国武将を身近に感じ、それぞれの“推し”にまつわるグッズを身につけたりもしておるし、もしやそれは…
第90回
小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」
今月は、最新アルバム『So kakkoii 宇宙』も大好評な小沢健二。彼はサウンドの魔術師であると同時に歌詞の巨匠でもあり、なんで今まで取り上げてなかったんでしょうか。ではさっそく、J-POPの歴史に残る大傑作『LIFE』の中から、いくつかご紹介します。
第89回
Official髭男dism「宿命」
ロック・スピリットという言葉がある。その一方で、ポップ・センスという言葉もある。このふたつから伝わるのは、ロックが精神性を大切にするのに対し、ポップは指向性や応用力が重要だということ。でも、ここ最近メキメキと実力を発揮しつつあるOfficial髭男dismに贈りたいのは、このふたつを合わせた言葉、そう、「ポップ・スピリット」だ。
第88回
竹内まりや「告白」
今月は、映画『天気の子』の主題歌のひとつ、RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」を取り上げよう。映画監督・新海誠とのコラボは『君の名は。』以来だが、両者の場合、単にアーティストが楽曲提供するにとどまらず、脚本段階から“共作”することで知られる。
第87回
RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
今月は、映画『天気の子』の主題歌のひとつ、RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」を取り上げよう。映画監督・新海誠とのコラボは『君の名は。』以来だが、両者の場合、単にアーティストが楽曲提供するにとどまらず、脚本段階から“共作”することで知られる。
第86回
サカナクション「新宝島」
今回はサカナクションの2015年の作品「新宝島」を取り上げよう。この作品は、映画『バクマン。』の主題歌として制作されたが、そのことを意識して聴くと、夢を目指し奮闘する若きマンガ家の姿を描いたあの作品の主題歌ならではの表現も見うけられる([描く]、などはまさに…)。
第85回
松任谷由実「DESTINY」
「ひこうき雲」や「やさしさに包まれたなら」は、もちろんユーミンを代表する名曲だが、どちらかというと静かだったり穏やかだったりする曲調だ。他にも彼女には様々なスタイルがあり、今月はそのなかから、ロックっぼくてイケイケな「DESTINY」を取り上げたい。
プロフィール
小貫 信昭
(おぬきのぶあき)
1957年東京は目黒、柿ノ木坂に生まれる。音楽評論家。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。