あゝ美しき人ゆえにしあわせはどこ 山脈(やまなみ)のかなた もとめてゆけど 跡もなく 消えてはかない 虹の色 涙して うつろにたたずむ ああ 美しき人ゆえに ただひとすじの 想いかわらねど くちびる色は 褪せはてて 罪の十字架 背に重く あえぎゆく 地平のきわみへ ああ 美しき人ゆえに おかした罪は 涙で消せても 心の傷を 何で消す 女の道の けわしさは はるかなり 荒野(あれの)の果てまで ああ 美しき人ゆえに | 藤本二三代 | 大林清 | 吉田正 | 吉田正 | しあわせはどこ 山脈(やまなみ)のかなた もとめてゆけど 跡もなく 消えてはかない 虹の色 涙して うつろにたたずむ ああ 美しき人ゆえに ただひとすじの 想いかわらねど くちびる色は 褪せはてて 罪の十字架 背に重く あえぎゆく 地平のきわみへ ああ 美しき人ゆえに おかした罪は 涙で消せても 心の傷を 何で消す 女の道の けわしさは はるかなり 荒野(あれの)の果てまで ああ 美しき人ゆえに |
朝きて昼きて晩もきて朝きて 昼きて 晩もきて うれしがらせてどうする気 知っているのね わたしの気持 あなたほんとにわるい人 朝きて 昼きて 晩もきて 試合はこびの上手いこと みせて頂戴作戦タイム 次の攻手が知りたいの 朝きて 昼きて 晩もきて ちょっと座ってすぐ帰る 貴方がずいぶんベテランなのネ だからカッカとじらすのネ 朝きて 昼きて 晩もきて あなたほんとにせっかちネ 駄目よ そんなに急いじゃ駄目よ まるで明日がないみたい 朝きて 昼きて 晩もきて 三度三度のおつきあい 一度ぬけてもやりきれないワ やっぱりあたしの負けなのネ 朝きて 昼きて 晩もきて | 藤本二三代 | 宮川哲夫 | 利根一郎 | 利根一郎 | 朝きて 昼きて 晩もきて うれしがらせてどうする気 知っているのね わたしの気持 あなたほんとにわるい人 朝きて 昼きて 晩もきて 試合はこびの上手いこと みせて頂戴作戦タイム 次の攻手が知りたいの 朝きて 昼きて 晩もきて ちょっと座ってすぐ帰る 貴方がずいぶんベテランなのネ だからカッカとじらすのネ 朝きて 昼きて 晩もきて あなたほんとにせっかちネ 駄目よ そんなに急いじゃ駄目よ まるで明日がないみたい 朝きて 昼きて 晩もきて 三度三度のおつきあい 一度ぬけてもやりきれないワ やっぱりあたしの負けなのネ 朝きて 昼きて 晩もきて |
あすは東京へお嫁入りあすは暦も 大安日なら 遠い東京さ お嫁入り 黒馬(あお)もつらかろよ 厩の隅で 別れいやじゃと 泣いている 誰かよぶよな 誰かよぶよな 月の夜 山の小さな 乗り換え駅で のぼり列車に 乗るそうな 田舎者でもよ 暮せるだろうか なにも知ンねえ 私でも なぜか気になる なぜか気になる 国なまり 秋のみのりの 稲刈りすんで あすは恥ずかし お嫁入り 二人かせいでよ 白髪の母に 花のみやこを 見せてやろ 幼なじみよ 幼なじみよ さようなら | 藤本二三代 | 吉川静夫 | 吉田正 | 小沢直与志 | あすは暦も 大安日なら 遠い東京さ お嫁入り 黒馬(あお)もつらかろよ 厩の隅で 別れいやじゃと 泣いている 誰かよぶよな 誰かよぶよな 月の夜 山の小さな 乗り換え駅で のぼり列車に 乗るそうな 田舎者でもよ 暮せるだろうか なにも知ンねえ 私でも なぜか気になる なぜか気になる 国なまり 秋のみのりの 稲刈りすんで あすは恥ずかし お嫁入り 二人かせいでよ 白髪の母に 花のみやこを 見せてやろ 幼なじみよ 幼なじみよ さようなら |
明日は東京へ帰る人天城越えして修善寺泊り 明日は東京へ帰る人 どうせ私は湯の町椿 あとを追ってはゆけぬ恋 お逢いしなけりゃよかったものを 弱い女のぐちかしら 涙こらえて背中を向けて 声にならないさようなら 下田街道一人でもどりゃ 遠く三島の灯がむせぶ いのち儚い湯の町椿 燃えた昨日は夢の夢 | 藤本二三代 | 宮川哲夫 | 豊田一雄 | 佐野雅美 | 天城越えして修善寺泊り 明日は東京へ帰る人 どうせ私は湯の町椿 あとを追ってはゆけぬ恋 お逢いしなけりゃよかったものを 弱い女のぐちかしら 涙こらえて背中を向けて 声にならないさようなら 下田街道一人でもどりゃ 遠く三島の灯がむせぶ いのち儚い湯の町椿 燃えた昨日は夢の夢 |
あたしだけの夜あなたの知らない あたしだけの夜は 灯りを消して 声をしのばせ泣いた夜 愛ゆえに おかしたあやまち ただひとり ただひとり 思い出す夜 あなたの知らない あたしだけの夜は あなたをもとめ 風にむかって歩く夜 愛ゆえの そのおろかさに ただひとり ただひとり 堪えている夜 あなたの知らない あたしだけの夜は ノートをひらいて 心の秘密しるす夜 愛ゆえの 罪の深さを ただひとり ただひとり かみしめる夜 | 藤本二三代 | 谷川俊太郎 | 吉田正 | 吉田正 | あなたの知らない あたしだけの夜は 灯りを消して 声をしのばせ泣いた夜 愛ゆえに おかしたあやまち ただひとり ただひとり 思い出す夜 あなたの知らない あたしだけの夜は あなたをもとめ 風にむかって歩く夜 愛ゆえの そのおろかさに ただひとり ただひとり 堪えている夜 あなたの知らない あたしだけの夜は ノートをひらいて 心の秘密しるす夜 愛ゆえの 罪の深さを ただひとり ただひとり かみしめる夜 |
あの波の果てまで消すに消せない 面影ゆえに 涙の真珠が きらりと光る なぜに女の 行く道けわし 悲しき運命(さだめ)と 知りつつも 永遠(とわ)に変らぬ 愛求め あゝ あの波の果てまでも 君を想うて 溜息あつく 涙の色の 真珠の海で なぜに咲いたか 乙女の胸に 炎ともえる 恋の花 永遠に変らぬ 君求め あゝ あの波の果てまでも 誰かが私を みつめてる 心にかかる わが運命 あゝ あの波の果てまでも | 藤本二三代 | 植野晃弘 | 利根一郎 | 利根一郎 | 消すに消せない 面影ゆえに 涙の真珠が きらりと光る なぜに女の 行く道けわし 悲しき運命(さだめ)と 知りつつも 永遠(とわ)に変らぬ 愛求め あゝ あの波の果てまでも 君を想うて 溜息あつく 涙の色の 真珠の海で なぜに咲いたか 乙女の胸に 炎ともえる 恋の花 永遠に変らぬ 君求め あゝ あの波の果てまでも 誰かが私を みつめてる 心にかかる わが運命 あゝ あの波の果てまでも |
伊那むすめ青いリンゴの 実を噛みながら 瀬音きいてる 伊那むすめ 呼んでいるひと なぜ来てくれぬ ああ 抱いてくれるは 山ばかり 恋のはじめは 勘太郎まつり 天竜河原の 星月夜 手と手つないで 見た紅花火 ああ 胸に残って 消えやせぬ 伊那の青柳 高遠(たかとお)のさくら 辰野蛍(たつのほたる)も 待つあなた 淋しがらせず 悲しくさせず ああ せめて紅葉の 頃は来て | 藤本二三代 | 佐伯孝夫 | 清水保雄 | 清水保雄 | 青いリンゴの 実を噛みながら 瀬音きいてる 伊那むすめ 呼んでいるひと なぜ来てくれぬ ああ 抱いてくれるは 山ばかり 恋のはじめは 勘太郎まつり 天竜河原の 星月夜 手と手つないで 見た紅花火 ああ 胸に残って 消えやせぬ 伊那の青柳 高遠(たかとお)のさくら 辰野蛍(たつのほたる)も 待つあなた 淋しがらせず 悲しくさせず ああ せめて紅葉の 頃は来て |
女は夜明けに消えてゆくもう夜が明ける 夜が明ける 東京でも大阪でも香港でも 別れの時は泣けてくる おねがい わたしを迷わせないで あなたに あなたに みつめられると また何も言えないの もう朝がくる 朝がくる 長崎でも京都でも札幌でも 虚しいものをおぼえてた おねがい わたしを苦しめないで あなたに あなたに みつめられると また離れられないの さよなら 私は星と一緒に消えてゆく 消えてゆく | 藤本二三代 | 川内康範 | 吉田正 | 吉田正 | もう夜が明ける 夜が明ける 東京でも大阪でも香港でも 別れの時は泣けてくる おねがい わたしを迷わせないで あなたに あなたに みつめられると また何も言えないの もう朝がくる 朝がくる 長崎でも京都でも札幌でも 虚しいものをおぼえてた おねがい わたしを苦しめないで あなたに あなたに みつめられると また離れられないの さよなら 私は星と一緒に消えてゆく 消えてゆく |
祇園小唄月は朧(おぼろ)に 東山 霞む夜毎の かがり火に 夢もいざよう 紅ざくら 忍ぶ思いを 振袖に 祇園恋しや だらりの帯よ 夏は河原の 夕涼み 白い襟足 ぼんぼりに かくす涙の 口紅も 燃えて身を焼く 大文字 祇園恋しや だらりの帯よ 加茂の河原の 水やせて 咽ぶ瀬音に 鐘の声 枯れた柳に 秋風が 泣くよ今宵も 夜もすがら 祇園恋しや だらりの帯よ | 藤本二三代 | 長田幹彦 | 佐々紅華 | 寺岡真三 | 月は朧(おぼろ)に 東山 霞む夜毎の かがり火に 夢もいざよう 紅ざくら 忍ぶ思いを 振袖に 祇園恋しや だらりの帯よ 夏は河原の 夕涼み 白い襟足 ぼんぼりに かくす涙の 口紅も 燃えて身を焼く 大文字 祇園恋しや だらりの帯よ 加茂の河原の 水やせて 咽ぶ瀬音に 鐘の声 枯れた柳に 秋風が 泣くよ今宵も 夜もすがら 祇園恋しや だらりの帯よ |
恋の先斗町ポンポン先斗町の細路は 恋と情けの 花が咲く そうどすか そうどすえ だらりのあの帯が 気になる急ぎ足 今夜はどなたの 今夜はどなたのお座敷へ 今夜はどなたのお座敷へ ポンポン先斗町でひと目ぼれ かくしきれない 話せない そうどすか そうどすえ あなたの見る夢に 私はいるかしら 気が気でないのよ 気が気でないのよ 逢うまでは 気が気でないのよ 逢うまでは ポンポン先斗町へ後戻り 床の川風 千鳥足 そうどすか そうどすえ 独りじゃねむれない 女にしたあなた あんたが教えた あなたが教えた飲み明し あなたが教えた飲み明し ポンポン先斗町は軒づいた そっと濡らした 通り雨 そうどすか そうどすえ 来たときゃひとりでも 帰りはふたり連れ 相合傘なら 相合傘なら どこまでも 相合傘なら どこまでも | 藤本二三代 | 意乃村酔 | 久我山明 | 近藤進 | ポンポン先斗町の細路は 恋と情けの 花が咲く そうどすか そうどすえ だらりのあの帯が 気になる急ぎ足 今夜はどなたの 今夜はどなたのお座敷へ 今夜はどなたのお座敷へ ポンポン先斗町でひと目ぼれ かくしきれない 話せない そうどすか そうどすえ あなたの見る夢に 私はいるかしら 気が気でないのよ 気が気でないのよ 逢うまでは 気が気でないのよ 逢うまでは ポンポン先斗町へ後戻り 床の川風 千鳥足 そうどすか そうどすえ 独りじゃねむれない 女にしたあなた あんたが教えた あなたが教えた飲み明し あなたが教えた飲み明し ポンポン先斗町は軒づいた そっと濡らした 通り雨 そうどすか そうどすえ 来たときゃひとりでも 帰りはふたり連れ 相合傘なら 相合傘なら どこまでも 相合傘なら どこまでも |
好きな人夜霧の中の 影の様に 涙の中に 浮かぶ顔 わたしがこんなに 愛していると なぜなぜあなたは 知らないの 真っ紅に咲いた バラでさえ はかなやいつか 忘られる 忘れてしまえば 昨日の夢と 思えど未練な 恋ごころ わたしが慕う 半分も 愛してくれる あなたなら あなたのためなら 何でもするわ 行かずにいつまで 好きな人 | 藤本二三代 | 佐伯孝夫 | 吉田正 | 佐野雅美 | 夜霧の中の 影の様に 涙の中に 浮かぶ顔 わたしがこんなに 愛していると なぜなぜあなたは 知らないの 真っ紅に咲いた バラでさえ はかなやいつか 忘られる 忘れてしまえば 昨日の夢と 思えど未練な 恋ごころ わたしが慕う 半分も 愛してくれる あなたなら あなたのためなら 何でもするわ 行かずにいつまで 好きな人 |
すみれ娘流れのほとりの すみれよすみれ なにをささやく 誰を待つ 乙女ごころの ひそかな春を 風に知らせて いるように 匂う素顔の ああ 夢をうつすよ 水鏡 さよなら峠の すみれよすみれ なんでゆれてる 誰を呼ぶ きのう涙で 送ったひとは 遠いみやこへ 行くという おさな馴染も ああ いつか別れる ちぎれ雲 わたしの花びら すみれよすみれ なにがこいしい 誰に咲く 燃える思いを 聞かせておくれ そっといだいた この胸に 青い野道の ああ おぼろ月夜の 花の影 | 藤本二三代 | 宮沢章二 | 吉田正 | 吉田正 | 流れのほとりの すみれよすみれ なにをささやく 誰を待つ 乙女ごころの ひそかな春を 風に知らせて いるように 匂う素顔の ああ 夢をうつすよ 水鏡 さよなら峠の すみれよすみれ なんでゆれてる 誰を呼ぶ きのう涙で 送ったひとは 遠いみやこへ 行くという おさな馴染も ああ いつか別れる ちぎれ雲 わたしの花びら すみれよすみれ なにがこいしい 誰に咲く 燃える思いを 聞かせておくれ そっといだいた この胸に 青い野道の ああ おぼろ月夜の 花の影 |
東京の空の下で淋しくなって 逢いたくなって 日ぐれて来た 忘れられないこの丘へ 好きだとひと言 云ったひと あゝ今頃は 東京の空の下で あたしを思って いるかしら 逢いたくなって 悲しくなって 今宵も来た 別れた日のこの丘へ 呼んでも届かぬ 遠いひと あゝあの人は 東京の空の下へ どうして黙って 行ったやら 悲しくなって 切なくなって 泣き泣き来た はるばる来たこの丘へ こんなに心を 燃やすひと あゝ今日もまた 東京の空の下で どうしているだろ あの人は | 藤本二三代 | 清水みのる | 宮城秀雄 | 加藤三雄 | 淋しくなって 逢いたくなって 日ぐれて来た 忘れられないこの丘へ 好きだとひと言 云ったひと あゝ今頃は 東京の空の下で あたしを思って いるかしら 逢いたくなって 悲しくなって 今宵も来た 別れた日のこの丘へ 呼んでも届かぬ 遠いひと あゝあの人は 東京の空の下へ どうして黙って 行ったやら 悲しくなって 切なくなって 泣き泣き来た はるばる来たこの丘へ こんなに心を 燃やすひと あゝ今日もまた 東京の空の下で どうしているだろ あの人は |
嘆きの花よ、夜来香君待つ夜の夜来香(イエライシャン) ほのぼのと 春をやさしく 告げる花 月もほのかな 窓により そっと私に 夜来香 告げる花 君と逢う夜の夜来香 美(うる)わしく いつかこころに 咲いた花 青い灯影(ほかげ)に 身を寄せて あつい泪に 夜来香 咲いた花 春のゆく夜の夜来香 いつまでも 胸にいだいて しのぶ花 共に嘆きを 捨てきれず 更けてせつなく 夜来香 しのぶ花 | 藤本二三代 | 吉川静夫 | 平川浪竜 | 佐野雅美 | 君待つ夜の夜来香(イエライシャン) ほのぼのと 春をやさしく 告げる花 月もほのかな 窓により そっと私に 夜来香 告げる花 君と逢う夜の夜来香 美(うる)わしく いつかこころに 咲いた花 青い灯影(ほかげ)に 身を寄せて あつい泪に 夜来香 咲いた花 春のゆく夜の夜来香 いつまでも 胸にいだいて しのぶ花 共に嘆きを 捨てきれず 更けてせつなく 夜来香 しのぶ花 |
浪花のれん恋にはのれんも捨てますと 泣いて二人で願かけた 思い出します 去年の夏の 愛染さんの宵まつり 浪花ののれんは無情もの 恋もまことも許さない 人目しのんで 潜(くぐ)り戸あけて 今夜もそっと会いにゆく 老舗ものれんも恋ゆえに 消えてはかない うす月夜 会えば泣くとは わかっていても 南へいそぐ 平野町 | 藤本二三代 | 喜志邦三 | 大野正雄 | 小沢直与志 | 恋にはのれんも捨てますと 泣いて二人で願かけた 思い出します 去年の夏の 愛染さんの宵まつり 浪花ののれんは無情もの 恋もまことも許さない 人目しのんで 潜(くぐ)り戸あけて 今夜もそっと会いにゆく 老舗ものれんも恋ゆえに 消えてはかない うす月夜 会えば泣くとは わかっていても 南へいそぐ 平野町 |
二十才の胸に咲いた花青い表紙の アルバムに 秘かに貼りし 一枚の ポートレートの 面影が 二十才の胸に 咲いた花 あゝ君こそいのち わがいのち 消えて儚い 夢ばかり たずねて泣いた 憶(おも)い出を いまはこころの 片隅に 二人の胸に 匂う花 あゝ君こそいのち わがいのち 見てはいけない 初恋の 泪に濡れた 日記帖 春を呼びましょ もういちど 乙女の胸に 咲いた花 あゝ君こそいのち わがいのち | 藤本二三代 | 吉川静夫 | 吉田正 | 小沢直与志 | 青い表紙の アルバムに 秘かに貼りし 一枚の ポートレートの 面影が 二十才の胸に 咲いた花 あゝ君こそいのち わがいのち 消えて儚い 夢ばかり たずねて泣いた 憶(おも)い出を いまはこころの 片隅に 二人の胸に 匂う花 あゝ君こそいのち わがいのち 見てはいけない 初恋の 泪に濡れた 日記帖 春を呼びましょ もういちど 乙女の胸に 咲いた花 あゝ君こそいのち わがいのち |
花の十九よ さようなら雨が降る降る 湖畔の道で 想いあふれて 涙に濡れて 君に別れる 悲しさに 胸にすがって 泣いたのも 花の十九よ さようなら 雨に咲いてた 湖畔の花は うすい 紫 初恋りんどう 君に逢われず 嫁がれず 想い残して 青春はゆく 花の十九よ さようなら 雨の降る夜の 湖畔の宿で 熱い涙を 流したあの日 君のおもかげ 君の名を 乙女ごころに 抱きしめて 花の十九よ さようなら | 藤本二三代 | 吉川静夫 | 吉田正 | 小沢直与志 | 雨が降る降る 湖畔の道で 想いあふれて 涙に濡れて 君に別れる 悲しさに 胸にすがって 泣いたのも 花の十九よ さようなら 雨に咲いてた 湖畔の花は うすい 紫 初恋りんどう 君に逢われず 嫁がれず 想い残して 青春はゆく 花の十九よ さようなら 雨の降る夜の 湖畔の宿で 熱い涙を 流したあの日 君のおもかげ 君の名を 乙女ごころに 抱きしめて 花の十九よ さようなら |
花の大理石通り夢中よ夢中よ こんなに夢中 なのに貴方は 僕のと言わない 言ってよいつも お前のものと 素敵な貴方連れてって 花の大理石(マーブル) 大理石通り 夢中よ夢中よ こんなに夢中 とってもわたしにゃ イヤよと言えない そうだわ光る 婚約指輪 今日こそ買いに連れてって 花の大理石 大理石通り 夢中よ夢中よ こんなに夢中 サイン交わした 大理石通りを 言ってよ いつも忘れはさせぬと やさしく抱いて 連れてって 花の大理石 大理石通り | 藤本二三代 | 佐伯孝夫 | 吉田正 | 佐野雅美 | 夢中よ夢中よ こんなに夢中 なのに貴方は 僕のと言わない 言ってよいつも お前のものと 素敵な貴方連れてって 花の大理石(マーブル) 大理石通り 夢中よ夢中よ こんなに夢中 とってもわたしにゃ イヤよと言えない そうだわ光る 婚約指輪 今日こそ買いに連れてって 花の大理石 大理石通り 夢中よ夢中よ こんなに夢中 サイン交わした 大理石通りを 言ってよ いつも忘れはさせぬと やさしく抱いて 連れてって 花の大理石 大理石通り |
母の舞扇花の振り袖 誰ゆえに なみだに濡れて 重いやら おとめ十九の 春ゆきて 肌身はなさず 抱きしめる 母のかたみの 舞扇 君はやさしく 初恋の 面影ばかり ただ恋し 忘れて踊る 黒髪も なぜか乱れる やるせなさ 母のなさけの 舞扇 夜の鏡に しみじみと うつして偲ぶ 母の顔 わたしの折り 一つだけ めぐり逢わせて 縋(すが)らせて 母のいのちの 舞扇 | 藤本二三代 | 吉川静夫 | 吉田正 | 小沢直与志 | 花の振り袖 誰ゆえに なみだに濡れて 重いやら おとめ十九の 春ゆきて 肌身はなさず 抱きしめる 母のかたみの 舞扇 君はやさしく 初恋の 面影ばかり ただ恋し 忘れて踊る 黒髪も なぜか乱れる やるせなさ 母のなさけの 舞扇 夜の鏡に しみじみと うつして偲ぶ 母の顔 わたしの折り 一つだけ めぐり逢わせて 縋(すが)らせて 母のいのちの 舞扇 |
ひなげし小唄女はひなげし 赤い花 男蝶々で 飛んで来る 花が咲くのが悪いのか 止まる蝶々が悪いのか わたしの夢見て寝ると言う あなた情のうすい人 わたしは夢見るひまもなく 泣いて寝もせず夜を明かす ひなげしひなげし 恋の花 女ごころに咲いた花 咲かぬ前から散る花と 知れば咲かずにいたものを 忘れておくれと言うあなた 忘れられぬと泣くわたし 恋をする時ゃ 二人でも 何時も泣くのはわたしだけ 愛したあなたは昨日まで 今日は他人になるあなた 同じあなたでありながら いとしあなたが 何故にくい いとしあなたが 何故にくい | 藤本二三代 | 木賊大次郎 | 坂口ふみ緒 | 岩代浩一 | 女はひなげし 赤い花 男蝶々で 飛んで来る 花が咲くのが悪いのか 止まる蝶々が悪いのか わたしの夢見て寝ると言う あなた情のうすい人 わたしは夢見るひまもなく 泣いて寝もせず夜を明かす ひなげしひなげし 恋の花 女ごころに咲いた花 咲かぬ前から散る花と 知れば咲かずにいたものを 忘れておくれと言うあなた 忘れられぬと泣くわたし 恋をする時ゃ 二人でも 何時も泣くのはわたしだけ 愛したあなたは昨日まで 今日は他人になるあなた 同じあなたでありながら いとしあなたが 何故にくい いとしあなたが 何故にくい |
婿さがし八百八丁芝で生れて 神田で育ち きりょう葭(よし)町 花の花 トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 星のかずほど 男はいても 帯にゃ短し ままならぬ トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 月が出ました 隅田の空に 逢えぬつらさよ 待つ辛さ トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 願もかけましょ 観音さまに 好きなお方と 添えるなら トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 粋でおきゃんで きっぷがよくて どこに不足が あるのやら トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 情(なさけ)深川 柳もなびく 誰にこころを 明石町 トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 見合い下谷(したや)の 練塀小路(ねりべいこうじ) 二十坊主じゃ わたしゃいや トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし | 藤本二三代 | 坂口淳 | 豊田一雄 | 佐野雅美 | 芝で生れて 神田で育ち きりょう葭(よし)町 花の花 トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 星のかずほど 男はいても 帯にゃ短し ままならぬ トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 月が出ました 隅田の空に 逢えぬつらさよ 待つ辛さ トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 願もかけましょ 観音さまに 好きなお方と 添えるなら トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 粋でおきゃんで きっぷがよくて どこに不足が あるのやら トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 情(なさけ)深川 柳もなびく 誰にこころを 明石町 トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし 見合い下谷(したや)の 練塀小路(ねりべいこうじ) 二十坊主じゃ わたしゃいや トカナントカ ツンツルテンノ ステテンテン 広いお江戸の 八百八丁婿さがし |
湯の町三味線雨の湯の町 坂の町 更けて流して 弾く三味の 咽(むせ)ぶ音締(ねじ)めに 身も細る 君を想えば しみじみと 泣けて来ました 弾き語り 伊豆の湯の香に 濡れて咲く 椿の花よ 初恋よ 燃えたあの夜の 恥ずかしさ いまは儚く やるせなく ツンと爪弾く 明け烏 二つ寄り添う あの影に 浮かぶは夢か まぼろしか あの日想えば また泣ける 逢えぬえにしと 知りながら 君をたずねて 三味の旅 | 藤本二三代 | 吉川静夫 | 吉田正 | 小沢直与志 | 雨の湯の町 坂の町 更けて流して 弾く三味の 咽(むせ)ぶ音締(ねじ)めに 身も細る 君を想えば しみじみと 泣けて来ました 弾き語り 伊豆の湯の香に 濡れて咲く 椿の花よ 初恋よ 燃えたあの夜の 恥ずかしさ いまは儚く やるせなく ツンと爪弾く 明け烏 二つ寄り添う あの影に 浮かぶは夢か まぼろしか あの日想えば また泣ける 逢えぬえにしと 知りながら 君をたずねて 三味の旅 |
夢みる乙女花の街かど 有楽町で 青い月夜の 心斎橋で 乙女が燃えて 見るその夢は 愛の灯かげの スイート・ホーム 窓のフリージャ 小雨の午後は なぜかしみじみ 一人が淋し 乙女がいつも 見ている夢を 知っているのよ あの人だけは 夢よいつなる 抱かれてとけて 二人一つの すてきな夢に 乙女がまこと 見ている夢は 星も輝く スイート・ホーム | 藤本二三代 | 佐伯孝夫 | 吉田正 | | 花の街かど 有楽町で 青い月夜の 心斎橋で 乙女が燃えて 見るその夢は 愛の灯かげの スイート・ホーム 窓のフリージャ 小雨の午後は なぜかしみじみ 一人が淋し 乙女がいつも 見ている夢を 知っているのよ あの人だけは 夢よいつなる 抱かれてとけて 二人一つの すてきな夢に 乙女がまこと 見ている夢は 星も輝く スイート・ホーム |