嗚呼神風特別攻撃隊無念の歯噛 堪えつつ 待ちに待ちたる 決戦ぞ 今こそ敵を 屠らんと 奮い起ちたる 若桜 この一戦に 勝たざれば 祖国のゆくて いかならん 撃滅せよの 命うけし 神風特別 攻撃隊 送るも征くも 今生の 別れと知れど ほほえみて 爆音たかく 基地をける おお神鷲の 肉弾行 神風特別攻撃隊 | 伊藤久男 | 野村俊夫 | 古関裕而 | | 無念の歯噛 堪えつつ 待ちに待ちたる 決戦ぞ 今こそ敵を 屠らんと 奮い起ちたる 若桜 この一戦に 勝たざれば 祖国のゆくて いかならん 撃滅せよの 命うけし 神風特別 攻撃隊 送るも征くも 今生の 別れと知れど ほほえみて 爆音たかく 基地をける おお神鷲の 肉弾行 神風特別攻撃隊 |
暁に祈るああ あの顔で あの声で 手柄頼むと 妻や子が ちぎれる程に 振った旗 遠い雲間に また浮かぶ ああ 堂々の 輸送船 さらば祖国よ 栄えあれ 遥かに拝む 宮城の 空に誓った この決意 ああ 傷ついた この馬と 飲まず食わずの 日も三日 捧げた生命 これまでと 月の光で 走り書 ああ あの山も この川も 赤い忠義の 血がにじむ 故郷まで届け 暁に あげる興亜の この凱歌 | 伊藤久男 | 野村俊夫 | 古関裕而 | | ああ あの顔で あの声で 手柄頼むと 妻や子が ちぎれる程に 振った旗 遠い雲間に また浮かぶ ああ 堂々の 輸送船 さらば祖国よ 栄えあれ 遥かに拝む 宮城の 空に誓った この決意 ああ 傷ついた この馬と 飲まず食わずの 日も三日 捧げた生命 これまでと 月の光で 走り書 ああ あの山も この川も 赤い忠義の 血がにじむ 故郷まで届け 暁に あげる興亜の この凱歌 |
あざみの歌山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや ましてこころの 花園に 咲きしあざみの花ならば 高嶺の百合の それよりも 秘めたる夢を ひとすじに くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い いとしき花よ 汝はあざみ こころの花よ 汝はあざみ さだめの径は 涯てなくも かおれよせめて わが胸に ああ ああ | 伊藤久男 | 横井弘 | 八洲秀章 | | 山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや ましてこころの 花園に 咲きしあざみの花ならば 高嶺の百合の それよりも 秘めたる夢を ひとすじに くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い いとしき花よ 汝はあざみ こころの花よ 汝はあざみ さだめの径は 涯てなくも かおれよせめて わが胸に ああ ああ |
嵐を衝いて鞭をあぐれば胸を打つ 雨の飛沫のはげしさよ 嵐 嵐 嵐を衝いて 馬車は荒野の涯を行く 道はあれども泥の海 しばし立寄る蔭もない 嵐 嵐 嵐を衝いて どこが今宵の宿じゃやら 涙みせない男だが 空が曇れば気も暗い 嵐 嵐 嵐を衝いて 旅の一日ついほろり | 伊藤久男 | 高橋掬太郎 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 鞭をあぐれば胸を打つ 雨の飛沫のはげしさよ 嵐 嵐 嵐を衝いて 馬車は荒野の涯を行く 道はあれども泥の海 しばし立寄る蔭もない 嵐 嵐 嵐を衝いて どこが今宵の宿じゃやら 涙みせない男だが 空が曇れば気も暗い 嵐 嵐 嵐を衝いて 旅の一日ついほろり |
イヨマンテの夜アーホイヨーアー… イヨマンテ 熊祭り(イヨマンテ) 燃えろ かがり火 ああ 満月よ 今宵 熊祭り 踊ろう メノコよ タムタム 太鼓が鳴る 熱き唇 我によせてよ 熊祭り 燃えろ ひと夜を ああ 我が胸に 今宵 熊祭り 可愛い メノコよ 部落(コタン)の 掟破り 熱き吐息を 我に与えよ アアアアアアア… (カムイホプニナ アーホイヨ…) アーホイヨー アーホイヨー イヨマンテ | 伊藤久男 | 菊田一夫 | 古関裕而 | | アーホイヨーアー… イヨマンテ 熊祭り(イヨマンテ) 燃えろ かがり火 ああ 満月よ 今宵 熊祭り 踊ろう メノコよ タムタム 太鼓が鳴る 熱き唇 我によせてよ 熊祭り 燃えろ ひと夜を ああ 我が胸に 今宵 熊祭り 可愛い メノコよ 部落(コタン)の 掟破り 熱き吐息を 我に与えよ アアアアアアア… (カムイホプニナ アーホイヨ…) アーホイヨー アーホイヨー イヨマンテ |
海を征く歌君よ別れを 言うまいぞ 口にはすまい 生き死にを 遠い海征く ますらおが なんで涙を 見せようぞ 熱い血潮を 大君に 捧げて逸る この胸を がんと叩いて 盃に くだいて飲もう あの月を 僕は遙かな つんどらの 北斗の空を 振わすぞ 君はむらがる 敵艦を 南十字の 下に撃て 誓い誓って 征くからは きっと手柄を たてようぞ 万里の雲に うそぶけば 波は散る散る 雪の華 | 伊藤久男 | 大木惇夫 | 古関裕而 | | 君よ別れを 言うまいぞ 口にはすまい 生き死にを 遠い海征く ますらおが なんで涙を 見せようぞ 熱い血潮を 大君に 捧げて逸る この胸を がんと叩いて 盃に くだいて飲もう あの月を 僕は遙かな つんどらの 北斗の空を 振わすぞ 君はむらがる 敵艦を 南十字の 下に撃て 誓い誓って 征くからは きっと手柄を たてようぞ 万里の雲に うそぶけば 波は散る散る 雪の華 |
オロチョンの火祭りタツカル オーヌグ ブガコングワー ツグフグシ イツトル ゼンニヨイラー (アイヤアイヤアイヤアイヤアイヤ) アイヤサー アイヤサー オタスの杜に 陽は落ちて 河の流れに 冴える月 エインヤホッホー エインヤホッホー 太鼓叩いて かゞり火囲み 踊ろよ踊ろよ 宴たのしや 熊祭り ア、ア、アイヤサー アイヤサー オロチョンの火祭り (アイヤアイヤアイヤアイヤアイヤ) アイヤサー アイヤサー ほのおと燃える フレップに 酔うて古びた 胡弓弾く エインヤホッホー エインヤホッホー 頸に飾った 樺太玉が 揺れるよ揺れるよ 踊り狂えば 夜が更ける ア、ア、アイヤサー アイヤサー オロチョンの火祭り | 伊藤久男 | 石本美由起 | 上原げんと | | タツカル オーヌグ ブガコングワー ツグフグシ イツトル ゼンニヨイラー (アイヤアイヤアイヤアイヤアイヤ) アイヤサー アイヤサー オタスの杜に 陽は落ちて 河の流れに 冴える月 エインヤホッホー エインヤホッホー 太鼓叩いて かゞり火囲み 踊ろよ踊ろよ 宴たのしや 熊祭り ア、ア、アイヤサー アイヤサー オロチョンの火祭り (アイヤアイヤアイヤアイヤアイヤ) アイヤサー アイヤサー ほのおと燃える フレップに 酔うて古びた 胡弓弾く エインヤホッホー エインヤホッホー 頸に飾った 樺太玉が 揺れるよ揺れるよ 踊り狂えば 夜が更ける ア、ア、アイヤサー アイヤサー オロチョンの火祭り |
還らぬ荒鷲思えば胸も はり裂ける 翼いためた 荒鷲が 西大別の 山のかげ 群る敵に 囲れて 早やこれまでと 火を放ち 覚悟を決めた あの姿 頼みの機銃 弾丸(たま)もつき 徳田 南の 二曹長 友機よさらば さらばよと 環河の岸の 草に坐し 燃えゆく愛機 眺めつゝ 悲憤の田坂 上等兵 寄せ来る敵に 三勇士 これで任務を 果したと 互に拳銃 握りしめ 雄々しく最後 遂ぐるとき 天皇陛下 万歳と 叫んだ声が 聞こえるぞ 鬼神もなくか 我もまた 武士に劣らぬ 天晴れさ 涙の田中 部隊長(たいちょう)が 英霊眠る 敵陣に ハモニカそえた 花束を 捧げて讃う その勲功(いさお) | 伊藤久男 | 野村俊夫 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 思えば胸も はり裂ける 翼いためた 荒鷲が 西大別の 山のかげ 群る敵に 囲れて 早やこれまでと 火を放ち 覚悟を決めた あの姿 頼みの機銃 弾丸(たま)もつき 徳田 南の 二曹長 友機よさらば さらばよと 環河の岸の 草に坐し 燃えゆく愛機 眺めつゝ 悲憤の田坂 上等兵 寄せ来る敵に 三勇士 これで任務を 果したと 互に拳銃 握りしめ 雄々しく最後 遂ぐるとき 天皇陛下 万歳と 叫んだ声が 聞こえるぞ 鬼神もなくか 我もまた 武士に劣らぬ 天晴れさ 涙の田中 部隊長(たいちょう)が 英霊眠る 敵陣に ハモニカそえた 花束を 捧げて讃う その勲功(いさお) |
北風三郎の歌北風三郎は 淋しがりやだ 夜中に家の 扉をたたく 入ってこいよ 遠慮はいらぬ ひざつきあわせて 語り明かそうよ なんだか今夜は とても寒いね 北風三郎は どこに住んでる あの山越えて そのまた億だ 入ってこいよ 遠慮はいらぬ 見かけは荒いが とても純情で 子供が元気に 駆けるようだね 北風三郎は 淋しがりやだ まい晩家の 扉をたたく 入ってこいよ 遠慮はいらぬ むかしのことでも 語り明かそうよ ひとりは誰でも いやなものだよ | 伊藤久男 | 丘十四夫 | 古関裕而 | | 北風三郎は 淋しがりやだ 夜中に家の 扉をたたく 入ってこいよ 遠慮はいらぬ ひざつきあわせて 語り明かそうよ なんだか今夜は とても寒いね 北風三郎は どこに住んでる あの山越えて そのまた億だ 入ってこいよ 遠慮はいらぬ 見かけは荒いが とても純情で 子供が元気に 駆けるようだね 北風三郎は 淋しがりやだ まい晩家の 扉をたたく 入ってこいよ 遠慮はいらぬ むかしのことでも 語り明かそうよ ひとりは誰でも いやなものだよ |
君いとしき人よ君 名も知らぬ うるわしき人よ 君は しあわせか 夜霧の橋に 君待てど 街はただふけて ネオンは悲し ああ 君ありてこそ たのしきに 君 我を捨て 去りにし人よ 君は しあわせか 落葉の路に 見る君の 濡れたまつ毛に 涙はにじむ ああ 君ありてこそ たのしきに 君 はるかなる いとしき人よ 君は しあわせか 春 花咲けば 心ときめき 街に風吹けば あの日を思う ああ 君ありてこそ たのしきに | 伊藤久男 | 菊田一夫 | 古関裕而 | | 君 名も知らぬ うるわしき人よ 君は しあわせか 夜霧の橋に 君待てど 街はただふけて ネオンは悲し ああ 君ありてこそ たのしきに 君 我を捨て 去りにし人よ 君は しあわせか 落葉の路に 見る君の 濡れたまつ毛に 涙はにじむ ああ 君ありてこそ たのしきに 君 はるかなる いとしき人よ 君は しあわせか 春 花咲けば 心ときめき 街に風吹けば あの日を思う ああ 君ありてこそ たのしきに |
雲のふるさと常夏の 椰子の木蔭に 戎衣(いくさぎ)を解きて 憩いつ かえり見る 雲のはるけさ ますらおの われというとも 故しらず 涙落つるを 誰ぞ叱る われも人の子 胸熱く 思い出づるは 旗すすきなびく 信濃路 河鹿鳴く 清き川辺に かの雲は 今も翳らむ すめらぎに 捧げたる身の 死にてよと 汝は言わずや まぼろしに 見ゆるふるさと われ強し 汝のあればぞ 弾のなか ゆかんと思え | 伊藤久男 | 大木惇夫 | 古賀政男 | | 常夏の 椰子の木蔭に 戎衣(いくさぎ)を解きて 憩いつ かえり見る 雲のはるけさ ますらおの われというとも 故しらず 涙落つるを 誰ぞ叱る われも人の子 胸熱く 思い出づるは 旗すすきなびく 信濃路 河鹿鳴く 清き川辺に かの雲は 今も翳らむ すめらぎに 捧げたる身の 死にてよと 汝は言わずや まぼろしに 見ゆるふるさと われ強し 汝のあればぞ 弾のなか ゆかんと思え |
恋を呼ぶ歌あゝ あのひとの名は ミモザの娘 緑なす六甲の 山肌に 君の名を呼べば 山彦が…… ……おう エリナよ エリナよ エリナよ エリナよ むせび泣く 声が恥ずかしや あゝ はるかなる空 ミモザの国の 恋の夜 花の肌 君の名を 歌うて呼べば 山彦が…… ……おう エリナよ エリナよ エリナよ エリナよ いつ逢えるやら 気もそゞろ | 伊藤久男 | 菊田一夫 | 古関裕而 | 古関裕而 | あゝ あのひとの名は ミモザの娘 緑なす六甲の 山肌に 君の名を呼べば 山彦が…… ……おう エリナよ エリナよ エリナよ エリナよ むせび泣く 声が恥ずかしや あゝ はるかなる空 ミモザの国の 恋の夜 花の肌 君の名を 歌うて呼べば 山彦が…… ……おう エリナよ エリナよ エリナよ エリナよ いつ逢えるやら 気もそゞろ |
サロマ湖の歌アー サロマ湖の 水はからいよ 青く澄むとも 君知るや 君知るや 思い焦れて 泣く女の 熱い涙が しみてるからよ アー 恋の鳥 月に嘆くよ 哀れ今宵も さい果ての さい果ての 暗いコタンの 森こえて 遠く悲しく 君よぶ声よ アー サロマ湖の 風は寒いよ 空に凍りて 音もなく 音もなく 白く静かに 降る雪は 君を慕いて 嘆くこゝろよ | 伊藤久男 | 中山正男 | 古関裕而 | 古関裕而 | アー サロマ湖の 水はからいよ 青く澄むとも 君知るや 君知るや 思い焦れて 泣く女の 熱い涙が しみてるからよ アー 恋の鳥 月に嘆くよ 哀れ今宵も さい果ての さい果ての 暗いコタンの 森こえて 遠く悲しく 君よぶ声よ アー サロマ湖の 風は寒いよ 空に凍りて 音もなく 音もなく 白く静かに 降る雪は 君を慕いて 嘆くこゝろよ |
七生報国七度生れ 兄は征く それが最後の あの音信(たより) 忘れはせぬぞ この胸に 血潮で赤く 書き綴る あゝ 殉国の 文字二つ 御楯(みたて)と我等 選まれて 誓う祖国の 人ばしら 嵐を強く 越えながら 涙で祈る その栄 あゝ ひとすじの 臣(たみ)の道 この日の丸を うち振って 明日は野の露 草の露 姿はたとえ 代るとも 心は永久(とわ)に 死ぬものか あゝ 愛国の 火は燃える 今こそ開け 一億の 赤い忠義の さくら花 七度生命(いのち) 大君に 捧げて作る 大アジヤ あゝ 沸(たぎ)りゆく この心 | 伊藤久男 | 野村俊夫 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 七度生れ 兄は征く それが最後の あの音信(たより) 忘れはせぬぞ この胸に 血潮で赤く 書き綴る あゝ 殉国の 文字二つ 御楯(みたて)と我等 選まれて 誓う祖国の 人ばしら 嵐を強く 越えながら 涙で祈る その栄 あゝ ひとすじの 臣(たみ)の道 この日の丸を うち振って 明日は野の露 草の露 姿はたとえ 代るとも 心は永久(とわ)に 死ぬものか あゝ 愛国の 火は燃える 今こそ開け 一億の 赤い忠義の さくら花 七度生命(いのち) 大君に 捧げて作る 大アジヤ あゝ 沸(たぎ)りゆく この心 |
シベリヤ・エレジー赤い夕陽が 野末に燃える ここはシベリヤ 北の国 雁がとぶとぶ 日本の空へ 俺もなりたや ああ あの鳥に 月も寒そな 白樺かげで 誰が歌うか 故国(くに)の唄 男泣きする 抑留ぐらし いつの何時まで ああ 続くやら 啼いてくれるな シベリヤがらす 雲を見てさえ 泣けるのに せめて一言 故郷の妻へ 音信(たより)たのむぞ ああ 渡り鳥 | 伊藤久男 | 野村俊夫 | 古賀政男 | | 赤い夕陽が 野末に燃える ここはシベリヤ 北の国 雁がとぶとぶ 日本の空へ 俺もなりたや ああ あの鳥に 月も寒そな 白樺かげで 誰が歌うか 故国(くに)の唄 男泣きする 抑留ぐらし いつの何時まで ああ 続くやら 啼いてくれるな シベリヤがらす 雲を見てさえ 泣けるのに せめて一言 故郷の妻へ 音信(たより)たのむぞ ああ 渡り鳥 |
出征の歌祖国日本よ いざさらば 今宵別れの 瀬戸の海 おれは覚悟の 旅に立つ こころ残りは 無いけれど 可愛い妹が ただ一人 友よ行末 頼んだぞ 夢の浮世の 二十年 駒の手綱に 夢覚めて おれは御国の 為に散る 指して行く手は 大陸の 砂漠の果の 日の御旗 あれが男の 死にどころ 日本男児が 鉄腕を 撫して眺める 海の涯 凱歌の波に のぼる月 | 伊藤久男 | 西條八十 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 祖国日本よ いざさらば 今宵別れの 瀬戸の海 おれは覚悟の 旅に立つ こころ残りは 無いけれど 可愛い妹が ただ一人 友よ行末 頼んだぞ 夢の浮世の 二十年 駒の手綱に 夢覚めて おれは御国の 為に散る 指して行く手は 大陸の 砂漠の果の 日の御旗 あれが男の 死にどころ 日本男児が 鉄腕を 撫して眺める 海の涯 凱歌の波に のぼる月 |
数寄屋橋エレジー雨に濡れ雨に濡れ あの橋に佇ずむ人は 誰を待つ 人は変われども 数寄屋橋の顔は いつも変わらない 来ぬ人は来ぬ人は 遥かなる旅に立ちしを 君は知らず 夜霧流れても 数寄屋橋の顔は いつも変らない 風吹けば風吹けば 思い出は 川のネオンにゆらめきて 泣く人もあれど 数寄屋橋の顔は いつも変らない | 伊藤久男 | 菊田一夫 | 古関裕而 | | 雨に濡れ雨に濡れ あの橋に佇ずむ人は 誰を待つ 人は変われども 数寄屋橋の顔は いつも変わらない 来ぬ人は来ぬ人は 遥かなる旅に立ちしを 君は知らず 夜霧流れても 数寄屋橋の顔は いつも変らない 風吹けば風吹けば 思い出は 川のネオンにゆらめきて 泣く人もあれど 数寄屋橋の顔は いつも変らない |
戦友の唄こゝは北満 広漠千里 雨にさらされ 吹雪を衝いて 守る国境 空高く 揚げよ日の丸 意気は祖国の 誉に燃えて 抜けば玉散る 氷の刃(やいば) 敵も匪賊も 何のその 倒せ蹴ちらせ 月の塹壕 眠れぬ夜は 慰問袋の 煙草を分けて 友と語るは 故郷(ふるさと)の 山よ妻子よ さらば戦友 お国の為に 命捧げた 丈夫(ますらお)ゆえに 散るも匂うも もろとろに 大和桜を | 伊藤久男 | 久保田宵二 | 古関裕而 | | こゝは北満 広漠千里 雨にさらされ 吹雪を衝いて 守る国境 空高く 揚げよ日の丸 意気は祖国の 誉に燃えて 抜けば玉散る 氷の刃(やいば) 敵も匪賊も 何のその 倒せ蹴ちらせ 月の塹壕 眠れぬ夜は 慰問袋の 煙草を分けて 友と語るは 故郷(ふるさと)の 山よ妻子よ さらば戦友 お国の為に 命捧げた 丈夫(ますらお)ゆえに 散るも匂うも もろとろに 大和桜を |
たそがれの夢たそがれの 窓をひらき 青いランプに 灯をともせば ささやきは やさしかったと 古い日記の ひそかにも ああ夢よ ほのかなる悲しみよ わが胸に流れて やがて消えゆく 愛のワルツよ たそがれの 庭に香る 白きバラは うれいに揺れつつ くちづけに 涙あふれた 遠いあの日の 想い出も ああ夢よ ほのかなる悲しみよ わが胸に流れて やがて消えゆく 愛のワルツよ | 伊藤久男 | 西沢義久 | 田村しげる | | たそがれの 窓をひらき 青いランプに 灯をともせば ささやきは やさしかったと 古い日記の ひそかにも ああ夢よ ほのかなる悲しみよ わが胸に流れて やがて消えゆく 愛のワルツよ たそがれの 庭に香る 白きバラは うれいに揺れつつ くちづけに 涙あふれた 遠いあの日の 想い出も ああ夢よ ほのかなる悲しみよ わが胸に流れて やがて消えゆく 愛のワルツよ |
大敦賀行進曲西へ行こうか 東へ行こうか 港敦賀は 東洋の波止場 名残り惜しめば テープもぬれて 明日は異国の 星の下 一目千本 咲かせて咲いて よせる人波 花換まつり 昔思えば 涙がほろり 月もおぼろの 金ヶ崎 気比の松原 さざ波よせて 君とドライブ 恥かし嬉し 思いこがれりゃ 何処何処までも 通う恋路の 舟御輿 町に煙突 港にマスト 空に勢いの 煙をそめて 意気のスクラム 嬉しじゃないか 開く敦賀の 暁の色 誰と乗りましょ 国際列車 遠い波路を はるばる着いて 青い眸の あこがれ乗せて 花の東京へ 一走り | 伊藤久男 | 高橋掬太郎 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 西へ行こうか 東へ行こうか 港敦賀は 東洋の波止場 名残り惜しめば テープもぬれて 明日は異国の 星の下 一目千本 咲かせて咲いて よせる人波 花換まつり 昔思えば 涙がほろり 月もおぼろの 金ヶ崎 気比の松原 さざ波よせて 君とドライブ 恥かし嬉し 思いこがれりゃ 何処何処までも 通う恋路の 舟御輿 町に煙突 港にマスト 空に勢いの 煙をそめて 意気のスクラム 嬉しじゃないか 開く敦賀の 暁の色 誰と乗りましょ 国際列車 遠い波路を はるばる着いて 青い眸の あこがれ乗せて 花の東京へ 一走り |
大富山行進曲中部日本の 大屋根ぬいて 結ぶ飛越の この鐵路 續く伏木は 希望の出船 海の彼方の 満州まで 藥都富山は 日本の誇り 煙り七重に なびかせて 八重の夜櫻 磯部の夢に 明けりゃ呉羽の 桃の色 機の高岡 七本山車に 織るは糸織り 人の波 おわら踊りの 囃子もひゞく ゆこよ八尾の 風の盆 晝は蜃気楼 夜は螢いか 名さへ魚津は 漁どころ 甘露西瓜に 岩魚に鱒に 越中名物 味のよさ 劍 立山 一萬尺の 峰はスキーヤーの 心意気 空の港の 倉垣晴れて 飛べばうれしや 二人旅 | 伊藤久男 | 安藤やすを・補作詞:コロムビア文芸部 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 中部日本の 大屋根ぬいて 結ぶ飛越の この鐵路 續く伏木は 希望の出船 海の彼方の 満州まで 藥都富山は 日本の誇り 煙り七重に なびかせて 八重の夜櫻 磯部の夢に 明けりゃ呉羽の 桃の色 機の高岡 七本山車に 織るは糸織り 人の波 おわら踊りの 囃子もひゞく ゆこよ八尾の 風の盆 晝は蜃気楼 夜は螢いか 名さへ魚津は 漁どころ 甘露西瓜に 岩魚に鱒に 越中名物 味のよさ 劍 立山 一萬尺の 峰はスキーヤーの 心意気 空の港の 倉垣晴れて 飛べばうれしや 二人旅 |
弾雨を衝いて勇む愛馬よ さや鳴る剣よ 曇る北支の 空見れば 胸に正義の 血がたぎる 征けよ強者 弾雨を衝いて 骨は荒野に さらそうとままよ 東洋平和の 捨石と きめてほほえむ 鉄かぶと 征けよ強者 弾雨を衝いて 挙国一色(いろ) 怒りにもえて つのる暴戻(れい) 今ぞうつ 意気は火花の 機関銃 征けよ強者 弾雨を衝いて | 伊藤久男 | 高橋掬太郎 | 古関裕而 | | 勇む愛馬よ さや鳴る剣よ 曇る北支の 空見れば 胸に正義の 血がたぎる 征けよ強者 弾雨を衝いて 骨は荒野に さらそうとままよ 東洋平和の 捨石と きめてほほえむ 鉄かぶと 征けよ強者 弾雨を衝いて 挙国一色(いろ) 怒りにもえて つのる暴戻(れい) 今ぞうつ 意気は火花の 機関銃 征けよ強者 弾雨を衝いて |
月の国境月の国境 小夜更けて 腰の軍刀 冴ゆる時 秋水三尺 露払う 知るや男児の この心 石の砦に 攀(よ)じのぼり 見れば遙かな 地平線 茫漠千里 滔々(とうとう)と 行くて知られぬ 黒竜江 水は流れる 月は照る 俺もなりたや あの月に 日本の空を 宵に出て 更けりゃ昿野の 屋根の上 見よや国境 皓々(こうこう)と 銀に輝く 明月の ただ一点の 曇りなき 知るや男児の この心 | 伊藤久男 | 佐藤惣之助 | 古関裕而 | | 月の国境 小夜更けて 腰の軍刀 冴ゆる時 秋水三尺 露払う 知るや男児の この心 石の砦に 攀(よ)じのぼり 見れば遙かな 地平線 茫漠千里 滔々(とうとう)と 行くて知られぬ 黒竜江 水は流れる 月は照る 俺もなりたや あの月に 日本の空を 宵に出て 更けりゃ昿野の 屋根の上 見よや国境 皓々(こうこう)と 銀に輝く 明月の ただ一点の 曇りなき 知るや男児の この心 |
ドラゴンズの歌青雲たかく 翔け昇る 竜は希望の 旭に踊る おゝ 溌剌(はつらつ)と 青春の 君は闘志に 燃えて起つ 晴れの首途(かどで)の 血はたぎる いざ行け われらのドラゴンズ 歓呼を浴びて 打ち捲(まく)る 球はみどりの 風に飛ぶ おゝ 名を惜しむ 若き胸 君の火を吐く 殊勲打に 肩に腕に 誇りあれ いざ打て われらのドラゴンズ 明るき空に こだまして 凱歌とどろく 雲の端(はて) おゝ ほとばしる 感激に 君が目指せる 栄冠も 微笑みたゝえて 近づきぬ いざ勝て われらのドラゴンズ | 伊藤久男 | 小島清・サトウハチロー | 古関裕而 | | 青雲たかく 翔け昇る 竜は希望の 旭に踊る おゝ 溌剌(はつらつ)と 青春の 君は闘志に 燃えて起つ 晴れの首途(かどで)の 血はたぎる いざ行け われらのドラゴンズ 歓呼を浴びて 打ち捲(まく)る 球はみどりの 風に飛ぶ おゝ 名を惜しむ 若き胸 君の火を吐く 殊勲打に 肩に腕に 誇りあれ いざ打て われらのドラゴンズ 明るき空に こだまして 凱歌とどろく 雲の端(はて) おゝ ほとばしる 感激に 君が目指せる 栄冠も 微笑みたゝえて 近づきぬ いざ勝て われらのドラゴンズ |
鳴門くもれば鳴門くもれば 瀬の瀬が見えぬ 逢いに来るやら 来ないやら 恋の逢瀬は なお見えぬ 通う白帆は 百あるとても いとし恋しの 帆は一つ あとの九十九は 目につかぬ 逢うて泣こうか 逢わずに泣こか わたしゃ鳴門の こがれ潮 胸に思いの 渦が巻く | 伊藤久男 | 高橋掬太郎 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 鳴門くもれば 瀬の瀬が見えぬ 逢いに来るやら 来ないやら 恋の逢瀬は なお見えぬ 通う白帆は 百あるとても いとし恋しの 帆は一つ あとの九十九は 目につかぬ 逢うて泣こうか 逢わずに泣こか わたしゃ鳴門の こがれ潮 胸に思いの 渦が巻く |
母あればこそひとりみやこへ 発つ朝も 泣いて結んだ 靴のひも ああ ふるさとは ふるさとは 母あればこそ 遠くひそかに 想うもの 祭り帰りの 丘のみち 声を合わせた わらべ唄 ああ ふるさとは ふるさとは 母あればこそ いつも優しく 浮ぶもの 山ふところの たそがれは 胸にしみ入る 雲のいろ ああ ふるさとは ふるさとは 母あればこそ 遠くはるかに 想うもの | 伊藤久男 | 寺尾智沙 | 田村しげる | | ひとりみやこへ 発つ朝も 泣いて結んだ 靴のひも ああ ふるさとは ふるさとは 母あればこそ 遠くひそかに 想うもの 祭り帰りの 丘のみち 声を合わせた わらべ唄 ああ ふるさとは ふるさとは 母あればこそ いつも優しく 浮ぶもの 山ふところの たそがれは 胸にしみ入る 雲のいろ ああ ふるさとは ふるさとは 母あればこそ 遠くはるかに 想うもの |
ひめゆりの塔首途(かどで)の朝は 愛らしき 笑顔に 母を振りかえり ふりしハンケチ 今いずこ あゝ沖縄の 夜あらしに 悲しく散りし ひめゆりの花 生れの町も もえさかる 炎の底に つゝまれて 飛ぶは宿なき はぐれ鳥 あゝ鳴けばとて 鳴けばとて 花びら折れし ひめゆりの花 黒潮むせぶ 沖縄の 米須の濱の 月かげに ぬれて淋しき 石の塚 母呼ぶ聲の 永久に 流れて悲し ひめゆりの花 | 伊藤久男 | 西條八十 | 古関裕而 | 古関裕而 | 首途(かどで)の朝は 愛らしき 笑顔に 母を振りかえり ふりしハンケチ 今いずこ あゝ沖縄の 夜あらしに 悲しく散りし ひめゆりの花 生れの町も もえさかる 炎の底に つゝまれて 飛ぶは宿なき はぐれ鳥 あゝ鳴けばとて 鳴けばとて 花びら折れし ひめゆりの花 黒潮むせぶ 沖縄の 米須の濱の 月かげに ぬれて淋しき 石の塚 母呼ぶ聲の 永久に 流れて悲し ひめゆりの花 |
躍進の宇部山の霜降 屏風と立てゝ 灘は周防の 潮はかをる 石炭(すみ)の 石炭(すみ)の都の みどりの空に 伸びる榮への 群げむり ひびくサイレン モーターのうなり 誇る工業 文化のひかり 石炭の 石炭の都に あふるゝ幸よ 夜は不夜城 灯が續く 沖を遙かの 大坊波提 解くは纜 おろすは錨 石炭の 石炭の都の 誇りの港 出航入船 朝夕に 咲いた櫻は 常盤の池よ 秋は紅葉の あの水かゞみ 石炭の 石炭の都の 白岩めぐりや かすむ豊後が 波の上 | 伊藤久男 | 古谷以和雄 | 古関裕而 | 大村能章 | 山の霜降 屏風と立てゝ 灘は周防の 潮はかをる 石炭(すみ)の 石炭(すみ)の都の みどりの空に 伸びる榮への 群げむり ひびくサイレン モーターのうなり 誇る工業 文化のひかり 石炭の 石炭の都に あふるゝ幸よ 夜は不夜城 灯が續く 沖を遙かの 大坊波提 解くは纜 おろすは錨 石炭の 石炭の都の 誇りの港 出航入船 朝夕に 咲いた櫻は 常盤の池よ 秋は紅葉の あの水かゞみ 石炭の 石炭の都の 白岩めぐりや かすむ豊後が 波の上 |
躍進四日市空の鳥さへ みな来て覗く 街は文化の 街は文化の はなざかり 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 濠州通ひを 横附けさせて みなと繁昌の みなと繁昌の ひとはやし 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 御代は萬代 萬古のけむり 咲いた菜の花 咲いた菜の花 黄 金 色 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 山車(だし)は二十六 若い衆は總出 祭衣裳の 祭衣裳の 程のよさ 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 | 伊藤久男 | 高橋掬太郎 | 古関裕而 | 奥山貞吉 | 空の鳥さへ みな来て覗く 街は文化の 街は文化の はなざかり 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 濠州通ひを 横附けさせて みなと繁昌の みなと繁昌の ひとはやし 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 御代は萬代 萬古のけむり 咲いた菜の花 咲いた菜の花 黄 金 色 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 山車(だし)は二十六 若い衆は總出 祭衣裳の 祭衣裳の 程のよさ 躍進々々 サアサ謳へよ四日市 |
山国の歌朝もはよから 遠音にさえて 杉もきり出す おのの音 もずが鳴くとて 鳴かぬとて どうせさか山 さか落とし いかだに組んで わたしゃいかだ師 お前は木こり いつも木の香に むせぶ仲 花が咲こうと 咲くまいと 木やりくずしで 日を暮す 浮世のそとの 雲と風 月ものぼるか 月ものぼるか 山ぎわ染めて 甲斐と武蔵の 国ざかい | 伊藤久男 | 藪田義雄 | 安倍盛 | | 朝もはよから 遠音にさえて 杉もきり出す おのの音 もずが鳴くとて 鳴かぬとて どうせさか山 さか落とし いかだに組んで わたしゃいかだ師 お前は木こり いつも木の香に むせぶ仲 花が咲こうと 咲くまいと 木やりくずしで 日を暮す 浮世のそとの 雲と風 月ものぼるか 月ものぼるか 山ぎわ染めて 甲斐と武蔵の 国ざかい |
山のけむり山の煙の ほのぼのと たゆたう森よ あの道よ いく年消えて 流れゆく 想い出の ああ 夢ひとすじ 遠くしずかに ゆれている 谷の真清水 汲み合うて ほほえみ交わし 摘んだ花 山鳩の聲声 聴きながら 行きずりの ああ 君とともに 下りた峠の はろけさよ 山の煙の たそがれに 別れた人の うしろ影 あとふりかえり 手を振れば うすれゆく ああ 淡い夕日が 染めた茜の なつかしく | 伊藤久男 | 大倉芳郎 | 八洲秀章 | | 山の煙の ほのぼのと たゆたう森よ あの道よ いく年消えて 流れゆく 想い出の ああ 夢ひとすじ 遠くしずかに ゆれている 谷の真清水 汲み合うて ほほえみ交わし 摘んだ花 山鳩の聲声 聴きながら 行きずりの ああ 君とともに 下りた峠の はろけさよ 山の煙の たそがれに 別れた人の うしろ影 あとふりかえり 手を振れば うすれゆく ああ 淡い夕日が 染めた茜の なつかしく |
別れ来て別れと云えば 君泣きぬ その面かげが 忘られず 遠く都に 来は来たが 恋しふるさとの あの空よ 夢みし夢は さめやすく 巷の風は 身にしみて 心わびしき 夕まぐれ 涙あふれくる わが胸よ はるけき空を ながめつゝ 恋しき君の 名を呼べど 君は答えず 夕月の あわれ影細く かかるのみ | 伊藤久男 | 高橋掬太郎 | 池田不二男 | | 別れと云えば 君泣きぬ その面かげが 忘られず 遠く都に 来は来たが 恋しふるさとの あの空よ 夢みし夢は さめやすく 巷の風は 身にしみて 心わびしき 夕まぐれ 涙あふれくる わが胸よ はるけき空を ながめつゝ 恋しき君の 名を呼べど 君は答えず 夕月の あわれ影細く かかるのみ |
我が家の風桜あかるい 日本(ひのもと)の 民と生れて 伏しおがむ 大内山の ふかみどり 命たのしや 大君の 御為に盡す 我が家の風 若い瞳を 輝かせ 友は出て征く 太平洋 おくれは取らぬ 俺も征く 海は男の 死にどころ マストは招く 我が家の風 夜のラジオの 報道に 泣いた可愛の 妹よ 仇はきっと 俺が取る なでる黒髪 兄弟(はらから)の 誓いは燃ゆる 我が家の風 せまる決戦 大亜細亜 心合せて 一億が まなじりさいて 立つところ 朝日夕日に 大君の 御旗は進む 我が家の風 | 伊藤久男 | 西條八十 | 古関裕而 | | 桜あかるい 日本(ひのもと)の 民と生れて 伏しおがむ 大内山の ふかみどり 命たのしや 大君の 御為に盡す 我が家の風 若い瞳を 輝かせ 友は出て征く 太平洋 おくれは取らぬ 俺も征く 海は男の 死にどころ マストは招く 我が家の風 夜のラジオの 報道に 泣いた可愛の 妹よ 仇はきっと 俺が取る なでる黒髪 兄弟(はらから)の 誓いは燃ゆる 我が家の風 せまる決戦 大亜細亜 心合せて 一億が まなじりさいて 立つところ 朝日夕日に 大君の 御旗は進む 我が家の風 |