今の自分が在る為に意味の無い事なんてひとつもなかった。

 2023年1月11日に“bokula.”が初となるフルアルバム『FUSION』をリリースしました。今作には、レーベルのコンピレーションアルバムに収録された「2001」、3ヶ月連続リリース配信曲「夏の迷惑」「美談にしないで.」「グッドラック」を含む全12曲が収録!コロナ禍でも積極的に活動してきた彼らのこれまでを総決算する作品となっております。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“bokula.”のえい(Gt.&Vo.)による歌詞エッセイをお届け!大人になった今だからこそ、綴ることができる想い。そして、音楽を続けていく上で、抱き続けていく大切な意思を明かしてくださいました。今作と併せて、エッセイを受け取ってください。



今の自分が在る為に
意味の無い事なんてひとつもなかった。
 
成功した人は口を揃えて
『苦労をしてきた』
『何度も馬鹿にされてきた』と言う。
 
子供のままじゃ分からなかった実態が
段々と自分に投影されていく。
 
決して自分が成功してしまった人間だとは思わないけど、社会を知って、世間の歯車はどう回ってきたか、事実を飲み込めるだけでも、人としてひとりの若者として何かを成し得た気がしている。それくらいは自分を信用する事が出来る大人になれた。
 
僕達は日々エゴを確立していく上で
“異質な存在”にならなければいけない。
 
もちろん「普通の人」なんて何処にも居ないのだが、僕はより<ルーツ>を浮き彫りにしていかなくちゃいけない。ジャンルや好みの範疇を超え、音楽という意思表示でより多くの人に初期衝動を与え続けねばならないのだ。その為に僕は僕の中で何者になってしまってはいけない。
 
他人から言わせれば
間違った事は他人の正義。
大胆であれ。弱気で何が悪い。
人それぞれの生まれ持った個性を僕は常に肯定し続ける。
 
自分が貫く感性、信じ抜くきっかけは何事も正解なの。

<bokula. えい>


◆フルアルバム『FUSION』
2023年1月11日発売
 
<収録曲>
01.2001
02.ハグルマ
03.美談にしないで.
04.まみれて
05.FUSION
06.夏の迷惑
07.ルーツ&ワープ
08.愛愁
09.何者にもなれるな
10.グッドラック
11.満月じゃん。
12.ナイトダイブ