宮下健治作曲の歌詞一覧リスト  383曲中 1-200曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
銀のかんざし 新曲朝花美穂 新曲朝花美穂もず唱平宮下健治猪股義周明日売られて行く宿命(さだめ) 忘れてほしい この私(あたし) あなたがくれた 江戸土産 銀のかんざしこれだけは 持って、持って行きます 大事にします  霙(みぞれ)混じりの雪が降り ご機嫌ななめ 宵の空 あなたの気持ち 苛立ちは 百も承知であるけれど 親に、親に死なれりゃ 何ともならぬ  せめて一日 宿六と 洒落ても責める人はない あなたと二世(にせ)を誓った日 何で涙の種になる 抱いて、抱いて頂戴 気のすむように
音信川 新曲朝花美穂 新曲朝花美穂もず唱平宮下健治猪股義周夜更けてひとり傾ける 細い思案の指先に 迷い蛍がとまります 音信川の宵の雨 つれない仕打ちを 仕打ちをしましたか  チントンシャンのお座敷の 浮かれ調子も上(うわ)の空 熱い想いが募ります 音信川の名に背き 便りのないのが ないのが口惜しい  実らぬ恋の捨てどころ 探し求めて湯の町で やっとひと息ついてます 音信川に棹さして 浮名を流して 流してみましょうか
西陣おんな帯葵かを里葵かを里麻こよみ宮下健治竹内弘一経糸(たていと) 緯糸(よこいと) 心糸 織(お)って育てた 恋でした 京都 西陣 堀川通り あなたと別れた 雨の夜 胸に広がる 哀(かな)しみを そっと押さえる おんな帯  ため息 襟元(えりもと) ほつれ髪 消した面影 また浮かぶ ふたり通った 晴明神社(せいめいじんじゃ) 初めて愛した 人でした 脆(もろ)いものです 幸せは 隠す思い出 おんな帯  機織(はたお)り 爪掻(つめがき) つづれ織り いつかほどけた 恋の糸 京都 西陣 千両ケ辻(せんりょうがつじ) こぼれる涙を 振りほどく 生きて行(ゆ)きます この町で 決めて結んだ おんな帯
女の流転中川京美中川京美岡みゆき宮下健治南郷達也胸をさすよな 世間の視線 つらい北国 地吹雪よ 人のうわさも 七十五日 あなた一緒の 道連れに 流れて女の 女の流転  風の痛さが 肌までしみる 夢もかじかむ 宿つらら 苦労にじんだ あなたの背(せ)なに そっと手をかす 思いやり 流れて女の 女の流転  いつか根雪に 薄日がさして 溶けりゃ来る春 北の春 日向みたいな やさしい胸で 二人寄り添い うれし泣き 流れて女の 女の流転
人生の春中川京美中川京美矢合勝宮下健治南郷達也ハァ~村(さと)で出逢って 幾年か あなたあっての 今日がある 男にするため わたしは賭けた 桜咲くころ 可愛い孫と 宝ものよと ソレソレソレ シャンシャンシャン ソレ シャンシャンシャン 戯れる  ハァ~過去にさよなら した街の 昭和暮らしが 懐かしい 子どもが巣立った さびしいふたり 留守のまもりは わたしの役目 どうぞ任せて ソレソレソレ シャンシャンシャン ソレ シャンシャンシャン 待雪草(まつゆきそう)  ハァ~憂(うれ)い苦労が あったとて 避けて通れぬ ふたり道 明日があるから 希望(のぞみ)をつなぐ 永遠(とわ)のしあわせ もらった命 強く生きてく ソレソレソレ シャンシャンシャン ソレ シャンシャンシャン 福寿草
紅の意地岡田しのぶ岡田しのぶ前田たかひろ宮下健治伊戸のりお何故と訊かれりゃ 惚れたから 恨むばかりが 恋じゃない 追わずすがらず 背を向け泣いた 今日という日を 笑える日まで 綺麗(いき)でいましょう 綺麗(いき)でいましょう 紅(べに)の意地  紅(あか)く塗るなと くちづけた おぼろくちびる 手でぬぐい 行こか戻ろか 未練の虜 切れりゃ本望 色あせた糸 生まれ変わるわ 生まれ変わるわ 紅(べに)の意地  忘れられぬと 言えば闇 愚痴はあしたを 遠くする 待てど暮らせど かえらぬ恋も 飽きる日も来る せめてそれまで 惚れていましょう 惚れていましょう 紅(べに)の意地
お多福ゆずり岡田しのぶ岡田しのぶ前田たかひろ宮下健治伊戸のりお朝は誰より 早く起き 朝餉(あさげ)じたくの かおり湯気 おはよう…あなたの 笑顔は味方 味噌汁だけでも 食べなと笑う お元気でしょうか? おかあちゃん あなたになりたい お多福ゆずり  夜は誰より 遅く寝て まるい背中の 針仕事 おやすみ…あなたの 笑顔は和み おねしょはナイショか? おどけて笑う 夢見て泣いたよ おかあちゃん あなたが恋しい お多福ゆずり  苦労話を 語らない 笑い話が 十八番(おはこ)芸 泣かないあなたの 笑顔は魔法 小さな背中に 背負われた日々 そろそろ楽して おかあちゃん わたしの番です お多福ゆずり
路地裏おとこ酒木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお路地に降り出す こぬか雨 ひとり飲み干す 燗冷(かんざ)まし 浮き世雨風(あめかぜ) 重ねた月日 酔えばしみじみ 酔えばしみじみ 懐かしく 沁みる男の 手酌酒  惚れていりゃこそ 身を引いて 無理に散らした 人の花 浮かぶあの日の おまえの涙 今も暮すか 今も暮すか あの町で 未練こぼれる 手酌酒  男心の 片隅にゃ 人に言えない 傷もある 夜の裏町 今夜はせめて せめて自分を せめて自分を 誉(ほ)めてやれ 滲む涙の 手酌酒
あなたと生きる元木道夫元木道夫原文彦宮下健治伊戸のりお命より 大事なひとと あなたの瞳(め)を見て わかったの 幸せうすい わたしを見つめ ついて来るかと 聞いたひと 生まれ変われる あしたが欲しい 決めたのわたし あなたと生きる  まわり道 してきたけれど あなたに会うため だったのね 酔ってもいいと ちぎりの酒を 飲んで甘えた 夢一夜(ゆめひとよ) 何もいらない 愛だけあれば 決めたのわたし あなたと生きる  もう二度と うしろは見ない あなたを信じて ついていく 世渡り下手(へた)な 二人だけれど 希望(ゆめ)を見ようと 笑うひと 離したくない この喜びを 決めたのわたし あなたと生きる
ふるさとの風元木道夫元木道夫原文彦宮下健治伊戸のりお四国山地の 深山(みやま)の夜明け 啼(な)いて誰呼ぶ 山鳩(やまばと)よ はるか平家(へいけ)の 魂が 凛(りん)と息づく 愛の里 あゝ 悠々と 大空渡れ 我がふるさとの ふるさとの風  恋と知らずに 揺られて揺れて 君と渡った かずら橋 水の流れも そのままに 君はどうして いるだろか あゝ 永遠に 心にそよげ 我がふるさとの ふるさとの風  誰が歌うか 粉ひきの唄が 祖谷(いや)の谷間(たにま)に こだまする そんな昔を なつかしみ 友と地酒を まわし飲む あゝ たおやかに 命をそそげ 我がふるさとの ふるさとの風
阿賀野川舟唄澤敬子澤敬子海峡わたる宮下健治伊戸のりお人の縁(えにし)と浮世の恋は 浮く瀬 沈む瀬 舟まかせ 待って やつれて 待ちわびて 未練 ごころの 阿賀野川 ギッチラ… おけさの 舟唄に にじむ涙の 薄化粧  風にひとひら 桜の花は 散って はかない 花筏(はないかだ) つのる 思いと うらはらに 情け 泡沫(うたかた) 阿賀野川 ギッチラ… おけさの 舟唄に 月も痩(や)せます 十六夜(いざよい)に  川の水面(みなも)に 笹舟浮かべ 憎さ 愛(いと)しさ 流したい 泣いて しのんで 泣きぬれて 恋は うつし絵 阿賀野川 ギッチラ… おけさの 舟唄に ゆれる面影 水鏡(みずかがみ)
越後音頭澤敬子澤敬子海峡わたる宮下健治伊戸のりおハアー 春はヨイヨイ お弥彦(やひこ)さまに 祈りささげて 神輿(みこし)入り アチョイナ 百と八つの 灯りをともし アソーレ 桜の花の 宵まつり アコイヤ 来なせや来なせ  ハアー 夏はヨイヨイ たらいの舟で 島を巡って 磯あそび アチョイナ 呑んで唄って 手拍子うって アソーレ 踊りの〆(しめ)は 佐渡おけさ アコイヤ 来なせや来なせ  ハアー 秋はヨイヨイ 三面川(みおもてがわ)の 鮭がしあわせ 連れてくる アチョイナ 軒につるした 塩引き鮭が アソーレ 野分けの風で 引きしまる アコイヤ 来なせや来なせ  ハアー 冬はヨイヨイ いで湯の旅は 何をおいても 月岡よ アチョイナ 不老長寿の 温泉郷で アソーレ こころも肌も ぽっかぽか アコイヤ 来なせや来なせ  来なせや来なせ
磐越西線 津川駅永井みゆき永井みゆき麻こよみ宮下健治竹内弘一山の緑を 縫うように あなたを乗せた 汽車が来る そんな夢見て 目覚めた朝は 心なおさら せつなくて 磐越西線 津川駅 私いつまで いつまで待てばいい  そっと私を 抱きしめて 迎えに来ると 言った人 沁みる川風 待つだけ無駄と 騒ぐかわせみ 阿賀野川(あがのがわ) 磐越西線 津川駅 追えば良かった あなたをあの時に  霞む山並み 麒麟山(きりんざん) 季節もいつか ふた廻り ひとりたたずむ 日暮れのホーム 戻る約束 忘れたか 磐越西線 津川駅 あなた待ちます 待ちますこの町で
鳴門海峡恋おんな高瀬豊子高瀬豊子丸山八留男宮下健治伊戸のりお渡るだけなら たやすい橋も 他人(ひと)に隠れる 罪の橋 たとえどんなに 愛していても 密(ひそ)かな恋です 叶わぬあなた はぐれカモメと 同じよに 飛ぶに飛べない 鳴門海峡 恋おんな  燃える漁火(いさりび) 弾(はじ)けるわたし 愛を重ねる うずの宿 それも束(つか)の間(ま) 夢からさめて この指ほどけば 明日は別れ ついて行けない この大橋(はし)が 胸をひきさく 鳴門海峡 恋みれん  遠く遥かに 沖行く船は 誰のみなとへ 戻るやら 帰らないでと その背中(せ)に縋(すが)り あなたを奪えば 泣くひとがいる 濃霧(きり)が流れて 渦巻(ま)く潮流(しお)は 片瀬波です 鳴門海峡 恋おんな
四国幸せめぐり高瀬豊子高瀬豊子丸山八留男宮下健治伊戸のりお阿波の徳島 踊りの夜に あなたに出逢って こころが燃えた 黒髪 襟足 浴衣の君は 恋するおんなの かがやく瞳 見上げる眉山(びざん)は たおやかに 鳴門は激しい 恋の渦  土佐の高知の 鰹(かつお)のたたき お酒も飲むぜよ 女子(おなご)も強い 桂の浜から 太平洋を 龍馬は眺めた 日本の未来(あした) 時代は流れて 変わっても 変わりゃせんぜよ 土佐魂(ごころ)  伊予の愛媛の 湯の町行けば 美人と美男の わたしらみたい 正岡子規(しき)には勝てぬが 俳句も捻(ひね)る 演歌を歌えば こころも弾(はず)む 想い出残して 松山の 坊っちゃん列車の ふたり旅  讃岐香川の 美味しいうどん わたしは大盛 梯子(はしご)もするわ 海辺に建つ城 高松城(たかまつじょう)跡は 由来(むかし)をたどれば 歴史が深い 豊饒(ゆたか)な自然に 恩恵(めぐ)まれた 四国をめぐれば 幸福(ふく)がある  幸福(ふく)がある
女ひとり雨滝さゆり滝さゆり麻こよみ宮下健治伊戸のりおあなたの後を 追いかけて 駅まで走った 雨の夜 哀しい別れを されたのに 逢いたさばかりが つのります やっぱりできない 忘れるなんて ホロリ涙の 女ひとり雨  許して欲しい わがままを あなたにいつでも 甘えてた 二人の想いの すれ違い 知らずにいました あの日まで それでも待つのは 愚かでしょうか ホロリ涙の 女未練雨  幸せなんで 続かない 無理して笑えば 淋しくて 別れて半年 思い出を たどれば心が 震えます やっぱりできない 忘れるなんて ホロリ涙の 女ひとり雨
惚れたがり滝さゆり滝さゆりいとう彩宮下健治伊戸のりおわたしの中に もう一人 違うわたしが 棲んでいる さびしがりやの 甘えん坊 いつも誰かに 恋をする わたしやっぱり 惚れたがり 惚れたがり  おまえが先に 口説いたと 俺は知らんと 言うあなた ずるい人でも 好きだから いいの癒して あげたいの わたしやっぱり 惚れたがり 惚れたがり  好きだと言って くれるなら 命惜しまず 付いて行く さびしがりやの 尽くしん坊 だから似たよな 恋をする わたしやっぱり 惚れたがり 惚れたがり
寒牡丹水城なつみ水城なつみ日野浦かなで宮下健治南郷達也雪の重さに 耐え抜いて 咲かす命の 美しさ 我が身けずって 育ててくれた 紅差す指の か細さよ 寒い浮世に 凛と咲く あなたのようです 寒牡丹  胸に募った 寂しさを 分かり合えない 日もあった 手と手重ねて 温(ぬく)めるように あなたとふたり 生きてきた 冬の夜風の 冷たさに 負けずに咲いてる 寒牡丹  苦労ばかりの 明日でも きっと笑顔で 越えられる 器量気立は 母親ゆずり いつかはなろうね しあわせに 深く心に 根を張って 母娘(おやこ)で寄り添う 寒牡丹
大漁太鼓一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治伊戸のりお朝の出船がヨ もう帰るころ やがて漁港(みなと)の 日が落ちる 岬 灯台 明かりが点る 沖の鴎に 積み荷を問えば 船は大漁と 啼いて飛ぶ ドドント ドント ドドント ドン 跳ねて踊れよ 乱れ打ち 大漁太鼓だヨ 【ヨイショ】 祭りだよ  海で生まれてヨ 波音聞いて 海で育った おとこ衆 今日も大漁と 旗なびかせる 婿をとるなら 漁師の男 色は黒いが 気立て良し ドドント ドント ドドント ドン 跳ねて響けよ 暴れ打ち 大漁太鼓だヨ 【ヨイショ】 祭りだよ  ドドント ドント ドドント ドン 跳ねて鳴らせよ ねかせ打ち 大漁太鼓だヨ 【ヨイショ】 祭りだよ  ドドント ドント
望郷恋しんぼ一条貫太一条貫太海峡わたる宮下健治水谷高志しぐれの屋台で 寒さをしのぎ チビチビ熱燗 呑(や)るのもいいね 酔えばこころが 寂しんぼ… 俺もお前も ふるさと捨てて はぐれ浮き草 あゝ 露地ぐらし  思い出たたんで 異郷(いきょう)の水に ようやく慣れたね 三月(みつき)が過ぎて 何処にしあわせ かくれんぼ… 返すお前の えくぼがあれば 生きてゆけるさ あゝ 向かい風  丸(まあ)るい背中の お袋さんが 持たせてくれたよ 御守り袋 親のなさけが 恋しんぼ… なみだ下地に 頬紅さした 無垢なお前は あゝ 俺の花
落語歌謡 厩火事三山ひろし三山ひろし立川志の春宮下健治伊戸のりお稼ぎ女房にぐうたら亭主 髪結い女に酒飲み男 苦労するのは百も承知 二人にゃ二人の型がある  「仲人していただいた旦那に言うのもなんですけど、今日という今日は 愛想も小想も尽き果てましたから別れさせて頂きたいと思ってきたんです。 だってあの人ったら、、、あんまり憎ったらしいもんだから そう言ってやったんです。『お前さん誰のおかげでそうやって昼間っから うちで遊んでられるんだい!』ってそしたら向こうが 『何を言ってやんでいこのおかめ!』ってんでしょ?おかめ。 旦那、世の中には言っちゃいけないことってあるんです。 おかめはダメ、だってあたしちょっと似てるでしょ?頷かなくて結構です。 あたしもう頭に来たもんですから『このひょっとこー!』って」  おかめひょっとこ 飛んで火に入る 飛んで火に入る夏の虫 ア夏の虫~~  姉さん女房に甘えた亭主 それでも一緒に生きていきたい お前百までわしゃ九十九まで 共に白髪の生えるまで  本当のことを言うならば あんた百ならうちゃ百と七 先に白髪に染まるとは 言わぬが花の吉野川 馬鹿にしとくれするならば 離しゃしないよあんたの手 別れた方がいいなんて その手は桑名の焼き蛤  「そりゃああたしがもう少し若けりゃあいいですよ。 でもあたしの方が七つも年が上なんです七つも。だから心配なんです。 あたしがお婆ちゃんになって動けなくなった時にね、あの人若い女と イチャイチャしてたらね、食らいついてやろうとおもいますけれどね、 そん時ゃ歯が全部抜けちまって土手ばっかりになってるから もう食らいつこうと思ったって食らいつけないんです!」  喧嘩するのは仲良い証 割れ鍋~綴じ蓋~ 似合いの夫婦(めおと) どうせ二人は五十歩百歩 怪我無く暮らせりゃそれでいい  「くだらないことをべらべら喋るんじゃあないよ。 あいつの本音を教えて欲しいったって、 8年一緒にいるお前さんがわからないのに、あたしがわかるわけがないだろ。 ま、それでも本音を知りたいならばお前さんには酷だけど 言って聞かせる事がある」  人の心根試すのは 好きじゃないけど聞いとくれ 昔唐土(もろこし)孔子様 留守に厩が焼けし時 家来の無事を気遣わば 恐れ入谷の鬼子母神 所変わって麹町 さるお屋敷の旦那様 女房が瀬戸物割りし時 瀬戸物無事かと尋ねしは 嫌じゃ有馬の水天宮  「お前さんの亭主が瀬戸物を大事にしてるってんならちょうどいいや。 うちぃ帰ってあいつの瀬戸物一つ、どっかにぶつけて壊してごらん。 そん時あいつがどうするか、瀬戸物ばかりを気にするか、 それともお前さんの身体を気にするか。 唐土なのか麹町なのか、あいつの地金を試してごらん お前さんの指ぃ一本でも気遣うようならば、 大したもんだ(田へしたもんだ)カエルのしょんべん」  「わかりましたじゃやってみます」  「おいおいおいおさきてめえ一体(いってえ)何してやんだ、触るんじゃねえ 俺の瀬戸物に。危ねえってんだ割れるってんだよ、割れる割れるほらほら 割れる割れる、、、ほ~~らみろ割りやがった! 言わねえこっちゃねえや本当に。おい!おさき!大丈夫か? どうしたんでい?指でも怪我したんじゃあねえのか?」  「やっぱりお前さん あたしの身体(からだ)がそんなに大事かい?」  「あたりめぇじゃねぇか 怪我でもされてみねぇな 明日っから遊んでて酒が飲めねえ」
雪の南部坂岡田しのぶ岡田しのぶ久仁京介宮下健治金沢重徳無念晴らすと 二年越し 待ちかねたぞよ 内蔵助 あいや 討ち入りなんぞ 夢ですと 立ち去る姿 憎らしや 蛇の目に雪降る 南部坂  瑶泉院さま、ご覧ください、先ほど大石様がそっと置いて行かれたる書状、 連判状がございました。 おぉ…大石内蔵助、吉田忠左衛門、原惣右衛門、片岡源五右衛門、 間瀬久太夫、小野寺十内、 大石主税、磯貝十郎左衛門、堀部弥兵衛、近松勘六、富森助右衛門、 潮田又之丞、堀部安兵衛 それら四十七名が討ち入ると…  身すぎ世すぎの 暮らしにも 耐えてたこころ その誉れ そう 欺きとおす 苦しさを 背負わせたままを 許されよ しぐれに変わるか 南部坂  女間者の目を悟り、内蔵助は心にもなきことを…。 そうとも知らず浅はかな口を極めてしもうた。 つらかったであろう…悔しかったであろう… 内蔵助、許してたもれ…。 瑶泉院さま、大石様の使いの寺坂吉右衛門が参りました。 おお、して首尾はいかがなるや? はい、昨夜寅の上刻、大石内蔵助さま初め四十七人の者で、 吉良上野介さまのお屋敷に打ちいり、見事本懐を遂げてござりまする。 殿…お聞きになりましたか しかとお聞きになりましたか…  過ぎた栄華は 夢の夢 いつでも覚悟 死出の旅 あゝ 妻子(つまこ)を捨てて 忠義だて 武士たる者の 憐みに 祈りを捧げん 南部坂
おもいで暮らし岡田しのぶ岡田しのぶ前田たかひろ宮下健治金沢重徳嘘つきあなたが ネオンに化けた 追いかけた泪で にじんだ夜 そっとまっ逆さま 落っこちたまま 思い出地獄 抱かれた胸が あったかかった くちづけられて 泣いちゃった 私だけがあなたの おもいで暮らし  夜明けが見えない 西陽の部屋は 狭かったベッドが 広い…寒い きっと今度こそは 最後の恋と 思わせ上手 俺がいるよと 言ったじゃないの 俺といろよと 言ったのに 私だけがあなたの おもいで暮らし  あなたと暮らした 街を逃げたい すれ違う誰もが あなたの顔 ぎゅっと繋いだ手 不意にほどかれ 愛の迷(まよ)い子 夢でやさしく そっと口説いて 目覚めなくても いいように 明日(あした)なんかいらない おもいで暮らし
奥州の風木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお泣くも笑うも 北上川に 心あずけて 生きて来た 岩手 奥州 米どころ 風に稲穂の 波が立つ これからも これからも この町で 生きて行く  都会暮らしを 夢見たあの日 月日たどれば なつかしく 夏の終わりも 知らぬよに 風に南部風鈴(ふうりん) また揺れる これからも これからも この町で 生きて行く  夜空(そら)にまたたく 一番星は 明日へ望みの 夢灯り ひとり見上げる 岩手富士 風が優しく 吹き抜ける これからも これからも この町で 生きて行く
昭和生まれの渡り鳥岡田しのぶ岡田しのぶ仁井谷俊也宮下健治前田利明四角四面の 世間とやらを 丸い笑顔で 生きられたなら 楽しじゃないか くよくよするなよ めそめそするな 今日が駄目でも 明日があるさ 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥  ひと目惚れだと 浮かれていても 好きな気持ちを 打ち明けなけりゃ 恋にはならぬ くよくよするなよ うじうじするな みせれば は通う 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥  百の苦労に 倖せひとつ 生きる坂道 手を取りあって 歩こじゃないか くよくよするなよ じたばたするな 冬が終われば 花咲く春だ 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥
能登絶唱岡田しのぶ岡田しのぶ木下龍太郎宮下健治南郷達也袂(たもと)でかばう 頬を打つ 能登半島は あられ雪 負けて弱音を 吐いたなら 母を泣かせた 甲斐がない 愛をつらぬく 道行は 波も試練の 日本海  親の目忍び 夏の旅 キリコの祭り 恋路浜 愛の証しに 女ゆえ あの夜(よ)許した 何もかも まるで二人の 胸の炎(ひ)が 燃えていたよな 海花火  間垣(まがき)を抜ける 風の音 能登半島は 虎落笛(もがりぶえ) 好きなあなたと 一緒なら 苦労しようと 悔いはない 世間隠れの 道行は 春も遅れる 日本海
男命岡田しのぶ岡田しのぶ松井由利夫宮下健治池多孝春一度限りで 二度ない命 風にさらすな 粗末にするな 握りしめてる 拳の中の 夢が湿れば 明日(あす)がない 月も片割れ なぜ曇る  苦労積み石 抱かせたままで 花も咲かせず 陽の目も見せず 口にゃ出さぬが 入山形(いりやまがた)の 絵馬を情けで 縦結び すがるその瞳(め)が ただいたい  浮世からくり 承知の上で 意地の刺子(さしこ)で 火の粉をかぶる 乱れ八文字 刻んだ胸に 曲げちゃならない 道ひとつ 俺は男で 生きて行く
天草女唄五月ひろ美五月ひろ美坂口照幸宮下健治猪股義周ほんとはついて 行きたかと あんたについて 行きたかと この腕切って 見せたかよ 惚れた男に 一途につくす 天草 天草女の 血の流れ  うちならよかよ 独りでも うなずく母の 老いた肩 別離(わかれ)のドラに 飛び出して あとを追っても ひと足遅れ 天草 天草港を 船が出る  やっぱりうちにゃ 出来んとよ この海捨てて 行けんとよ 一生ここで 生きてゆく ここは風待ち 女の港 天草 天草椿の 咲き誇り
夫婦桜五月ひろ美五月ひろ美坂口照幸宮下健治猪股義周惚れてしまえば 千里も一里 それが夫婦の 道とやら よくぞ惚れたよ 甲斐性なしに 何を言います あなたこそ 夫婦桜は 夫婦桜は まだ六分咲き  今度ばかりは 勝手が違う そんな浮気が 一度ある 馬鹿になっては 見て見ぬふりを 信じていたから 出来たこと 夫婦桜は 夫婦桜は もう八分咲き  山や谷あり 夫婦の仲に あってないのよ 貸し借りは 狂いなかった あたしの目には お酒で苦労を いたわって 夫婦桜は 夫婦桜は いま真っ盛り
兄さ恋唄朝花美穂朝花美穂もず唱平宮下健治伊戸のりお白帆の船が荒海越えて 待つひと逢いに江差に着いた 主(ぬし)はしがない 水夫(かこ)ながら 胆(きも)は千両 情けは万両 昨夜(ゆうべ)添い寝に在所が知れた 兄さよ 故郷(くに)は信濃の追分村か  十三七ツ二十歳(はたち)の春に 桜も見ずに売られたこの身 祝儀はずんでくれたなら 徳利転がす踊りもします けれど心は売り物ならず 兄さよ 私(わた)しゃ一途の山家(やまが)の育ち  鴎が一羽 別れの朝に 一声啼いた涙をふけと 今日は浜止め 弁財船(べざいせん) 明日は遠国(おんごく)浪花をめざす 女乗せない北前船か 兄さよ 届くだろうか追分節が
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
花火草子朝花美穂朝花美穂もず唱平宮下健治伊戸のりおあなたご覧よ 無月の空に 今夜限りと 見上げた花火 あれが牡丹で あれが菊 指折り数える遑(いとま)もなくて 消えて行くけど貰った元気 踵(くびす)を返して 出直しましょう  あなた 粋でしょ 余韻があるわ 未練残さず 散り行く花火 あれが柳で あれが星 盛りのまんまの姿を残し 悔いを残さず 舞台を降りる あやかりたいね あの潔(いさぎよ)さ  あなた 二人が眺める先に 誰も気付かぬ水面の花火 あれが祈りか 鎮魂(たましずめ) 考え直して 家路につけと きっと誰かが背中を押して 勇気をくれたと信じてみましょ
大阪ちぎり小林金雄小林金雄坂口照幸宮下健治池多孝春どうぞ添わせて おくれやす 水掛お不動 水びたし 過去を打ち明け 一緒に泣いた そんなあなたも 訳あるお方 この縁下さい 大阪ちぎり  広い川ほど なぜ静か 流れる淀川 男川 深いふところ あなたの器 抱いて下さい その手で確(しか)と みちづれ このひと 大阪ちぎり  先の見えない 土砂降りも 相合傘なら 花すだれ 夫婦善哉 あなたと生きる 苦労なんぼの 曽根崎ごころ 明日に春呼ぶ 大阪ちぎり
南紀白浜はぐれ旅長保有紀長保有紀かず翼宮下健治猪俣義周あんな男の ひとりやふたり くれてやりましょ 熨斗(のし)つけて 南紀白浜 未練がなにさ 波に投げれば 円月島(えんげつとう)の 真っ赤な夕陽が 目にしみる  少し見かけが 良かっただけで 命までもと 尽くしたの 南紀白浜 男がなにさ ひとりたたずむ 千畳敷(せんじょうじき)で 思い出ちぎって またつなぐ  心変わりを 隠しもせずに 待っていたのね さよならを 南紀白浜 惚れたがなにさ 次の恋まで 切ないだけさ 面影消せない 白良浜(しららはま)
はぐれ落葉三門忠司三門忠司久仁京介宮下健治竹内弘一情け知らずよ おまえと別れ ひとり盛り場 ひとり酒 いいよ いいんだ 忘れておくれ 見せてやれない いい夢ひとつ はぐれ落葉か あゝ 風にとぶ 風にとぶ  花の都と 世間じゃ云うが 夢の花さえ はぐれさす 莫迦よ 莫迦だよ いい奴だった 今度ばかりは 真からつらい はぐれ落葉か あゝ 風に泣く 風に泣く  こころ曇れば 下世話な愚痴が いつか身につく 口をつく なんだ なんだよ 人生模様 どこで違えた なみだになった はぐれ落葉の あゝ 泣きっ面 泣きっ面
気張らなあかん三門忠司三門忠司久仁京介宮下健治竹内弘一気張らなあかん なめたらあかん 夫婦なりゃこそ あんたに賭ける 噂に負けずに 惚れました 器量の深さに 二度惚れました 離さない 離れない この絆 ふたりづれ  通天閣は 浪花の灯り 浴びて育った 嬉しいふたり 季節はときどき いたずらな 嵐を吹かせて 迷わすけれど 夢がある 明日がある この絆 ふたりづれ  気張らなあかん 負けたらあかん 夢をつらぬく あんたの背中 合縁奇縁で 惚れました 死ぬまで一緒と 相惚れでした 離さない 離れない この絆 ふたりづれ
おとこの浪漫田辺大蔵田辺大蔵原文彦宮下健治猪股義周線路は敷かれていなくても きっと自分の道はある 僕に人生教えてくれた 親父の背中が道しるべ 九つ泣いても一つの夢を 追ってみるのがおとこの おとこの浪漫  故郷(ふるさと)出た日の朝の駅 梅の香りも濡れていた 忘れまいぞよ心の誓い 日の目を見るまで帰らない 意地など張る気はさらさらないが 賭けてみるのもおとこの おとこの浪漫  明日(あした)のあしたはまた明日 今日は千里の一里塚 男だったら気張ってみろと 笑った親父を思い出す 転(こ)けても泣いても信じてみるさ 胸の痛みもおとこの おとこの浪漫
男華中川京美中川京美木下龍太郎宮下健治南郷達也酒が入れば 喧嘩もするが やけに気が合う 男華 腹を割っての 腹を割っての 話であれば 俺も性根を 据えて聞く  縁もゆかりも ないはずなのに 同じ血筋か 前の世は 惚れる女子は 惚れる女子は いつでも同じ 意地がぶつかる 恋仇  上げて呉れるか もしもの時は 折れた線香の 一本も 言えばお前は 言えばお前は にっこり笑い 俺も一緒に 行くと言う
さざんか日和中川京美中川京美岡みゆき宮下健治南郷達也起こして抱いて 車椅子 母のからだが 軽くて重い 身を粉にしながら 働きづくめ わたし育てて くれたひと 夢見ることも なかったでしょう 夢をみなさい お母さん  子供の頃の おてんばを 母は叱って やさしく抱いた あなたのお陰で 今日あるわたし 窓の日差しが 温かい きれいにお化粧 してみましょうか 笑顔かわいい お母さん  体におなじ 血のながれ 母がいとしい ただいとおしい 心をかよわせ 話してみたい 出来るものなら 出来るなら さざんか日和 しあわせ色の 夢をみなさい お母さん
津屋川みれん永井みゆき永井みゆき麻こよみ宮下健治南郷達也零れる涙の 冷たさに 女の胸が 震えます 未練の色か 赤々と 咲いてせつない 彼岸花 あなたに逢いたい もう一度 涙 涙 津屋川 恋の川  あなたの背中に 寄り添って 眠った夜は 遠い夢 心の痛み ちりちりと 沁みて哀しい 彼岸花 あの日の優しさ 嘘ですか はぐれ はぐれ水鳥 恋の川  悲しい恋ほど 後を引く 水面(みなも)に揺れる 面影よ 口紅よりも 赤々と 咲いて淋しい 彼岸花 あなたに逢いたい もう一度 ひとり ひとり津屋川 恋の川
哀愁北みなとはかまだ雪絵はかまだ雪絵高橋直人宮下健治猪股義周さよならと 汽笛が泣いて みれん置き去り 遠ざかる カモメさえ つばさを濡らし 別れ惜しむよ 北みなと もうすぐ粉雪 舞う季節 わたしはひとり これからひとり 思えば寒い こころ凍えます ああ あなたのネ ぬくもりを 夢でもいいから 夢でもいいから 届けてよ  夕波の しぶきの粒は 流す涙の 味がする 潮風に ふるえる影が 出船見送る 北みなと どこより遅れて たどり着く 桜の便り 春待つよりも 長くてつらい 夜が忍び寄る ああ あなたがネ 恋しいと この肌ぐずって この肌ぐずって 眠れない  哀しみ溢れた 海の上 漁火ちらり にじんで揺れる 胸にもちらり 燃える残り火よ ああ あなたにネ 愛された おもいで抱きしめ おもいで抱きしめ 冬を越す
花明かりはかまだ雪絵はかまだ雪絵藤野州一宮下健治猪股義周長く続いた 冬の日も 芽ぶく命に 春はくる あなたと出逢って 気が付いた こころがほのぼの あたたかい めぐって来たのね 私にも しあわせ夢呼ぶ 花明かり  いつもいたわり かばい合い 愛を灯して 暮そうと あなたのやさしい 胸の中 陽だまりみたいに あたたかい 背伸びをしないで 生きてゆく しあわせ夢呼ぶ 花明かり  空にかかった あの月が 鏡みたいに 写し出す あなたの笑顔に 励まされ こころがぽかぽか あたたかい 悲しい涙は もう出ない しあわせ夢呼ぶ 花明かり
ひと夜草三船和子三船和子芳美知余宮下健治伊戸のりおどうかこのままで いさせて下さい あなたを愛する 私のままで 心さえ 通いあえたなら それで それで 幸せよ 朝に閉じ 夕べに咲いた 私 あなたの ひと夜草  ふたりめぐり逢う 運命(さだめ)に生まれ この世で結べぬ 縁に泣いた 移り香が 残るこの肌を そっと そっと 抱きしめる この逢瀬 百夜とおなじ 私 あなたの ひと夜草  いいえこの恋を 悔やんでいません あなたに逢えない 明日が来ても うしろ影 送るその度に これが これが 最後かと 朝に閉じ 夕べに咲いた 私 あなたの ひと夜草
瑠璃あざみ三船和子三船和子芳美知余宮下健治伊戸のりお濡れてゆきます このまま一人 肩に冷たい 走り雨 人目忍んで 隠れ宿 何度この道 通ったか 雨に打たれて 咲く花は 心とがめる 瑠璃あざみ  行こか戻ろか ためらいながら 女ごころの 通せんぼ 今日が最後と 決めたのに 逢えば崩れる 私です 匂いたつよに 咲く花は あなた誘って 瑠璃あざみ  髪の乱れを 恥じらうように 隠す胸もと 紅の裾 帰りたくない 帰さない 白い素足が 艶(いろ)めいて 縋る想いで 咲く花は 何故に哀しい 瑠璃あざみ
男の漁場一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治伊戸のりおザンザ ザンザと 飛沫(しぶき)を浴びて 波を蹴散らす 夜明けの 一番船だ 陸(おか)じゃ仏の 師匠(おやじ)でも 船に乗ったら 鬼となる 海はヨ 海はヨ 海は魔物さ 暴れぐせ 男の漁場は あぁー 喧嘩場だ  逃げた獲物は この次きっと 夢と一緒に 丸ごと 釣り上げてやる 好きなあの娘(こ)の この写真 俺の女神さ お守りさ 海はヨ 海はヨ 海が凪なら 揺りかごさ 男の漁場は あぁー 気まぐれだ  顔(つら)は潮焼け 髭面眼(ま)なこ 二百海里の 荒浪 魚群機(ソナー)が光る 時化(しけ)て牙むく そのときが 意地で合羽を 濡らすとき 海はヨ 海はヨ 海は修羅場さ 荒くれだ 男の漁場は あぁー 命だぜ
徒然酒一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治伊戸のりお腕をはなせよ 夜半(よわ)しぐれ 路地の酒場で 雨やどり 独りしみじみ 酒のむ時ゃよ なぜか故郷が しのびこむ 徒然(つれづれ)に… 徒然なるままに 遠いあの娘が 浮かぶ夜  無理をするなよ おまえには 帰るふるさと あるんだよ 肩をたたいて 別れた時ゃよ 俺を泣かせる 友がいた 徒然に… 徒然なるままに やけに塩(しょ)っぱい ひと夜洒  赤いちょうちん 母ちゃんに どこか似ている 雨ン中 石につまづき 転んだ時ゃよ 母に会いたく なるもんだ 徒然に… 徒然なるままに 酒でこころが 旅をする
あかつき情話水城なつみ水城なつみ日野浦かなで宮下健治猪股義周銀の鱗がヨー 海原染めて 網を引く手に 命がたぎる これが銚子の 夜明けだと あんたの口癖 聞こえる頃さ 波を枕に 大漁 大漁祈るよ  幼なじみでナー 育った同士 明日に漕ぎ出す 十九の船出 夢を誓った 君ヶ浜 あの日の眼差し 変わりはしない ひとり波止場で 恋しさ 恋しさ募るよ  いつか一緒にサー なれると信じ 女房きどりで 飯炊く番屋 今日は大漁 祝い酒 あんたの笑顔が この胸照らす 惚れて惚れぬく 大漁 大漁節だよ
恋花火水城なつみ水城なつみ赤羽正一宮下健治宮崎慎二夏の夜空は 納涼出逢い 旅のあなたも 誘われた 打ち上げ花火 見上げれば 高く咲きます 誇らしく ヒュルル ヒュルルル ヒュルルル ヒュルル 諏訪湖花火は 夢灯り  夏の恋路は おもかげ出逢い ならぶ微笑み 肩を抱く 炎の滝は ナイアガラ あの日結んだ 絆です ヒュルル ヒュルルル ヒュルルル ヒュルル 諏訪湖花火は 星灯り  夏の湖畔は しあわせ出逢い 心なごみの 水鏡 あれは消え口(くち) 色模様 あなた教えて くれました ヒュルル ヒュルルル ヒュルルル ヒュルル 諏訪湖花火は 恋灯り
魂のふるさと元木道夫元木道夫原文彦宮下健治伊戸のりお今も小鮒(こぶな)は 泳いでいるか 清き流れの 井ノ内川よ やんちゃ時代の あの日の夢は 今もこころを 流れているよ あヽ愛しきは ふるさと 俺のふるさと  頑固親父は 怖かったけど 俺に人生 背中で見せた 辛いときにも 希望を語り 母は貧しさ かくして生きた あヽ愛しきは ふるさと 俺のふるさと  春は桜の 金竜山(きんりゅうざん)よ 黄金(こがね)色づく まつりの秋よ 泣いて笑って 打ち解けあった いつも側には 友達(とも)がいた あヽ愛しきは ふるさと 俺のふるさと
いのち花元木道夫元木道夫原文彦宮下健治伊戸のりお同じ瞳(め)をした 似た者同士 もっと お寄りよ 俺のそば 夢をさがそう 今日からふたり 寒い冬にも 花は咲く 泣くじゃない もう泣くじゃない お前は俺の いのちの花だよ  泣いたぶんだけ 取りかえそうね きっとこの手に 倖せを いいさどうでも 忘れりゃいいさ 過ぎた昔の ことなんて 言うじゃない もう言うじゃない お前は俺の いのちの花だよ  安い酒でも こんなに美味(うま)い 知らなかったよ この日まで さくら色した お前の笑顔 おそい春こそ あたたかい 離さない もう離さない お前は俺の いのちの花だよ
心機一転辰巳ゆうと辰巳ゆうと久仁京介宮下健治石倉重信雪に叩かれ 嵐にもまれ 苦労して咲く 寒椿(かんつばき) きれいごとでは 歩けぬ世間 心機一転 やるぞと決めた 百里行くのが 人生ならば 九十九里(くじゅうきゅうり)が 折り返し  身には菰(こも)着て 縄帯(なわおび)しても こころ濁さぬ 樽の酒 つらい試練は 誰にもめぐる 心機一転 さだめも変えて やがてこの先 日陰の道は 晴れの舞台へ つづく道  義理でせまれば 鴬(うぐいす)さえも 梅をはなれて 藪(やぶ)に棲(す)む 人にやさしく 己(おのれ)にきつく 心機一転 捧げるいのち そうさ理不尽 涙もあるが 仰ぐ空には 夢もある
女のなみだ川松前ひろ子松前ひろ子かず翼宮下健治竹内弘一愛する誰かに 出逢えたならば この世に生まれた 甲斐がある 母の言葉が 今さらに 沁みてあなたに 尽くして生きる つらい時にも 笑顔で隠し 女の心に流れゆく なみだ川  あなたがどこかで 道草しても 信じて待ちます ひとすじに お酒なんかに 逃げないで どんなことでも 話してほしい 泣いて幸せ 離れぬように 女の心に流れゆく なみだ川  あなたの苦労を 私に分けて 背中を押します 支えます 夢が遠くに あるならば 九十九(つづら)坂でも 一緒に上(のぼ)る 照る日曇る日 嵐の日にも 女の心に流れゆく なみだ川
桜のように氷川きよし氷川きよしかず翼宮下健治石倉重信愛があるから 歌ってこれた あなたの胸に 届くよに 愛があるから 伝えたかった 誰でもみんな 孤独(ひとり)じゃないと 空にいっぱい 満開の 夢を広げる 桜のように 人は一花 生きて一花 凛と咲く  夢があるから 歩いてこれた ぬかるみ道も 坂道も 夢があるから くじけなかった つまずく時も 擦りむく時も 冬の寒さに 耐えながら 季節忘れぬ 桜のように 人は一花 生きて一花 凛と咲く  つらいときこそ 笑顔でいろと 教えてくれた 父がいた いつも心に 感謝を持って 嬉しい涙 流せばいいと 春を知らせる 初つぼみ やがてほころぶ 桜のように 人は一花 生きて一花 凛と咲く
十六夜鴉福田こうへい福田こうへい万城たかし宮下健治野村豊夕陽沈むか 急ぎ足 岩手富士(いわてふじ)から 奥州路(おうしゅうじ) 歩くだけでは 半端者ン どうか達者で おっ母さん 月も泣いてる… 月も泣いてる 十六夜鴉  知らぬ他国の 空の下 草鞋(わらじ)西向きゃ 背は東 好きなあの娘は 嫁いだか 風よ噂を 連れてこい 故郷ふり出し… 故郷ふり出し 十六夜鴉  奥の細道 宵しぐれ 無宿(むしゅく) 小太郎 旅まくら 切れた糸目の 喧嘩凧 義理と人情 抱き寝して 明日はどこやら… 明日はどこやら 十六夜鴉
道中千里木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお空は青空 日本晴れ 新(さら)の草鞋(わらじ)を しめ直す 男望みを 懐に 超える山坂 峠道 ついて来るかよ 赤トンボ 明日はどこまで 道中千里  すまし顔した 道祖神(どうそじん) どこか空似(そらに)の あの娘(むすめ) 恋は苦手さ 柄(がら)じゃない いつも岡惚れ 片思い 風に揺れてる 野辺(のべ)の花 たまにゃ道草 道中千里  縞の合羽(かっぱ)も 色褪せて 故郷(くに)を離れて 幾月日 今も達者か おふくろは やけに身に沁(し)む 里ごころ ひとり見上げる 流れ雲 明日はどこまで 道中千里
酒一夜桂竜士桂竜士万城たかし宮下健治伊戸のりお人はみな 悲しみの 涙の川を 渡るとき 明日を求めて 舟を漕ぐ それでいい… いいんだよ 胸ん中 風が風が吹く時ゃヨ 温めてやりなよ 酒一夜  泥んこの ジャリ道を 悔やんで今を 歩いたら きっと陽の差す 春がくる それでいい… いいんだよ 雨ん中 友の友の言葉がヨ この俺泣かせる 酒一夜  人生を 振りかえりゃ 情は人の 為ならず ジンと心に 沁みやがる それでいい… いいんだよ 夢ん中 いつかいつか倅とヨ 飲みたいもんだよ 酒一夜
濡れぼくろ桂竜士桂竜士黑澤戀宮下健治伊戸のりお雪をあざむく 柔肌の はだけた胸が 狂おしい 心を盗む ひざまくら 夜の鎖を 壊したい あなたにふれて あゝ欲しいのよ 我慢できない 我慢できない あゝ濡れぼくろ  はやる気持ちの 荒くれか 唐紅の 紅をさす くびすじのばし くちづけを せがむしぐさが 愛おしい あなたにふれて あゝ欲しいのよ 夜露恋しい 夜露恋しい あゝ濡れぼくろ  黒く艶めく 長い髪 もだえる恋の 濡烏(ぬれがらす) うなじに咲いた おくれ毛の 陰にぽつんと 時の華 あなたにふれて あゝ欲しいのよ 忘れられない 忘れられない あゝ濡れぼくろ
天までとどけ御柱葵かを里葵かを里山崎ふみえ宮下健治木やり一声 天をつく 綱(つな)を引く手に 血潮がたぎる 揃いはちまき 若い衆が 七年一度の 生き甲斐だから 今年こそはと 命をかける 峰は残雪 峰は残雪 八ヶ岳  もみの大木 神となり 諏訪は千年 祭りは叫ぶ ここは木落とし 日本一 ここで乗らなきゃ 男がすたる 走る御柱(みはしら) 祈りをこめりゃ 諏訪は祭りの 諏訪は祭りの 風が吹く  川は雪どけ みそぎ水 待ちに待ったぜ この晴れ舞台 里は桜の花吹雪 夢とロマンを 心に秘めて 何が何でも やらなきゃならぬ 男度胸の 男度胸の 御柱
あの日の花吹雪大滝ひかる大滝ひかるかず翼宮下健治石倉重信幼い頃に 別れたけれど 心の絆を 教えてくれた ぬくもりだけは 忘れはしない 母さんと呼びたい人は あなただけ 逢いたくて逢いたくて せめても一度逢いたくて 瞼に今も舞う あの日の花吹雪  生まれてすぐ母を亡くしましたが、新しい母が来た時は三歳でした。 我が子のように可愛がってくれた、やさしい人でした。 でも何か事情があったのでしょうか。やがて…離縁となりました。  その目にいっぱい 涙を溜めて ごめんなさいと 抱きしめられた 腕白盛りで 心配かけた 母さんと呼びたい人は あなただけ 行かないで行かないで いい子になるから行かないで 背中を追いかけた あの日の花吹雪  あれから何年たったでしょう。ある時思い立って手を尽くして探しました。 忘れられないその人は、 小さな町の片隅でひっそりと一人暮らしをしておりました。  手に手をとり合い ふたりは泣いた 立派になったと 見上げる顔は 苦労の分だけ やつれたけれど 母さんと呼びたい人は あなただけ ありがとうありがとう 母のぬくもりありがとう 心に今も舞う あの日の花吹雪
北国街道長保有紀長保有紀日野浦かなで宮下健治竹内弘一愛にはぐれた 女の胸に 雨が冷たい 宿場町 北国街道 ここが追分 分かれ道 未練みちづれ 面影追えば 雲の向こうに ああ浅間山  肩を抱かれた ぬくもりひとつ 忘れられない 夢あかり 北国街道 雁木(がんぎ)造りの 塩の道 憎みきれない 笑顔が今も 胸にあふれる ああ城下町  弥彦過ぎれば 新潟湊(みなと) はぐれ鴎が 啼く夜更け 北国街道 旅も終わりの 浜酒場 未練飲み干す 女がひとり 波もつよがり ああ日本海
惚れてトコトン長保有紀長保有紀はずき宮下健治竹内弘一好きになったら この私 あばたもえくぼの 悪いくせ 誰が止めても うわの空 貴方好みに 変わります もえもえもえて 又もえて 惚れてとことん 命がけ (トコトントントコトントコトン)  夢に今夜は 飛び込んで 恋する呪文を 唱えましょ そして願いが 叶ったら 貴方ひとすじ 尽くします もえもえもえて 又もえて 惚れてとことん 命がけ (トコトントントコトントコトン)  切れぬ小指の 赤い糸 私に結んで 欲しいのよ 待ってひとつき もうみつき 貴方恋しさ つのります もえもえもえて 又もえて 惚れてとことん 命がけ (トコトントントコトントコトン)
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
与太郎時空伝氷川きよし氷川きよし朝倉翔宮下健治矢田部正村の祭りで踊っていたら、 大きな穴に落っこちた…  「あれ~」  遠いお江戸の与太郎さんが 気がつきゃここは 東京だとさ ご隠居 与太郎 ふたりとも 自動車なんかは 見たことない ここは どこじゃ お江戸は どこじゃ?! ここは どこじゃ まつりは どこじゃ?! タヌキのしわざか キツネのせいか お江戸はどこじゃと 大あわて  「ね、ねっ、ねぇ~ご隠居~ あのでっけぇのは、 火の見やぐらでしょうかねぇ」 「そこの娘っ子に聞いたら “すかいつりい”とか言うそうじゃ」 「す・か・い・つ・り・い!?」 「この武蔵国(くに)で一番高い建物だそうじゃ」 「ほぉ~立派だぁ!! よっ、あっぱれ!!」  あれはお城か いくつもあるぞ でっかい空に 飛ぶのは鳥か ご隠居 与太郎 ふたりとも 飛行機なんかは 見たことない ここは どこじゃ お江戸は どこじゃ?! ここは どこじゃ まつりは どこじゃ?! そこ行く浴衣の かわいい子供 お江戸は近いか ついて行く  「あの~おじょうちゃん!! ちょいと、お尋ねしますが お江戸に行くには、 どの道を行けばいいんだい?!」 「おじちゃん!そのちょんまげホンモノ?! テレビの撮影…?」 「こらこら、 そう引っ張るんじゃねぇよ~ ご隠居~この国の老若男女… みんなアレですから、 とっとと、もうアレしましょうぜ!! さあさあ行きましょう~」  ここは どこじゃ お江戸は どこじゃ?! ここは どこじゃ まつりは どこじゃ?! どこから聞こえる 笛の音・太鼓 お祭りめざして そら走れ  ここは どこじゃ お江戸は どこじゃ?! ここは どこじゃ まつりは どこじゃ?! 神社があったよ 花火もあがる 踊ればなんとか なりそうだ  「ご隠居~…何やらいい匂いが… お腹すいてきましたねぇ~」 「ではそろそろ、 お江戸に帰るとしますか…」 「えぇ~、帰れるの???」 「あれ~」
夫婦しぐれ三門忠司三門忠司久仁京介宮下健治南郷達也夫婦しぐれか あの夜の 雨が縁(えにし)の おまえとふたり 爪に火灯す 暮らしでも 添えばぬくもり 温かい 浮世七坂 手をとりあって 越えて迎えた いまは春  にごり川にも 愛があり 鷺(さぎ)もつがいで しあわせしてる 同じ歩巾で 歩けたら それでいいのと 云うおまえ 背(せな)にすがって 泣く日もあった 思い出すたび 愛おしい  時の流れと 人の世に 添って歩ける 夫婦になれた 莫迦(ばか)を承知の まわり道 いつもおまえが 傍にいた この手離すな これから先も 夫婦しぐれに 濡れる春
おとこ契り酒三門忠司三門忠司久仁京介宮下健治南郷達也俺(おれ)にゃ関(かか)わり ないことと そっぽを向くな 棄てちゃいけない 義理がある 無駄にできない 恩もある 俺もおまえも 明日をまさぐる はぐれ者  夢が見たけりゃ 意地を張れ 逃げるな引くな 風の吹きよで 雨も降る ままにならない ことばかり それが浮世さ やれば人生 ツキもある  天下動かす 奴だって 悩みもあるさ 莫迦(ばか)も利巧(りこう)も 苦労して 迷いながらも 生きている おとこ同志で 明日を語ろか ちぎり酒
氷川きよし氷川きよしたきのえいじ宮下健治西村幸輔先を急ぐな あわてるな 花が咲かなきゃ 実(み)も成(な)らぬ 人の一生 まわり道 行く手さえぎる 雨や風 汗水(あせみず)たらし 歩く度(たび) 道は後(あと)から ついてくる  見えるものなら つかめるが 見えぬもの程 奥がある 人の一生 いばら道 夢の積荷(つみに)の 荷(に)の重さ 足跡(あしあと)つけて 生きていく 道と云う名の 夢がある  ならぬ堪忍(かんにん) する堪忍 我慢重ねて 仰(あお)ぐ空 人の一生 登り道 超える節目(ふしめ)の 峠道(とうげみち) 心に染(し)みる 曙(あけぼの)が 今日も己(おの)れの 道しるべ
玄海みれん水城なつみ水城なつみかず翼宮下健治伊戸のりおあんな男と 思っても 涙しょっぱい 海よりからい 泣いてくれるな 玄海カモメ 泣けば未練が 騒ぎ出す 憎い恋しい 女の胸を 遠い海鳴り また揺する  夢に思い出 打ち寄せる ひとり旅寝は 波音ばかり 空を見上げりゃ 玄海月夜 月が未練で にじみます 呼んでみたって 届かぬものを なんでつぶやく あの名前  恋はいつでも 五分と五分 そうは言っても 男が悪い 傷に沁みます 玄海しぶき 沁みて未練が 重くなる 怒涛逆巻く この海峡を 越えて明日は どこへ着く
艶花いちりん水城なつみ水城なつみかず翼宮下健治伊戸のりおあなたの命に 私の命 ふたつ重ねりゃ 希望(ゆめ)になる 世渡りべたで 不器用だけど 幸せゆっくり 捜しましょう あなたが咲かせて くれました 艶花いちりん 恋の花  涙は哀しい ばかりじゃないと 胸に抱かれて 知りました 浮き世の嵐 背中で受ける 日溜まりみたいな ひとだから あなたが咲かせて くれました 艶花いちりん 恋しずく  死ぬまで大事に するよと言って 照れる笑顔に 惚れ直す この日のために 歩いて来たの 九十九(つづら)に曲がった 苦労道 あなたが咲かせて くれました 艶花いちりん 恋きずな
いごっそう纏三山ひろし三山ひろし池田政之宮下健治伊戸のりおおまえを守ると 誓ったからは 命捨てても 火の中へ 甍一枚 崩れば地獄 それでも行くのが 纏持ち 祈るお前の 顔見おろして 振りきる 振りきる纏 天までとどけ  土佐の港に 燃え盛る火は 火の粉火の花 火の柱 どこにいるのか まだ見ぬ母は きっとどこかで おっかさん 船の舳先に 足踏みしめて 誰が 誰が呼んだか いごっそう纏  愛しおまえの その涙でも 半鐘が鳴れば 火の海へ 誰の涙も もう見たくない きっと必ず 戻るから 真っ赤に染まる あの空めがけ 振りきる 振りきる纏 天までとどけ
しゃくなげ峠朝花美穂朝花美穂もず唱平宮下健治伊戸のりお山裾の紅い燈(ひ) 指差す憂(うれ)い顔 あれが 私(あたし)の居たところ ポツリと洩らした遊女は二十歳 故郷(くに)はどこだと問うのは男 無いのと一緒と答える女 あゝ みちのくの しゃくなげ峠  身の上を語るの 止(よ)そうかお互いに 生まれ在所に居たときも いゝこと一つもなかったからね 涙堪(こら)えて手を引く男 何(なん)にも云わずに頷く女 あゝ みちのくの しゃくなげ峠  道行は不承知 止(や)めろと 蜩(ひぐらし)が 声を限りに啼くけれど 聞き分けない子の 覚悟の二人 死出の旅路を厭(いと)わぬ男 心を任せて紅差す女 あゝ みちのくの しゃくなげ峠
海峡酒場朝花美穂朝花美穂もず唱平宮下健治伊戸のりお赤いグラスで 片頬かくし 女がつぶやく 悲しげに 番(つがい)でいるから 雪の日だって 暖かそうね 沖ゆく鴎 春はまだ先 海峡酒場  夢はひととき 深追いしては ますます遠のく ものなのさ 内緒で部屋借り 暮らした月日 秋冬あわせ たったの三月 未練つのらす 海峡酒場  うんと涙の出そうなヤツを ロックで頂戴 女将さん みっとも無いけど 泣かせて欲しい 出来れば明日 この町捨てて 二度と来ないわ 海峡酒場
明日が俺らを呼んでいる氷川きよし氷川きよし原文彦宮下健治石倉重信道はいろはに 曲がっても 心は一本道をゆく 一度限(かぎ)りの 命花 この世で咲かなきゃ どこで咲く 明日が俺らを 明日が俺らを 呼んでいる  冬の嵐に ふるえても 真紅(まっか)な血潮は 凍(こお)らない どんな時にも 支え合う 愛する味方(みかた)が ある限り 明日が俺らを 明日が俺らを 呼んでいる  志(のぞみ)でかけりゃ 荷(に)も重い 試練の向こうに 陽(ひ)は登る 我慢(がまん) 辛抱(しんぼう) 負けん気で 希望(きぼう)の扉(とびら)を 叩(たた)くのさ 明日が俺らを 明日が俺らを 呼んでいる
旅路の先に一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治野村豊旅から旅へと さすらうこの俺 待ってたお前 もう泣かせはしない もう離しはしない 旅の続きは お前とふたり 背中で すすり泣く 涙の数を 無駄にはしない 待たせてごめん 痩せたね少し いまからお前が 故郷(ふるさと)さ  お前は一途に 嫁ぎもしないで 今日までひとり ただ待ちわびながら ただ寂しさこらえ 折れる心で 暮らしていたろ 馬鹿だな この俺は 何にも知らず 夢だけ追った これから先は 嵐が来ても 旅路の果てまで 俺がいる  背中で すすり泣く 涙の数を 無駄にはしない 待たせてごめん 痩せたね少し 今日からお前を 離さない
北の流れ星一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治野村豊あの娘(こ)この町 出ていった あれから何年 経ったかな 小指をからめて 約束したっけ 俺はおまえを 待ってると 夢を抱きしめ 夜汽車に乗った おまえの涙 忘れはしない 北の夜空に 流れ星 帰って来いよ… 戻って来いよ 辛くなったら この胸に  風に黒髪 なびかせて あの丘走って 寝ころんだ あの日のおまえの まぶしい瞳が 俺の青春 想い出さ 酒をどっぷり 飲み干しながら 逢いたい時は あの空見上げ 祈る幸せ 流れ星 帰って来いよ… 戻って来いよ 辛くなったら 来ればいい  夢を抱きしめ 夜汽車に乗った おまえの涙 忘れはしない 北の夜空に 流れ星 帰って来いよ… 戻って来いよ 辛くなったら この胸に
くれない渡り鳥水城なつみ水城なつみかず翼宮下健治南郷達也浮き世づたいの 気ままな旅を なんで邪魔する 恋ひとつ 私くれない 渡り鳥 一つ所にゃ 住めないたちさ 止めてくれるな 振り向く肩に 涙焦がして 陽が沈む  情(じょう)と未練の 振り分け荷物 ここで捨てなきゃ 歩けない 私くれない 渡り鳥 一夜限りの 夢から覚めりゃ 風に吹かれる 綿毛のように 明日はいずこか 西東  愛を知らない わけではないが 惚れたハレたは もう御免 私くれない 渡り鳥 忘れられない 面影ひとつ 抱いているのさ 心の奥に 月も片割れ 旅枕
幸せもういいかい水城なつみ水城なつみかず翼宮下健治宮崎慎二こんな夜更けは 思い出列車 私の心を コトコト走る 今度こそはと 思っても いつも涙で 終わる恋 幸せ 幸せ もういいかい 隠れてないで 出ておいで 後ろを見ないで 生きるから 私に下さい 女の春を  お酒飲んでも 探せはしない 哀しい心の 捨て場所なんて つらいこの世の 雨あらし 耐えりゃ陽も差す 花も咲く 幸せ 幸せ もういいかい 誰かの胸に 住めるまで ぬかるみ道でも 歩きます 私に下さい 女の春を  幸せ 幸せ もういいかい 明日に描く この夢を も一度信じて みたいから 私に下さい 女の春を
志摩の夕月氷川きよし氷川きよしかず翼宮下健治石倉重信潮風が耳元 かすめるたびに いとしい人の 声になる 志摩は日暮れて 群れ飛ぶカモメ 沖ゆく船の 灯りがにじむ 今ごろ どうしているのでしょうか 面影浮かべる 夕月よ  頬に一粒 あの日の涙 真珠のように 光ってた 志摩は日暮れて 渚にひとり 寄せては返す 夕波小波 幸せ つかんでいるのでしょうか も一度逢わせて 夕月よ  二見浦に 並んだ岩に ふたりの姿 重ねてる 志摩は日暮れて 漁り火ゆれて 波間を走る 慕情は千里 今ごろ どうしているのでしょうか 切なく見上げる 夕月よ
松山空港氷川きよし氷川きよし原文彦宮下健治石倉重信羽田発 松山行きの 最終便は 街の灯りが 背中で 泣いている 逢えない人と知りながら ひとり思い出 たずね人 瀬戸内海を越えれば もう近い あの日のままか 松山空港  懐かしの 湯の町道後 坊っちゃん列車 あれは幻 ふたりの愛の旅 今さら夢の 続きなど なんで欲しがる 辛いだけ 知っていながら 残り火が また燃えそうな こころが怖い  いつまでも 影引きずって 生きてくことは 今日でこれきり 終わりにしたいのさ 愛したことに 嘘はない それがせめても なぐさめか 澄んだ夜空に 星が降る あの日のままか 松山空港
出雲路ひとり千葉一夫千葉一夫万城たかし宮下健治伊戸のりお独り旅なら 気兼ねもなしに 松江 椿の 城下町 水の都の 風なつかしく 男の錆を 洗うよに しとしと降る雨 縁雫(えにしずく) さすらいの…さすらいの 出雲路ひとり  潮の香りを 背にうけながら 歩く宍道湖(しんじこ) 旅のやど しじみ獲りする 朝もやの中 長竿じょれん 青墨絵 夕日は茜々(あかあか) 影染めて さすらいの…さすらいの 出雲路ひとり  島根半島 この目に焼いて 右に夕凪 日本海 心ぬくめる 出雲の祈り 一畑(いちばた)電車 乗り継いで 明日(あした)はどこやら 日御碕(ひのみさき) さすらいの…さすらいの 出雲路ひとり
女追分渡り鳥奈良彩可奈良彩可奈良原シズ江宮下健治伊戸のりお雨もあがって 旅の空 浮かれ蝶々が お伴する 泣いて流した 涙の跡を 袖にかくして 三度笠 女おんな、女追分 エンエェー渡り鳥  仰ぐ美空に 浮かんでる あれは故郷(ふるさと) 母の顔 足の向くまま 風まま気まま 明日は何処(いずこ)の 流れ旅 女おんな、女追分 エンエェー渡り鳥  石の地蔵に 野菊添え 両手合わせて 一里塚 宿場湯の町 津々浦々に 浮世街道 どこまでも 女おんな、女追分 エンエェー渡り鳥
前向き人生奈良彩可奈良彩可礼恭司宮下健治伊戸のりお頬に冷たい 浮世風 女ひとりが 生きるには それでもね それでもね 前向き人生 どこまでも 今日もヨイショコリャ 笑顔でヨイショ 運は自分の その手で掴め  七つ涙で 転んでも 八つ八起きの 姫達磨 それでもね それでもね 前向き人生 いつの日も 咲いてヨイショコリャ 咲かせてヨイショ 命一輪 女の意気地  ひとつ背負えば またひとつ いつかふえてく 肩荷物 それでもね それでもね 前向き人生 これからも 勝ってヨイショコリャ 笑ってヨイショ 情けひと枝 幸せ止まれ
男の岬木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお寄せては返す 苦労の波しぶき 受けて男は でかくなる 一度限りの 人生を そうさ半端じゃ 終われない 意地を貫(つらぬ)く 意地を貫(つらぬ)く 男の岬  焦(あせ)るな急(せ)くな 人より遅れても じっと我慢の 時もある いつか望みが 叶う日を 待ってくれてる 女房(やつ)がいる 悔いはしないさ 悔いはしないさ 男の岬  明日(あした)がたとえ 嵐になろうとも どんと荒波 越えて行く 奥歯かみ締め 沖を見りゃ 熱い思いが 燃え上がる ここが勝負の ここが勝負の 男の岬
花巻夫婦旅木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりおひと目惚れして 一緒になって 山あり谷あり 夫婦道 やっと暮らしも 人並みに おまえとはじめて ふたり旅 みちのく 花巻 釜(かま)淵(ぶち)の滝 笑顔せせらぎ 水しぶき  いつもおまえを 頼りにしてた 今日まで苦労の かけ通し 二人きりなら テレくさい 二泊(ふたはく)三日(みっか)の ふたり旅 湯煙 花巻 湯の宿灯り 差しつ差されつ 差し向かい  泣いて笑って これから先は ゆっくり行こうか 夫婦道 いつか人生 折り返し おまえとはじめて ふたり旅 みちのく 花巻 真ん丸月夜 窓に寄り添う 影ふたつ
姉弟役者(新台詞入り)朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお七歳(ななつ)違いの 弟が 眠い眠いと 駄々こねる 泣いちゃ駄目だよ 忘れちゃならぬ 母と指切りした日のことを 涙こらえて 幕が開く  ごめんね、わたしさえ生きていりゃ、 こんなつらい目させなくて、済んだのにねぇ  慣れぬ手つきで 差す紅の 指の細さよ 意地らしさ おまえ踊れば わたしが唄う 父の仕込みの 姉弟(きょうだい)芝居 今は蕾の 華ふたつ  すまねぇ、すまねぇなぁ でも、おまえ達を弱い子に育てた覚えはねぇ 負けるんじゃねぇぞ いつかおまえ達の出番が、やって来るからな  つらい浮世の 雨風に なんで負けましょ 挫けましょ 親はなくても 頂上(てっぺん)目指し 生きてゆきます 力を合わせ 咲かす大輪 夢舞台  お父ちゃ~ん、お母ちゃ~ん
歌姫漫遊記朝花美穂朝花美穂高橋直人宮下健治伊戸のりお髪はたばねて編笠(あみがさ) 網笠かぶり 粋な着流し 剣士(さむらい)すがた 月が雲間に かくれた隙に そろりお城をネ チョイトネ抜け出した ひとり腰元 引き連れて 花の歌姫 エーエー気まま旅  殿も手を焼くじゃじゃ馬 じゃじゃ馬なんて 誰のことやら 巷(ちまた)のうわさ 諸国めぐりの 書置き読んで てんやわんやのネ チョイトネ明け烏 どこを吹く風 西東 花の歌姫 エーエー流れ旅  天下泰平大江戸 大江戸離れ さくら吹雪の 峠を越える こころやさしく 喧嘩にゃ強い 茶屋で見かけたネ チョイトネ男伊達 胸もほんのり 紅を差す 花の歌姫 エーエー浮かれ旅
ごめんね~ありがとう梓夕子梓夕子伊藤美和宮下健治伊戸のりおごめんね ありがとう 心で何度も 繰り返す 涙に 濡れた夜も あなたがいたから 耐えられた  いつも私を 抱きしめてくれる 優しい笑顔がまぶしくて…  愛する喜びを おしえてくれた人だから 遠い過去も 遠い未来も 生まれ変わっても そばにいる 千年先まで 心(むね)の中  ごめんね ありがとう わがまま言っては 困らせて 涙が あふれ あふれ 一人の夜更けは 寂(さみ)しくて  人はどうして 許されない恋と わかって堕ちてゆくのでしょう…  愛する苦しみを おしえてくれた人だから 遠い過去の 遠い約束 生まれ変わっても ついてゆく 千年先まで 心(むね)の中  愛する喜びを おしえてくれた人だから 遠い過去も 遠い未来も 生まれ変わっても そばにいる 千年先まで 心(むね)の中
いにしえの人田辺大蔵田辺大蔵原文彦宮下健治伊戸のりお君は今では いにしえの人 届かないのか 僕の心は ふたり眺めた 那智の大滝 水は枯れずに 流れているか 愛はまだここにあるのに 遠い遠い 遠い和歌山  岩にぶつかり 咲く波の花 君がこぼした 白い涙か 忘れられない 三段壁(さんだんぺき)は 泣いて別れた 黒潮の町 愛はまだここにあるのに 遠い遠い 遠い和歌山  君は今では 望郷の人 瞼(まぶた)閉じても 君が見えるよ 杉の木立ちの 熊野の道は 風はみどりか 優しいままか 愛はまだここにあるのに 遠い遠い 遠い和歌山
恋紅水城なつみ水城なつみ竜はじめ宮下健治宮崎慎二遠く汽笛が急かせるように あなたの呼んでる 声になる 今日の帰りを 故郷で 指折り数えて 待ちました 月も雲間に 月も雲間に 夢のようです あゝかくれんぼ  下駄の音さえ ときめく胸に 聞こえてきます からころと あの日と同じ 帯締めて 嬉しさこらえて 駆け出せば 髪にはらはら 髪にはらはら さくら舞い散る あゝ里の駅  耳をすませば 昨日のように ふたりの想い出 連れてくる 祭り囃子(ばやし)を 聴きながら おくれ毛優しく かきあげて 恋の紅差す 恋の紅差す 窓の向こうは あゝ茜空(あかねぞら)
五島の船出氷川きよし氷川きよし喜多條忠宮下健治伊戸のりお男の船出が向かった先は 東シナ海 群青の海 勘八 平政 宝の海に 五島男の 血がたぎる  陸では無口なやさしい奴が 群れを見つけりゃ 鬼になる エンヤレ エンヤレ エンヤレ エンヤレヤ エンヤレ エンヤレ エンヤレ エンヤレヤ 五島の船出  分厚い胸板 鋼の腕で 帰る港にゃ 大漁旗よ にっこり迎える かわいい女に でっかい魚を 見せてやる  男の値打ちは 仕事で決まる 汗の飛沫が 波に散る エンヤレ エンヤレ エンヤレ エンヤレヤ エンヤレ エンヤレ エンヤレ エンヤレヤ 五島の船出  陸では無口なやさしい奴が 群れを見つけりゃ 鬼になる エンヤレ エンヤレ エンヤレ エンヤレヤ エンヤレ エンヤレ エンヤレ エンヤレヤ 五島の船出
姉弟役者朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお七歳(ななつ)違いの 弟が 眠い眠いと 駄々こねる 泣いちゃ駄目だよ 忘れちゃならぬ 母と指切りした日のことを 涙こらえて 幕が開く  慣れぬ手つきで 差す紅の 指の細さよ 意地らしさ おまえ踊れば わたしが唄う 父の仕込みの 姉弟(きょうだい)芝居 今は蕾の 華ふたつ  つらい浮世の 雨風に なんで負けましょ 挫けましょ 親はなくても 頂上(てっぺん)目指し 生きてゆきます 力を合わせ 咲かす大輪 夢舞台
姉弟役者(台詞入り)朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお七歳(ななつ)違いの 弟が 眠い眠いと 駄々こねる 泣いちゃ駄目だよ 忘れちゃならぬ 母と指切りした日のことを 涙こらえて 幕が開く  私だって泣きたいよ でも、姉ちゃんまで泣いてしまったら お仕舞いだもん  慣れぬ手つきで 差す紅の 指の細さよ 意地らしさ おまえ踊れば わたしが唄う 父の仕込みの 姉弟(きょうだい)芝居 今は蕾の 華ふたつ  ほら、あれが母ちゃん星だよ そしてあれが父ちゃん星 誉めてもらいたいなあ よく頑張ったねえって、誉めてもらいたいなあ  つらい浮世の 雨風に なんで負けましょ 挫けましょ 親はなくても 頂上(てっぺん)目指し 生きてゆきます 力を合わせ 咲かす大輪 夢舞台
女夜ねずみ小僧朝花美穂朝花美穂結木瞳宮下健治伊戸のりおお江戸の闇を 切り裂いて 小判千両 ひと稼ぎ ちょいと小走り 屋根の上 呼子(よびこ)をすり抜け 宙を舞う おっと情けを ふところに 女夜ねずみ ここにあり  番茶も出花 艶(あで)やかに 結ぶ頭巾の 伊達姿 それに近ごろ 気にかかる いい人いるよな いないよな おっと内緒に しておくれ 女夜ねずみ 恋もする  さてさて夜明け 前になりゃ どこへ追手(おって)も 消えたやら 町にしあわせ 来るまでは やめられないのさ この勤め おっと世の為 人の為 女夜ねずみ ここにあり 女夜ねずみ ここにあり
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
月影の宿渚ひろみ渚ひろみ坂口照幸宮下健治周防泰臣いいのよどんなに 遅れて来ても 墨絵に昏れゆく 山の宿 もしやあなたの 身の上に 何かあったか 気にかかる 悪い方へと 傾いて 胸が裂けそうな 月影の宿  いいのよ世間の そしりを受けて 誰にも知られず 袖しぐれ 追ってあなたを 困らせる 万に一つも ありません 窓をかがみに 化粧して 背伸びして待つ 月影の宿  いいのよ落葉の 優しさなのね 静寂(しじま)の中にも 音がある 踏んで悔いない 茨道 何処にこんなに 耐えられる 恋の烈(はげ)しさ あったやら あなた恋しい 月影の宿
硝子のタンゴ渚ひろみ渚ひろみ坂口照幸宮下健治周防泰臣あなたの中に 二人のあなたがいる 愛して止まないあなたと 影のあるあなた そして上手に その二人とも つき合えるほど器用じゃ 器用じゃない私 踏めば割れる硝子 胸の中の硝子 答え出せぬあなた 少しずるい私 硝子の硝子の 硝子のタンゴ  私の中に 二人の私がいる 別れに傾く私と そうでない私 そしてその手に 抱かれたときに もう一人の私が 私がまた消える 琥珀(こはく)色のお酒 黙りあって二人 答え出せぬあなた 少しずるい私 硝子の硝子の 硝子のタンゴ  踏めば割れる硝子 胸の中の硝子 答え出せぬあなた 少しずるい私 硝子の硝子の 硝子のタンゴ
口紅加川明加川明麻こよみ宮下健治伊戸のりお淋しさ隠しに 鏡をのぞき ひとり口紅 引いてみる こんなにこんなに 好きなのに どうして私を 泣かせるの あなたいつ来る いつ逢える 今はこの恋 あゝ、離せない  電話もしばらく くれないままで 逢えば優しさ くれる人 遊びの遊びの 恋ですか 写真のあなたに聞いてみる あなたいつ来る いつ逢える 抱いてください あゝ、今すぐに  夜更けに口紅 小指で拭けば 頬に涙が こぼれます 哀しい哀しい 言い訳も 信じりゃ一ヶ月(ひとつき) 生きられる あなたいつ来る いつ逢える 今はこの恋 あゝ、離せない あゝ、離せない
別れの彼方増位山太志郎増位山太志郎森田いづみ宮下健治南郷達也今にも散りそな 花びらが 涙こらえて しがみつく 桜 ひらひら ひらひらと 添えぬ運命(さだめ)に 背を向けて 明日をさがすの 別れの彼方に  真夏の月夜に 殻を脱ぎ 燃えて焦がれる 蝉しぐれ 胸が じりじり じりじりと 過ぎたあの日が 恋しくて 明日をさがすの 別れの彼方に  凍てつく寒さを 耐え抜いて 咲かす生命(いのち)の 冬牡丹 雪が しんしん しんしんと いつか逢える日 夢にみて 明日をさがすの 別れの彼方に
かならず明日はやってくる増位山太志郎増位山太志郎森田いづみ宮下健治南郷達也肌を刺すよな 今夜の雨は ぐっと堪える なみだ雨 つらい時代(とき)こそ 微笑んで 胸に希望の 灯(ひ)をともす 星の見えない夜にも ひとり孤独な夜にも 忘れないで… 忘れないで かならず明日はやってくる  花も散りそな 今夜の風は 荒れるこの世の 向かい風 つらい時代(とき)こそ 空見上げ 胸に咲かせる 夢がある 膝を抱える夜にも ひとり眠れぬ夜にも 誰にだって… 誰にだって かならず明日はやってくる  星の見えない夜にも ひとり孤独な夜にも 忘れないで… 忘れないで かならず明日はやってくる かならず明日はやってくる
俺の人生木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお渡る世間の 向かい風 夢が転がる 裏通り 胸に渦巻く 悔しさを 酒でなだめる 縄のれん 終わらない終れない 俺の人生  ままにならない 事ばかり ひとりきりなら つらくても 苦労承知で この俺の そばに寄りそう 花ひとつ 終わらない終れない 俺の人生  いつか変わるさ 風向きも 耐えて我慢の 回り道 にぎる拳(こぶし)の その中に 人にゃゆずれぬ 夢がある 終わらない終れない 俺の人生
夫婦坂道木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお西日(にしび)が差し込む 六畳ひと間 それが二人の 始まりで 夫婦坂道 おまえと俺と ふたり手を取り 越えて来た 心ひとつに あぁどこまでも  喧嘩もしたよな 小さな事で 口にゃ出さぬが 詫びていた 夫婦坂道 おまえと俺と 巡る月日の 泣き笑い 声を掛け合い あぁどこまでも  働き通しの おまえにいつか 楽な暮らしを させたくて 夫婦坂道 おまえと俺と 家族守って 越えて行く 心ひとつに あぁどこまでも
北の一番船氷川きよし氷川きよしかず翼宮下健治石倉重信ハァー  夜明け間近に 錨を巻けば ゴムの合羽に 血潮がたぎる 海の稼ぎは 根性次第 カモメ見ていろ 男の意気地 ザンザザンザと しぶきを浴びて ハァードッコイ 一番船だよ  雪の晴れ間の 朝日を受けて ドンと乗り出せ 大海原へ 胸のお守り あの娘の写真 待っていてくれ 大漁旗を ザンザザンザと しぶきを浴びて ハァードッコイ 一番船だよ  漁場めざして 舳先(へさき)に立てば 夢はでっかい 命の潮路 情け無用と 牙むく海を 根性ひとつで 乗り切る覚悟 ザンザザンザと しぶきを浴びて ハァードッコイ 一番船だよ 一番船だよ
演歌魂(台詞入)朝花美穂朝花美穂結木瞳宮下健治伊戸のりおそりゃあ生きてりゃ 誰だって 泣きたい日もある 辛い日も それでも負けずに 立ち上がり 涙を拭(ぬぐ)う その意気地(いきじ) ハ、ヨイショ これが演歌 これが ゝ 演歌魂  蹴躓(けつまず)いたり 転んだり いいじゃないか 胸に魂あるかぎり  人と人とは いつの世も 心と心の 支え合い 忘れちゃならない 忘れない 人情胸に 刻み込む ハ、ヨイショ これが演歌 これが ゝ 演歌魂  汗も涙もちから水 路傍の花だって嵐に揉まれ、雨を吸い いつか綺麗な 自分だけの花を 咲かせているじゃないか  今日が駄目でも 明日(あす)がある 蕾もいつかは 花開く 自分を信じて どこまでも 命を咲かす その意気地(いきじ) ハ、ヨイショ これが演歌 これが ゝ 演歌魂
流し春秋朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお雨の路地裏 水溜(みずたま)り 誰がこぼした 涙やら 夜の酒場を 流して歩く 俺も淋しい 聴く人も みんな淋しい 人ばかり  重ね重ねの 親不孝 なんで今さら 帰らりょか そっと詫びたい 昔が胸で 雨にくすぶる 午前二時 未練まじりの 唄ばかり  泣くなギターよ こんな夜は 泣けば明日が 遠くなる 酒と演歌に 背中を抱かれ いつか日の目を 見たくって みんな生きてる 人ばかり
ふるさと日本、しあわせ音頭!松阪ゆうき松阪ゆうき結木瞳宮下健治伊戸のりおハァー 世の中いろいろ あるけれど それでも明日は やって来る 春来りゃ桜も 花をつけ(ア、ソレ) みんなで踊れば 福も来る ふるさと日本 笑顔咲け(ア、コリャ) いいね いいね いいね しあわせ音頭  ハァー 海にも山にも 恵みあり 豊年大漁 ありがたや どんなに時代が 変わっても(ア、ソレ) 守って行きたい この幸(さち)を ふるさと日本 健やかに(ア、コリャ) いいね いいね いいね しあわせ音頭  ハァー 一富士二鷹に 三茄子(なすび) 夢ならでっかく 持てばいい 輝く希望を 抱きしめて(ア、ソレ) みんなで踊れば 福も来る ふるさと日本 元気出せ(ア、コリャ) いいね いいね いいね しあわせ音頭
あーちゃんの唄三門忠司三門忠司もず唱平宮下健治南郷達也女手一つで このオレを 育ててくれたよ あーちゃんは ガチャマン時代 泉州の 紡績工場の女工さん 日本一の働きもんだった  十軒長屋のすまんだで 親子で暮らした あーちゃんの 女の証(あか)し 嗜(たしな)みは 明けても暮れてもマダムジュジュ 紅差すことも眉引くこともない  どうしてボクには父ちゃんが いないと訊(き)かれて あーちゃんは お国の為に死なはって 今では夜空のあの星と 一番星を指さし泣いていた
大阪の女三門忠司三門忠司もず唱平宮下健治南郷達也キタの外れのちっちゃなバーで どうせ飲むなら楽しく 飲めと バーボン注ぎ分け 諭(さと)してくれた 姉(あね)さん気取りが 身に沁みて 思わず涙がこぼれたよ あゝ あの女(ひと) 大阪の女(ひと)  堀江 浜筋 西陽のあたる 狭い塒(ねぐら)に花持ち込んで 祝ってくれたよ 二十歳の春を あの時心底 惚れたんだ あれから何年経ったのか あゝ あの女 大阪の女  故郷(くに)じゃそろそろ辛夷(こぶし)が開く 馬鹿な倅(せがれ)とお袋さんが 嘆いているだろ 麦踏ながら 未練を断ち切り帰ろうか 今宵も夢みる 徒(あだ)枕(まくら) あゝ あの女 大阪の女
きぬかけの路水城なつみ水城なつみ麻こよみ宮下健治南郷達也呼ばれた気がして 振り向けば 水面(みなも)に揺れます 金閣寺 冷たい別れを されたのに 今もあなたに 会いたくて 京都 面影 きぬかけの路(みち) 恋に区切りの 恋に区切りの ひとり旅  静かに広がる 砂の海 未練のさざ波 龍安寺(りょうあんじ) 私を優しく 抱きしめて 離さないよと 言った人 京都 涙の きぬかけの路(みち) 心細さに 心細さに 震えます  幸せはらはら こぼれ散る たたずむ仁和寺(にんなじ) 八重桜 この路 歩いて ひとつずつ 捨てて行きます 想い出を 京都 日暮れて きぬかけの路(みち) 二度とあなたに 二度とあなたに 戻らない
ねえ あんた水城なつみ水城なつみ多野亮宮下健治杉山ユカリ夜風が窓を ゆさぶる夜は ひとりバーボン 飲んでます 肩を抱いてよ ねえ あんた 膝を重ねた 二年の暮らし 帰ってきてよ ねえ あんた  冗談だよね 別れるなんて メールひとつも ないままで 惚れているのに ねえ あんた 服も荷物も 残したままで 戻ってきてよ ねえ あんた  グラスに落ちた 涙の色は 未練にじんだ 琥珀色 どこへ行ったの ねえ あんた 鍵をかけずに 信じて待つわ 帰ってきてよ ねえ あんた
しぐれ雪エドアルドエドアルド坂口照幸宮下健治猪股義周窓のむこうは 寒さ橋 越えて渡って 夢うつつ 今がいちばん しあわせと 胸にあまえる 指の文字 「あなた…」あの日と あの夜と 同じ雪です あぁしぐれ雪  渡る逢瀬の 薄氷 いいのいいのよ 待つ身でも そっと微笑む 瞳(め)の中に 生きる女の 道がある 「あなた…」明日が 決まるのを わたし見ました あぁしぐれ雪  耐える悦び 縦糸に しのぶ思いを 横糸に 雪で艶増す 恋衣 罪がふたりを 強くする 「あなた…」夜明けは 遠くとも 春を待ちます あぁしぐれ雪
一途な男元木道夫元木道夫原文彦宮下健治伊戸のりお花が咲けば 花を愛(め)で 友来れば 酒を汲み 曲がりくねった この道を 心まっすぐ 歩いてきたよ 急(せ)かず焦らず 諦めず 一途な男の 男の人生  慎ましく また強く 宝物 守るよに 惚れたあの娘(こ)の 真心に 男心を 重ねて来たよ 何があっても 離さない 一途な男の 男の純情  転ぶたび 起き上がり 明日もまた 夢を追う 器用ばかりが 能じゃない いつか着くだろう あの日のひだまりに 一歩一歩を 踏みしめて 一途な男の 男の人生
感謝元木道夫元木道夫原文彦宮下健治伊戸のりおいつも心に 故郷(ふるさと)がある 俺を育てた 山や川 父の夢 母の愛 友の笑顔の なつかしさ 有難う… あれから何年 過ぎたあの日に ああ 感謝  雨の降る日も 嵐もあった 泣いて挫(くじ)けた 日もあった 哀しみに 寄りそって 背中支えて くれた人 有難う… 心のふれあい 一期一会に ああ 感謝  昭和平成 令和に続く 道は凸凹(でこぼこ) まだ途中 あの時代 この時代 いつも心は 熱かった 有難う… 人生どこまで 今日もしみじみ ああ 感謝
津軽十三湊桂竜士桂竜士万城たかし宮下健治伊戸のりおあんた泣かすにゃ 道具はいらぬ 三味の絃(いと)切りゃ それでいい あんた 寒かろ 帰って来やれ 津軽… 津軽… 十三の湊は 砂吹雪 荒れておなごを 泣かすなよ 泣かすなよ  いつも二人の じょんから節が いまじゃ独りの 泣き音(ね)節 あんた いい人 出来ただろうか 津軽… 津軽… 十三の砂山 北砂漠 どこに居るのさ 恋しいよ 恋しいよ  岩木お山に 雪降るころよ 風邪を引かずに 暮らしてか あんた 会いたや 温めておくれ 津軽… 津軽… 十三の湊は 五所川原 風も泣いてる おんな旅 おんな旅
やすらぎ桂竜士桂竜士黑澤戀宮下健治伊戸のりおふれた唇 やすらぎ一つ 燃えて静かに 夢の中 こころ染みつく 残り香よ 好きよ好きよ 好きよ好きよ …あなたが好きよ つかの間だけど 幸せくれた 憎らしいほど あゝ…罪な人  とける眼差し やすらぎ一つ 揺れる想いに ほだされて 悪いゆびさき 求めてた 熱い熱い 熱い熱い …あなたが熱い いますぐ抱いて 素顔にさせて こころ惑わす あゝ…罪な人  甘いくちづけ やすらぎ一つ 肌に未練の 冬支度 別れ足音 忍んでも 欲しい欲しい 欲しい欲しい …あなたが欲しい 次の世までも 離したくない 忘れられない あゝ…罪な人
太陽のスマイル~ナルトの燦々サンバ~黒木ナルト黒木ナルト結木瞳宮下健治伊戸のりおああ太陽の スマイル一緒に 地球のみんなが こんにちは だから今日も明るく 楽しく行こう 生きているって カーニバル さあさ燦々サンバ 太陽のスマイル もっと燦々サンバ サンバで踊ろう 笑顔で踊れば 世界はひとつ ボン・ジーア ボア・タルジ ボア・ノイチ そうさ朝から晩まで ナルトのサンバ オーレ!  ああ太陽の スマイル連れて 南の国から こんにちは だから明日も夢見て 元気に行こう 熱い希望の カーニバル さあさ燦々サンバ 太陽のスマイル もっと燦々サンバ サンバで踊ろう 陽気に踊れば 世界も笑う ボン・ジーア ボア・タルジ ボア・ノイチ そうさいつでもどこでも ナルトのサンバ オーレ!  さあさ燦々サンバ 太陽のスマイル もっと燦々サンバ サンバで踊ろう 輪になり踊れば 世界はひとつ ボン・ジーア ボア・タルジ ボア・ノイチ そうさ七つの海越え ナルトのサンバ そうさ七つの海越え あなたとサンバ オーレ!
演歌の星黒木ナルト黒木ナルト結木瞳宮下健治伊戸のりお千里万里の 時空(とき)を越え 歌に命を 賭けに来た 見上げる富士に 誓い立て 日本を湧かせて 魅せるのさ 度胸と小節で いざ勝負 俺は演歌の 演歌の星になる  負けてたまるか 男なら 夢が心の 支え棒 一文なしの 日もあった 軒下暮らしの 日もあった 涙はふところ しまい込み 俺は演歌の 演歌の星になる  天下無敵の意地を抱き 道はひとすじ まっしぐら 故郷に錦 飾るまで 帰らぬ覚悟は できてるぜ どっちだ明日は いざ勝負 俺は演歌の 演歌の星になる
冬牡丹葵かを里葵かを里芳美知余宮下健治南郷達也人の心の うらはらを 嘆かないでね 泣かないで 生まれながらの 運命(さだめ)の道を 耐えてゆきます 辛くとも いつか来る来る 春は来る 雪に‥雪に‥息づく 冬牡丹  人を傷つけ 泣かすより 人に傷つき 泣く方が 受けた心の 傷跡なんて 時が過ぎれば 消えてゆく そうよ笑顔で 明日(あす)に咲く 雪に‥雪に‥輝く 冬牡丹  心閉ざして いるうちは 前に進めず 行(ゆ)き止(ど)まり 捨ててゆきましょ 哀しみなんか 自分信じて 負けないで きっと来る来る 春は来る 雪に‥雪に‥艶(いろ)づく 冬牡丹
令和 アイ・アイ節川神あい川神あい野村瞳宮下健治猪股義周さても お越しの皆様方へ 高い演座のその上で お耳拝借することを お許しください 失礼します 生まれ茨城つくばの育ち お国訛りは宝物 女ですもの人並みに 恋もしました夢も見た 泣いて つまづき ころんでも 苦節 骨折 なんのその 歌が命の このわたし 聞いてください 最後まで 令和 アイ・アイ アイ・アイ節を アイ・アイ節を  向かい風ほど大空高く 翼広げて飛ぶ鳥は 明日を目指して旅をする 弱音をはいたら 負けになる 転びつまずき泣くことよりも 夢に向かって歩きます 女神男神に守られて 感謝感謝の歌の旅 命 この世に ある限り 苦労涙も 味になる 愛が支えの 私です どうぞ宜しく 願います 令和 アイ・アイ アイ・アイ節を アイ・アイ節を  いつもお世話を かけますが 恩を忘れず この先も 歌い続けて まいります サアサ 皆様 元気よく 令和 アイ・アイ アイ・アイ節を アイ・アイ節を  隅から隅まで ずずいと~ 御願いたてまつります~
天空の海城朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお青雲遥か 棚引いて 桜は謳(うた)う 湊山 大志に燃ゆる 若武者の 心気高き 天守閣 あゝ天空の 海城(しろ)に久遠(くおん)の風を呼ぶ  人には人の 天命あり 我が天命に 命燃やさん  七重に八重に 中海(なかうみ)の 錦のごとき 波模様 誓いし夢を 懐に 交わす盃 粛々と あゝ天空の 海城(しろ)に宴の舞扇(まいおうぎ)  紅(くれない)染まる 大山(だいせん)の 意志剛健の 冬姿 厳しき時代(とき)を 勝ち抜いて いざや天下に名を馳せん あゝ天空の 海城(しろ)に久遠の栄華あれ
涙の夜風増位山太志郎増位山太志郎麻こよみ宮下健治南郷達也世間の噂に はらはらと 散るも哀しい 恋の花 去り行くあなたの 後ろ影 沁みる涙の 沁みる涙の 夜の風  愛してみたって この手には 届くはずない 恋でした あなたのためです 身を引いて ひとり涙の ひとり涙の 夜の風  七日に一度の 忍び逢い 夢を見ました 幸せの 添えない二人の 運命(さだめ)なら しょせん涙の しょせん涙の 夜の風  この恋このまま 続けても 胸に深まる 傷の跡 思い出抱きしめ 見送れば つらい涙の つらい涙の 夜の風
北国なみだ雨増位山太志郎増位山太志郎麻こよみ宮下健治南郷達也あなたの噂を 足跡を 雨が冷たく 消して行く ひと目だけでも ひと目だけでも 逢いたくて しずく哀しい 北国 なみだ雨  あなたの写真を 手がかりに たずね歩いた 北の町 何で黙って 何で黙って 消えたのよ 未練跡引く 北国 なみだ雨  優しく抱かれた あの夜が 忘れられない また浮かぶ 揺れる面影 揺れる面影 せつなくて 滲(にじ)む町の灯 北国 なみだ雨  二ケ月(ふたつき)遅れの すれ違い 逢えぬ運命(さだめ)か もう二度と 誰と今頃 誰と今頃 どこにいる 胸に沁みます 北国 なみだ雨
北海の篝火一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治伊戸のりお波は親潮 千島の風か 荒れてくれるな オホーツク 燃えろ 燃えろ御神火(ごじんか) 祭りの夜だ 満月(つき)を焦がして あの娘(こ)の胸に アーァ… ヤーレ・ソーレ 炎(も)えろ 北の故郷(ふるさと) 北海の篝火  はるか知床 山なみ仰ぎ 踊る松明(たいまつ) 笛太鼓 募る 募る思いは 焔(ほむら)の証(あか)し あの娘恋しや 赤々上がれ アーァ… ヤーレ・ソーレ 炎えろ 天に星降る 北海の篝火  北の大地の 夜空に咲いた 花は月影 恵みの祈り 燃えろ 燃えろ命火 火の粉となって 愛しあの娘の 心を燃やせ アーァ… ヤーレ・ソーレ 炎えろ 男火祭り 北海の篝火
男の夜曲一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治伊戸のりお母の横顔 まなざしは 咲いた夕顔 かんぴょうの花 故郷(ふるさと)恋しや 茶臼岳(ちゃうすだけ) 背伸びしたって 見えぬのに まぶた閉じれば… 優しい母が そこにいる  だっぺ でれすけ 帰ってコ 訛り懐かし 友の顔 故郷恋しや 遠い空 独り手酌の 酔いがたり 苦い酒だよ… 今夜はやけに 深くなる  夕(ゆ)んべも見たんだ 母の夢 少しやせたか 苦労をしてか 故郷恋しや 会いたくて 馬鹿な倅(せがれ)と 詫びながら あれやこれやと… 思い出しては 男泣き
浮草善哉熊谷ひろみ熊谷ひろみ木下龍太郎宮下健治南郷達也どんな小さな 夢でもいいの こうして一緒に 見られたら 浮草善哉 あなたと二人 今日も流れに 漂いながら 肩を寄せ合い 生きて行く  背負い切れない 苦労の荷物 残りは私が 引き受ける 浮草善哉 あなたと二人 つらい時には いつでも分けて 恨みますとも 隠しごと  惚れて一生 預けた人と しあわせ手作り 城づくり 浮草善哉 あなたと二人 淡い陽差しが 日毎に伸びる 春はもうすぐ すぐ隣り
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
夢違い熊谷ひろみ熊谷ひろみ木下龍太郎宮下健治南郷達也口でどんなに 憎んでみても 肌がいつしか あなたを許す… 苦労の味など 月日が経てば 何にもなかった ことになる 男と女の 恋違い  暮し壊した あなただけれど 尽くし足りない 私が悪い… 明日(あした)の二人の しあわせよりも 目先のやすらぎ 求めてた 男と女の 夢違い  馴れたつもりの ひとり寝なのに 指が隣りの ぬくもり捜す… 誰かと住むのに 寝化粧いまも あなたの好みの 口紅(べに)を差す 男と女の 恋違い
母恋しぐれ笠氷川きよし氷川きよし原文彦宮下健治伊戸のりお片手拝みで 故郷をすてた 野暮を承知の 旅がらす あの日ながめた まんまる月が 今宵(こよい)無宿者(むしゅく)の 背を照らしゃ おっ母(かあ)恋しや 風がおっ母(かあ)の声になる  枯れたすすきの 葉擦(はず)れの音が 荒(すさ)む心に なぜ優(やさ)し 意地で流れた 二年と三月 飾る錦も ないままに おっ母(かあ)達者か せめて逢いたや 草枕  あすは東か それとも西か ちびた草履(ぞうり)の 向くままに 義理に引かれて 情けに揺れて 故郷(くに)は遠くに なるばかり おっ母(かあ)ごめんよ 泣くな未練のしぐれ笠
笛吹峠氷川きよし氷川きよし仁井谷俊也宮下健治丸山雅仁花の東京が 呼んでると 上り列車で 郷里(ふるさと)捨てた 笛吹峠はヨー 空でトンビが 鳴いていた 泣き虫 弱虫 甘えっ子 皆な元気で いるだろか  それを恋とも 知らないで 赤い桑の実 ふたりで摘(つ)んだ 笛吹峠はヨー 祭り囃子(ばやし)が 風に舞う 縁日 綿飴(わたあめ) 星月夜 好きな想いは 変わらない  夢は何度も 追えばいい きっと叶うよ あきらめなけりゃ 笛吹峠でヨー 遠くなるまで 手を振った おふくろ 親父の 声がする 一度帰れよ この故郷(まち)に
あぁ人生峠木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお来た道を 振り向けば あっという間の 短さよ 骨身 惜しまず 働いて 節くれだらけの 指の先 嬉し泣き 悔し泣き 涙と越えた 人生峠  上見たら きりがない おまえの口癖 真似てみる 俺のわがまま いつだって 笑顔で支えて くれた女房(やつ) 雨の日も 晴れの日も おまえと越える 人生峠  正直に 生きて来た それが自慢さ この俺の せめて自分を 騙(だま)さずに 歩いて行くんだ これからも 上り坂 下り坂 明日も越える 人生峠
偲ぶ酒木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりおひとりじゃ喧嘩も 出来なくて 手酌が淋しい 雨の夜 飲み過ぎちゃ 駄目ですと 写真のおまえが 笑ってる ひとり おまえを ひとり おまえを 偲ぶ酒  子供も巣立って これからは 旅行もしたいと 言っていた 苦労だけ かけたまま 本当(ほんと)にごめんよ 悪かった 詫びて飲み干す 詫びて飲み干す コップ酒  つまみはスルメの 乾き物 おまえの手料理 恋しいよ もう一度 巡り合い 一緒になろうな この俺と ひとり しんみり ひとり しんみり 偲ぶ酒
リラは咲いても…藍ようこ藍ようこ万城たかし宮下健治むらさき色に この街暮れて 今夜も私を 独りにさせる リラの花は咲いても… 想い出は帰らない 花びらの香りは あの日とおなじ ただひとつ あーあなたが あなたが居ない  別れが来ると 感じていたの 涙は見せない 覚悟もしたわ リラの花は咲いても… 足音は聞こえない 女って切なく 優しい恋の 腕のなか あー抱かれて 抱かれていたい  愛する人と 結ばれるなら 五枚(いつつ)の花びら 探せというわ リラの花は咲いても… あなたには届かない 過ぎた日のぬくもり 心にしまい 明日へと あー旅立つ 旅立つ私
人恋橋藍ようこ藍ようこ仁井谷俊也宮下健治忘れられない 恋だけど 忘れなくては いけない人ね 人恋橋は 泪橋 水面(みなも)でゆれてる 面影が みれんな私を 今夜も泣かす  人眼(ひとめ)気にする 辛さより 逢えぬこの身が 死ぬほど辛い 人恋橋は 泪橋 離しはしないと 抱きしめた あなたの温(ぬく)みが この手に残る  夢をなくして 生きてゆく 女ごころに 夜風がしみる 人恋橋は 泪橋 明日という日は 遠くても ふたりで倖せ さがしたかった
あすなろ峠山本ゆき山本ゆき高橋直人宮下健治西村幸輔寒さ残した暦(こよみ)の裏で 春が出番を待っている がまん辛抱(しんぼう) 時節(じせつ)が来れば わたしの人生夢の花も咲く あせらず一歩一日一歩 あ…挫けずに 上(のぼ)るこの坂あすなろ峠  苦労くの字に仰(の)け反(ぞ)る背中 人の情けが突(つ)っかい棒 胸に感謝の気持ちを抱いて 二度ない人生強く生きて行く 心に沁みる励ます言葉 あ…母の声 陰で後押しあすなろ峠  岩に弾かれ七滝(ななたき)落ちて 川も海へと辿り着く 照る日雨の日吹雪に堪えて わたしの人生今が正念場 輝く星を希望の歌を あ…道づれに 越えるこの坂あすなろ峠
桂浜哀歌水田竜子水田竜子森田いづみ宮下健治南郷達也黒潮育ちの 負けん気もヨー 恋に溺れりゃ 泣きもする 寄せる さざ波 五色(ごしき)の浜で 誰を想うか 朧月(おぼろづき) あんた…好きながよ 好きながよ 今宵恋しい アンアアン… ひとがいる  よさこい祭りに 魅せられてヨー 花のかんざし 燃える紅(あか) むかし名残りの はりまや橋に いとし面影 また浮かぶ あんた…会いとうて 会いとうて 女心に アンアアン… 灯をともす  こぼれる涙の 真心にヨー 霧笛ひと声 沁みる夜 待てば寂しい 男の旅は 月も泣くよな 桂浜 あんた…好きながよ 好きながよ 惚れて惚れぬく アンアアン… ひとがいる
津軽の風笛水城なつみ水城なつみ万城たかし宮下健治南郷達也窓に浮かんだ 十六夜(いざよい)月は 遠い津軽に 見えるでしょうか 耳を澄ませば ねぶたの祭り 跳人(はねと)踊りで 出逢ったふたり ヒュルリ ヒュル ヒュル ヒュルリ ラッセラ… 風も踊るよ あれは初恋 もう五年  恋の火祭り まだ冷めぬのに 好きと言えない 弱虫小虫 いっそ帰って 打ちあけましょか 思い焦がれて 夢まで泣かす ヒュルリ ヒュル ヒュル ヒュルリ ラッセラ… 風も呼んでる 生まれ故郷に 早よ来いと  秋の木枯らし 笛吹き太鼓 枝の囃子(はやし)で 夜風がうたう 寝ても覚めても こころの中に いまも恋しい あの人が棲(す)む ヒュルリ ヒュル ヒュル ヒュルリ ラッセラ… 風が運ぶよ 津軽じょんから 恋唄を
男の足跡三門忠司三門忠司坂口照幸宮下健治南郷達也男は生涯 一つの道に 拘りつづけて 光るもの それでもあの時 ああしていれば こうしていたらと 悔やむもの 少しは自分を 褒めてやれ 夜風が肩抱く 男の足跡  来る春短く ゆく秋長く ひとりが身にしむ 昨日今日 思えば世間と 繋がる先は 一杯二杯の この酒場 思い出しみじみ 浸る夜 ここにも詩あり 男の足跡  男は依怙地の 表の顔と 情けにひと泣き 裏の顔 どちらもいとしい 男の顔さ いく汗 轍の 道になる 少しは自分を 褒めてやれ 夜風が肩抱く 男の足跡
お初にござんす、朝花美穂朝花美穂朝花美穂結木瞳宮下健治伊戸のりお(とざい、とうざい)  娘ざかりに 歌と舞い 芸と名が付きゃ みんな好き 度胸八分に あとの二分 世間知らずの いさぎよさ 故郷(さと)を背にすりゃ 舞台は江戸に お初にござんす、朝花美穂  今日の今日まで 色恋は とんとないのも 御愛嬌 惚れた人はと 聞かれたら 師匠ばばさま ひとりだけ 酔わせ泣かせて 魅せます腕で おひけえなすって、皆様よ  汗と苦労の 旅街道 きっと変えます 花道に 拍手喝采 ありがとう 待ってましたと 幕が開く 晴れて錦の 涙よ吹雪け 只今参上、朝花美穂
演歌魂朝花美穂朝花美穂結木瞳宮下健治伊戸のりおそりゃあ生きてりゃ 誰だって 泣きたい日もある 辛い日も それでも負けずに 立ち上がり 涙を拭(ぬぐ)う その意気地(いきじ) ハァ、ヨイショ これが演歌 これがゝ 演歌魂  人と人とは いつの世も 心と心の 支え合い 忘れちゃならない 忘れない 人情胸に 刻み込む ハァ、ヨイショ これが演歌 これがゝ 演歌魂  今日が駄目でも 明日(あす)がある 蕾もいつかは 花開く 自分を信じて どこまでも 命を咲かす その意気地(いきじ) ハァ、ヨイショ これが演歌 これがゝ 演歌魂
女の花吹雪丘みどり丘みどり万城たかし宮下健治南郷達也泣いた涙は いつかは乾く 未練残せば 世間に負ける くよくよするなと 風が押す 散って花実が 咲くじゃない 花吹雪 花吹雪… 女は咲いて アァ…華になれ  折れた心は 戻せるけれど 過ぎた昨日は かえっちゃ来ない この世はそうだよ 一度きり 負けて泣くより 勝って泣け 花吹雪 花吹雪… 女に愚痴は アァ…似合わない  髪に飾りは 無くてもいいの こころ美人に 男は弱い 人生七坂 意地を張り 生きているから 夢がある 花吹雪 花吹雪… 女は咲いて アァ…艶(つや)がでる
女春秋夢しぐれ水田かおり水田かおり高橋直人宮下健治伊戸のりお空(から)の米櫃(こめびつ) 見向きもせずに 将棋一筋 思案顔(しあんがお) 坂田三吉 甲斐性無しで たんと たんと有るのは 夢の駒 骨身惜しまず 泣き言云わず 支える小春の 心意気  橋の数(かず)ほど 女に惚れて 川に成るほど 呑んだ酒 落語(はなし)終われば 八方破れ それが それが亭主の 春団治 浪花人情 人生舞台 苦労はお浜の 隠し芸  恩に着ますと 施(ほどこ)し抱いて 大(だい)の男が 目に涙 今は取的(とりてき) 駒形茂兵衛(こまがたもへえ) いつか いつか横綱 土俵入り 取手宿場で 出世を祈る 我孫子屋(あびこや)お蔦(つた)に 春の風
海峡冬つばめ西川ひとみ西川ひとみ万城たかし宮下健治伊戸のりお海峡吹雪 波また波に 翼を濡らして カモメが飛んだ わたし馬鹿よね ためらいながら 泣いてばかりじゃ 明日もない あなた無しでは 死んだも同じ 追ってゆきたい 冬のつばめよ  波打つしぶき 氷雨となって 小指の先まで 女を泣かす 髪の乱れを 手櫛でとかし 迎え来ぬかと 紅をひく あなた以外に もう愛せない 夢はかげろう 冬のつばめよ  最果て港 凍てつく心 あなたはこの海 超えたでしょうか 出船入り船 行き交うけれど 恋は二度咲く 花じゃない 知っているのに ただ待つばかり あなた恋しい 冬のつばめよ
風伝おろし西川ひとみ西川ひとみ橋本日出子宮下健治伊戸のりお霧のむこうの 見えない顔は 見たい会いたい 父(とう)さまか 山肌駆けてく 朝霧の 滝の花火に かげゆれる 御伽(おとぎ)・景色か 御浜町(みはま)の風伝おろし  雨も夜露も うとまず受けて 見たい会いたい 父(とう)さまを たずねてここまで 三重の郷 峠・山坂・熊野灘(くまのなだ) うわさください 御浜町(みはま)の風伝おろし  かかる朝霧 あつめて抱けば 見たい会いたい 父(とう)さまの 姿に変わると 風の声 夢があしたへ つづくまち 奇跡待ちます 御浜町(みはま)の風伝おろし
穴吹川元木道夫元木道夫戸川智砂子宮下健治伊戸のりお息をのむよな 澄んだ蒼 恋人(こいと)橋から 眺めれば 岩にぶつかる 白い波 穴吹川を 見ていると 心も癒やす アァ 流れだよ  筏下りは 負けないと しぶきはね上げ 漕ぐさまは 強い男が 見えかくれ 穴吹川の 清流で 見せたいおれの アァ この姿  一度訪ねて 二度三度 心絆(こころきずな)が 強くなる おれも故郷 恋しいと 穴吹川は 日本一 流れる水の アァ 清らかさ
優しさをありがとう元木道夫元木道夫戸川智砂子宮下健治伊戸のりお今日も元気で 過ごせたね 青空みたいな 気持ちだよ 静かに見つめて くれた人 大きく広げた 両手には 小さな幸福(しあわせ) 積み重ねてる 優しさをありがとう 元気が出たよ  春夏秋冬 一年に つらくて苦しい 時もある いたわり見つめて くれた人 泣いたらいいのさ 思いきり 誰にも遠慮は いらないからね 優しさをありがとう 素直になれる  きっと良いこと あるだろう 諦めないのが 一番と 笑顔で話して くれた人 格好つけても 良いじゃない 少しは許して 貰えるだろう 優しさをありがとう 勇気が出るね
出世街道旅がらす朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお夢と根性の 振り分け荷物 野越え山越え なみだを越えて 俺は天下の 鷹になる 出世街道 出世街道、旅がらす  男ってものは 夢に生きて なんぼのものよ 行かなきゃ なるめえ 明日(あした)が俺(おい)らを 呼んでらあ…  ちょいとご法度(はっと) 色恋沙汰は 故郷(くに)を出るとき 誓ったはずさ 惚れたはれたは 呑(の)みこんで 今宵(こよい)我慢の 今宵(こよい)我慢の、月見酒  鳥が塒(ねぐら)に帰るのを見りゃ、 そりゃあ、人恋しくなることもあらあな おっ母は今頃何してっかなあ… いけねえ、いけねえ 俺(おら)ぁ天下を取ると決めたんでい  持って生まれた 気っ風の良さと 度胸千両で 掴(つか)んでみせる どんと来やがれ 向い風 出世街道 出世街道、俺はゆく
がいな祭朝花美穂朝花美穂さとうしろう宮下健治伊戸のりお東の日本海(うみ)が 赤々と 朝陽をうけて 燃え上がる がいな太鼓(だいこ)の バチたたきゃ 商売気質 血が騒ぐ これが米子っ子(よなご)のよ こころ意気 がいな、がいな がいな、がいな がいな祭だよ ああ 祭りだよ  こころに燈(とも)す 万灯(まんとう)は きずなを結ぶ 夏まつり 望む大山 勇ましく 潮風あびる おれの里 これが米子っ子(よなご)のよ 誇りだよ がいな、がいな がいな、がいな がいな祭だよ ああ 祭りだよ  夜空を染める 中海(なかうみ)の 花火に酔って 踊る笑顔(かお) 老いも若きも だんだんよ よろこび抱いて 突き進め これが米子っ子(よなご)のよ 大輪(たいりん)だ がいな、がいな がいな、がいな がいな祭だよ ああ 祭りだよ
みちのく恋唄水城なつみ水城なつみ万城たかし宮下健治南郷達也涙雨には 差す傘もなく 今日もしとしと 降ってます いくら好きでも あなたは遠い ふたりで買った 思い出の 南部 南部風鈴 チリリンリン… さんさ時雨に 泣いてます  恋の糸なら 二重に合わせ もやい結びの はずでした 思い近くて こころは遠い みちのく千里 胸のうち 鳴くな 鳴くな鈴虫 チリリンリン… 秋の夜長に 誰を待つ  冬を越えたら みちのく桜 春にひらひら 恋ひとつ 笑顔ばかりが 浮かんで消えて あきらめ切れぬ わたしです 南部 南部風鈴 チリリンリン… 焦がれ鈴の音(ね) 待ちぼうけ
はちきん祭り歌水城なつみ水城なつみみやび恵宮下健治南郷達也土佐の高知の 祭りをゆけば 華が舞います 七色十色(といろ) 艶(つや)な 浴衣の 夏姿 朱(あか)い 欄干 もたれて立てば 今宵 流し目 どなたにあげる  よさ恋 よさ恋 夜(よ)さり来い 祭り花火の 火の粉を浴びて 火傷(やけど) 覚悟で 惚れてみな よさ恋 よさ恋 夜さり来い ジャジャ馬 はちきん 乗りに来い  暴れ四万十 火振りの火影(ほかげ) 跳ねてきらめき 娘鮎(こあゆ)が誘う 鳴子踊りに 濡れた肌 窓の月にも 恥じらいながら 胸に抱かれりゃ なおさら濡れる  よさ恋 よさ恋 夜さり来い 頑固武骨で 女にゃ 弱い 龍馬気取りの いごっそう よさ恋 よさ恋 夜さり来い ジャジャ馬 はちきん 乗りに来い  よさ恋 よさ恋 夜(よ)さり来い 祭り花火の 火の粉を浴びて 火傷(やけど) 覚悟で 惚れてみな よさ恋 よさ恋 夜さり来い ジャジャ馬 はちきん 乗りに来い
酒と流浪桂竜士桂竜士滝川夏宮下健治伊戸のりお旅に疲れて 飲む酒よ だれをしのんで 酔えばいい 別れた女(ひと)か 亡くした友か それとも 瞼の おふくろか 男 独りの さかずきは 寂しさ ばかり まとい付く  夢の向こうは また夢か 追えば逃げゆく 陽炎か 昭和の歌が しみじみ沁みる おもいで 巡れば 走馬灯 男 この道 悔いはなし それでも 遠い ふる里よ  橋の欄干(らんかん) カモメさえ あてはないかと 聞いてくる おまえもおれも お天道まかせ それとも 人生 流浪か 男 見上げる 旅の空 今夜は 雨も 雪になる
しのび逢い桂竜士桂竜士滝川夏宮下健治伊戸のりお小指に 中指 くすり指 ほどいた 髪に 男ゆび よして よしてよ わるい人 言って 夢見る 愛の舟 あぁ あなたと渡る 熱い川 戻る 戻れぬ しのび逢い  「帰して、だめよ」と 強がって 背中に そっと 甘えてる いいの いいのよ 呼び捨てで 罪を こころに しまい込む あぁ あなたに溶ける 白い肌 戻る 戻れぬ しのび逢い  昼顔 みたいに 咲いた愛 帰りは ふたり 別の顔 ひとり 面影 忍んでは 今度 いつです 逢える日は あぁ あなたの胸に もう一度 戻る 戻れぬ しのび逢い
加賀友禅の女葵かを里葵かを里原文彦宮下健治京建輔おんな心を じりじり焦がし 燃えるかがり火 薪能(たきぎのう) 添えぬ運命(さだめ)の あの日の恋が 後を引きます 会いたくて ねぇ、あなた 加賀友禅の 花も散ります 金沢…金沢の夜  あれは水無月 燈ろう流し ふたり出会った 梅ノ橋 愛を契った 思い出たどり 水の流れを 目で追えば ねぇ、あなた 加賀友禅の 帯も泣きます 浅野の…浅野の川に  会えたぶんだけ 倖せでした 命ぎりぎり 生きたから 抜いた指輪と おんなの未練 そっと包んだ 紅袱紗(べにふくさ) ねぇ、あなた 加賀友禅に 匂うなみだよ 金沢…金沢の夜
かたかごの花葵かを里葵かを里芳美知余宮下健治京建輔春というのに 雪が舞う 辺(あた)り一面 うっすらと 小首かしげて 寒そうに 咲いていじらし 可憐な花は 誰を想って 咲くのでしょうか 春告げ草の かたかごの花  紅(べに)の色さえ 儚くて なぜに寂しく 散り急ぐ 焦がれ焦がれた 人なのに 知っているのに 知らない素振り 誰を想って 泣くのでしょうか 春告げ草の かたかごの花  風に優しく そよぐ花 揺れる心も 今日限り 待っているのに 来ない人 泣いて忘れる この恋かなし 誰を想って 咲くのでしょうか 春告げ草の かたかごの花
父娘うた (ニューバージョン)西川ひとみ西川ひとみ原文彦宮下健治おんなだてらに 故郷(くに)出てきたが 胸にさわぐは 父の声 錦飾れる その日まで 二度と敷居は またぐなと あれは十九歳(じゅうく)の春弥生(はるやよい) あゝ春弥生(はるやよい)  成るか成らぬか 分からぬ娘の夢のため からだ震わせ突き離した 父(おや)の心が 今はしみじみ 分かります ああ 我が身の胸に手を入れて 命をちぎり取った… そんな思いだったのかも 知れませんね  泣くな泣くなと わたしをあやす 父が泣いてた 日暮れ坂 母を知らない 幼子(おさなご)が 父の背中で 聴いたうた 今も聴こえる子守うた あゝ子守うた  父娘(おやこ)ってなんなのでしょうか 幸せってなんなのでしょうか 今さらに心を痛め生きております あれも夢なら これも夢 たとえ遠くに離れていても 心は一時(いっとき)として 離れる事は有りません  千里万里を 行くことよりも 背なに重たい 親の恩 それを承知の 親不孝 詫びる都の 十三夜月(じゅうさんや) ひとり今宵(こよい)も手をあわす あゝ手をあわす
雪雀渚ひろみ渚ひろみ喜多條忠宮下健治猪股義周赤い茶碗に 飯(まま)よそい 白い小皿に 魚(とと)少し 外は吹雪(ふぶ)いて あん人は あゝ あん人は来ない 雪に松葉の足跡(あしあと)は あたしみたいな 雪雀 撒き餌(まきえ)もらえば チュンチュン鳴いて どこの軒場で どこの軒場で添い寝やら  離れ瞽女(ごぜ)なら 銭(ぜに)やろか 波の音なら 銭やらぬ 甘い顔して あん人は あゝ あん人は酷(むご)い どうせだまされ 雀なら お酒飲もうか 雪雀 飲んで飲まれりゃ あん人いらぬ 胸の芯まで 胸の芯まで熱くなる  根雪溶ければ 春が来る 飛んでお行きよ 雪雀 籠の鳥には 詮(せん)ない望み 羽のある女(ひと) 羽のある女(ひと)憎くなる
やんちゃ船一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治蔦将包親の脛(すね)から 錨を上げて 俺は港を 出たばかり 酸いも甘いも まだ味知らず この世の海で 夢を追う やーれ どっこい どっこいしょ ああ どっこいしょ 故郷ふり出し 男の旅だ やんちゃ船  色気食い気が 煽りをかける 恋もおあずけ それも良し 海は荒波 人生行路 男の意地の 見せどころ やーれ どっこい どっこいしょ ああ どっこいしょ よそ見するなよ 艫綱(ともづな)解(ほど)け やんちゃ船  渡る世間に 叩かれたって 負けてたまるか 土性っ骨(どしょっぽね) 花と咲く身は 一生一度 でっかい海を 越えてやる やーれ どっこい どっこいしょ ああ どっこいしょ 明日(あす)へ向かって 男の旅だ やんちゃ船
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
真赤な友情一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治蔦将包(おーい)  たった一度の つまづきで 逃げちゃいないか なぁお前 なぁお前 愚痴はよそうぜ 男じゃないか 夢を追いかけ 出直そう 胸の血潮を 燃やそうぜ 燃やそうぜ  前を向こうぜ 真っすぐに 弱音吐いたら 負けになる 負けになる 何をくよくよ 男じゃないか 敵は心の 奥の底 夢は明日の 先にある 先にある  死んだ気になりゃ 涙など 流すひまなど あるもんか あるもんか 勝って泣くのが 男じゃないか 俺とお前の 玉手箱 夢が真赤に 燃えてるぜ 燃えてるぜ
酒場のまねき猫花咲ゆき美花咲ゆき美伊藤美和宮下健治萩田光雄今夜も来ない あの人を 待てばしょっぱい なみだ酒 一人で座る カウンター 差しで呑みましょ まねき猫 ああ おしえてよ おしえてよ どこにいるのか おしえてよ おちょこに浮かぶわ 面影が 酒場の待ち人まねき猫  のれんが揺れる そのたびに 胸が高鳴る 願い酒 お銚子一本 つけるから 愚痴を聞いてよ まねき猫 ああ 逢いたいの 逢いたいの ひと目だけでも 逢いたいの あんたは無口ね 意地悪ね 酒場の幸せまねき猫  ああ おしえてよ おしえてよ どこにいるのか おしえてよ おちょこに浮かぶわ 面影が 酒場の待ち人まねき猫
望郷ひとり旅木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお風がガラス戸(ど) 揺らすたび 沁みる手酌の コップ酒  ふるさと離れ 何年過ぎた 浮かぶあの山 あの川よ  望郷さすらい あゝ ひとり旅  好きと互いに 言えなくて あの日別れた 朝の駅  面影さえも いつしか遠く 今も元気で いるだろか 望郷さすらい あゝ ひとり旅  生まれ故郷に 背を向けて 何を夢見て 北の空 ふた親眠る あの裏山に  会いに行きたい いつの日か 望郷さすらい あゝ ひとり旅
おまえと木原たけし木原たけし麻こよみ宮下健治伊戸のりお明日(あす)のことさえ わからぬままに 力を合わせ 生きて来た  おまえの笑顔が あればこそ 越えた世間の 雨嵐 これからも これからも おまえとこれからも  家のことなら まかせたきりで いつでも苦労 かけて来た  重ねた年月(としつき) 振り向けば 詫(わ)びて足りない ことばかり 離れずに 離れずに おまえと離れずに  二人元気で 暮らして行けりゃ 幸せですと 言うおまえ 残りの人生 ひとつずつ  かりた情けを 返したい これからも これからも おまえとこれからも
由良川恋文津吹みゆ津吹みゆ万城たかし宮下健治伊戸のりお幾度(なんど)好きだと 名前を呼べば 叫ぶこの声 届くでしょうか ひとり京都の 由良川で… 跳ねて身を焼く 鮎になり 逢いに行きたや この生命(いのち)  赤い紅葉(もみじ)を 狭霧(さぎり)がかくす 川の瀬音が 道しるべです ひとり京都の 由良川で… 焦がれ泣きする 白鮎の 胸の打つ音(ね)を 誰が知る  晩秋(あき)にはつ雪 かやぶきの里 募る思いは まだ冷めきれぬ ひとり京都の 由良川で… いっそこのまま 鮎になり 春を待っても いいですか
若松みなとのあばれん坊氷川きよし氷川きよし原文彦宮下健治南郷達也敵は百万 あろうとも あとにゃ引けない ごんぞの意気地 夢をかついで 命をはった 若松みなとの 若松みなとの あゝ あばれん坊  石も磨けば 光るもの 泣いて笑って 男も光る 龍になるのさ 洞海湾の 若松みなとの 若松みなとの あゝ あばれん坊  強いだけでは 生きられぬ 心失くしちゃ 男じゃなかと 夜明け波止場の 朝陽に燃える 若松みなとの 若松みなとの あゝ あばれん坊
多度津 みなと町水森かおり水森かおり麻こよみ宮下健治伊戸のりおあなたが暮らす 町の灯が 波間の向こうに また揺れる 逢いたくて 逢いたくて あぁ逢えなくて 瀬戸内 多度津(たどつ)は みなと町 噂に負けて 散った恋 別れせつない 波の音  最終フェリー 桟橋で 今夜も見送る 私です 酔いたくて 酔いたくて あぁ酔えなくて 瀬戸内 多度津(たどつ)は みなと町 涙ににじむ 島の影 ひとり止まり木 浜酒場  愛していても 女には 越えてはいけない 海がある 渡りたい 渡りたい あぁ渡れない 瀬戸内 多度津(たどつ)は みなと町 女に長い 夜が来て 胸に沁みます 波の音
このみ音頭杜このみ杜このみ麻こよみ宮下健治南郷達也(アソレ)(ハイ)(ソレ) 北の札幌 後にして 津軽海峡 越えてきた 晴れの舞台を 夢に見て 今日も ひと節 歌います(アソレ このみ) サァサ皆さん お手拍子 このみ音頭で このみ音頭で (あちょいと!) 賑(にぎ)やかに  (ソレ) 人の情けの あたたかさ いつか必ず 恩返し 恋をしている 暇はない 声をかぎりに 歌います(アソレ このみ) サァサ皆さん ご一緒に このみ音頭で このみ音頭で (あちょいと!) 晴れやかに  (アソレ)(ハイ)(ソレ) 笑顔自慢の 私です 泣きはしません つらくても 夢の花道 どこまでも 今日も ひと節 歌います(アソレ このみ) サァサ皆さん お手拍子 このみ音頭で このみ音頭で (あちょいと!) 幸せに(ハイ)
北前おとこ船三里ゆうじ三里ゆうじ万城たかし宮下健治伊戸のりお暴れ海峡 商売仇(がたき) 百も承知の 辰悦丸(しんえつまる)よ 春の菜の花 芽吹きもせぬが 目指す松前 箱館みなと ヤーレン北前おとこ船 (ハッドッコイ) あゝ日本海  海の天気は 根性なしで 潮が荒れたら 嵐に変わる 俺の死に場所 淡路の島よ 生まれ故郷(ふるさと) この瞼(め)に浮かぶ ヤーレン北前おとこ船 (ハッドッコイ) あゝオホーツク  あれは国後(くなしり) 択捉島(えとろふとう)か 波を枕の 高田屋嘉兵衛(たかたやかへい) 夢は幾万 千島(ちしま)の漁場(りょうば) 女房待ってろ もうすぐ帰る ヤーレン北前おとこ船 (ハッドッコイ) あゝ北の海
夕やけ列車三里ゆうじ三里ゆうじ万城たかし宮下健治伊戸のりお男だって 泣く時ゃあるさ 好きなあの娘と 別れの駅じゃ なんで泣かずに いられよか 鈴鳴(ベル)よ急かすな 夕やけ列車 赤いカラスもヨ 赤いカラスもヨ あ…早よ帰れ  いつかきっと 迎えに来ると 決めていたのに 云えない俺は 馬鹿なやつだよ 意気地なし 後ろ向くなよ 夕やけ列車 濡れて光るよナ 濡れて光るよナ あ…ふるさとが  日暮れ空の 一番星が 未練なんかは 荷物になると 窓にやさしく 降りかかる 夢があと押す 夕やけ列車 汽車ひと鳴きヨ 汽車ひと鳴きヨ あ…なみだ声
男の峠氷川きよし氷川きよし原文彦宮下健治丸山雅仁七つ転んで また転ぶ いいじゃないかよ また起き上がりゃ 自分で選んだ 道ではないか そこが闇でも 嵐でも 越えてゆくのさ 越えてゆくのさ 男の峠  男なみだを 知りながら 知らぬ振りして 気遣(きづか)うお前 いつかは腹から 笑おうじゃないか 雨が上がれば きっとまた 虹も出るだろう 虹も出るだろう 男の峠  意地が支えの いろは坂 一度決めたら もどれはしない 命はひとつさ 希望(おもい)もひとつ 花も実もある 人生を 越えてゆくのさ 越えてゆくのさ 男の峠
弥太郎鴉中村美律子中村美律子久仁京介宮下健治南郷達也道中双六(どうちゅうすごろく) 江戸振り出しに 日光街道の 杉木立(すぎこだち) 義理もたてたい あの娘(こ)も欲しい おひけぇなすって おっと弥太郎(やたろう) 弥太郎鴉 どっちつかずに つまずけば 影も影もやつれる 三度笠  夫婦づれかよ 先ゆくふたり 罪なながめよ おいらには お湯の鬼怒川 茜のもみじ おひけぇなすって おっと弥太郎 弥太郎鴉 江戸に思いの ひとり酒 ほろりほろり涙の 三度笠  わけは聞くなよ あの娘(こ)にゃすまぬ 切れた草鞋(わらじ)に 秋の風 意地の筋立(すじだ)て 器量(きりょう)の錦(にしき) おひけぇなすって おっと弥太郎 弥太郎鴉 義理をはたして 帰る日は 縞(しま)の縞(しま)の合羽(かっぱ)に 三度笠
忠治旅鴉中村美律子中村美律子久仁京介宮下健治南郷達也小松五郎の 刃(やいば)にかけて ゆがむ世間を 叩(たた)っきる さすが忠治と もてはやされて 花も実もある 男のはずが すがる子分と わかれ酒 落ちて 落ちて赤城の 旅鴉  義理も人情も 人一倍と 褒めた奴さえ 去ってゆく さすが忠治と もてはやされて 逃げた赤城の てっぺんあたり 行くも帰るも 下り坂 明日(あす)は 明日はどうなる 旅鴉  落葉(おちば)しとねに 身を折りまげて 明日(あす)の行く手を 思案する さすが忠治と もてはやされて 夢も栄華(えいが)も 赤城の山の 暗い夜明けに 捨てて発(た)つ 忠治 忠治しぐれか 旅鴉
さすらいおんな花奈良彩可奈良彩可奈良原シズ江宮下健治伊戸のりお夢と言う名の 大きな荷物 背負(しょ)ったその日が 人生始発 どんな試練も 乗り越えて 決めたこの道 どこまでも 退(ひ)いてたまるか さすらい さすらいおんな花  雨のしずくも 冷たい風も 浴びて息づく 路地裏すみれ 強く根をはり 音(ね)をあげず 生きて行きます この道を 負けてたまるか さすらい さすらいおんな花  明日は今日より いい日がくると 耐えりゃ日が射す 人生暦 母の訓(おし)えを 胸に据(す)え 花が咲くまで 咲かすまで 泣いてたまるか さすらい さすらいおんな花
居酒屋・人生酒場奈良彩可奈良彩可礼恭司宮下健治伊戸のりおカナの頭(かしら)の 「い」の字を染めた 暖簾かかげて タスキがけ 寄ってらっしゃい お客さん ハイお客さん 今日の疲れを いやしゃんせ 深い懐(ふところ) 人情どころ ここは居酒屋 人生酒場  色気いの字は サテサテおいて 笑顔愛嬌 おもてなし 呑んで元気を もらい酒 ハイもらい酒 酔って苦労を 忘れ酒 男勝(まさ)りで 築いたお店 ここは居酒屋 人生酒場  顔面(めん)は割れても 素性(すじょう)は知らぬ 馴染(なじ)み一見(いちげん) 贔屓筋(ひいきすじ) 注(つ)いでほろほろ 本音酒 ハイ本音酒 受けてほのぼの 情け酒 同じ浮世の 仲間と仲間 ここは居酒屋 人生酒場
きよしの人生太鼓氷川きよし氷川きよし原文彦宮下健治前田俊明見栄も飾りも 男にゃいらぬ 天下御免の 玄海育ち 生まれたからには 死ぬまで生きて どんと どどんど どんど どどんど どんと 叩け男の 叩け男の 人生太鼓  笹の提灯 ゆらゆら揺れて 小倉祇園の 太鼓の音は 腹の臓まで じんとくる 意地と度胸じゃ 負けないけれど 恋のいろはが さばけずに 涙 涙噛んでの あばれ打ち 波よ花咲け 玄界灘に 風よ歌えよ 大地を走れ 男我慢の 撥さばき  喧嘩早くて 情けにもろい それが小倉の 男の魂(こころ) 学では負けても 根性じゃ負けん どんと どどんど どんど どどんど どんと 胸に怒涛の 胸に怒涛の あぁ血が騒ぐ  顔で笑って 心で泣いて 命まるごと 謳おうじゃないか 曲げてはなるかよ この生き様を どんと どどんど どんど どどんど どんと 響け男の 響け男の 人生太鼓
別れの港佐々木新一佐々木新一関口義明宮下健治南郷達也女を泣かせちゃ 男じゃないと 胸に霧笛が 突き刺さる 捨てた故郷へ 帰るお前の やつれた肩に 何を詫びても 手遅れだけど 飲めばじんとくる 別れの港  優しさばかりで 甲斐性なしじゃ しょせん幸せ 空回り 柄じゃないのに 一寸(ちょっと)気取って 格好つけて 惚れちゃならぬと さとしたあの夜(よ) 思いちりぢり 別れの港  潮風冷たい 夜ゆく船は 弱い身体に 辛かろが 生まれ故郷で 暮らすお前の あしたはきっと しけた過去など 笑顔ではじく 夢をつないで 別れの港
すみだ川恋歌熊谷ひろみ熊谷ひろみ建石一宮下健治南郷達也心試しは 観音さまか 何故にもつれる 恋の糸 惚れりゃ焦(じ)れます あなたに逢えば 傘を持つ手 つねりたい 雨にしっぽり すみだ川  羽根に羽子板 二つで一つ 離さないよと 沁(し)みる声 褒めてくれます 今夜の紬(つむぎ) おんな冥利 帯も鳴る 拝む三日月 すみだ川  岸の桜も 噂に泣いて 露(つゆ)の情けで よみがえる 燃えてとけます 炬燵(こたつ)の酒に あなたおまえ 屋形船 鐘に春呼ぶ すみだ川
花の一生熊谷ひろみ熊谷ひろみ木下龍太郎宮下健治南郷達也人を愛する しあわせと 一緒に覚える 切なさも 吐息で曇る 手鏡を 小指で拭いて 口紅(べに)をひく 女は恋を 知ったとき 初めて女に なると言う  他人同士の 所帯なら 時には雨にも 嵐にも 笑顔を見せて 一歩引き 相手を立てる ことを知る 女は妻に なったとき 本当の女に なると言う  他に比べる ものはない お腹を痛めた 宝物 愛(いと)し子守る ためならば 命を捨てて 悔いはない 女は母に なったとき 負けない女に なると言う
なみだの峠朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお何を好んで 手離す母が どこにおりましょう 乳飲(ちの)み子を 雨降れば 雨に泣き 風吹けば 風に泣き あゝ、あゝ会いたくて 一夜一夜(いちやいちや)が なみだの峠  何度死のうと思ったことか でもひと目 ひと目おまえに会うまでは そしてひとこと詫びたくて そんな想いで 母は今日も生きているのです  針でこの身を 突き刺すよりも 会えぬ辛さは なお痛い この春で もう七歳(ななつ) 母知らぬ 不憫(ふびん)さを あゝ、あゝ遠い町 いかにおまえは 凌(しの)いでいてか  神さま仏さま こんな母でも 夢見ることが許されるなら どうか、あの娘(こ)を守ってやっては もらえないでしょうか  何もいらない 暮らせるならば ひとつおまえと 屋根の下 花咲けば 花に泣き 星見れば 星に泣き あゝ、あゝ会いたくて 一夜一夜(いちやいちや)が なみだの峠
伯耆大山朝花美穂朝花美穂さとうしろう宮下健治伊戸のりお碧(あお)い日本海(たいかい) 空仰ぎ 威風堂々 大山は 耐える風雪 男山 厚き断崖 どこか似ている人生と ああ…たくましい 伯耆富士  遙か遠くに 隠岐(おき)の島 きょうも聞こえる 大漁歌 境漁港(みなと)の 男船 やがて浮かぶは イカ釣り船の迎え灯(び)よ ああ…なつかしい 伯耆富士  淡い夕陽(ゆうひ)に 照らされて 旅人癒(い)やす 神の山 あなた呼びたい 見降ろせば ゆれて松風 砂浜ふたり弓ヶ浜 ああ…美しい 伯耆富士
なみだの峠(台詞ロング・バージョン)朝花美穂朝花美穂原文彦宮下健治伊戸のりお何を好んで 手離す母が どこにおりましょう 乳飲(ちの)み子を 雨降れば 雨に泣き 風吹けば 風に泣き あゝ、あゝ会いたくて 一夜一夜(いちやいちや)が なみだの峠  こんな母をおまえはずい分と恨んでいるでしょうねぇ いくら大人の理由(わけ)があろうとて そんなものおまえにゃ関係ないもんねぇ 何度死のうと思ったことか でもひと目、ひと目おまえに会うまでは そしてひとこと詫びたくて そんな想いで 母は今日も生きているのです  針でこの身を 突き刺すよりも 会えぬ辛さは なお痛い この春で もう七歳(ななつ) 母知らぬ 不憫(ふびん)さを あゝ、あゝ遠い町 いかにおまえは 凌(しの)いでいてか  今さら会いたいなんて…私のわが儘(まま)でしょうか いいえ私なんかどうなったっていいんです どんな想いであの娘(こ)は暮らしているのでしょうか それが、それが気がかりで お~い!お~い!もう一度しっかと抱きしめて まっ直ぐに、ただまっ直ぐに生きておくれと 母は伝えたいのです  何もいらない 暮らせるならば ひとつおまえと 屋根の下 花咲けば 花に泣き 星見れば 星に泣き あゝ、あゝ会いたくて 一夜一夜(いちやいちや)が なみだの峠
江差恋しぐれ水城なつみ水城なつみ万城たかし宮下健治前田俊明かもめ島から 奥尻見ればョ 曇るなみだで 見えやせぬ 私残して 東京へ なんであの人 行っちゃった 檜山(ひやま)江差はナ あ…しぐれ里  生まれ江差が 恋しかないか… ヤンサノエー  年に一度も 帰れぬ時はョ せめて手紙の ひとつでも 夢を抱いてる その胸に 飛んで行きたい いますぐに 江差ふるさとナ あ…待っている  ニシン漁場で 栄えた浜はョ いまは昔の 語りぐさ 赤いハマナス 髪にさし ふたり唄った 郷里(くに)の民謡(うた) 江差追分ナ あ…忘れない
湯平雨情水城なつみ水城なつみ竜はじめ宮下健治前田俊明傘に寄り添い あなたとふたり 歩く坂道 石だたみ 巡り合わせの この恋が 明日(あした)の希望(のぞみ)を くれました 豊後湯平(ぶんごゆのひら)… 路地にはらはら あぁ とおり雨  風にこぼれる 木の葉の舟が 浮いて流れる 花合野(かごの)川 遠く瀬音を 聞きながら 幸せですよと 振り向けば 豊後湯平… 肩にほろほろ あぁ こぬか雨  灯(とも)るランタン 明かりの帯が 宵を彩る 出で湯宿 そろい浴衣で 眠る夜は いとしいあなたの 腕の中 豊後湯平… 窓にしとしと あぁ なごり雨
ふたりの始発駅一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治伊戸のりお北は吹雪の この町で 心を温(ぬく)めて くれた奴 男の気ままな 旅なのに ついて行くわと すがって泣いた 惚れた 惚れたよ… 純なおまえと ふたりの始発駅  言えぬ過去なら 誰にでも 一つや二つは あるものさ 今まで耐えてた その涙 俺がこの手で 拾ってあげる 泣くな 泣くなよ… 情けみちづれ ふたりの始発駅  たとえ小さな 暮らしでも 笑顔の蕾(つぼみ)が あればいい 苦労のふた文字 分けあえば 軽くなるのさ あしたの旅路 決めた 決めたよ… 夢も一緒さ ふたりの始発駅
潮風列車一条貫太一条貫太万城たかし宮下健治伊戸のりお俺を見つめる その瞳 指をからめて ただ泣きじゃくる 別れに男の 泣きっ面 見せたら夕陽が 笑うだろ ふるさと本線 潮風列車 発車のベルだぜ 旅立ちだ 必ず迎えに あゝ 帰るから  海に向かって ふたりして いつか一緒に なろうと言った 夢にはまだまだ 遠いけど あの日の言葉が お守りさ ふるさと本線 潮風列車 待っててくれると うなずいた おまえの笑顔を あゝ 忘れない  汽笛鳴らして 雲を切れ 風をちぎって 明日へ走れ 東京なんかに 負けるなと あの娘(こ)が手を振る いつまでも ふるさと本線 潮風列車 真っ赤な夕陽も 泣いている 涙のしずくが あゝ しょっぱいぜ
蒼彦太蒼彦太久仁京介宮下健治南郷達也つくりものほど 綺麗に見える 嘘が真の この世間 とことん惚れるか 振られてやるか 恋も生きるも 一途ないのち 倒れたところが 泥ならば 泥をつかんで また起きる  惚れていながら やさしさやれず 今日もおまえを つらくする 泥をかぶって 漂うおれを いつか花咲く 蓮だと微(わ)笑(ら)う やさしいぬくもり 抱きしめて あすの人生 賭けてゆく  勝てば高飛車 負ければ逃げる 時のながれか 意地もない 男の値打ちは やることやって 泥で終わるか 花咲かせるか 不器用者だと 云われても 夢とおまえを みちづれに
白い夜霧の終列車蒼彦太蒼彦太久仁京介宮下健治南郷達也行かせてそれで よかったか あと追いかけて 戻れと云うか 冷たくおまえを 列車に乗せた 見送るおれは 霧の中 おまえにゃ待ってる ひとがいる 白い夜霧の 終列車  一日のばし 燃えたとて 想い出だけが 哀しくのこる さよならおまえは しあわせつかめ 海岸駅は 霧の中 おれにはやれない いい夢は 白い夜霧の 終列車  線路は走る 海沿いを 火の酒あおる さびれた港 短い恋でも おまえが命 見送るおれは 霧の中 惚れたらせつない 意地ばかり 白い夜霧の 終列車
あぶくま山脈井戸川重光井戸川重光万城たかし宮下健治伊戸のりお山にこだまの 百舌鳥(もず)の声 雲下(うんか)見おろす あぶくま山脈 夢に負けたら 男じゃないと 叱る山背よ 相馬の風よ お前は俺の 俺の心の親代わり  遥か太古の 昔より 母の大地よ あぶくま山脈 雨も嵐も 乗り越えながら 生きて来ただろ この世とやらを お前は俺の 俺の心の守り神  春はまんさく 山桜 川は雪どけ あぶくま山脈 愚痴も涙も 悩みも笑みも いつも優しく 包んでくれる お前は俺の 俺の心の故郷(ふるさと)さ
やっ奴凧井戸川重光井戸川重光万城たかし宮下健治伊戸のりお青い空でも 雨は降る それが人生 ぬかる道 苦労あしたの 肥しじゃないか… 男だったら 風うけて 俺はなりたい やっ奴凧  夢という名の 玉手箱 見てるだけでは 能がない 殻を破って 行こうじゃないか… 急(せ)かず騒がず 時をまつ 明日を見上げる やっ奴凧  渡る世間にゃ 鬼がいて 頭出したら たたかれる そこが男の 勝負じゃないか… 夢をこの手で 掴むまで 上がれ天まで やっ奴凧
父娘うた西川ひとみ西川ひとみ原文彦宮下健治伊戸のりおおんなだてらに 故郷(くに)出てきたが 胸にさわぐは 父の声 錦飾れる その日まで 二度と敷居は またぐなと あれは十九歳(じゅうく)の春弥生(はるやよい) あゝ春弥生(はるやよい)  泣くな泣くなと わたしをあやす 父が泣いてた 日暮れ坂 母を知らない 幼子(おさなご)が 父の背中で 聴いたうた 今も聴こえる子守うた あゝ子守うた  千里万里を 行くことよりも 背なに重たい 親の恩 それを承知の 親不孝 詫びる都の 十三夜月(じゅうさんや) ひとり今宵(こよい)も手をあわす あゝ手をあわす
恋した人だから西川ひとみ西川ひとみ万城たかし宮下健治伊戸のりおさよならするのは つらいけど いつかはきっと また逢える 淋しくなったら 夜空の星と 思い出っぱ かき集めるの だってだって だってあなたは 恋した人だから  幸せだったわ ほんとなの 未練がひとつ 置きみやげ も一度あなたに 逢うそのときは 素直でかわい い子で待つわ だってだって だってあなたは 恋した人だから  どんなに離れて くらしても あなたの噂 聞くでしょね 思いはちかくて 心はとおい 忘れたはずでも 忘れちゃいない だってだって だってあなたは 恋した人だから
高嶺の色女藤みえこ藤みえこ数丘夕彦宮下健治伊戸のりお十六夜紅月 極楽通り 花魁道中 どなたのもとへ 花街吉原 心はせめて たったひとりに ささげます わちきに惚れるは よしなんし エーよしなんし 高嶺の花の色女(おんな)でありんす  貧しさ恨んで 峠を越えた 逆巻く吹雪よ 売られたこの身 それでもふるさと 恋しやいまも 月が窓辺に またにじむ わちきにあわれみ よしなんし エーよしなんし 高嶺の花の色女(おんな)でありんす  日差しもやさしく ふくらむ蕾 おまえも春待つ 隅田の桜 一途な男と 女の涙 年季明けたら 飛んでゆく 浮気もその気も よしなんし エーよしなんし 高嶺の花の色女(おんな)でありんす
惚れてずぶ濡れ藤みえこ藤みえこ和多田勝宮下健治矢田部正雪駄(せきだ)のまんま どしゃぶりを 駆けた青春 賭けた恋 男いのちの こころねは 意地と情でともしてみせる 恋の彩火(いろび)や 奇席提灯 惚れてずぶ濡れ 惚れてずぶ濡れ ああ 大阪 松鶴(しょかく) 泣いてへん  「え、何だ? また振られよったて… ほっといとくんなはれ、それがわたいの人生だ」  涙のまんま 戎橋 さすらう青春 さだめ川 行き暮れ思案 立ち往生 どこで人生どう間違うた いつになったら来る出番 夢でずぶ濡れ 夢でずぶ濡れ ああ 大阪 松鶴(しょかく) 泣いてへん  「どぶっきょなやっちゃて、 何抜かしてけつかんねん、それがわたいの人生だ」  裸のまんま なにもかも 打ちあけばなし 恋噺し あげて浪花の 大看板 もう一寸の辛抱やさかい 堪忍してやと泣き上戸 呑んでずぶ濡れ 呑んでずぶ濡れ ああ 大阪 松鶴(しょかく) 泣いてへん
柔道氷川きよし氷川きよし原文彦宮下健治丸山雅仁角には角の 丸には丸の 器(うつわ)にしたがう 水ごころ 恐れず怯(ひる)まず 気負わずに 締めた黒帯 粛々(しゅくしゅく)と あぁ 柔道(やわらみち) 真理(まこと)を貫く 背負い投げ  千変万化(せんぺんばんか) あぁ翻(ひるがえ)る 技(わざ)にも一分(いちぶ)の 隙を観(み)て 当たって砕けて 身を捨(す)てて 天を仰(あお)いで 質実(しつじつ)と あぁ 柔道(やわらみち) 迷いを断ち切る 巴(ともえ)投げ  命は賭(か)けど 無駄には捨(す)てぬ 試練をくぐって 人となる 嘆(なげ)かず 崩(くず)れず 振り向かず おとこ花道 堂々と あぁ 柔道(やわらみち) 明日へ怒涛(どとう)の 山嵐
恋次郎旅姿氷川きよし氷川きよし仁井谷俊也宮下健治伊戸のりおまっぴらご免(めん)と 故郷(ふるさと)捨てて 旅にでました 東海道 箱根越えれば 糸切れ凧で 風の吹くまま 東へ西へ 夢も半端な 恋次郎 明日(あす)は雨やら 明日は雨やら アアンアアンアンアン 曇りやら  七里(しちり)の渡しを 日暮れに越えりゃ 石の地蔵が 母の顔 そうは桑名の 焼ハマグリと そっと拳(こぶし)で 拭(ぬぐ)った涙 知らぬ他国の 恋次郎 なんで今更 なんで今更 アアンアアンアンアン 里ごころ  ちょっくらご免(めん)と 大手を振って 雲と道づれ 気まま旅 鈴鹿峠(すずか)こえれば 明日(あした)は草津 京の都じゃ あの娘に逢える 浮かれトンビの 恋次郎 草鞋(わらじ)結んで 草鞋結んで アアンアアンアンアン 急ぎ足
愛犬子守歌花咲ゆき美花咲ゆき美麻こよみ宮下健治石倉重信はじめて我が家に 来たときは 両手に乗るほど 小さくて あれから何年 過ぎたでしょう 目を見りゃおまえの 心がわかる 迷惑かけても いいんだよ おまえは大事な 家族なんだから  ちょこんと座って 玄関で いつでも帰りを 待っている 哀しい時には いつだって 隣に寄り添い 静かにしてる 思い出たくさん つくろうね おまえは大事な 家族なんだから  好きな物だけ 食べたがる お風呂は嫌がり 困らせる そのくせ散歩の 時だけは 耳まで笑って 燥(はしゃ)いだおまえ わがまま言っても いいんだよ おまえは大事な 家族なんだから
がんこ船竹内誠竹内誠万城たかし宮下健治伊戸のりお海の天気は きまぐれで まるで人生 生き写し 涙雨降る 時もありゃ 荒れてこの俺 ぶんなぐる 喧嘩したって 男の漁場 ここは我慢の がんこ船  昭和生まれの この船は 親父恋しと 舵が泣く 時化で牙むく 波でさえ 酒でなだめちゃ 凪(なぎ)になる そうさ何にも 心配するな 親父ゆずりの がんこ船  旗は大漁と 風になび 唄は十八番(おはこ)の 帰港節 雲の向こうの その向こう きっと父ちゃん 見てるだろ 親父越えるにゃ まだまだだけど 俺が二代目 がんこ船
流転‥母恋鴉竹内誠竹内誠礼恭司宮下健治浮世街道 斜めにそれて いつか気がつきゃ 長(なが)の旅 ひと目逢いたや おふくろさんよ 暮れて母恋い 碓氷(うすい)の峠 聞くな覗(のぞ)くな… 男さらしの 胸のうち  気まま風まま 安雲野越えりゃ 明日はいずこか 雲に聞け 野菊かざした 宿場の女(ひと)よ 母に似ている やさしい笑顔 惚れてくれるな… 恋の関所は 通せんぼ  信濃故郷 祭りの頃か なぜか身に泌む 里ごころ せめて詫びたい おふくろさんよ しぐれ母恋 信州鴉 泣く嘆くな… 男流転の 三度笠
波止場のれん瀬口侑希瀬口侑希さくらちさと宮下健治南郷達也波止場が夕陽に 染まるころ 人恋しさに 吐息がゆれる 能登の港の 小さな暖簾(のれん) くどき上手(じょうず)にゃ なびかない そんな女が 惚れた… 惚れたあなたを 待ちわびる  拭(ふ)いても消せない 苦労なら グラスの酒で 流していって 能登の港の 小さな暖簾 泣くも笑うも 浮き世です それでいいのよ いいのよ… 下手でいいのよ 世渡りは  小窓に岬の 灯(ひ)がうるむ 本気になって 迎えに来てよ 能登の港の 小さな暖簾 酔いにまかせる 波の唄 やがていい日が きっと… きっと来るよな 眉の月
じょんがら挽歌氷川きよし氷川きよし下地亜記子宮下健治丸山雅仁船も見えない 鴎も飛ばぬ 波は砕けて しぶき飛ぶ すすり泣くのは 未練か夢か ぐずる海鳴り じょんがらか 風 風 風 風 風よ吹け 風花 風舞い 風波 おまえが 呼んでいる 今も好きだよ 死ぬほど好きさ 男じょんがら 風挽歌  無駄にさせたね 女の春を 詫びて済むよな ことじゃない ひとり酒場で 地酒をあおり 胸のじょんがら ひとり聞く 雪 雪 雪 雪 雪よ降れ 雪雲 雪空 雪暗(ぐ)れ おまえが 遠くなる 涙投げつけ 恨んでおくれ 男 身を引く 雪挽歌  雪 雪 雪 雪 雪よ降れ 雪雲 雪空 雪暗(ぐ)れ おまえが 遠くなる 命震える 想い出凍る 男じょんがら 雪挽歌
川中島回想氷川きよし氷川きよし仁井谷俊也宮下健治丸山雅仁千曲川(ちくま)の流れ 見おろせば あの日の風が 吹き渡る あゝ武士(もののふ)たちの 川中島よ 季節(とき)や時代は 巡(めぐ)るとも 歴史は残る この胸に  鞭声粛々夜渡河(べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる)  暁(あかつき)やぶる ときの声 竜虎の勇姿 雲を呼ぶ あゝ狭霧(さぎり)も晴れし 川中島よ 耳を澄ませば また今も 強者(つわもの)どもの 勝鬨(かちどき)が  田毎(たごと)の月に 星の海 こころが清く 洗われる あゝ旅人ひとり 川中島よ 決めた道なら 大志(のぞみ)なら 明日(あした)を目指し いざ行(ゆ)かん
酔町しぐれ藍ようこ藍ようこ仁井谷俊也宮下健治伊戸のりおあなたといても 寒いのに 話し相手は お酒だけ 夢も消えそな 酔町しぐれ 憎みきれない おとこの名前 泣いて呼ぶのも 恋のため  おまえは俺の いのちだと 痩せた肩先 抱き寄せた 思いださせる 酔町しぐれ 窓にそぼ降る 雨音さえも 好きなあなたの 声になる  愛しい男(ひと)を しのぶよに 猪口(ちょこ)に口唇(くちびる) 押しあてる 夜がせつない 酔町しぐれ いつかみたいに 迎えに来てよ 今も愛して いるのなら
母さんの赤い糸藍ようこ藍ようこ万城たかし宮下健治伊戸のりお小雨そぼふる 田舎の駅で わたし置き去り あなたは消えた 切れてはぐれた 親子の糸は 誰が紡(つむ)いで くれましょう… たぐり寄せたい 母さんの赤い糸  わが子思わぬ 親などいない こころ悔やんで 泣いてたでしょう きっといつかは どこかで会える 神がこの世に いるならば… 細くからまる 母さんの赤い糸  声にならない 涙のつぶが こらえ切れずに あふれて来ます 母の震える その肩抱いて 会えた喜び 噛みしめる… 匂いやさしい 母さんの赤い糸
芝浜恋女房氷川きよし氷川きよし朝倉翔宮下健治前田俊明「え~本日は沢山のお運び、ありがとうございます」  芝の浜辺で拾った財布 夢と言われて 三年過ぎた ど甲斐性なしだよ あの頃は 大酒飲んでりゃ 開店休業 おまえ おまえ おまえ泣かせた 芝浜恋女房  朝も早から 河岸へと急ぐ 生まれ変わった 男の意気地 すってんてんから 二人連れ おまえの笑顔を 天秤棒に 苦労 苦労 苦労かけたね 芝浜恋女房  夢じゃなかった 拾った財布 泣きの堪忍 うちあけ話 すっとこどっこい この俺を 今日まで上手に 騙してくれた 感謝 感謝 感謝おまえに 芝浜恋女房  二度と 二度と 二度とおまえに 夢とは言わせぬよう  「…おあとがよろしいようで…」
帰って来やれ水城なつみ水城なつみ万城たかし宮下健治前田俊明津軽 お岩木 吹雪いちゃならぬ 親父(おどう)帰るに 道先見えぬ りんご畑に 花咲くころは 津軽平野に 春が来る 生まれ故郷にヨー 帰って来やれ  春にゃ必ず 帰ると言った 親父うそつき もうすぐ三年(みとせ) たった一人の 父ちゃんだもの 想いだすたび 会いたいよ 風がヒュルリとヨー 帰って来やれ  汽車がひと鳴き しばれる駅で 親父まだかと 汽笛も叫ぶ 晴れの門出の 花嫁すがた お嫁入りです となり村 ひと目津軽にヨー 帰って来やれ
雪の隠れ里水城なつみ水城なつみ彩ちかこ宮下健治前田俊明はかない恋と 知るほどに 母に言えない 心が痛い 誰がうらやむ 幸福(しあわせ)の 夢を見るたび 愛しさつのる しのぶ恋路の 足跡かくし 音も立てずに 雪が舞う  静かな寝息 聞きながら 頬をよせれば こぼれる涙 どこへ行くのと 母の声 すべて悟って いるようでした 遠くかすかに 雪崩(なだれ)の音か 胸にせつなく 響く夜  あなたに逢える 約束を すれば明日の 別れが辛い 母の涙に 背を向けて わたし幸せ 掴めはしない 旅の想い出 うずめて帰る 雪の坂道 隠れ里
男のかぞえ唄鳥羽一郎鳥羽一郎万城たかし宮下健治蔦将包ひとつ…男が 泣く時ゃヨ 恋の破片(かけら)を 拾うとき 胸のすき間を あやすよに みれん みれん みれん割りする あぁ…おちょこ酒  ふたつ…男が 泣く時ゃヨ 夢のしずくを 拾うとき 昨日なんかは 忘れろと 俺の 俺の 俺の背中で あぁ…風が哭く  みっつ…男が 泣く時ゃヨ 親の形見を 拾うとき 重ねかさねた 親不幸 詫びる 詫びる 詫びるなみだの あぁ…夜半(よわ)しぐれ
夫婦みち三門忠司三門忠司志賀大介宮下健治南郷達也御前に惚れた そのひと言で あたしあんたと 生きると決めた つらい涙は かくせても うれし涙は かくせない ああ しあわせ 連れ行く 連れ行く 夫婦みち  苦労の坂の ひとつやふたつ 越える覚悟は 出来てるあたし 好きも嫌いも 日が立てば おなじこころの 色になる ああ あんたと 連れ行く 連れ行く 夫婦みち  今日から俺は お前と一緒 おなじ歩幅で 歩くと云った そんなあんたを どこまでも あたし信じて 生きて行く ああ じんせい 連れ行く 連れ行く 夫婦みち
男の矜持三門忠司三門忠司志賀大介宮下健治南郷達也泥は洗えば 落とせるけれど 落ちぬこころの 傷もある 浮けば流れる 沈めば止まる 運否天賦(うんぷてんぷ)の 浮き世川 利口ぶっても 始まらぬ 阿呆でいいのさ 男の矜持  夢を語れば 語れるけれど 語るだけでは 能がない 今日も一日 ただぼんやりと 帰る夕日を 見てるだけ うしろ指差す 人もいる ひとりゆくのさ 男の矜持  噛んだ奥歯に なみだの味が すればまだまだ 先がある 生きてなんぼの 人生行路 いのちひとつぶ みぎひだり 明日はどこやら 風まかせ 吹いて吹かれて 男の矜持
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