その飾りが自分を強くしてくれるなら、自由でいいんだ。
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Little Black Dress
その飾りが自分を強くしてくれるなら、自由でいいんだ。
2025年2月5日に“Little Black Dress”が新曲「PLAY GIRL」をリリースしました。同曲は、ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』主題歌。女が着飾るときには、様々な理由がある。その飾りが自分の心さえも強くしてくれることがある。そんな“型にはまらず、自由なライフスタイルを楽しむ女性”を遼が演じ、歌いあげる1曲となっております。 さて、今日のうたでは“Little Black Dress”の遼による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「PLAY GIRL」にまつわるお話。リアルと想像を交えながら書き上げていったというこの歌。遼が印象的だった女性たちの姿とは…。また、今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読でもエッセイをお楽しみください! 18の時に岡山から上京して、そこからの1年間は雑踏にもまれながら、 夢に向かって必死にもがいていた。 岡山から持ってきた服と、両手におさまる程度のメイク道具。 オシャレに興味はあったものの、ただお店を眺めるだけの節約の日々。 19になって2つのアルバイトを始めた。お店は昼の広尾と夜の丸の内にあった。 同じ平日でも流れる時間が全く違う街。 凛としたワンちゃん達を連れて昼間のカフェテラスで会話を堪能する人たちを広尾で見て、スーツ姿やセミフォーマルな姿でワイン片手にミーティングをする人たちを丸の内で見る。これが東京のエネルギーか…と感動した。 平日の夕方、バイトに向かうために乗り換えで降りた恵比寿駅の化粧室へ向かうと、 人だかりができていた。近づくと、みんな化粧室を利用する方たちだった。 鏡に向かい、マスカラをクッとあげてアイラインを長く引き、結っていた髪を下ろして、 リップを馴染ませ、最後に全身鏡で身なりを整えたら、それぞれの目的地へ向かっていく。 カッコよかった。そんなお姉さんたちの姿があまりにも美しくて歌詞にした。 混みあう駅中の化粧室 男たちを決してだますつもりはない 今夜も泣く恋なんてしない 戸惑うことなく強く濃ゆく マスカラONして そこから数年後、東京の生活にも慣れてきて、恵比寿に行きつけのお店までできた。 ある日、そのお店でこんな声が聞こえた。 「そのバッグ、何が入るの?!リップも入んないじゃん!持つ意味あるの?!笑」 振り向くと、手のひらサイズほどの小さなブランドバッグを首から下げているファンキーでかっこいい女性がいた。その方はこう返した。 「こういうのは何も入らなくたっていいんだよ笑。お守りみたいなものなんだから!笑」 そうだ。着飾る理由なんて、人それぞれだ。 マイクロサイズ ブランドバッグ 中身のない私みたい? かまわない、欲しいのは 自由だから お洒落をするということは、自分と向き合うこと。 自分を知って、自分をどう魅せたいかを研究する。とっても美しい努力だ。 気分を上げたいから、なりたい自分になりたいから、相手に気に入ってもらいたいから、 本当の自分を隠したいから、どんな理由だっていい。 その飾りが自分を強くしてくれるなら、自由でいいんだ。 恋愛も同じ。 愛が欲しくて傷つけ傷つけられ、気づけば心身ともにボロボロになっていたとか、 本当の自分を知られたら嫌われちゃいそうで、向き合うことから逃げてしまったとか、 そんな自分の弱さを悟られたくなくて演じてしまったとか、 そんなこともあるけれど―― 聞き飽きた口説きセリフ LINEまで教えても かまわない、欲しいのは “あなた”じゃない 愛してみたりして 脱がされてくあたしを 知ってしまいたくないの うちに帰ればひとり 枕をぬらしている ダサいあたしを欲しがるなら あなたを捨てます Bye… 弱い自分を隠すために、着飾ったり強がったりするのも、 自分を愛するため、人に愛されるための努力だ。 それも自分の魅力の一つなのだと自分を信じることができた時、自信となって強くなる。 その強さで、どんな高価な宝石よりも輝きを放ち美しくなる。 するといつのまにか、心から愛してくれる人に出会っていたりする…。 こうしてリアルと想像を交えながら確立していったPLAY GIRL。 歌詞だけではなく、メロディやアレンジ面でも複雑で繊細な女心を表現し、 自分の弱さを悟りつつも自由を楽しむ女性の曲へと仕上がった。 そして今年、足立梨花さん主演のドラマ、テレ東ほかドラマチューズ!『マイ・ワンナイト・ルール』の主題歌に選んでいただいた。 原作はコミックシーモアで連載中のなかおもとこさんによる電子コミック『マイ・ワンナイト・ルール』。 主人公の綾は独身アラサー女性で、彼氏はいないけど性欲はあるから自分ルールを作ってワンナイトを楽しもうとするが、一夜を共にした彼に恋愛感情が芽生えて翻弄されてしまう、恋愛サバイバルコメディ。 綾の悩みや登場人物のキャラクターに親近感が湧くので、 思わず一緒に一喜一憂してしまう。 1話ごとに傷つき傷つけられ強くなりながら自由を楽しむ綾は、まさにPLAY GIRL! 『マイ・ワンナイト・ルール』のおかげで、この楽曲はより一層厚みを帯びた気がする。 ありがたいことに、「何度も聴いていると歌詞の印象が変わった」などのお声もいただく。 このコラムを見かけてくださったあなたも、 ぜひ一度楽曲を聴いてみていただけたら嬉しい。 <Little Black Dress・遼> ◆公開収録イベント タイトル:TOKYO MUSIC SHOW 公開収録&ミニLIVE ~昭和歌謡を愛するオールジェネレーションの仲間たち~ 出演者:Little Black Dress 開催会場:TOKYO FMホール(東京・半蔵門) 開催日程:2025年2月11日(火・祝) 開場:18:00 / 開演:18:30 チケット料金:¥3,500 <イベント詳細> URL: https://www.interfm.co.jp/news/single/tokyomusicshow01282025 <チケット申込サイト> https://ticket.rakuten.co.jp/music/rtififi/ ■楽曲配信Linkfire■ https://king-records.lnk.to/PLAYGIRL