結成15周年を迎えた“SCANDAL”が、2022年1月26日にオリジナル・アルバム『MIRROR』をリリース!昨年リリースした「eternal」「アイボリー」「one more time」のほか、新曲7曲を追加した全10曲が収録。今作はメンバーそれぞれが作詞作曲を手掛けた楽曲も収録されております。アルバムならではの楽曲が多数収録されているのでお楽しみに…!
さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“SCANDAL”による歌詞エッセイを4回に渡りお届け。今回は第2弾。執筆を担当したのは、ボーカルのHARUNAです。綴っていただいたのは、自身が作詞作曲を手掛けた今作の収録曲「夕暮れ、溶ける」のお話。コロナ禍の秋、とある夕暮れに曲の欠片が生まれたというこの歌。どんな思いで制作を進め、完成して何を感じたのか…。是非、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。
「夕暮れ、溶ける」
2022年1月26日発売
【配信】https://jvcmusic.lnk.to/MIRROR
「夕暮れ、溶ける」
今回のアルバムで私が作詞作曲している楽曲は、コロナ禍の2020年秋、夕方犬の散歩中に「夕暮れ、溶ける」というワードを思いついたところから始まった。
コロナ禍になり予定していたライブが延期・中止になり、日常生活さえも制限されてしまったことで、ミュージシャンとしての生きがいを奪われ気分が落ち込んでしまい、なかなか制作に取り掛かかることができなかった。
そんな時もあったが、ずっとそうしているわけにもいかず、少しずつ状況を受け入れて、今やれることを自分なりにやっていかなきゃなと沸々と湧いてきた前向きな気持ちと、その時に見た夕日が妙にマッチして、ストンと胸に落ちた。夕暮れが溶けるなんて、言葉としては変だけど“なんかいい”と思い、その感覚を信じて作り始めることにした。
これまで自分が作詞してきた曲は、詞を読めばすぐに景色や状況が想像できたり、気持ちを説明するようなものが多く、20代の時はそれで良かったのだが、30代になりその直接的な表現のバリエーションに少し限界を感じることもあった。
なので今回のような、風景や気持ちに名前を付けるようにして生まれた、抽象的で曖昧な詞ができたときに、改めて音楽や表現の自由さに触れられた気がした。作詞においての可能性を見出すことができてなんだかとても嬉しかった。
生きていると、何かと好きな理由などを問われたり、言語化しなきゃいけない場面がたくさんあって、上手く話せなかった時に、これじゃ伝わってないのではないかと落ち込むこともある。けれど、“なんだかわからないけどすごく好き”で十分伝わる気持ちがあると信じたいし、そう思えることをたくさん肯定して、もっともっと自分の世界を広げていきたい。
自分らしく生きて、自分らしく表現する。そんなミュージシャンとしての本質を改めて感じられたこの曲を大切にして、これからもたくさんの人の人生を音楽で救っていきたいと、今強く感じている。
◆10th ALBUM『MIRROR』2022年1月26日発売
【配信】https://jvcmusic.lnk.to/MIRROR
【通常盤】CD VICL-65653 ¥3,300(税込)
【初回限定盤A】CD+DVD VIZL-2001 ¥4,
【初回限定盤B】CD+雑誌 VIZL-2002 ¥4,
【完全生産限定盤】CD+DVD+GOODS ※豪華 BOX 仕様 VIZL-2003 ¥11,000(税込)
<収録曲>
1. MIRROR
2. eternal
3. 愛にならなかったのさ
4. 彼女はWave
5. 愛の正体
6. アイボリー
7. 夕暮れ、溶ける
8. 蒼の鳴る夜の隙間で
9. プリズム
10. one more time
bonus track
1. Living in the city
2. SPICE
◆10th Album『MIRROR』予約特設サイト