2025年2月5日に“Little Black Dress”が新曲「PLAY GIRL」をリリースしました。同曲は、ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』主題歌。女が着飾るときには、様々な理由がある。その飾りが自分の心さえも強くしてくれることがある。そんな“型にはまらず、自由なライフスタイルを楽しむ女性”を遼が演じ、歌いあげる1曲となっております。
さて、今日のうたでは“Little Black Dress”の遼による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾。自身にとって、ドラマの主題歌とはどんな存在なのか。ドラマと主題歌の関係性に感動したとある記憶とは…。ぜひ今作「PLAY GIRL」の歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。
シンガーソングライター、Little Black Dressです。
「今日のうた」のコラム第1弾は、2月5日に配信リリースした新曲『PLAY GIRL』について書かせていただきましたが、第2弾ではドラマ主題歌について書いてみます。
『PLAY GIRL』は、今(2月13日時点)放送中のドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』の主題歌に選んでいただきました。
初めてのドラマ主題歌。毎回絶妙なタイミングで曲をかけていただき、感動してしまいます。
不思議なことに、登場人物たちの心境の変化とともに、『PLAY GIRL』も、“決意を後押しするような強い曲”に聞こえたり、“哀しい叫び”のように聞こえたり、変化しているように感じるんです。
主題歌は、ドラマを盛り上げるための存在であり、登場人物のラブレターのような存在でもあるんですね。
以前も、とある作品で同じように、ドラマと主題歌の関係性に感動したことがあります。
2014年に日本テレビ系列で放送された『明日、ママがいない』です。
児童養護施設を舞台に、まだ幼い子どもたちが、いろんな大人たちと出会い、愛されることや愛することを知っていくドラマ。
今回は、当時の私が作品と主題歌に触れ、感じたことにフォーカスを当てて書きます。
当時、私は15歳、中3思春期。学校での人間関係に悩み、反抗期もあって、心がトゲトゲしていた時期だったのですが、愛を探し求めて一喜一憂する子どもたちや、子どもたちを守ろうとする大人たちの愛情を自分の日常と重ねて、毎話ボロボロと泣いていました。笑
何より、芦田愛菜さんをはじめとする、自分よりも小さな子役の皆さんが、全身全霊でその役を演じられる姿にも心を打たれましたね。
自分自身が多感な時期だったこともあり、
“「私は愛されてないのかも」って思ってしまうことって私だけじゃなくて、実は誰しも起こり得る感情なのかもしれない”とか、
あなたに思いっきり抱きしめてほしいと、本当はあなたを愛していると、
“どうして人って、言うべきタイミングで言うべきことを素直に言えないんだろうか”とか、
そんなことをモヤモヤ考えながら観ていました。
この感情に答えが欲しいよー!モヤモヤするよー!!
そんな中、主題歌コトリンゴさんの『誰か私を』が流れてくるんです。
さびしそうね さびしそうね でも大丈夫
今日から一緒って 抱きしめられたい
強くなった気でいた でも勘違いで
言いたい事が何一つ 言えない自分になっていたよ
でも誰か私を 誰か私を
そっと愛してはくれませんか
まるで、登場人物たちの心の内のように。モヤモヤした感情を代弁してくれるように。
歌が降り注いできました。
ドラマに寄り添って作られた楽曲が、いつの間にか視聴者である自分に寄り添ってくれていた。そんな瞬間でした。
主題歌は、ドラマを盛り上げるための存在であり、登場人物のラブレターのような存在であり、誰かの人生に寄り添える存在でもあるんですね。
今回ドラマ主題歌に選んでいただいた『PLAY GIRL』も、そんな存在になれていたら嬉しいなと思います。
そしてこの先もし、またドラマ主題歌を歌う機会をいただけたら、そんな存在になれるような楽曲を、愛情込めて作りたいなと改めて思います。
テレ東ほかドラマチューズ!『マイ・ワンナイト・ルール』、原作のなかおもとこさんによる電子コミック『マイ・ワンナイト・ルール』、そしてドラマ主題歌『PLAY GIRL』を、引き続きお楽しみください♪
<Little Black Dress・遼>