●小貫信昭のコラム一覧
第108回
藤井風「何なんw」
さて今月は、話題沸騰、人気急上昇、みるからに高身長の藤井風の作品をとりあげることにした。このヒト、興味深い作品がたくさんあるので、1曲に絞らずに、3曲ほど取り上げたい。
第107回
Awesome City Club「勿忘」
今回は、ロングヒットを続けるAwesome City Clubの「勿忘」である。よく話題になるのがタイトルの読み方だが、“わすれな”である。「勿忘草」なら読めても、そこから“草”が抜けると???になるのは言葉の盲点だろう。しかし“勿忘”自体、こういう使い方はふだんしないから、造語といえば造語なのだ。
第106回
緑黄色社会「sabotage」
歌詞を取り上げる前に、初登場ということもあるし、まずは彼らの魅力について。最初にグループ名だ。他とは似てない独特なものでありつつ、持続可能な社会を目指す、これからの時代にも合っている。なので緑黄色社会というのは、実にいい名前だと思うのだ。
第105回
太田裕美「木綿のハンカチーフ」
今月は、太田裕美のヒット曲「木綿のハンカチーフ」を取り上げる。オリジナルのリリースは1975年12月だが、“別れの季節”たる春に聴いてこそ、胸に届くものも大きい。過去に様々なアーティストがカバーしてきた。最近では、女優の橋本愛も歌っている。
第104回
松浦亜弥「桃色片想い」
今月19日に公開される映画『あの頃。』(今泉力監督)は、 松坂桃李が“あやや推し”の主人公を演じつつ、仲間がいることの大切さを描く青春ストーリーだ。また、当時のハロプロの名曲達が、映画の全編を彩るという。となれば、今月は松浦亜弥の名曲を取り上げることにした。「桃色片想い」だ。
第103回
YOASOBI「夜に駆ける」
2021年、最初にとりあげるのはYOASOBIの「夜に駆ける」である。似たタイトルの作品としては、スピッツの「夜を駆ける」というのもある。つくづくタイトルは重要だと思うのは、“に”と“を”でまったくニュアンスが違ってくるからだ。
第102回
石川さゆり「津軽海峡・冬景色」
年末になると、演歌を聴きたくなるのはなぜだろう? このジャンルに日本の伝統を感じ、来るべき正月の様々な行事の“予行演習”をしたがるからだろうか。例えば女性演歌歌手の着物姿に自分の晴れ着姿を重ねたり、歌詞に登場する盃やお酒をお正月のお屠蘇(おとそ)に重ねたり…。そしてもちろん、聴きたくなくても演歌が聴こえてくるのが年末の世相だ(その代表格は、もちろん『NHK紅白歌合戦』)。
第101回
あいみょん「マリーゴールド」
前回は100回記念ということで、特別に私の著書『Mr.Children 道標の歌』を中心に書かせて頂き、特定の歌は取り上げなかった。なので今回が、栄えある本コラムの100曲目である。迷わずあいみょんの「マリーゴールド」を選ばせて頂いた。
第100回
『Mr.Children 道標の歌』(小貫信昭著)
おかげさまで当コラムは連載100回目を迎えました。「歌ネット」編集部のみなさま、そしてもちろん読者のみなさま、本当にありがとうございます! この瞬間、僕の頭の中でくす玉が割れ、周りの人たちがクラッカーをパンパンと鳴らして祝ってくれてるのが見えた……、ような気がします。
第99回
瑛人「香水」
今月は、上半期、もっとも注目された楽曲のひとつ、瑛人の「香水」を取り上げよう。となれば歌詞の注目点は“ドルチェ&ガッバーナ”というわけなのだが、実際にこの香水を知らない人間にも、どこか歌を通じて香ってくるから不思議である。なにしろこの作品は、久しぶりにJ-POP界に現われた視覚でも聴覚でも味覚でも触覚でもない、嗅覚を中心とした歌だ。
第98回
フラワーカンパニーズ「深夜高速」
今月はフラワーカンパニーズの「深夜高速」を取り上げる。ジャパニーズ・ロックの“泣ける名曲”として知られているが、確かに歌のクライマックスで繰り返される[生きててよかった]は、誰の胸にもグサリとくる。
第97回
フジファブリック「若者のすべて」
今月は、惜しくも若くして急逝したフジファブリックの志村正彦が残した名作、「若者のすべて」を取り上げる。夏の終わりの“喪失感”を歌った作品は数多いが、この歌は、実に優れたものとして多くの聴き手を魅了し、今も魅了し続けている。
プロフィール
小貫 信昭
(おぬきのぶあき)
1957年東京は目黒、柿ノ木坂に生まれる。音楽評論家。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。