昭和ひと桁人生噺昭和ひと桁 人生 噺 義理が歩けば 情がよける よけた 情にみれんはあるが こんど生まれてくるときも 男に決めたと 肩を張る 昭和ひと桁 人生 噺 やたら男は好かれるよりも いやな奴だと言われていたい 敵がありゃこそつよくなる ころんで膨らむ夢だるま 昭和ひと桁 人生 噺 たのみますよと泣かれたならば いやと言えずにない袖ふって バカをしたがるこの俺に よく似た 女房 (にょうぼう)がついてくる | 村田英雄 | 星野哲郎 | 美樹克彦 | 丸山雅仁 | 昭和ひと桁 人生 噺 義理が歩けば 情がよける よけた 情にみれんはあるが こんど生まれてくるときも 男に決めたと 肩を張る 昭和ひと桁 人生 噺 やたら男は好かれるよりも いやな奴だと言われていたい 敵がありゃこそつよくなる ころんで膨らむ夢だるま 昭和ひと桁 人生 噺 たのみますよと泣かれたならば いやと言えずにない袖ふって バカをしたがるこの俺に よく似た 女房 (にょうぼう)がついてくる |
白鷺の城花の霞を 翼にだいて 野に舞いおりた 不死鳥か ここに夢あり 播州平野 はるかみはらす 白鷺の城 五畳城楼 挿晩霞 瓦紋時見 刻桐花 風は巷の にごりをけして いろはの門を 吹き上げる 八重に七重に めぐらす壁も いかで隠さん 白鷺の城 水は青葉の 茂みを流れ あげ葉の蝶の 影を負う ここに詩あり 盃あげて なみだ浮かばん 白鷺の城 | 村田英雄 | 星野哲郎 | 市川昭介 | 市川昭介 | 花の霞を 翼にだいて 野に舞いおりた 不死鳥か ここに夢あり 播州平野 はるかみはらす 白鷺の城 五畳城楼 挿晩霞 瓦紋時見 刻桐花 風は巷の にごりをけして いろはの門を 吹き上げる 八重に七重に めぐらす壁も いかで隠さん 白鷺の城 水は青葉の 茂みを流れ あげ葉の蝶の 影を負う ここに詩あり 盃あげて なみだ浮かばん 白鷺の城 |
心機一天勝って驕るな 敗れて泣くな 過ぎた昨日は もう昔 心機一天 出直して 明日に賭ける それが男の 旗じるし なにも恐れる あぁ ものはない いのち託した 夫婦の春も 過ぎて独りの 秋になる 心機一天 踏まれても 撥ね返すのさ 誰が蔭口 叩こうと 俺は生きたい あぁ 俺の道 前に出て行け 苦労を背負い 後に下れば 負けになる 心機一天 男なら 根性燃やせ 雨や嵐が 邪魔しても 我慢くらべの あぁ 意地を張れ | 村田英雄 | 石本美由起 | 遠藤実 | 池多孝春 | 勝って驕るな 敗れて泣くな 過ぎた昨日は もう昔 心機一天 出直して 明日に賭ける それが男の 旗じるし なにも恐れる あぁ ものはない いのち託した 夫婦の春も 過ぎて独りの 秋になる 心機一天 踏まれても 撥ね返すのさ 誰が蔭口 叩こうと 俺は生きたい あぁ 俺の道 前に出て行け 苦労を背負い 後に下れば 負けになる 心機一天 男なら 根性燃やせ 雨や嵐が 邪魔しても 我慢くらべの あぁ 意地を張れ |
ジャコ萬と鉄そーれほい えんやらほい 北も南も 地球のうちだ 裸もとでの 荒くれは 地獄極楽 何処までも 海の掟に 生きてゆく 俺の呼び名は 海とんぼ そーれほい えんやらほい 生きてゆく身に 泣くのはよしな 笑いとばして 波まくら それが浮世の 運命(さだめ)なら 海の男は 肚でなく 俺の呼び名は 海とんぼ そーれほい えんやらほい 夢は大きく 持つものなのさ どんと怒濤を 乗りきれば 陸のあの娘が 眼に浮かび 熱い血潮が 湧いてくる 俺の呼び名は 海とんぼ | 村田英雄 | 魚住秀 | 船村徹 | 船村徹 | そーれほい えんやらほい 北も南も 地球のうちだ 裸もとでの 荒くれは 地獄極楽 何処までも 海の掟に 生きてゆく 俺の呼び名は 海とんぼ そーれほい えんやらほい 生きてゆく身に 泣くのはよしな 笑いとばして 波まくら それが浮世の 運命(さだめ)なら 海の男は 肚でなく 俺の呼び名は 海とんぼ そーれほい えんやらほい 夢は大きく 持つものなのさ どんと怒濤を 乗りきれば 陸のあの娘が 眼に浮かび 熱い血潮が 湧いてくる 俺の呼び名は 海とんぼ |
柔道一代いかに正義の 道とはいえど 身にふる火の粉は 払わにゃならぬ 柔道一代 この世の闇に 俺は光を なげるのさ 人は力で たおせるけれど 心は情は 力じゃとれぬ 春の夜風に 吹かれる柳 みたぞまことの 男ぶり 若いうちだよ きたえておこう いまにおまえの 時代がくるぞ 泣きたかったら 講道館の 青い畳の 上で泣け | 村田英雄 | 星野哲郎 | 山路進一 | 山路進一 | いかに正義の 道とはいえど 身にふる火の粉は 払わにゃならぬ 柔道一代 この世の闇に 俺は光を なげるのさ 人は力で たおせるけれど 心は情は 力じゃとれぬ 春の夜風に 吹かれる柳 みたぞまことの 男ぶり 若いうちだよ きたえておこう いまにおまえの 時代がくるぞ 泣きたかったら 講道館の 青い畳の 上で泣け |
柔道水滸伝言われてはげむも修行なら 言われなくても やるのが修行 つらい涙を 無駄にはするな あすの時代を きずくため あゝ 花の 花の 柔道水滸伝 花なら春には 咲くだろが なにもいわずに 黒帯しめる 雲にきけきけ 男の恋は 出方しだいで 火と燃える あゝ 恋の 恋の 柔道水滸伝 鏡に自分をうつすより 人のふりみて 我が身をたゞす 泣くなとまるな やるぞと決めた 道に終りはないはずだ あゝ 花の 花の 柔道水滸伝 | 村田英雄 | 関沢新一 | 安藤実親 | 安藤実親 | 言われてはげむも修行なら 言われなくても やるのが修行 つらい涙を 無駄にはするな あすの時代を きずくため あゝ 花の 花の 柔道水滸伝 花なら春には 咲くだろが なにもいわずに 黒帯しめる 雲にきけきけ 男の恋は 出方しだいで 火と燃える あゝ 恋の 恋の 柔道水滸伝 鏡に自分をうつすより 人のふりみて 我が身をたゞす 泣くなとまるな やるぞと決めた 道に終りはないはずだ あゝ 花の 花の 柔道水滸伝 |
人生劇場やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた 時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界 | 村田英雄 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 古賀政男・船村徹 | やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた 時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界 |
人生太鼓意地を右手に 左にゃ根性 力みなぎる ばちさばき 浮世やぐらで あばれ打ち ソーレドドント ドントコイ 燃えて轟く 人生太鼓 男度胸の血が躍る (セリフ)「俺の叩く太鼓は九州男の心たい 聞けば命も燃えるじゃろ」 富士の山より でっかい命 惚れたお前に 預けたぜ 情けやぐらで 夫婦打ち ソーレドドント ドントコイ 意気が溶け合う 人生太鼓 空はあけぼの 陽が昇る (セリフ)「お前は俺の太鼓に惚れたんじゃ だまってついて来んかい」 裸一貫 筋金入りだ 苦労雨風 受けて立つ 夢のやぐらで 乱れ打ち ソーレドドント ドントコイ 明日に届けよ 人生太鼓 春が出番を待っている (セリフ)「いやー太鼓打ち終わった時ゃ よかぁ気持ちじゃのぉ」 | 村田英雄 | 高橋直人 | 岡千秋 | | 意地を右手に 左にゃ根性 力みなぎる ばちさばき 浮世やぐらで あばれ打ち ソーレドドント ドントコイ 燃えて轟く 人生太鼓 男度胸の血が躍る (セリフ)「俺の叩く太鼓は九州男の心たい 聞けば命も燃えるじゃろ」 富士の山より でっかい命 惚れたお前に 預けたぜ 情けやぐらで 夫婦打ち ソーレドドント ドントコイ 意気が溶け合う 人生太鼓 空はあけぼの 陽が昇る (セリフ)「お前は俺の太鼓に惚れたんじゃ だまってついて来んかい」 裸一貫 筋金入りだ 苦労雨風 受けて立つ 夢のやぐらで 乱れ打ち ソーレドドント ドントコイ 明日に届けよ 人生太鼓 春が出番を待っている (セリフ)「いやー太鼓打ち終わった時ゃ よかぁ気持ちじゃのぉ」 |
人生峠ひとつ越えれば またひとつ つづく浮世の なみだ坂 負けて泣いてりゃ 突き落される 無情谷間の 無情谷間の 人生峠 おまえいりゃこそ この俺も 耐えてしのんだ いばら道 目から血を出す 口惜さつらさ 他人は知るまい 他人は知るまい 人生峠 風よ吹雪よ 吹き荒れろ 冬は必ず春となる それを信じて 二人で生きる 愛の花咲け 愛の花咲け 人生峠 | 村田英雄 | 宮原哲夫 | 小松原てるを | 池多孝春 | ひとつ越えれば またひとつ つづく浮世の なみだ坂 負けて泣いてりゃ 突き落される 無情谷間の 無情谷間の 人生峠 おまえいりゃこそ この俺も 耐えてしのんだ いばら道 目から血を出す 口惜さつらさ 他人は知るまい 他人は知るまい 人生峠 風よ吹雪よ 吹き荒れろ 冬は必ず春となる それを信じて 二人で生きる 愛の花咲け 愛の花咲け 人生峠 |
姿三四郎人に勝つより 自分に勝てと 言われた言葉が 胸にしむ つらい修業と 弱音を吐くな 月が笑らうぞ 三四郎 花と咲くより 踏まれて生きる 草のこころが 俺は好き 好きになっては いけない恋に 泣けば雨ふる 講道館 しめた黒帯 一生かけて 業も捨身の 山あらし 男だったら やるだけやるさ それが道だよ 三四郎 | 村田英雄 | 関沢新一 | 安藤実親 | | 人に勝つより 自分に勝てと 言われた言葉が 胸にしむ つらい修業と 弱音を吐くな 月が笑らうぞ 三四郎 花と咲くより 踏まれて生きる 草のこころが 俺は好き 好きになっては いけない恋に 泣けば雨ふる 講道館 しめた黒帯 一生かけて 業も捨身の 山あらし 男だったら やるだけやるさ それが道だよ 三四郎 |
船頭可愛や夢もぬれましょ 汐風夜かぜ 船頭可愛いや エー 船頭可愛いや 波まくら 千里はなりょと 思いは一つ おなじ夜空の エー おなじ夜空の 月をみる 独りなりゃこそ 枕もぬれる せめて見せたや エー せめて見せたや わが夢を | 村田英雄 | 高橋掬太郎 | 古関裕而 | 和田香苗 | 夢もぬれましょ 汐風夜かぜ 船頭可愛いや エー 船頭可愛いや 波まくら 千里はなりょと 思いは一つ おなじ夜空の エー おなじ夜空の 月をみる 独りなりゃこそ 枕もぬれる せめて見せたや エー せめて見せたや わが夢を |
田原坂の美少年薩摩隼人(はやと)の 名にかけて 保塁(とりで)を護る 稚児ざくら 返り血浴びて 指させば 風雲速し 田原坂 雨は降る降る人馬は濡れる 越すに越されぬ田原坂 丸に十の字の 旗風も 篠つく雨と 敵の中 泣くな愛しの わが駒よ 囲みを破る 吉次(きちじ)越え 右手(めて)に血刀左手(ゆんで)に手綱 馬上ゆたかに美少年 花も蕾の 少年が その香を散らす 戦場に 孤軍声なく 日は暮れて 虫の音悲し 田原坂 昔恋しや西南役を 偲ぶ田原の古戦場 | 村田英雄 | 島田磬也 | 船村徹 | 船村徹 | 薩摩隼人(はやと)の 名にかけて 保塁(とりで)を護る 稚児ざくら 返り血浴びて 指させば 風雲速し 田原坂 雨は降る降る人馬は濡れる 越すに越されぬ田原坂 丸に十の字の 旗風も 篠つく雨と 敵の中 泣くな愛しの わが駒よ 囲みを破る 吉次(きちじ)越え 右手(めて)に血刀左手(ゆんで)に手綱 馬上ゆたかに美少年 花も蕾の 少年が その香を散らす 戦場に 孤軍声なく 日は暮れて 虫の音悲し 田原坂 昔恋しや西南役を 偲ぶ田原の古戦場 |
旅笠道中夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺らの旅は 風のまにまに 吹きさらし 風が変われば 俺らも変る 仁義双六 丁半かけて 渡るやくざの たよりなさ 亭主もつなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種よ 恋も人情も 旅の空 | 村田英雄 | 藤田まさと | 大村能章 | 山路進一 | 夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺らの旅は 風のまにまに 吹きさらし 風が変われば 俺らも変る 仁義双六 丁半かけて 渡るやくざの たよりなさ 亭主もつなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種よ 恋も人情も 旅の空 |
つばくろ一座花の咲く春 落葉の秋と 旅を流れて 幾年か 幟さびしや つばくろ一座 すき間風洩る 夜の舞台はエー 身にしみる 好きな女も いたにはいたが 何も言うまい 愚痴になる 旅の鳥かよ つばくろ一座 涙ほろりと 男舞台のエー 泣き笑い 今日も田舎の 乗合バスで 夢を抱いて 旅廻り 東京恋しや つばくろ一座 晴れていつの日 檜舞台はエー 踏めるやら | 村田英雄 | 石本美由起 | 雑賀晴雄・補作曲:船村徹 | 船村徹 | 花の咲く春 落葉の秋と 旅を流れて 幾年か 幟さびしや つばくろ一座 すき間風洩る 夜の舞台はエー 身にしみる 好きな女も いたにはいたが 何も言うまい 愚痴になる 旅の鳥かよ つばくろ一座 涙ほろりと 男舞台のエー 泣き笑い 今日も田舎の 乗合バスで 夢を抱いて 旅廻り 東京恋しや つばくろ一座 晴れていつの日 檜舞台はエー 踏めるやら |
妻恋道中好いた女房に 三下り半を 投げて長脇差 永の旅 怨むまいぞえ 俺等のことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺らの胸を 何故に泣かすか 今朝の風 | 村田英雄 | 藤田まさと | 阿部武雄 | 山路進一 | 好いた女房に 三下り半を 投げて長脇差 永の旅 怨むまいぞえ 俺等のことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺らの胸を 何故に泣かすか 今朝の風 |
天下の夢人はこの世に 命をうけて 人は誰もが 運命を背負う 一生一度を 天下に賭けた 悔むまいぞ 我が道を 限りある身の 男の勝負 天が心 如何に 我、試練の涙有り 運命果てし無き夢の又夢 鎧兜で 身体をおおい 人の情で こころを包む 花なら散るを 覚悟と咲いた 惜しむまいぞ この命 限りある身の 男の勝負 | 村田英雄 | 松本礼児 | 山田太郎 | 丸山雅仁 | 人はこの世に 命をうけて 人は誰もが 運命を背負う 一生一度を 天下に賭けた 悔むまいぞ 我が道を 限りある身の 男の勝負 天が心 如何に 我、試練の涙有り 運命果てし無き夢の又夢 鎧兜で 身体をおおい 人の情で こころを包む 花なら散るを 覚悟と咲いた 惜しむまいぞ この命 限りある身の 男の勝負 |
闘魂わが身つねって他人の痛さ 自分が転んではじめてわかる 死ぬほど好きな女でさえ こころで抱いて突きはなし 冷たい涙を七色の 虹に彩る時もある やるぞと言わずに黙ってやって 他人には見せない闘う心 たとえば女房子供でも 見せてはならぬ悲しみは 男だ笑って守りぬき かくれ涙の時もある いつかは死ぬるこの身だけれど めったなことでは散らしちゃならぬ だからといって欲のため こころを汚してなんになる やる時ゃやるんだひとりでも 命投げ出す時もある | 村田英雄 | 川内康範 | 猪俣公章 | 竹村次郎 | わが身つねって他人の痛さ 自分が転んではじめてわかる 死ぬほど好きな女でさえ こころで抱いて突きはなし 冷たい涙を七色の 虹に彩る時もある やるぞと言わずに黙ってやって 他人には見せない闘う心 たとえば女房子供でも 見せてはならぬ悲しみは 男だ笑って守りぬき かくれ涙の時もある いつかは死ぬるこの身だけれど めったなことでは散らしちゃならぬ だからといって欲のため こころを汚してなんになる やる時ゃやるんだひとりでも 命投げ出す時もある |
嫁ぐ日よ夢がありゃこそ 祝いの唄は 声にならない 淋しさよ 女房よろこべ 泣くんじゃないぞ 俺とお前の 苦労を抱いた 嫁ぐ娘の晴れ姿 ねがおみつめりゃ 幼い頃の ひざのぬくみを 思い出す 明日はこの家 出てゆく娘 行かせたくない 親父の胸に 酒の苦さが 身にしみる 喧嘩するなら やってもいいが 別ればなしは するじゃない 里の帰りに 初まご抱いて 見せておくれよ 可愛い笑顔 俺と女房の宝物 | 村田英雄 | 二階堂伸 | 市川昭介 | | 夢がありゃこそ 祝いの唄は 声にならない 淋しさよ 女房よろこべ 泣くんじゃないぞ 俺とお前の 苦労を抱いた 嫁ぐ娘の晴れ姿 ねがおみつめりゃ 幼い頃の ひざのぬくみを 思い出す 明日はこの家 出てゆく娘 行かせたくない 親父の胸に 酒の苦さが 身にしみる 喧嘩するなら やってもいいが 別ればなしは するじゃない 里の帰りに 初まご抱いて 見せておくれよ 可愛い笑顔 俺と女房の宝物 |
独航船の男惚れた惚れたと 叫んでみても ここは千島の 波の果て たかがひとりの 女じゃないか 嵐呼ぶよな 北海を 泣いて泣いて ゆかりょか ああ 独航船 翼いためた 鴎が一羽 波にうたれて 追いすがる 女ごころと 思えばつらい せめておいらの この胸に 抱いて抱いて やりたい ああ 独航船 恋は忘れろ 日本のために 積まにゃならない 海の幸 男涙を 奥歯でかめば 揺れるマストの 日の丸が 雲を雲を 切り裂く ああ 独航船 | 村田英雄 | 西沢爽 | 船村徹 | 船村徹 | 惚れた惚れたと 叫んでみても ここは千島の 波の果て たかがひとりの 女じゃないか 嵐呼ぶよな 北海を 泣いて泣いて ゆかりょか ああ 独航船 翼いためた 鴎が一羽 波にうたれて 追いすがる 女ごころと 思えばつらい せめておいらの この胸に 抱いて抱いて やりたい ああ 独航船 恋は忘れろ 日本のために 積まにゃならない 海の幸 男涙を 奥歯でかめば 揺れるマストの 日の丸が 雲を雲を 切り裂く ああ 独航船 |
浪花の女惚れた弱味じゃないけれど 苦労承知であんたの女房 花の咲くまで咲かすまで 風邪もひかせぬ 浪花女の こころ意気 酔えば無邪気なだだっ子の 酒のもとでを髪結かせぎ 他所の目からは酔狂でも 心つくして死ねりゃほんとの 果報者 見れば見るほど 美しい いのち投げ出す 男の姿 それが女子の泣きどころ 家のひとでもわたしゃ二度惚れ 三度惚れ | 村田英雄 | 野村俊夫 | 船村徹 | | 惚れた弱味じゃないけれど 苦労承知であんたの女房 花の咲くまで咲かすまで 風邪もひかせぬ 浪花女の こころ意気 酔えば無邪気なだだっ子の 酒のもとでを髪結かせぎ 他所の目からは酔狂でも 心つくして死ねりゃほんとの 果報者 見れば見るほど 美しい いのち投げ出す 男の姿 それが女子の泣きどころ 家のひとでもわたしゃ二度惚れ 三度惚れ |
なみだ坂人の世の悲しみに 負けて生きるより 力合わせて二人で 歩いて行かないか 細いうなじの ほつれ毛さえも 胸をしめつける 辛い過去なら 誰でもあるさ 泣くがいい 泣くがいい 涙が涸れるまで お前さえよかったら こんな俺だけど ついておいでよ この手をしっかり握りしめ 言葉少なに うつむく頬に 浮かぶ泣きボクロ 生きてりゃこそ 明日もあるさ 泣くがいい 泣くがいい 涙が涸れるまで 一人では果てしない 遠い道のりも 心重ねてたどれば 幸せ見えてくる やせてやつれた お前の肩を 濡らす涙雨 生命かけても 守ってやるさ 泣くがいい 泣くがいい 涙が涸れるまで | 村田英雄 | 松本礼児 | むらさき幸 | 小杉仁三 | 人の世の悲しみに 負けて生きるより 力合わせて二人で 歩いて行かないか 細いうなじの ほつれ毛さえも 胸をしめつける 辛い過去なら 誰でもあるさ 泣くがいい 泣くがいい 涙が涸れるまで お前さえよかったら こんな俺だけど ついておいでよ この手をしっかり握りしめ 言葉少なに うつむく頬に 浮かぶ泣きボクロ 生きてりゃこそ 明日もあるさ 泣くがいい 泣くがいい 涙が涸れるまで 一人では果てしない 遠い道のりも 心重ねてたどれば 幸せ見えてくる やせてやつれた お前の肩を 濡らす涙雨 生命かけても 守ってやるさ 泣くがいい 泣くがいい 涙が涸れるまで |
二代目無法松波が牙むく 玄海灘で 岩に根をはる 男松 なめちゃいかんぜ この俺を やせてはいても 意地の目方じゃ 誰にも負けぬ その名も 二代目無法松 たかが一升 二升の酒で 宿酔(ふつかよい)など するもんか 男同志が くみかわす 付き合い 酒に 口をはさむな おまえは女子 旨い飯だけ 炊けりゃいい 百の命を 五十にしても 俺は生きたい どろんこで やると決めたら いのちがけ どこまでやるさ 恋も喧嘩も 男の稼業 その名も 二代目無法松 | 村田英雄 | 松倉久雄 | 首籐正毅 | 池多孝春 | 波が牙むく 玄海灘で 岩に根をはる 男松 なめちゃいかんぜ この俺を やせてはいても 意地の目方じゃ 誰にも負けぬ その名も 二代目無法松 たかが一升 二升の酒で 宿酔(ふつかよい)など するもんか 男同志が くみかわす 付き合い 酒に 口をはさむな おまえは女子 旨い飯だけ 炊けりゃいい 百の命を 五十にしても 俺は生きたい どろんこで やると決めたら いのちがけ どこまでやるさ 恋も喧嘩も 男の稼業 その名も 二代目無法松 |
忍耐曲げちゃならない 筋道立てりゃ 行く手遮る 奴ばかり 誰が相手に なろうとまゝよ 俺が恐れる 物はない 忍耐一路 堪えて勝つ 好いた惚れたと 心を重ね 忍ぶ恋なら それもよい 後ろ指差す 噂の風にゃ 顔を素向けて 情け酒 忍耐一路 燃えて勝つ 「いまに見てろ」と 叫んだ声を そうだ一生 忘れまい やれば出来るさ 昔も今も 意地を背中に 縛りつけ 忍耐一路 きっと勝つ | 村田英雄 | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 曲げちゃならない 筋道立てりゃ 行く手遮る 奴ばかり 誰が相手に なろうとまゝよ 俺が恐れる 物はない 忍耐一路 堪えて勝つ 好いた惚れたと 心を重ね 忍ぶ恋なら それもよい 後ろ指差す 噂の風にゃ 顔を素向けて 情け酒 忍耐一路 燃えて勝つ 「いまに見てろ」と 叫んだ声を そうだ一生 忘れまい やれば出来るさ 昔も今も 意地を背中に 縛りつけ 忍耐一路 きっと勝つ |
野崎小唄野崎参りは 屋形船でまいろ どこを向いても 菜の花ざかり 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる 呼んで見ようか 土手の人 野崎参りは 屋形船でまいろ お染久松 切ない恋に 残る紅梅 久作屋敷 今も降らすか 春の雨 野崎参りは 屋形船でまいろ 音にきこえた 観音ござる お願かけよか うたりょか滝に 滝は白絹 法(のり)の水 | 村田英雄 | 今中楓溪 | 大村能章 | 山路進一 | 野崎参りは 屋形船でまいろ どこを向いても 菜の花ざかり 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる 呼んで見ようか 土手の人 野崎参りは 屋形船でまいろ お染久松 切ない恋に 残る紅梅 久作屋敷 今も降らすか 春の雨 野崎参りは 屋形船でまいろ 音にきこえた 観音ござる お願かけよか うたりょか滝に 滝は白絹 法(のり)の水 |
花と竜波も荒けりゃ 心も荒い 度胸ひとつの 玄海男 恋も未練も 波間に捨てる それが男さ それが男さ 花と竜 ごんぞ稼業で 生きぬく俺は どんな苦労も 承知の上だ 胸を叩いて 青空にらむ それが男さ それが男さ 花と竜 竜の彫りもの 伊達ではないぞ 命すて身の 若松みなと 俺の死に場所 ここだと決めた それが男さ それが男さ 花と竜 | 村田英雄 | 村田英雄 | 村田英雄 | 山路進一 | 波も荒けりゃ 心も荒い 度胸ひとつの 玄海男 恋も未練も 波間に捨てる それが男さ それが男さ 花と竜 ごんぞ稼業で 生きぬく俺は どんな苦労も 承知の上だ 胸を叩いて 青空にらむ それが男さ それが男さ 花と竜 竜の彫りもの 伊達ではないぞ 命すて身の 若松みなと 俺の死に場所 ここだと決めた それが男さ それが男さ 花と竜 |
花の宴干した盃 注ぎたせば 苦労忘れの 祝い酒 夫婦神楽の 初舞台 今日は息子の 門出だよ あれこれたくした 花の宴 過ぎた娘が ふえたよな えみが可愛いい 嫁の顔 惚れた同志の 結びあい 夢をそろえた 二人びな 心をわけあう 花の宴 涙こらえて 窓の外 みれば月さえ 泣き笑い 親子三階 松の枝 のびて初孫 あやす日を うかべてうれしい 花の宴 | 村田英雄 | 三園みよじ | 竹田喬 | | 干した盃 注ぎたせば 苦労忘れの 祝い酒 夫婦神楽の 初舞台 今日は息子の 門出だよ あれこれたくした 花の宴 過ぎた娘が ふえたよな えみが可愛いい 嫁の顔 惚れた同志の 結びあい 夢をそろえた 二人びな 心をわけあう 花の宴 涙こらえて 窓の外 みれば月さえ 泣き笑い 親子三階 松の枝 のびて初孫 あやす日を うかべてうれしい 花の宴 |
馬喰一代美幌おろしと 男が競う 馬喰仲間じゃ 売れた顔 ちょいと一升 腰かけ二升 飲んでたんかは きるけれど かわい伜にゃ あゝかなわない 俺にゃ銭(ぜん)こも 女もいらぬ 伜ひとりが 宝もの 暴れ者(もん)にも 一途の意気地 どうせやる時ゃ 生命がけ 今日は降らそか あゝ血の雨を 男だったら しっかりやれと 暴れ者(もん)でも 親ごころ 汽車は出てゆく 別れはつらい 名残り惜しさに 追いかける 鞭にいななく あゝ裸馬 | 村田英雄 | 野村俊夫 | 古賀政男 | 古賀政男 | 美幌おろしと 男が競う 馬喰仲間じゃ 売れた顔 ちょいと一升 腰かけ二升 飲んでたんかは きるけれど かわい伜にゃ あゝかなわない 俺にゃ銭(ぜん)こも 女もいらぬ 伜ひとりが 宝もの 暴れ者(もん)にも 一途の意気地 どうせやる時ゃ 生命がけ 今日は降らそか あゝ血の雨を 男だったら しっかりやれと 暴れ者(もん)でも 親ごころ 汽車は出てゆく 別れはつらい 名残り惜しさに 追いかける 鞭にいななく あゝ裸馬 |
白虎俺とお前の生れた国だ かわいがろうぜ 日本を 席がけした 芝居の小屋に 叫ぶおもいの 壮士劇 京で暴れて 浪花で荒れて 明日はどこまで追われゆく 親爺酒くれ 今夜は飲むぜ 酔うてすてたい 恋もある 放せその手を いとしいお前 俺は死ぬ身だ 国のため さつま絣に 小倉の袴 壮士白虎の乙二郎 | 村田英雄 | 星野哲郎 | 遠藤実 | 安藤実親 | 俺とお前の生れた国だ かわいがろうぜ 日本を 席がけした 芝居の小屋に 叫ぶおもいの 壮士劇 京で暴れて 浪花で荒れて 明日はどこまで追われゆく 親爺酒くれ 今夜は飲むぜ 酔うてすてたい 恋もある 放せその手を いとしいお前 俺は死ぬ身だ 国のため さつま絣に 小倉の袴 壮士白虎の乙二郎 |
古い奴義理と人情を 大事にすれば 古い奴だと 人は云う 変りすぎたね 世間も人も 自分本位の 今の世に ついて行けない ついて行けない 古い奴 意地と根性を すっぽり抱いて 守り通した 人の道 ちょっとはずれりゃ 世間は笑う なのにケジメの ない浮世 夢も持てない 夢も持てない 古い奴 日本人なら 捨ててはならぬ 折目筋目と 人の恩 他はどうあれ 自分は自分 三歩退って 師の影を 踏まず生き抜く 踏まず生き抜く 古い奴 | 村田英雄 | 賀川幸星 | 賀川幸星 | 馬場良 | 義理と人情を 大事にすれば 古い奴だと 人は云う 変りすぎたね 世間も人も 自分本位の 今の世に ついて行けない ついて行けない 古い奴 意地と根性を すっぽり抱いて 守り通した 人の道 ちょっとはずれりゃ 世間は笑う なのにケジメの ない浮世 夢も持てない 夢も持てない 古い奴 日本人なら 捨ててはならぬ 折目筋目と 人の恩 他はどうあれ 自分は自分 三歩退って 師の影を 踏まず生き抜く 踏まず生き抜く 古い奴 |
まず一献男の酒の うれしさは たちまち かよう 意気と熱 人生 山河 嶮しくも 君 盃を あげたまえ いざ わが友よ まず一献 秋 月影を 掬むもよし 春 散る花に 酔うもよし あわれを 知るは 英雄ぞ 君 盃を あげたまえ いざ わが友よ まず一献 美人の酌に 酔えばとて 今宵は今宵 なにかいう 男は 明日に 生きるもの 君 盃を あげたまえ いざ わが友よ まず一献 | 村田英雄 | 西沢爽 | 船村徹 | 船村徹 | 男の酒の うれしさは たちまち かよう 意気と熱 人生 山河 嶮しくも 君 盃を あげたまえ いざ わが友よ まず一献 秋 月影を 掬むもよし 春 散る花に 酔うもよし あわれを 知るは 英雄ぞ 君 盃を あげたまえ いざ わが友よ まず一献 美人の酌に 酔えばとて 今宵は今宵 なにかいう 男は 明日に 生きるもの 君 盃を あげたまえ いざ わが友よ まず一献 |
瞼の母旅寝の夢に瞼の母を おっ母さん! 呼んで思わず 眼が覚めりゃ 逢いたさ見たさが なお募る 顔も知らない おふくろを 想い出す時ゃ 眼をつむろ 逢いたかったぜ瞼の母を おっ母さん! 夢に夢見て きたものを わが子と呼んでは なぜ呉れぬ 逢うたその日に 見せようと 肌でぬくめた 守り札 恨みでござんす瞼の母を おっ母さん! この目とじれば ありありと 浮かんだ面影 なぜ消した 二度と逢うまい 顔見まい 逢わぬ昔が 懐かしい | 村田英雄 | 中川明徳 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 旅寝の夢に瞼の母を おっ母さん! 呼んで思わず 眼が覚めりゃ 逢いたさ見たさが なお募る 顔も知らない おふくろを 想い出す時ゃ 眼をつむろ 逢いたかったぜ瞼の母を おっ母さん! 夢に夢見て きたものを わが子と呼んでは なぜ呉れぬ 逢うたその日に 見せようと 肌でぬくめた 守り札 恨みでござんす瞼の母を おっ母さん! この目とじれば ありありと 浮かんだ面影 なぜ消した 二度と逢うまい 顔見まい 逢わぬ昔が 懐かしい |
皆の衆皆の衆 皆の衆 嬉しかったら 腹から笑え 悲しかったら 泣けばよい 無理はよそうぜ 体に悪い 洒落たつもりの 泣き笑い どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 皆の衆 皆の衆 腹が立ったら 空気をなぐれ 癪(しゃく)にさわれば 水を飲め 徳川家康 啼(な)くまで待った 天下分け目の 関ケ原 どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 皆の衆 皆の衆 好きと嫌いじゃ 恋にはならぬ 恋はその日の 風次第 風の吹きよで しんから惚れた あの娘(こ)と別れた 奴もいる どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 | 村田英雄 | 関沢新一 | 市川昭介 | 市川昭介 | 皆の衆 皆の衆 嬉しかったら 腹から笑え 悲しかったら 泣けばよい 無理はよそうぜ 体に悪い 洒落たつもりの 泣き笑い どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 皆の衆 皆の衆 腹が立ったら 空気をなぐれ 癪(しゃく)にさわれば 水を飲め 徳川家康 啼(な)くまで待った 天下分け目の 関ケ原 どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 皆の衆 皆の衆 好きと嫌いじゃ 恋にはならぬ 恋はその日の 風次第 風の吹きよで しんから惚れた あの娘(こ)と別れた 奴もいる どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 |
無法松の一生小倉生まれで 玄海育ち □も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松 今宵冷たい 片割れ月に 見せた涙は 嘘じゃない 女嫌いの 男の胸に 秘める面影 誰が知る 男松五郎 何を泣く 泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男(みょうと)波 | 村田英雄 | 吉野夫二郎 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 小倉生まれで 玄海育ち □も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松 今宵冷たい 片割れ月に 見せた涙は 嘘じゃない 女嫌いの 男の胸に 秘める面影 誰が知る 男松五郎 何を泣く 泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男(みょうと)波 |
無法松の一生~度胸千両入り~小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松 空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 堤灯は 赤い灯に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭り 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代は 無法松 度胸千両の あばれうち 泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男(みょうと)波 | 村田英雄 | 吉野夫二郎 | 古賀政男 | | 小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松 空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 堤灯は 赤い灯に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭り 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代は 無法松 度胸千両の あばれうち 泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男(みょうと)波 |
むらさき小唄流す涙がお芝居ならば 何の苦労もあるまいに 濡れて燕の泣く声は あわれ浮名の女形 好いちゃいけない好かれちゃならぬ 仇な一夜の浮気舟 乗せて流れて何時迄か しのび逢うのも恋じゃない うそか真か偽むらさきか 男心を誰か知る 散るも散らすも人の世の 命さびしや薄ぼたん | 村田英雄 | 佐藤惣之助 | 阿部武雄 | 山路進一 | 流す涙がお芝居ならば 何の苦労もあるまいに 濡れて燕の泣く声は あわれ浮名の女形 好いちゃいけない好かれちゃならぬ 仇な一夜の浮気舟 乗せて流れて何時迄か しのび逢うのも恋じゃない うそか真か偽むらさきか 男心を誰か知る 散るも散らすも人の世の 命さびしや薄ぼたん |
名月赤城山男ごころに 男が惚れて 意気が溶け合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落ち目の 三度笠 言われまいぞえ やくざの果てと さとる草鞋に 散る落葉 渡る雁がね 乱れて啼いて 明日はいずこの 塒やら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半の風 | 村田英雄 | 矢島寵児 | 菊地博 | 山路進一 | 男ごころに 男が惚れて 意気が溶け合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落ち目の 三度笠 言われまいぞえ やくざの果てと さとる草鞋に 散る落葉 渡る雁がね 乱れて啼いて 明日はいずこの 塒やら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半の風 |
明治は遠くなりにけり想い悲しく 東海の 磯に涙の 啄木や 熱き血潮に 柔肌の 歌人(うたびと)晶子 いまは亡く ああ明治は 遠くなりにけり 汽笛一声 新橋の 屋根におぼろの 七日月 月の光は 変らねど 人生 あわれ五十年 ああ明治は 遠くなりにけり 水の流れと 人の身の 行方定めぬ 世の姿 晴れの維新の 大業も 足音絶えて 幾星霜 ああ明治は 遠くなりにけり | 村田英雄 | 丘灯至夫 | 船村徹 | 船村徹 | 想い悲しく 東海の 磯に涙の 啄木や 熱き血潮に 柔肌の 歌人(うたびと)晶子 いまは亡く ああ明治は 遠くなりにけり 汽笛一声 新橋の 屋根におぼろの 七日月 月の光は 変らねど 人生 あわれ五十年 ああ明治は 遠くなりにけり 水の流れと 人の身の 行方定めぬ 世の姿 晴れの維新の 大業も 足音絶えて 幾星霜 ああ明治は 遠くなりにけり |
夫婦雨いつも世間に だまされやすい お人好しだな おれたちは それでいゝよと 頷きかえす 細いお前の 傘を持つ手に沁みる 夫婦雨(みょうとあめ) 先へ行こうと 後からこよと 今のまゝでは 無理がある それを承知で 今夜も酒を 俺につぐのか 情けごころに泣ける 夫婦雨(みょうとあめ) 今日の苦労を 笑顔でうけた 可愛いやつだな お前のえくぼ 乱れ黒髪 手ぐしでといて 俺とおまえの つぐない心に春の 夫婦雨(みょうとあめ) | 村田英雄 | 宮原哲夫 | 奈和成悟 | | いつも世間に だまされやすい お人好しだな おれたちは それでいゝよと 頷きかえす 細いお前の 傘を持つ手に沁みる 夫婦雨(みょうとあめ) 先へ行こうと 後からこよと 今のまゝでは 無理がある それを承知で 今夜も酒を 俺につぐのか 情けごころに泣ける 夫婦雨(みょうとあめ) 今日の苦労を 笑顔でうけた 可愛いやつだな お前のえくぼ 乱れ黒髪 手ぐしでといて 俺とおまえの つぐない心に春の 夫婦雨(みょうとあめ) |
夫婦酒苦労をかけたな お前には 泣かされましたよ あんたには 浮世波風 くぐりぬけ やっとつかんだ しあわせを しみじみ味わう 夫婦酒 夫婦酒 目と目で話ができるには 五年はかかると いうけれど 着のみ着のまま 身を寄せて 夢をたよりの 幾月日 おもい出涙の 夫婦酒 夫婦酒 よろしく頼むよ これからも なんです今更 水くさい 何はなくとも 思いやり 胸でやさしく あたためて 今夜は飲もうよ 夫婦酒 夫婦酒 | 村田英雄 | はぞのなな | 岡千秋 | | 苦労をかけたな お前には 泣かされましたよ あんたには 浮世波風 くぐりぬけ やっとつかんだ しあわせを しみじみ味わう 夫婦酒 夫婦酒 目と目で話ができるには 五年はかかると いうけれど 着のみ着のまま 身を寄せて 夢をたよりの 幾月日 おもい出涙の 夫婦酒 夫婦酒 よろしく頼むよ これからも なんです今更 水くさい 何はなくとも 思いやり 胸でやさしく あたためて 今夜は飲もうよ 夫婦酒 夫婦酒 |
夫婦春秋ついて来いとは 言わぬのに だまってあとから ついて来た 俺が二十で お前が十九 さげた手鍋の その中にゃ 明日のめしさえ なかったなァ お前 ぐちも涙も こぼさずに 貧乏おはこと 笑ってた そんな強気の お前がいちど やっと俺らに 陽がさした あの日なみだを こぼしたなァ お前 九尺二間が 振り出しで 胸つき八丁の 道ばかり それが夫婦と 軽くは言うが 俺とお前で 苦労した 花は大事に 咲かそうなァ お前 | 村田英雄 | 関沢新一 | 市川昭介 | 市川昭介 | ついて来いとは 言わぬのに だまってあとから ついて来た 俺が二十で お前が十九 さげた手鍋の その中にゃ 明日のめしさえ なかったなァ お前 ぐちも涙も こぼさずに 貧乏おはこと 笑ってた そんな強気の お前がいちど やっと俺らに 陽がさした あの日なみだを こぼしたなァ お前 九尺二間が 振り出しで 胸つき八丁の 道ばかり それが夫婦と 軽くは言うが 俺とお前で 苦労した 花は大事に 咲かそうなァ お前 |
竜馬がゆく打てば鳴るよな男の意地で 花を咲かせた土佐なまり 国の夜明けに生涯かけた 思えば儚い人なれど 天に声あり 竜馬ゆく 恋の涙か未練の霧か 袖の帰郷が濡れる夜 燃える心を埋めて捨てて 男がさだめた道一つ 嵐を切って 竜馬ゆく 赤い血潮で描いた夢を 月に誓った桂浜 たとえ維新の嵐の中で 千切れて散ろうと花は花 若い生命の 竜馬ゆく | 村田英雄 | 赤城彗 | 土橋啓二 | 河村利夫 | 打てば鳴るよな男の意地で 花を咲かせた土佐なまり 国の夜明けに生涯かけた 思えば儚い人なれど 天に声あり 竜馬ゆく 恋の涙か未練の霧か 袖の帰郷が濡れる夜 燃える心を埋めて捨てて 男がさだめた道一つ 嵐を切って 竜馬ゆく 赤い血潮で描いた夢を 月に誓った桂浜 たとえ維新の嵐の中で 千切れて散ろうと花は花 若い生命の 竜馬ゆく |
流転男命を みすじの糸に かけて三七 二十一日くずれ 浮世かるたの 浮世かるたの 浮沈み どうせ一度は あの世とやらへ 落ちて流れて 行く身じゃないか 鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの 渡り鳥 意地は男よ 情は女子 ままになるなら 男を捨てて 俺も生きたや 俺も生きたや 恋のため | 村田英雄 | 藤田まさと | 阿部武雄 | 和田香苗 | 男命を みすじの糸に かけて三七 二十一日くずれ 浮世かるたの 浮世かるたの 浮沈み どうせ一度は あの世とやらへ 落ちて流れて 行く身じゃないか 鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの 渡り鳥 意地は男よ 情は女子 ままになるなら 男を捨てて 俺も生きたや 俺も生きたや 恋のため |
若い衆若い衆 若い衆 恋をしている 若い衆 ひまのあるときゃ 金がない 金のあるときゃ ひまがない ホレ 金と暇とをやりくりつけて 待ったあげくが 待ちぼうけ それでおじけづいちゃ 男はよしな おせおせ もっとおせ 若い衆 若い衆 若い衆 恋をしている 若い衆 胸で燃やした 恋の火も もやし加減が大切よ ホレ 八百屋お七は八百八町 逢いたいみたいで 灰にした それでおじけづいちゃ 男はよしな おせおせ もっとおせ 若い衆 若い衆 若い衆 恋をしている 若い衆 好いて好かれた 二人でも 安心するのは まだ早い ホレ 義理がからめば 無理でも切れる お蔦 主税に 聞いてみな それでおじけづいちゃ 男はよしな おせおせ もっとおせ 若い衆 | 村田英雄 | 関沢新一 | 市川昭介 | 市川昭介 | 若い衆 若い衆 恋をしている 若い衆 ひまのあるときゃ 金がない 金のあるときゃ ひまがない ホレ 金と暇とをやりくりつけて 待ったあげくが 待ちぼうけ それでおじけづいちゃ 男はよしな おせおせ もっとおせ 若い衆 若い衆 若い衆 恋をしている 若い衆 胸で燃やした 恋の火も もやし加減が大切よ ホレ 八百屋お七は八百八町 逢いたいみたいで 灰にした それでおじけづいちゃ 男はよしな おせおせ もっとおせ 若い衆 若い衆 若い衆 恋をしている 若い衆 好いて好かれた 二人でも 安心するのは まだ早い ホレ 義理がからめば 無理でも切れる お蔦 主税に 聞いてみな それでおじけづいちゃ 男はよしな おせおせ もっとおせ 若い衆 |