第70回メーカー対抗最大人気曲TOP15(2015年5月:2015年4月データより分析)
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1位は、やはりユニバーサルのback numberから「花束」。もともと結婚式ソングとしてもロングヒットしてきたが、今年1月の「ヒロイン」のヒットで再注目されていることも大きい。back numberはこの2曲以外にも、「高嶺の花子さん」「わたがし」「恋」「青い春」なども総合TOP50入りと、人気絶頂ぶりが分かる。2位は、エイベックスの三代目 J Soul Brothersの最新曲。元ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストSLASHが参加した事でも話題のハードなアッパー・チューン。三代目JSBでは他に「Eeny, meeny, miny, moe!」や、「R.Y.U.S.E.I.」も総合TOP10入り。ただ、かつては、幅広いアーティストの歌詞人気曲が目立ったエイベックスだが、現在では彼らやEXILE、E-girlsといったLDH系以外で人気なのはAAAと東方神起くらいで、かなり人気が偏っているようだ(無論、安室奈美恵のように歌詞以外の要素の支持が絶大というアーティストもいる)。注目は4位のワーナー。最大人気曲はコカ・コーラCMで注目され、初のダウンロード・ヒットなっているゲスの極み乙女。の「私以外私じゃないの」だが、同社の2番手はきゃりーぱみゅぱみゅ「もんだいガール」、3番手はchayの「あなたに恋をしてみました」と、どの曲も今年発売、どのアーティストもデビュー5年以内で勢いが感じられる。同社からは、今後もさらに多くの注目アーティストが出てきそうだ。
上位TOP5は男性ボーカルのアーティストに集中していて、女性アーティストは見られないが、8位以下になると、ericaやCHIHIRO、大原櫻子と更なるブレイクが期待される女性ソロが続々。“ギタ女”という言葉もやや一段落ついた感じもあるが、まだまだアイドルブームに負けずに、各メーカーのイチオシとしてさらに頑張ってほしい。意外な所では、11位の阿部真央が歌詞人気常連ということだろうか。この「貴方の恋人になりたいのです」は09年の2ndシングルで安定した人気だが、他にも「I wanna see you」、「私は貴方がいいのです」「ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜」(←これは必読!)、「ロンリー」、「Believe in yourself」「いつの日も」が総合TOP200入りしている。今年は結婚、妊娠とおめでたい話題続きだが、今後、出産を経てさらにユニークな視点でのギターロックを聴かせてくれるか楽しみな存在だ。他にも、アイドルグループの中では珍しく、歌詞サイト人気常連の嵐の最大人気曲が二宮和也のソロ曲「虹」というのも興味深い。これは、07年のアルバム『Time』の初回限定盤のみに収録されていたが、最近になって、“二宮和也ソロ恥ずかしすぎランキング1位曲”として大量にリツイートされていることも大きいようだ。確かに、このドリーミーさは突出していて、王子系キャラが好きな人は中毒になりそうだ。
ということでメーカー別でみると、いつもは気づかない人気曲にも気づけるのが興味深い。個人的には、90年代の名曲「糸」が最大人気となっているヤマハミュージックコミュニケーションズに、ひと月でも十分なので、これを超える人気曲を作っていただきたいところ。どのメーカーも応援しています!
06年より音楽活動を開始したR&B系の女性シンガーソングライター、CHIHIROの6thオリジナル・アルバム『NAMIDA CARATS』のリード曲。アルバム名からも分かるように、様々な場面での涙がテーマとなっている中で、この曲は圧倒的な片想いを綴ったバラード。“100回諦めようとしたって/1つの好きが勝っちゃうくらい”など、思い詰めている様子が手に取るように分かる。他にも、片想いから立ち直ろうと決める「RESET」や、彼氏にとって自分の存在の軽さに気付いてしまう「ずるいよ...」など、全体にダメンズ(微笑)に入れ込んでしまう一途な女子が多数登場するのが興味深い。なお、アルバムのラストには結婚式をテーマとした美しいバラードの「バージンロード」も収録されているので、失恋続きだとしても、“人生に明けない夜はない”と思えるはず。
ここではデビュー2年内のアーティストを対象に、毎月注目のアーティストを"歌ネット・ルーキー"として紹介していく。ただし、「ルーキー」として選定するのは1アーティストにつき1度限りとする。
今月は、8位のwhiteeen(ホワイティーン)に注目。彼女たちは、その名前から分かるようにGReeeeNの妹分としてデビューが決まったmeri、kana、hima、noaという10代4人からなるボーカル・グループ。公式サイトなどでのコメントは発表されているが、露出はイラストのみで、その素顔はGReeeeN同様に謎のままだ。
4人は、映画『ストロボ・エッジ』のオーディションで選ばれ、2015年3月11日にその主題歌「愛唄〜since 2007〜」でCDデビュー。ご存知、2007年のGReeeeNの初ヒット曲だ。(このタイミングで、GReeeeNの「愛唄」も再浮上しており、これも含めれば、whiteeenの指数は60ポイント程度と、さらに倍増する。)
映画の青春ストーリーに沿うように、大人ぶることもなく、また可愛く媚びるのでもなく、あくまでも等身大の爽やかな歌声が魅力的。GReeeeNとプロデューサーであるJINもそれを狙って、彼女たちを選んだのだろう。 CDカップリングの「ハンブンコ」は、ポップなのに爽やかで、これからの熱い季節にピッタリ。今後も4人ならではの爽快感、等身大感がどれだけ出てくるか、大いに期待したい。
※今月は、61.5%が「愛唄〜since 2007〜、残る38.5%がシングルカップリングの「ハンブンコ」となったので、表は省略した。
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