自分が主人公であることを思い出させてくれる力。

 2025年3月5日に“松田今宵”が7th Digital Single「ヴィンテージカー」をリリースしました。ミドルバラードやフォークを発表してきた松田今宵が一転。たくましく生きる女性たちへ送る、懐かしい70年、80年代を思わせるニューウェイブ・ポストパンクなロックナンバーです。たくさんの道を走ってボロボロになりながらも、自分自身に誇りを持って走り続ける!というメッセージが込められております。
 
 さて、今日のうたではそんな“松田今宵”による歌詞エッセイをお届け! 新曲「ヴィンテージカー」にも通ずる、自身の音楽テーマについて。そして歌い続けていくこれからの意志を綴っていただきました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。



おはようございますこんにちはこんばんは。
松田今宵と申します。
この記事を見つけてくださってありがとうございます。
 
3月5日に「ヴィンテージカー」という曲をリリースしました。
皆それぞれ、自分の人生という車にのり、走ってきた中で、傷ついたり、タイヤがすり減ったりしたこともあると思います。
でもそういったところに、個性があり、面白みがあり、魅力があるのでは?
聴いてくださる方々が、今までの自分を肯定し、前に進んでいくためのエンジンに、この曲がなれたらいいなという思いで書きました。
 
 
さて、
松田今宵のテーマとして
「頑張ってる人たちの生活に寄り添う」
というものがあります。
 
例えば、晴れた日の通勤・通学時間
例えば、地下鉄の風に打たれる時
例えば、着る服を選んでいる時
例えば、洗濯物を畳んでいる時
例えば、1人の帰り道…
 
日常のなんでもない瞬間でも
そこに音楽が流れることで
なんとなく懐かしい人の顔が浮かんだり
いつもより自分を好きになれたり
負けないぞ!と思ったり…
自分が主人公であることを思い出させてくれる
そんな力が音楽にはあると信じています。
 
そんな風に、毎日いろんな感情が生まれてくる中で
わたしの音楽が、その気持ちに寄り添えたら
どんなに幸せか…と思うのです。
 
わたし自身の人生でも、音楽はいつも、寄り添ってくれて、毎日を生きる力をくれました。
助けられたからこそ、今度はわたしが、皆さんに。
 
 
浮かんでくる感情に支配されず
情けないと思っても、知らんぷりをせず
そうだよね、そういう気持ちだよね。と。
 
新曲の「ヴィンテージカー」でも力強さは意識しつつ、
案外情けないことや怒りを歌っていたりします。
 
情けないことも歌いたい。
大したことは言えませんが
大したことでなくてもいいじゃないか
ただただ
前に進む力に
少しでも
なれたら…
 
そんな歌をこれからも歌っていきたいです。
 
拙い文章ですが
最後まで読んでくださってありがとうございました!
ここまで読んでくれた人はもう
松田今宵のファン!
どうかこれからも一緒に進んでいきましょう。
 
<松田今宵>



◆紹介曲「ヴィンテージカー
作詞:松田今宵
作曲:松田今宵