それぞれの得意分野があって、それぞれに合った生き方が必ずある。

 豊島こうき(Vo.&Gt.)、福島拓人(Gt.&Programming)からなる2人組バンド“Amber's(アンバーズ)が新曲「DRIVE」と「アブノーマル」を2作連続配信リリース!1作目の「DRIVE」は2021年6月18日に配信リリース、2作目の「アブノーマル」は7月30日にリリース。2曲ともAmber'sのTikTokアカウントで既に公開されているものから、さらに磨きのかかった音源となっております…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作をリリースした“Amber's”の福島拓人による歌詞エッセイをお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「アブノーマル」に通ずる想いです。アブノーマル=通常ではない、普通ではない。そういう自分の居場所がなく今、息苦しい日々を送っているあなた。この楽曲とエッセイを受け取ってください。

~歌詞エッセイ第2弾:「アブノーマル」~

僕もあなたも、なにも劣ってはいない。変人、奇人でもない。出来損ないというわけでもない。ただ単にそういった性質を持った人間なだけだ。自分を卑下する必要は全く無い。とはいえ、その性質を理解してもらえなくて肩身の狭い思いをしたり、上手く言葉に出来なくて心と身体が噛み合わない瞬間を経験した人はたくさんいると思う。きっと、その性質とちゃんと向き合う事が僕らには必要なんだと思う。

そんなことを自分にも言い聞かせながら、新曲「アブノーマル」を制作して感じた想いを皆さんに届けたいと思う。


自己肯定力が下がって、他人からの不当な扱いにいつの間にか慣れている日がある。

「自分は変わってるんだ。自分のせいで秩序を乱してしまうかもしれない。」

誰かが作った普通に合わせて、自分を偽り、話を合わせれば、確かに波風は立ちづらいかもしれない。自分のプライドを大きく傷付けなくて済むかもしれない。

けど、そうじゃ無いハズだ。

そもそも同じ人なんて存在しないわけで、人は生まれながらに誰もが個性的な性質を持っている。月並みな言葉だけど、表現的にではなく心の底からそう思う。自分に導かれて、心から惹かれたものが「ノーマル」であっても「アブノーマル」であっても胸を張ってそれを好きでいて、突き詰めればいいと思う。

例え、「変わってるね」と言われても、「劣ってるね」と言われても。

1しかないものを10あるかのように振る舞うこと。果たしてそれは本当に自分の為なのだろうか。1しかないなら本気の1を出すべきだと思う。その1で勝負するべきだ。どう考えてもストレートしか投げれないのに、フォークボールにも興味ありますって前髪いじってるヤツより、よっぽど清々しくてカッコいい。

それぞれの得意分野があって、それぞれに合った生き方が必ずある。

僕は今Amber's というバンドを組んでいる。

正直、自分ではそこまで自覚がないけれど“変わり者”の僕でも居場所を見つけられた。僕を“変わり者”と表現するならば、相方は“宇宙人”だ。自分の性質に向き合って生きれば、きっと居場所も見つけられる。

きっと僕らはいつまでも不器用だし、誰もが素晴らしいとは言わないかもしれないけれど、自分らしさを磨いてあなたの心の居場所になる。

「アブノーマル」をもっと。

<Amber's Gt/Programming 福島拓人>

◆紹介曲「アブノーマル
作詞:豊島こうき
作曲:Amber's