スガモリ峠ミヤマキリシマ 花かげに 咲きて可憐な イワカガミ 風にふるえる 峠越え 目指す九重の 高き尾根 スガモリ峠の 鐘は鳴る 霧のあいまに あらわれし 尾根の紅葉の 鮮やかさ つぶらに紅き コケモモの 実は指先に 冷たくて スガモリ峠の 鐘は鳴る 三俣の樹氷 仰ぎつつ 雪踏み分けて 登る道 北の千里に 散り果てし 若き命を 哀しみて スガモリ峠の 鐘は鳴る | 芹洋子 | 橋爪文子 | 渡部信一 | | ミヤマキリシマ 花かげに 咲きて可憐な イワカガミ 風にふるえる 峠越え 目指す九重の 高き尾根 スガモリ峠の 鐘は鳴る 霧のあいまに あらわれし 尾根の紅葉の 鮮やかさ つぶらに紅き コケモモの 実は指先に 冷たくて スガモリ峠の 鐘は鳴る 三俣の樹氷 仰ぎつつ 雪踏み分けて 登る道 北の千里に 散り果てし 若き命を 哀しみて スガモリ峠の 鐘は鳴る |
好きです かわさき 愛の街多摩川の 明ける空から きこえる やさしい鳥の歌 ほほえみは 光のシャワー さわやかに こころ洗うよ 新しい 朝は生まれて 人びとの 軽い足どり 好きです 陽差しの 似合う街 好きです かわさき 愛の街 よろこびを 語る広場に きこえる やさしい花の歌 そよかぜは 緑のリボン あざやかに こころ飾るよ 新しい 愛は生まれて わかち合う 胸のときめき 好きです みんなで 生きる街 好きです かわさき 愛の街 街並の つづく窓から きこえる やさしい愛の歌 まごころは 希望のリズム いきいきと こころ弾むよ 新しい 時代(とき)は生まれて つなぐ手に 明日を夢みる 好きです 幸せ 灯す街 好きです かわさき 愛の街 | 芹洋子 | 肥後義子・補作詞:石本美由起 | 山本直純 | | 多摩川の 明ける空から きこえる やさしい鳥の歌 ほほえみは 光のシャワー さわやかに こころ洗うよ 新しい 朝は生まれて 人びとの 軽い足どり 好きです 陽差しの 似合う街 好きです かわさき 愛の街 よろこびを 語る広場に きこえる やさしい花の歌 そよかぜは 緑のリボン あざやかに こころ飾るよ 新しい 愛は生まれて わかち合う 胸のときめき 好きです みんなで 生きる街 好きです かわさき 愛の街 街並の つづく窓から きこえる やさしい愛の歌 まごころは 希望のリズム いきいきと こころ弾むよ 新しい 時代(とき)は生まれて つなぐ手に 明日を夢みる 好きです 幸せ 灯す街 好きです かわさき 愛の街 |
進め!しんじ君親せきんちのしんじ君 生後まだまだ十か月 ようやく歩けるようになり ママのとこまでよいこらしょ ママがあやすとしんじ君 まるくまあるく笑って やわらかい手をのばして ママのお鼻をつまんじゃう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう うちの母さんしんじ君 だいてぼくに言うことにゃ おまえにもこんな小さい かわいいときがあったのよ きみもだんだんしんじ君 大きくなってゆくけれど いつまでもきれいな 心のままでいてほしい きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう | 芹洋子 | 時崎久夫 | 時崎久夫 | 若松正司 | 親せきんちのしんじ君 生後まだまだ十か月 ようやく歩けるようになり ママのとこまでよいこらしょ ママがあやすとしんじ君 まるくまあるく笑って やわらかい手をのばして ママのお鼻をつまんじゃう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう うちの母さんしんじ君 だいてぼくに言うことにゃ おまえにもこんな小さい かわいいときがあったのよ きみもだんだんしんじ君 大きくなってゆくけれど いつまでもきれいな 心のままでいてほしい きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう |
青春川にそって走った どこまでも わけもなく 泣きながら まっかな夕日が 燃えてしまわぬうち あのまん中に とびこんでいきたい なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが つらくなっても 海をみつめて泣いた いつまでも わけもなく おもいつめて ひとつの愛が 燃えつきてしまわぬうち あの青い色に 染まってしまいたい なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが むなしくなっても 汽車に乗っていこう どこまでも おもいきって やりたいことを ひとつの青春が くずれさってしまわぬうち すべてをかけて ためしてみたい なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが くるしくなっても なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが くるしくなっても | 芹洋子 | 門倉聡 | じぬしみきお | | 川にそって走った どこまでも わけもなく 泣きながら まっかな夕日が 燃えてしまわぬうち あのまん中に とびこんでいきたい なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが つらくなっても 海をみつめて泣いた いつまでも わけもなく おもいつめて ひとつの愛が 燃えつきてしまわぬうち あの青い色に 染まってしまいたい なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが むなしくなっても 汽車に乗っていこう どこまでも おもいきって やりたいことを ひとつの青春が くずれさってしまわぬうち すべてをかけて ためしてみたい なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが くるしくなっても なくしたくないこの燃えあがる熱いもの 生きてゆくのが くるしくなっても |
早春賦春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷解け去り 葦は角(つの)ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か | 芹洋子 | 吉丸一昌 | 中田章 | | 春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷解け去り 葦は角(つの)ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か |
宗谷岬流氷とけて 春風吹いて ハマナス咲いて カモメもないて はるか沖ゆく 外国船の 煙もうれし 宗谷(そうや)の岬(みさき) 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 吹雪(ふぶき)が晴れて 凍(しば)れがゆるみ 渚の貝も 眠りがさめた 人の心の 扉を開き 海鳴り響く 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 幸せ求め 最果(さいは)ての地に それぞれ人は 明日(あした)を祈る 波もピリカの 子守のように 想い出残る 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 | 芹洋子 | 吉田弘 | 船村徹 | | 流氷とけて 春風吹いて ハマナス咲いて カモメもないて はるか沖ゆく 外国船の 煙もうれし 宗谷(そうや)の岬(みさき) 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 吹雪(ふぶき)が晴れて 凍(しば)れがゆるみ 渚の貝も 眠りがさめた 人の心の 扉を開き 海鳴り響く 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 幸せ求め 最果(さいは)ての地に それぞれ人は 明日(あした)を祈る 波もピリカの 子守のように 想い出残る 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 |
空より高く人は空より高い心をもっている どんな空より高い心をもっている だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 高くなれ 空より高く 高くなれ 人は海より深い心をもっている どんな海より深い心をもっている だからもういやだなんて 背をむけないで 見つめてごらん 信じてごらん 君の心よ 深くなれ 海より深く 深くなれ だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 広くなれ 空より広く 広くなれ 君の心よ 強くなれ 海より 強く 強くなれ | 芹洋子 | 新沢としひこ | 中川ひろたか | | 人は空より高い心をもっている どんな空より高い心をもっている だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 高くなれ 空より高く 高くなれ 人は海より深い心をもっている どんな海より深い心をもっている だからもういやだなんて 背をむけないで 見つめてごらん 信じてごらん 君の心よ 深くなれ 海より深く 深くなれ だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 広くなれ 空より広く 広くなれ 君の心よ 強くなれ 海より 強く 強くなれ |
旅立ちの日に白い光の中に 山なみは萌えて 遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ 限り無く青い空に 心ふるわせ 自由を駆ける鳥よ ふり返ることもせず 勇気を翼にこめて 希望の風にのり このひろい大空に 夢をたくして 懐かしい友の声 ふとよみがえる 意味もないいさかいに 泣いたあのとき 心かよったうれしさに 抱き合った日よ みんなすぎたけれど 思いで強く抱いて 勇気を翼にこめて 希望の風にのり このひろい大空に 夢をたくして いま 別れのとき 飛び立とう 未来信じて 弾む若い力信じて このひろい このひろい 大空に いま 別れのとき 飛び立とう 未来信じて 弾む若い力信じて このひろい このひろい 大空に | 芹洋子 | 小嶋登 | 坂本浩美 | 米山拓巳 | 白い光の中に 山なみは萌えて 遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ 限り無く青い空に 心ふるわせ 自由を駆ける鳥よ ふり返ることもせず 勇気を翼にこめて 希望の風にのり このひろい大空に 夢をたくして 懐かしい友の声 ふとよみがえる 意味もないいさかいに 泣いたあのとき 心かよったうれしさに 抱き合った日よ みんなすぎたけれど 思いで強く抱いて 勇気を翼にこめて 希望の風にのり このひろい大空に 夢をたくして いま 別れのとき 飛び立とう 未来信じて 弾む若い力信じて このひろい このひろい 大空に いま 別れのとき 飛び立とう 未来信じて 弾む若い力信じて このひろい このひろい 大空に |
旅にでたい愛し合う人と 旅にでたい たとえば海辺の 小さな町 舟が潮の流れに 揺られ流れるように 心預けた人に ただついてゆく 愛し合う人と 旅にでたい 交わす言葉など なくてもいい 信じ合う人と 旅にでたい たとえば緑の 小高い丘 花が陽差しをあびて 育ち咲きだすように 心渡した人の その腕の中 信じ合う人と 旅にでたい 飾る荷物など なくてもいい 舟が潮の流れに 揺られ流れるように 心預けた人に ただついてゆく 愛し合う人と 旅にでたい 交わす言葉など なくてもいい | 芹洋子 | 中里綴 | 田山雅充 | | 愛し合う人と 旅にでたい たとえば海辺の 小さな町 舟が潮の流れに 揺られ流れるように 心預けた人に ただついてゆく 愛し合う人と 旅にでたい 交わす言葉など なくてもいい 信じ合う人と 旅にでたい たとえば緑の 小高い丘 花が陽差しをあびて 育ち咲きだすように 心渡した人の その腕の中 信じ合う人と 旅にでたい 飾る荷物など なくてもいい 舟が潮の流れに 揺られ流れるように 心預けた人に ただついてゆく 愛し合う人と 旅にでたい 交わす言葉など なくてもいい |
たんぽぽ雪の下の 故郷(ふるさと)の夜 冷たい風と 土の中で 青い空を 夢に見ながら 野原に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう 高い工場の 壁の下で どれだけ春を 待つのでしょう 数(かぞ)えた指を やさしく開き 空地に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう ガラスの部屋の バラの花より 嵐の空を 見つめつづける あなたの胸の 思いのように 心に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう | 芹洋子 | 門倉聡 | 堀越浄 | | 雪の下の 故郷(ふるさと)の夜 冷たい風と 土の中で 青い空を 夢に見ながら 野原に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう 高い工場の 壁の下で どれだけ春を 待つのでしょう 数(かぞ)えた指を やさしく開き 空地に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう ガラスの部屋の バラの花より 嵐の空を 見つめつづける あなたの胸の 思いのように 心に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう |
ちいさい秋みつけた誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた めかくし鬼さん 手のなる方へ すましたお耳に かすかにしみた よんでる口笛 もずの声 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク わずかなすきから 秋の風 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた むかしの むかしの 風見の鶏の ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた | 芹洋子 | サトウハチロー | 中田喜直 | | 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた めかくし鬼さん 手のなる方へ すましたお耳に かすかにしみた よんでる口笛 もずの声 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク わずかなすきから 秋の風 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた むかしの むかしの 風見の鶏の ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた |
茶摘夏も近づく 八十八夜(はちじゅうはちや) 野にも山にも 若葉が茂(しげ)る あれに見えるは 茶摘(ちゃつみ)じゃないか あかねだすきに 菅(すげ)の笠(かさ) 日和(ひより)つづきの 今日この頃(ごろ)を 心のどかに 摘みつつ歌う 摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ | 芹洋子 | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | 夏も近づく 八十八夜(はちじゅうはちや) 野にも山にも 若葉が茂(しげ)る あれに見えるは 茶摘(ちゃつみ)じゃないか あかねだすきに 菅(すげ)の笠(かさ) 日和(ひより)つづきの 今日この頃(ごろ)を 心のどかに 摘みつつ歌う 摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ |
月の沙漠月の沙漠を はるばると 旅のらくだが 行きました 金と銀との くらおいて 二つならんで 行きました 金のくらには 銀のかめ 銀のくらには 金のかめ 二つのかめは それぞれに ひもでむすんで ありました 先のくらには 王子さま あとのくらには お姫さま 乗った二人は おそろいの 白い上衣を 着てました 広い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう おぼろにけぶる 月の夜を 対のらくだは とぼとぼと 砂丘を越えて 行きました だまって越えて 行きました | 芹洋子 | 加藤まさを | 佐々木すぐる | | 月の沙漠を はるばると 旅のらくだが 行きました 金と銀との くらおいて 二つならんで 行きました 金のくらには 銀のかめ 銀のくらには 金のかめ 二つのかめは それぞれに ひもでむすんで ありました 先のくらには 王子さま あとのくらには お姫さま 乗った二人は おそろいの 白い上衣を 着てました 広い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう おぼろにけぶる 月の夜を 対のらくだは とぼとぼと 砂丘を越えて 行きました だまって越えて 行きました |
月の光あおい風は 気ままな葦笛(よしぶえ) 吹きながらひろげてゆく ああ…… 誰も知らないだろう 水色にさえた世界 さざなみは ルラララ どこまでも ルラララ あの ふねに ぼくのうたをのせて…… 遠い国の夜ふけの湖 おもてに おもてに 揺れている 月の光は | 芹洋子 | 中山知子 | C.ドビュッシー | 石川皓也 | あおい風は 気ままな葦笛(よしぶえ) 吹きながらひろげてゆく ああ…… 誰も知らないだろう 水色にさえた世界 さざなみは ルラララ どこまでも ルラララ あの ふねに ぼくのうたをのせて…… 遠い国の夜ふけの湖 おもてに おもてに 揺れている 月の光は |
月見草の花はるかに海の 見える丘 月のしずくを すって咲く 夢のお花の 月見草 花咲く丘よ なつかしの ほんのり月が 出た宵は こがねの波が ゆれる海 ボーと汽笛を 鳴らしてく お船はどこへ 行くのでしょう 思い出の丘 花の丘 今日も一人で 月の海 じっとながめる 足もとに ほのかに匂う 月見草 | 芹洋子 | 山川清 | 山本雅之 | | はるかに海の 見える丘 月のしずくを すって咲く 夢のお花の 月見草 花咲く丘よ なつかしの ほんのり月が 出た宵は こがねの波が ゆれる海 ボーと汽笛を 鳴らしてく お船はどこへ 行くのでしょう 思い出の丘 花の丘 今日も一人で 月の海 じっとながめる 足もとに ほのかに匂う 月見草 |
翼をくださいいま わたしの願いごとが 叶(かな)うならば 翼が欲(ほ)しい この 背中に鳥のように 白い翼 つけてください この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ 悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ 行きたい いま 富とか名誉ならば いらないけど 翼が欲しい 子どもの時 夢見たこと 今も同じ 夢に見ている この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ 悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ 悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ | 芹洋子 | 山上路夫 | 村井邦彦 | | いま わたしの願いごとが 叶(かな)うならば 翼が欲(ほ)しい この 背中に鳥のように 白い翼 つけてください この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ 悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ 行きたい いま 富とか名誉ならば いらないけど 翼が欲しい 子どもの時 夢見たこと 今も同じ 夢に見ている この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ 悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ 悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ |
出逢いを求めて~十和田湖へ~人はどうして 北にあこがれ 人はどうして 旅に出るのか 流れる雲の 地図をたよりに 私もまた 北を旅する 愛する人との 出逢いを求めて ああ 十和田湖の 湖畔の乙女に ああ その人に 逢える日祈りたい 人はそれぞれ 北にやすらぎ 人はそれぞれ さがしつづける 名もない花に 道をたずねて 私もいま 北をさすらう 愛する人との 出逢いを求めて ああ 奥入瀬の 流れを聴きながら ああ その人と 岸辺を歩きたい 人はどうして 北にあこがれ 人はどうして 旅に出るのか 流れる雲の 地図をたよりに 私もまた 北を旅する 愛する人との 出逢いを求めて | 芹洋子 | 木下龍太郎 | 伊藤薫 | | 人はどうして 北にあこがれ 人はどうして 旅に出るのか 流れる雲の 地図をたよりに 私もまた 北を旅する 愛する人との 出逢いを求めて ああ 十和田湖の 湖畔の乙女に ああ その人に 逢える日祈りたい 人はそれぞれ 北にやすらぎ 人はそれぞれ さがしつづける 名もない花に 道をたずねて 私もいま 北をさすらう 愛する人との 出逢いを求めて ああ 奥入瀬の 流れを聴きながら ああ その人と 岸辺を歩きたい 人はどうして 北にあこがれ 人はどうして 旅に出るのか 流れる雲の 地図をたよりに 私もまた 北を旅する 愛する人との 出逢いを求めて |
遠くへ行きたい知らない街を 歩いてみたい どこか遠くへ 行きたい 知らない海を ながめていたい どこか遠くへ 行きたい 遠い街 遠い海 夢はるか 一人旅 愛する人と めぐり逢いたい どこか遠くへ 行きたい 愛し合い 信じ合い いつの日か 幸せを 愛する人と めぐり逢いたい どこか遠くへ 行きたい | 芹洋子 | 永六輔 | 中村八大 | | 知らない街を 歩いてみたい どこか遠くへ 行きたい 知らない海を ながめていたい どこか遠くへ 行きたい 遠い街 遠い海 夢はるか 一人旅 愛する人と めぐり逢いたい どこか遠くへ 行きたい 愛し合い 信じ合い いつの日か 幸せを 愛する人と めぐり逢いたい どこか遠くへ 行きたい |
どこかで春がどこかで春が 生まれてる どこかで水が ながれ出す どこかで雲雀(ひばり)が 啼(な)いている どこかで芽の出る 音がする 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる | 芹洋子 | 百田宗治 | 草川信 | | どこかで春が 生まれてる どこかで水が ながれ出す どこかで雲雀(ひばり)が 啼(な)いている どこかで芽の出る 音がする 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる |
涙そうそう古いアルバムめぐり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう 一番星に祈る それが私のくせになり 夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す 悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔 あなたの場所から私が 見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても さみしくて 恋しくて 君への思い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう | 芹洋子 | 森山良子 | BEGIN | | 古いアルバムめぐり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう 一番星に祈る それが私のくせになり 夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す 悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔 あなたの場所から私が 見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても さみしくて 恋しくて 君への思い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう |
夏は来ぬ卯(う)の花の、におう垣根(かきね)に ほととぎす 早(はや)も来啼(きな)きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来(き)ぬ 五月雨(さみだれ)の 注ぐ山田に 早乙女(さおとめ)が 裳裾(もすそ)濡らして 玉苗植(たまなえう)うる 夏は来(き)ぬ 橘(たちばな)の 薫(かお)る軒場(のきば)の 窓近く 螢とびかい おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ | 芹洋子 | 佐々木信綱 | 小山作之助 | | 卯(う)の花の、におう垣根(かきね)に ほととぎす 早(はや)も来啼(きな)きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来(き)ぬ 五月雨(さみだれ)の 注ぐ山田に 早乙女(さおとめ)が 裳裾(もすそ)濡らして 玉苗植(たまなえう)うる 夏は来(き)ぬ 橘(たちばな)の 薫(かお)る軒場(のきば)の 窓近く 螢とびかい おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ |
七つの子烏(からす) なぜ啼(な)くの 烏は 山に かわいい 七つの 子があるからよ かわい かわいと 烏は 啼くの かわい かわいと 啼くんだよ 山の 古巣(ふるす)に いって見て 御覧 丸い 眼をした いい子だよ かわい かわいと 烏は 啼くの かわい かわいと 啼くんだよ 山の 古巣(ふるす)に いって見て 御覧 丸い 眼をした いい子だよ | 芹洋子 | 野口雨情 | 本居長世 | | 烏(からす) なぜ啼(な)くの 烏は 山に かわいい 七つの 子があるからよ かわい かわいと 烏は 啼くの かわい かわいと 啼くんだよ 山の 古巣(ふるす)に いって見て 御覧 丸い 眼をした いい子だよ かわい かわいと 烏は 啼くの かわい かわいと 啼くんだよ 山の 古巣(ふるす)に いって見て 御覧 丸い 眼をした いい子だよ |
はつ夏の潮騒耳をすまして まぶたとじれば 潮騒のひびきに 心がゆれる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行(ゆ)く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる | 芹洋子 | 若谷和子 | 小倉靖 | 小倉靖 | 耳をすまして まぶたとじれば 潮騒のひびきに 心がゆれる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行(ゆ)く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる |
花かげ十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪(ふぶき)の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま 俥にゆられて 行(ゆ)きました 十五夜お月さま 見てたでしょう 桜吹雪の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま お別れ惜(お)しんで 泣きました 十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪の 花かげに 遠いお里の お姉さま わたしはひとりに なりました | 芹洋子 | 大村主計 | 豊田義一 | | 十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪(ふぶき)の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま 俥にゆられて 行(ゆ)きました 十五夜お月さま 見てたでしょう 桜吹雪の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま お別れ惜(お)しんで 泣きました 十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪の 花かげに 遠いお里の お姉さま わたしはひとりに なりました |
花の街七色の谷を越えて 流れて行く 風のリボン 輪になって 輪になって かけて行ったよ 春よ春よと かけて行ったよ 美しい海を見たよ あふれていた 花の街よ 輪になって 輪になって 踊っていたよ 春よ春よと 踊っていたよ すみれ色してた窓で 泣いていたよ 街の角で 輪になって 輪になって 春の夕暮れ 一人さびしく 泣いていたよ | 芹洋子 | 江間章子 | 團伊玖磨 | | 七色の谷を越えて 流れて行く 風のリボン 輪になって 輪になって かけて行ったよ 春よ春よと かけて行ったよ 美しい海を見たよ あふれていた 花の街よ 輪になって 輪になって 踊っていたよ 春よ春よと 踊っていたよ すみれ色してた窓で 泣いていたよ 街の角で 輪になって 輪になって 春の夕暮れ 一人さびしく 泣いていたよ |
浜千鳥青い月夜の 浜辺には 親を探して 鳴く鳥が 波の国から 生まれでる 濡れたつばさの 銀の色 夜鳴く鳥の 悲しさは 親を尋ねて 海こえて 月夜の国へ 消えてゆく 銀のつばさの 浜千鳥 | 芹洋子 | 鹿島鳴秋 | 弘田龍太郎 | | 青い月夜の 浜辺には 親を探して 鳴く鳥が 波の国から 生まれでる 濡れたつばさの 銀の色 夜鳴く鳥の 悲しさは 親を尋ねて 海こえて 月夜の国へ 消えてゆく 銀のつばさの 浜千鳥 |
浜辺の歌あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍(しの)ばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ 忍ばるる 寄する波よ 返す波よ 月の色も 星の影も | 芹洋子 | 林古渓 | 成田為三 | | あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍(しの)ばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ 忍ばるる 寄する波よ 返す波よ 月の色も 星の影も |
バラが咲いたバラが咲いた バラが咲いた 真赤なバラが 淋しかった僕の庭に バラが咲いた たったひとつ 咲いたバラ 小さなバラで 淋しかった僕の庭が 明るくなった バラよ バラよ 小さなバラ そのままで そこに咲いてておくれ バラが咲いた バラが咲いた 真赤なバラで 淋しかった僕の庭が 明るくなった バラが散った バラが散った いつの間にか 僕の庭は前のように 淋しくなった 僕の庭のバラは 散ってしまったけれど 淋しかった僕の心に バラが咲いた バラよ バラよ 心のバラ いつまでも ここで咲いてておくれ バラが咲いた バラが咲いた 僕の心に いつまでも 散らない 真赤なバラが いつまでも散らない 真赤なバラが… | 芹洋子 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | 青木望 | バラが咲いた バラが咲いた 真赤なバラが 淋しかった僕の庭に バラが咲いた たったひとつ 咲いたバラ 小さなバラで 淋しかった僕の庭が 明るくなった バラよ バラよ 小さなバラ そのままで そこに咲いてておくれ バラが咲いた バラが咲いた 真赤なバラで 淋しかった僕の庭が 明るくなった バラが散った バラが散った いつの間にか 僕の庭は前のように 淋しくなった 僕の庭のバラは 散ってしまったけれど 淋しかった僕の心に バラが咲いた バラよ バラよ 心のバラ いつまでも ここで咲いてておくれ バラが咲いた バラが咲いた 僕の心に いつまでも 散らない 真赤なバラが いつまでも散らない 真赤なバラが… |
富士山桜の花が 咲いている 旅立ちのとき 胸あつく 遥かな空に 虹かける 仰げばそこに 富士の山 逆巻く波が 打ち寄せる 真っ直ぐな道 曲り道 傷つくたびに 泣くたびに 「元気だせよ」と 富士の山 夕焼け雲が 燃えている ふるさとの山 光る河 父、母、幼友達の 歌が聞こえる 富士の山 白雪しんと 降りしきる さまざまなこと 思いだす 「よくやったね」と 微笑んで 春を夢見る 富士の山 「よくやったね」と微笑んで 春を夢見る 富士の山 | 芹洋子 | 新井満 | 新井満 | | 桜の花が 咲いている 旅立ちのとき 胸あつく 遥かな空に 虹かける 仰げばそこに 富士の山 逆巻く波が 打ち寄せる 真っ直ぐな道 曲り道 傷つくたびに 泣くたびに 「元気だせよ」と 富士の山 夕焼け雲が 燃えている ふるさとの山 光る河 父、母、幼友達の 歌が聞こえる 富士の山 白雪しんと 降りしきる さまざまなこと 思いだす 「よくやったね」と 微笑んで 春を夢見る 富士の山 「よくやったね」と微笑んで 春を夢見る 富士の山 |
冬の日の子守唄なぜ憶(おも)いだすのか 幼い日のことを あふれる陽の中で やさしいパパとママ なにも知らずにすごした あのころ つるくさにからまり 左足くじいた 夏の日の夕暮 泣きじゃくったあたし 憶(おも)いでの光いまは 遠くに 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 冬の日の浜辺に 十字架をたてよう 憶(おも)いで色をした 幼い日のために ふたたび還らない あのころ | 芹洋子 | A.テスタ・訳詞:仲倉重郎 | G.マルゴーニ | 福田和禾子 | なぜ憶(おも)いだすのか 幼い日のことを あふれる陽の中で やさしいパパとママ なにも知らずにすごした あのころ つるくさにからまり 左足くじいた 夏の日の夕暮 泣きじゃくったあたし 憶(おも)いでの光いまは 遠くに 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 冬の日の浜辺に 十字架をたてよう 憶(おも)いで色をした 幼い日のために ふたたび還らない あのころ |
冬の夜燈火近く 衣縫う母は 春の遊びの 楽しさを語る 居並ぶ子どもは 指を折りつつ 日数かぞえて 喜び勇む 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 囲炉裏のはたに 繩なう父は 過ぎしいくさの手柄を語る 居並ぶ子どもは ねむさ忘れて 耳を傾け こぶしを握る 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 | 芹洋子 | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | 燈火近く 衣縫う母は 春の遊びの 楽しさを語る 居並ぶ子どもは 指を折りつつ 日数かぞえて 喜び勇む 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 囲炉裏のはたに 繩なう父は 過ぎしいくさの手柄を語る 居並ぶ子どもは ねむさ忘れて 耳を傾け こぶしを握る 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 |
故郷兎(うさぎ)追いし かの山 小鮒(こぶな)釣りし かの川 夢は今も めぐりて 忘れがたき 故郷 如何(いか)にいます 父母(ちちはは) 恙(つつが)なしや 友(とも)がき 雨に風に つけても 思いいずる 故郷 こころざしを はたして いつの日にか 帰らん 山はあおき 故郷 水は清き 故郷 | 芹洋子 | 高野辰之 | 岡野貞一 | | 兎(うさぎ)追いし かの山 小鮒(こぶな)釣りし かの川 夢は今も めぐりて 忘れがたき 故郷 如何(いか)にいます 父母(ちちはは) 恙(つつが)なしや 友(とも)がき 雨に風に つけても 思いいずる 故郷 こころざしを はたして いつの日にか 帰らん 山はあおき 故郷 水は清き 故郷 |
星と虹とごらんよ空の 星がかくれた 泣く子が住む町に 星は出ない 涙が出そうに なるときには いそいで悲しみ 追い出そう ごらんよ空で 風のほうきも さがしてくれるよ ぼくらの星を 行(ゆ)こうよそとへ 虹が出たから 虹は雨が描いた きれいな橋 まぶしい光に 消えないうち いそいで家から 飛びだそう 行(ゆ)こうよそとへ こどものほかは だれも渡れない 七色の橋 だれも渡れない 七色の橋 | 芹洋子 | 岩谷時子 | はしだのりひこ | 寺島尚彦 | ごらんよ空の 星がかくれた 泣く子が住む町に 星は出ない 涙が出そうに なるときには いそいで悲しみ 追い出そう ごらんよ空で 風のほうきも さがしてくれるよ ぼくらの星を 行(ゆ)こうよそとへ 虹が出たから 虹は雨が描いた きれいな橋 まぶしい光に 消えないうち いそいで家から 飛びだそう 行(ゆ)こうよそとへ こどものほかは だれも渡れない 七色の橋 だれも渡れない 七色の橋 |
穂高よさらば穂高よさらば また来る日まで 奥穂にはゆる あかね雲 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる ジャンダルム 滝谷さらば また来る日まで 北穂へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 槍ヶ岳 涸沢さらば また来る日まで 横尾へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 屏風岩 岳沢さらば また来る日まで 前穂をあとに 河童橋 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 畳岩 | 芹洋子 | 芳野満彦 | 古関裕而 | | 穂高よさらば また来る日まで 奥穂にはゆる あかね雲 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる ジャンダルム 滝谷さらば また来る日まで 北穂へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 槍ヶ岳 涸沢さらば また来る日まで 横尾へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 屏風岩 岳沢さらば また来る日まで 前穂をあとに 河童橋 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 畳岩 |
坊がつる讃歌人みな花に 酔うときも 残雪(ざんせつ)恋し 山に入り 涙をながす 山男 雪解(ゆきげ)の水に 春を知る ミヤマキリシマ 咲き誇り 山くれないに 大船(たいせん)の 峰を仰ぎて 山男 花の情を 知る者ぞ 四面(しめん)山なる 坊がつる 夏はキャンプの 火を囲み 夜空を仰ぐ 山男 無我を悟るは この時ぞ 出湯の窓に 夜霧来て せせらぎに寝る 山宿に 一夜(ひとや)を憩う 山男 星を仰ぎて 明日を待つ | 芹洋子 | 神尾明正・補作詩:松本征夫 | 竹山仙史 | | 人みな花に 酔うときも 残雪(ざんせつ)恋し 山に入り 涙をながす 山男 雪解(ゆきげ)の水に 春を知る ミヤマキリシマ 咲き誇り 山くれないに 大船(たいせん)の 峰を仰ぎて 山男 花の情を 知る者ぞ 四面(しめん)山なる 坊がつる 夏はキャンプの 火を囲み 夜空を仰ぐ 山男 無我を悟るは この時ぞ 出湯の窓に 夜霧来て せせらぎに寝る 山宿に 一夜(ひとや)を憩う 山男 星を仰ぎて 明日を待つ |
牧歌~その夏~夏がうれしくて 森はさわいでいるけれど 秋が通りすぎれば 花は散ってしまう 花の悲しみに 森が気がついたときには 風は冷たく 森をふるわせているだろう 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる あの日なにげなく 貴方がほほえみかけたのは 今になれば別れの言葉のかわりだった 恋の苦しみに胸が傷ついたときには 遠い旅に貴方は出かけてしまっていた 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる | 芹洋子 | 木庭しげる | 寺島尚彦 | | 夏がうれしくて 森はさわいでいるけれど 秋が通りすぎれば 花は散ってしまう 花の悲しみに 森が気がついたときには 風は冷たく 森をふるわせているだろう 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる あの日なにげなく 貴方がほほえみかけたのは 今になれば別れの言葉のかわりだった 恋の苦しみに胸が傷ついたときには 遠い旅に貴方は出かけてしまっていた 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる 想い出だけが 残るなら 見わたす空は 広すぎる |
牧場の朝ただ一面(いちめん)に 立ちこめた 牧場(まきば)の朝の 霧の海 ポプラ並木の うっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと もう起出(おきだ)した 小舎小舎(こやごや)の あたりに高い 人の声 霧に包まれ あちこちに 動く羊(ひつじ)の 幾群(いくむれ)の 鈴が鳴る鳴る りんりんと 今さし昇る 日の影に 夢からさめた 森や山 あかい光に 染められた 遠い野末(のずえ)に 牧童(ぼくどう)の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと | 芹洋子 | 杉村楚人冠 | 船橋栄吉 | | ただ一面(いちめん)に 立ちこめた 牧場(まきば)の朝の 霧の海 ポプラ並木の うっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと もう起出(おきだ)した 小舎小舎(こやごや)の あたりに高い 人の声 霧に包まれ あちこちに 動く羊(ひつじ)の 幾群(いくむれ)の 鈴が鳴る鳴る りんりんと 今さし昇る 日の影に 夢からさめた 森や山 あかい光に 染められた 遠い野末(のずえ)に 牧童(ぼくどう)の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと |
マリモの唄水面をわたる 風さみし 阿寒の山の 湖に 浮かぶマリモよ なに思う マリモよ マリモ 緑のマリモ 晴れれば浮かぶ 水の上 曇れば沈む 水の底 恋は悲しと 嘆きあう マリモよ マリモ 涙のマリモ アイヌの村に いまもなお 悲しくのこる ロマンスを 歌うマリモの 影さみし マリモよ マリモ 緑のマリモ | 芹洋子 | 岩瀬ひろし | 八洲秀章 | | 水面をわたる 風さみし 阿寒の山の 湖に 浮かぶマリモよ なに思う マリモよ マリモ 緑のマリモ 晴れれば浮かぶ 水の上 曇れば沈む 水の底 恋は悲しと 嘆きあう マリモよ マリモ 涙のマリモ アイヌの村に いまもなお 悲しくのこる ロマンスを 歌うマリモの 影さみし マリモよ マリモ 緑のマリモ |
みかんの花咲く丘みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く 霞んでる 黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 波に揺られて 島のかげ 汽笛がぼうと 鳴りました 何時(いつ)か来た丘 母さんと 一緒に眺めた あの島よ 今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 思われる | 芹洋子 | 加藤省吾 | 海沼実 | | みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く 霞んでる 黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 波に揺られて 島のかげ 汽笛がぼうと 鳴りました 何時(いつ)か来た丘 母さんと 一緒に眺めた あの島よ 今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 思われる |
もずが枯木でもずが枯木で 泣いている おいらは藁(わら)を たたいてる 綿(わた)ひき車は おばあさん コットン水車も まわってる みんな去年と 同じだよ けれども足りねえ ものがある 兄(あん)さの薪(まき)わる 音がねえ バッサリ薪わる 音がねえ 兄さは満州へ いっただよ 鉄砲が涙に 光っただ もずよ寒くも 鳴くでねえ 兄さはもっと 寒いだぞ | 芹洋子 | サトウハチロー | 徳富繁 | | もずが枯木で 泣いている おいらは藁(わら)を たたいてる 綿(わた)ひき車は おばあさん コットン水車も まわってる みんな去年と 同じだよ けれども足りねえ ものがある 兄(あん)さの薪(まき)わる 音がねえ バッサリ薪わる 音がねえ 兄さは満州へ いっただよ 鉄砲が涙に 光っただ もずよ寒くも 鳴くでねえ 兄さはもっと 寒いだぞ |
紅葉秋の夕日に 照る山紅葉(もみじ) 濃いも薄いも 数ある中に 松をいろどる 楓(かえで)や蔦(つた)は 山のふもとの 裾(すそ)もよう 渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉 波にゆられて 離れて寄って 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織(お)る錦(にしき) 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織る錦 | 芹洋子 | 高野辰之 | 岡野貞一 | | 秋の夕日に 照る山紅葉(もみじ) 濃いも薄いも 数ある中に 松をいろどる 楓(かえで)や蔦(つた)は 山のふもとの 裾(すそ)もよう 渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉 波にゆられて 離れて寄って 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織(お)る錦(にしき) 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織る錦 |
森の水車緑の森の彼方から 陽気な唄が聞こえましょう あれは水車の廻る音 耳を澄ましておききなさい コトコトコットン コトコトコットン ファミレド シドレミファ コトコトコットン コトコトコットン 仕事に励みましょう コトコトコットン コトコトコットン 何時(いつ)の日か 楽しい春がやって来る 雨の降る日も風の夜も 森の水車は休みなく 粉挽き臼の拍子取り 愉快に唄をつづけます コトコトコットン コトコトコットン ファミレド シドレミファ コトコトコットン コトコトコットン 仕事に励みましょう コトコトコットン コトコトコットン 何時(いつ)の日か 楽しい春がやって来る もしもあなたが怠けたり 遊んでいたくなったとき 森の水車のうた声を 独り静かにおききなさい コトコトコットン コトコトコットン ファミレド シドレミファ コトコトコットン コトコトコットン 仕事に励みましょう コトコトコットン コトコトコットン 何時(いつ)の日か 楽しい春がやって来る | 芹洋子 | 清水みのる | 米山正夫 | | 緑の森の彼方から 陽気な唄が聞こえましょう あれは水車の廻る音 耳を澄ましておききなさい コトコトコットン コトコトコットン ファミレド シドレミファ コトコトコットン コトコトコットン 仕事に励みましょう コトコトコットン コトコトコットン 何時(いつ)の日か 楽しい春がやって来る 雨の降る日も風の夜も 森の水車は休みなく 粉挽き臼の拍子取り 愉快に唄をつづけます コトコトコットン コトコトコットン ファミレド シドレミファ コトコトコットン コトコトコットン 仕事に励みましょう コトコトコットン コトコトコットン 何時(いつ)の日か 楽しい春がやって来る もしもあなたが怠けたり 遊んでいたくなったとき 森の水車のうた声を 独り静かにおききなさい コトコトコットン コトコトコットン ファミレド シドレミファ コトコトコットン コトコトコットン 仕事に励みましょう コトコトコットン コトコトコットン 何時(いつ)の日か 楽しい春がやって来る |
矢車草まわれよまわれ矢車草 まつげのような花のせて…… 近づく夏に子つばめも くろいせなかをみせてとぶ まわれよまわれ矢車草 まぶしくひかる風のせて…… とおのく馬車をおうように 海のひびきもかけぬける まわれよまわれ矢車草 むかしのままのかずのせて…… あの子のすきなむらさきを ぼくはかぞえて指に折る まわれよまわれ矢車草 背のびに空のいろのせて…… 林のかげをなつかしい 汽車の汽笛がわたってく | 芹洋子 | 名取和彦 | 湯山昭 | 湯山昭 | まわれよまわれ矢車草 まつげのような花のせて…… 近づく夏に子つばめも くろいせなかをみせてとぶ まわれよまわれ矢車草 まぶしくひかる風のせて…… とおのく馬車をおうように 海のひびきもかけぬける まわれよまわれ矢車草 むかしのままのかずのせて…… あの子のすきなむらさきを ぼくはかぞえて指に折る まわれよまわれ矢車草 背のびに空のいろのせて…… 林のかげをなつかしい 汽車の汽笛がわたってく |
山男小唄流れる汗は あの娘の涙 夕べ泣いたよ この胸で 街のみれんは 背負(しょ)っては行けぬ 捨てて行こうよ 姫川へ 姫川へ お山の空と あの娘のこころ 風の吹きよで すぐ変る だけど俺等は 浮気じゃないが 岩が恋しい 山男 山男 そびえる岩も あの娘も同じ 俺のハーケン 待っている ピーク近いぞ 日ぐれは早い 今日の泊りは 鹿島槍 鹿島槍 | 芹洋子 | 小野慶子 | 早乙女碧 | | 流れる汗は あの娘の涙 夕べ泣いたよ この胸で 街のみれんは 背負(しょ)っては行けぬ 捨てて行こうよ 姫川へ 姫川へ お山の空と あの娘のこころ 風の吹きよで すぐ変る だけど俺等は 浮気じゃないが 岩が恋しい 山男 山男 そびえる岩も あの娘も同じ 俺のハーケン 待っている ピーク近いぞ 日ぐれは早い 今日の泊りは 鹿島槍 鹿島槍 |
山こそ我が母登らせてくれる 山があるなら ぼくはいつでも 山に登ろう 山に抱かれる あの感触は 母に抱かれる 幼子のよう 自然に さからわず 自然を たいせつに 登らせてくれる 山にむかいて ぼくは祈ろう 山のしあわせ ザレやゴーロは ひとのためにも ましてケルンに 感謝をこめて たどれば いただきに たどれば 青い空 眼の前は 見渡す限りの 雲の海が 広がっている 今、登って来た絶壁が 雲の中に 沈んでいる、 この一瞬に 駆けて来た この一瞬が すべて 山、この雄大な世界、 これが 私達の人生の友なのでしょうか。 登らせてくれた 山に祈れば しずむ夕陽に 山はかがやく 肩でしずかに キャンプを張れば またの会う日を 待ってるような きれいな 雲模様 きれいな 風の歌 | 芹洋子 | 若山かほる | 岡田佳久 | | 登らせてくれる 山があるなら ぼくはいつでも 山に登ろう 山に抱かれる あの感触は 母に抱かれる 幼子のよう 自然に さからわず 自然を たいせつに 登らせてくれる 山にむかいて ぼくは祈ろう 山のしあわせ ザレやゴーロは ひとのためにも ましてケルンに 感謝をこめて たどれば いただきに たどれば 青い空 眼の前は 見渡す限りの 雲の海が 広がっている 今、登って来た絶壁が 雲の中に 沈んでいる、 この一瞬に 駆けて来た この一瞬が すべて 山、この雄大な世界、 これが 私達の人生の友なのでしょうか。 登らせてくれた 山に祈れば しずむ夕陽に 山はかがやく 肩でしずかに キャンプを張れば またの会う日を 待ってるような きれいな 雲模様 きれいな 風の歌 |
大和路(やまとじ)遠い別れの さびしさに 今日も重ねる 草まくら そぞろ歩けば 大和路の 野辺(のべ)に傾く 路しるべ ――この世の愛の はかなくて つらいばかりの 想い出は どこに埋めたら いいのやら ひとり尋ねる 野仏(のぼとけ)に 誰があげたか 桃の花 ――うす紅色(べにいろ)も 悲しくて せめてどこまで 行ったなら 胸の愁いは 消えるのか いつか日昏れる 大和路に 霞たなびく 畝傍(うねび)山 ――この世の旅の はてなくて | 芹洋子 | 木下龍太郎 | 小川寛興 | | 遠い別れの さびしさに 今日も重ねる 草まくら そぞろ歩けば 大和路の 野辺(のべ)に傾く 路しるべ ――この世の愛の はかなくて つらいばかりの 想い出は どこに埋めたら いいのやら ひとり尋ねる 野仏(のぼとけ)に 誰があげたか 桃の花 ――うす紅色(べにいろ)も 悲しくて せめてどこまで 行ったなら 胸の愁いは 消えるのか いつか日昏れる 大和路に 霞たなびく 畝傍(うねび)山 ――この世の旅の はてなくて |
山に煙がのぼる山に煙がのぼる 白い白い煙だ 長いまつげとじて 煙になった君よ 好きな山の空で どんな夢を見るのか 好きな山の空で どんな夢を見るのか 山に風がほえる 遠い遠い風だ 父や母を呼んで 風になった君よ 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 山に花が咲いた 赤い赤い花だ 雪の中に消えて 花になった君よ せめて高くかおれ 山の友のしるべに せめて高くかおれ 山の友のしるべに | 芹洋子 | 横井弘 | 小川寛興 | | 山に煙がのぼる 白い白い煙だ 長いまつげとじて 煙になった君よ 好きな山の空で どんな夢を見るのか 好きな山の空で どんな夢を見るのか 山に風がほえる 遠い遠い風だ 父や母を呼んで 風になった君よ 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 山に花が咲いた 赤い赤い花だ 雪の中に消えて 花になった君よ せめて高くかおれ 山の友のしるべに せめて高くかおれ 山の友のしるべに |
山は心のふるさと山は山は山は 心のふるさとよ 山は山は山は 仲間のふるさとよ 雪と岩と森に 生命(いのち)を燃やし 明日のために 行こう山へ行こう 山は山は山は きみらのふるさとよ 山は山は山は みんなのふるさとよ 花は鳥と星に 親しみながら みんなとともに 行こう山へ行こう みんなとともに 行こう山へ行こう | 芹洋子 | 赤星正明 | 赤星正明 | | 山は山は山は 心のふるさとよ 山は山は山は 仲間のふるさとよ 雪と岩と森に 生命(いのち)を燃やし 明日のために 行こう山へ行こう 山は山は山は きみらのふるさとよ 山は山は山は みんなのふるさとよ 花は鳥と星に 親しみながら みんなとともに 行こう山へ行こう みんなとともに 行こう山へ行こう |
山への祈り雪のはだにそっと 耳をあてれば 美しい歌が きこえてくる 山の胸にねむる いのちの声か 雪の中の谷間 岩のほとりに つつましくゆれる 白い花 山の胸にねむる いのちの姿 雪もとけて山に 春がめぐれば ひとすじの煙 立ちのぼるよ 山に別れを告げる いのちのこころ | 芹洋子 | 薩摩忠 | 深井博 | | 雪のはだにそっと 耳をあてれば 美しい歌が きこえてくる 山の胸にねむる いのちの声か 雪の中の谷間 岩のほとりに つつましくゆれる 白い花 山の胸にねむる いのちの姿 雪もとけて山に 春がめぐれば ひとすじの煙 立ちのぼるよ 山に別れを告げる いのちのこころ |
雪の降る街を雪の降る街を 雪の降る街を 思い出だけが 通り過ぎてゆく 雪の降る街を 遠い国から 落ちてくる この思い出を この思い出を いつの日か 包まん あたたかき 幸せの ほほえみ 雪の降る街を 雪の降る街を 足音だけが 追いかけてゆく 雪の降る街を ひとり心に 満ちてくる この哀しみを この哀しみを いつの日か ほぐさん 緑なす 春の日の そよ風 雪の降る街を 雪の降る街を 息吹(いぶき)とともに こみあげてくる 雪の降る街を 誰も分らぬ わが心 この空しさを この空しさを いつの日か祈らん 新しき 光降る 鐘の音(ね) | 芹洋子 | 内村直也 | 中田喜直 | | 雪の降る街を 雪の降る街を 思い出だけが 通り過ぎてゆく 雪の降る街を 遠い国から 落ちてくる この思い出を この思い出を いつの日か 包まん あたたかき 幸せの ほほえみ 雪の降る街を 雪の降る街を 足音だけが 追いかけてゆく 雪の降る街を ひとり心に 満ちてくる この哀しみを この哀しみを いつの日か ほぐさん 緑なす 春の日の そよ風 雪の降る街を 雪の降る街を 息吹(いぶき)とともに こみあげてくる 雪の降る街を 誰も分らぬ わが心 この空しさを この空しさを いつの日か祈らん 新しき 光降る 鐘の音(ね) |
ゆりかごの歌ゆりかごの 歌を カナリヤが 歌うよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの うえに びわの実(み)が ゆれるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの つなを 木(き)ねずみが ゆするよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの 夢に 黄色(きいろ)い月が かかるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ | 芹洋子 | 北原白秋 | 草川信 | | ゆりかごの 歌を カナリヤが 歌うよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの うえに びわの実(み)が ゆれるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの つなを 木(き)ねずみが ゆするよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの 夢に 黄色(きいろ)い月が かかるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ |
ロマンよ風になれつばさ広げて たわむれる鳥よ 北へ進路向けて どこへ行く あかね色した くじゅうの山並み 秋が音も立てず 立ち止まる ロマンよ風になれ あの人に届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい 若きくちびる 重ねたあの頃 時のうしろ姿 みえてくる 語り明かした 友と友の顔 遠い物語の 1ページ ロマンよ風になれ あのひとに届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい ララララ ラララララー ラララー ララララー | 芹洋子 | たきのえいじ | たきのえいじ | | つばさ広げて たわむれる鳥よ 北へ進路向けて どこへ行く あかね色した くじゅうの山並み 秋が音も立てず 立ち止まる ロマンよ風になれ あの人に届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい 若きくちびる 重ねたあの頃 時のうしろ姿 みえてくる 語り明かした 友と友の顔 遠い物語の 1ページ ロマンよ風になれ あのひとに届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい ララララ ラララララー ラララー ララララー |
我が人生に悔いなし鏡に映る わが顔に グラスをあげて 乾杯を たったひとつの 星をたよりに はるばる遠くへ 来たもんだ 長かろうと 短かろうと わが人生に 悔いはない この世に歌が あればこそ こらえた涙 いくたびか 親にもらった 体ひとつで 戦い続けた 気持ちよさ 右だろうと 左だろうと わが人生に 悔いはない 桜の花の 下で見る 夢にも似てる 人生さ 純で行こうぜ 愛で行こうぜ 生きてるかぎりは 青春だ 夢だろうと 現実(うつつ)だろうと わが人生に 悔いはない わが人生に 悔いはない | 芹洋子 | なかにし礼 | 加藤登紀子 | | 鏡に映る わが顔に グラスをあげて 乾杯を たったひとつの 星をたよりに はるばる遠くへ 来たもんだ 長かろうと 短かろうと わが人生に 悔いはない この世に歌が あればこそ こらえた涙 いくたびか 親にもらった 体ひとつで 戦い続けた 気持ちよさ 右だろうと 左だろうと わが人生に 悔いはない 桜の花の 下で見る 夢にも似てる 人生さ 純で行こうぜ 愛で行こうぜ 生きてるかぎりは 青春だ 夢だろうと 現実(うつつ)だろうと わが人生に 悔いはない わが人生に 悔いはない |
忘れな草をあなたに別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも 憶えておいて 欲しいから 幸せいのる 言葉に換えて 忘れな草を あなたに あなたに いつの世も いつの世も 別れる人と 逢う人の 逢う人の 運命は常に あるものを たゞ泣きぬれて 浜辺につんだ 忘れな草を あなたに あなたに よろこびの よろこびの 泪にくれて 抱き合う 抱き合う その日がいつか 来るように 二人の愛の 想い出添えて 忘れな草を あなたに あなたに | 芹洋子 | 木下龍太郎 | 江口浩司 | | 別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも 憶えておいて 欲しいから 幸せいのる 言葉に換えて 忘れな草を あなたに あなたに いつの世も いつの世も 別れる人と 逢う人の 逢う人の 運命は常に あるものを たゞ泣きぬれて 浜辺につんだ 忘れな草を あなたに あなたに よろこびの よろこびの 泪にくれて 抱き合う 抱き合う その日がいつか 来るように 二人の愛の 想い出添えて 忘れな草を あなたに あなたに |