2024年11月22日に“Little Black Dress”がキングレコード移籍第1弾配信シングル『チクショー飛行/猫じゃらし』をリリースしました。今作には、遼自身が作詞作曲に加えて、初めて編曲までトライした「チクショー飛行」と、高校時代から数年かけて作り上げた「猫じゃらし」を収録。
さて、今日のうたではそんな“Little Black Dress”の遼による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「チクショー飛行」にまつわるお話です。感情に振り回されて、自分をコントロールできないとき。でも、後戻りはできないから、グッと気持ちを上げていきたいとき。ぜひ楽曲と併せて、このエッセイを受け取ってください。
チクショー、チクショー、チクショー!!
そう叫びたくなる瞬間が、人生に何度あるだろう。
感情の制御がきかない時、まるで自分が、
嵐の中を飛ぶジェット機になったように感じないか。
そのことしか考えられなくなり、何をしていても、心はモヤモヤ雨模様。
そして突然、ゲリラ豪雨みたいに訳のわからない涙が溢れてきたかと思ったら、
お次は雷のように怒りの稲妻が走って何かに八つ当たりしたり、
ふと我に返って何もかもが嫌になったり。
予測不能な感情の天気に左右されては、ハンドルを取られたみたいに、
自分を上手くコントロールできなくなってしまうのだ。
そんな時は、一度何も考えずに「チクショーーー!!!!」と思いっきり発散させて、
新しい燃料を入れる時間が必要だと、私は思う。
2番の歌詞に、
<人生の分かれ道で立ちつくし離陸寸前 この速度超えてしまってはもう戻れない>
<引き返すか 追い風を待つか 君はどっち?>
とあるが、これはV1速度というものからヒントを得た。
飛行機にはV1速度というものがあり、
この速度を超えてしまうと離陸を中断することができないらしい。
つまり、後戻りできなくなるのだ。
人生においても、そんな選択の連続。
でも後悔することがあったっていい、一生懸命生きている証拠だもん。
一度きりの人生、どうせなら楽しんでチクショー飛行したい。
高度上昇(レベルアップ)していくチクショー飛行を。
「チクショー!」な時は、ぜひこの曲を利用して、
気分も高度も華麗に上昇しよう。
叫んでみろよ!チクショーーーーー!!