結成15周年を迎えた“SCANDAL”が、2022年1月26日にオリジナル・アルバム『MIRROR』をリリース!昨年リリースした「eternal」「アイボリー」「one more time」のほか、新曲7曲を追加した全10曲が収録。今作はメンバーそれぞれが作詞作曲を手掛けた楽曲も収録されております。アルバムならではの楽曲が多数収録されているのでお楽しみに…!
さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“SCANDAL”による歌詞エッセイを4回に渡りお届け。今回が最終回。執筆を担当したのは、ドラムのRINAです。コロナ禍でアルバム『MIRROR』を作り上げるまでの想い。そしてタイトル曲であり、アルバムの入り口を飾る1曲「MIRROR」のお話です。是非、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。
「MIRROR」
「MIRROR」
真っ白で目印もない世界に放り込まれて、ずっと、探し物しているみたいだった。世の中の状況が一変して、音楽が止まった。頑張るのも諦めるのも違くて、その場にただ立ち止まった。走り続けた足を止めて、強制的に立ち止まりながら“今、ここ”に起きている出来事や自分に向き合う。そんな制作期間だった。
光、繊細、丸く柔らかい感覚。これから先も長く演奏できて、自分たちが感じる女性らしさがある曲が良い。書きたいものがどんどん抽象的で軟いものになっていった。具体的にしたいものが分からなかったし、正解も要らなかった。
コロナ禍でリリースしたシングル3部作は、“新しくて好き!”とか、“音楽性が変わって大人しくなった。”とか色んなリアクションが届いて面白かった。何より私自身が全部の意見に納得できて、分かる分かると頷いてた。
少しずつ、丁寧に。異常なまで神経質に細部にまで拘って、10枚目のアルバムを仕上げた。自分たちのバンドなのに、何か少しでも手を抜いたら神様にビンタされそう…と思う笑。色んなメンタルになりながらも、ぬかりなく。4人それぞれが今できることを全部やり切って、本当に個性的で不思議で自分たちらしい良いアルバムが出来たと思う。
アルバムタイトルがなかなか決まらず、「もうこれ以上待てません!」と言われた日にもまだ、曖昧な言葉で話し合った。最後の最後にふと「ミラーは?」と。「うわぁ…それだ!」となってからは早かった。話や気持ちが前に進んだ。
それから、アルバムの1曲目になる「MIRROR」と言うリード曲を作ろうとなった。ここに辿り着くまでに何度も話してきた、上手く説明し切れない感覚を、全部そのまま歌詞にしようと思った。遠回りに何一つ無駄はなく、伏線回収するみたいにしっくりくるタイトルと曲に辿り着けた。
丈夫で壊れやすい鏡。好きな部分も嫌いな部分もあるそのままの姿を映しながら、それを受け入れたり、時にはカウンターを打つよう跳ね返したり。立ち止まってバンドや世界に向き合った自分たちから一歩前進して書いた曲。
全世界に届け!ひとりでも多くの耳へ。と、大前提で祈りつつも、心の奥の方では届くべき人の元へ飛んでいけ~!とも思っているし、自分達のために作ったエゴイスティックなアルバムでもある。きっとこれを作らないと次に進めない気もしてたから、完成させられた時点でなんだか1ポイント勝ち取った気分。
誰もがそのままの自分で、みんな違う個性を持ったまま、もっと認め合って交われたら、と。いつも、ずっと、思ってる。
<SCANDAL・RINA>
<SCANDAL・RINA>
◆紹介曲「MIRROR」
作詞:RINA
作曲:MAMI
◆10th ALBUM『MIRROR』
2022年1月26日発売
【配信】https://jvcmusic.lnk.to/MIRROR
2022年1月26日発売
【配信】https://jvcmusic.lnk.to/MIRROR
【通常盤】CD VICL-65653 ¥3,300(税込)
【初回限定盤A】CD+DVD VIZL-2001 ¥4,
【初回限定盤B】CD+雑誌 VIZL-2002 ¥4,
【完全生産限定盤】CD+DVD+GOODS ※豪華 BOX 仕様 VIZL-2003 ¥11,000(税込)
<収録曲>
1. MIRROR
2. eternal
3. 愛にならなかったのさ
4. 彼女はWave
5. 愛の正体
6. アイボリー
7. 夕暮れ、溶ける
8. 蒼の鳴る夜の隙間で
9. プリズム
10. one more time
bonus track
1. Living in the city
2. SPICE
◆10th Album『MIRROR』予約特設サイト